「ご報告」の例文
日常のなかで何かを知らせること、つまりご報告するというシチュエーションが多々あります。特にビジネスシーンのなかでは上司や取引先などに「ご報告する」ということはとてもたくさん発生します。そんな「ご報告」に関する方法やシチュエーションなどを含め徹底的にご紹介しますので、ぜひともご参考にしてください。
ビジネスシーンでなくても使いまわすことができる言い方はとても役に立つので便利です。「ご報告」という言葉を使った例文を用いてご紹介しますので、これから社会にでて仕事をする方にも必見です。
ご報告まで
「ご報告まで」とはビジネスメールでもよく目にするフレーズです。そもそも報告の意味とは何かを告げることです。相手に知らせるべきことがあるときに、本文の末尾に「ご報告まで」と使用することが多いです。例えば、カタログを送ってほしいと依頼をかけているとします。
カタログが届いたけどまだ内容を見ておらず、オーダーするかしないかわからなくても、まずはカタログを受け取ったことを知らせるときなどに使います。「先日は、カタログをお送りいただきありがとうございます。まずはカタログを拝受しましたので、感謝とご報告まで。」
ご報告いたします
上司や社外など自分よりもレベルの高い位置の方に「ご報告する」ときに使われる言い方です。例えば、営業職であれば、毎週、毎月、頻度はそれぞれであっても大半の企業が売り上げの報告をするように指示しています。
この場合、「今月の売り上げ金額が確定しましたので、ご報告いたします。」と使うことができます。使い方としては言いたいことを前にもってきて、そのあとにご報告いたしますと続けるだけなのでとても便利で使い勝手がよいフレーズです。
ご報告させていただきます
丁寧に言葉使いをするときには、二重敬語にならないように気をつけなればなりません。「ご報告させていただきます」は二重敬語でありませんので目上の方への報告をするときに使います。
「ご報告させていただきます」はとても丁寧な謙譲語です。例えば、社内でのシチュレーションであれば、「今年度の予算案ができましたのでご報告させていただきます。」などと使うことができます。社内間のメールである場合、あまりにも丁寧な言い方なため、送る相手を選んで使いましょう。
ご報告申し上げます
「ご報告申し上げます」というフレーズもまた謙譲語の1つです。申し上げますは言うの謙譲語であり、とても丁寧な言い方です。謙譲語にする場合に間違えがちである二重敬語ではありません。
会議の日程などスケジュールに関してのメールをする際など、「xx月xx日に会議を行うことに決定しましたので、ご報告申し上げます。」と使用できます。決定しましたというよりもより丁寧で、報告であると末尾につけることでこの文の意図が伝えたいことがあるとはっきりとわかります。
「ご報告」の敬語での使い方
社内での報告はとくに上司や目上の人にすることが多く、敬語を使わなければいけないシチュエーションがとても多いです。そもそも報告にごお」がついているということはすでに丁寧な言い方なので、そのあとに続く文章も敬語であることが望ましいです。
敬語のなかでも謙譲語など種類があるため、その仕組みを把握していれば使う言葉やシチュエーションがかわったとしてもうまく敬語を操ることができます。言葉はパズルのようなものなので、方程式さえしっかりと理解していれば誰でも使いこなせます。では、よく使われる尊敬語について集中的にご紹介します。
尊敬語
尊敬語は単語や文章の前に、「お」や「ご」をつけることで相手を敬う言い方です。報告の場合は「お」をつけることは間違いで、「ご」をつけることが正解です。続いて報告をするときの「する」を敬った言い方にすると「させていただきます」というフレーズになります。
これらを組み合わせることで、「ご報告」を尊敬語に言い換えると「ご報告させていただきます」となります。この言葉は先輩や上司、取引先などあらゆる方へ使うことができるのでとても便利で使い勝手がよいです。
シーン別「ご報告」の使い方
ご報告することはビジネスシーンだけでなくても使うことが多々あります。プライベートであれば、結婚や出産などさまざまなシーンで自身のできごとをご報告することがあります。その際の報告の仕方についてご紹介します。
結婚など人生で1度きりというご報告など日常であまり起きないできごとだとご報告の使い方を迷うケースもあります。あまり難しく考えずにご報告の文章を考えましょう。
結婚
結婚のご報告はどこまでも知人に伝えるべきか、またどのようなご報告をするべきなのか迷ってしまいます。特に上司や目上の方にご報告するときは失礼のないような文章を考えなくてはなりません。ご報告のタイミングは絶対に結婚する前にしましょう。
社内であれば位の高い方からご報告することが鉄則です。結婚のご報告をするときは、必要最低限のことだけを書きましょう。
妊娠
妊娠のご報告をするときは安定期に入ってしばらくしてから伝えましょう。タイミングは難しいところですが、出産してから報告することもありますが、社内であれば産休などの予定のこともあるので早めにご報告しましょう。友人であれば出産後のご報告が一般的です。
では、社内で妊娠のご報告をするときには、「私事ですがこの度、新しい命を授かりましたことをご報告させていただきます。」と妊娠したとはっきりとわかる文章を入れましょう。そして、今後、迷惑がかかることが予想されますので、しっかりと「ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い申し上げます。」と低姿勢に対応しましょう。
受賞
仕事に関することで社外で賞をいただいたときは社内に受賞したことをご報告しましょう。ご報告の内容はどんな賞をいつ受賞したかということは必ず記載しましょう。
また、この受賞は自分だけの力ではなく、周囲のおかげでいただくことができたという内容を入れ入ることがポイントです。最後には「今後ともご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。」と低姿勢に締めくくることが望ましいです。絶対に自慢に聞こえるような文章でご報告することは避けましょう。
仕事
仕事では何度もご報告するシーンがあります。新入社員は報告することも1つのお仕事です。報告するべきか迷ったときは伝えるべきです。自分にとって大した情報でなくても、相手や上司にとってはお宝情報であることもあります。
仕事で報告するときは基本的に上司や先輩など自分よりも目上の方であることが多いため、伝えたい内容+ご報告させていただきますというフレーズを使うことが無難です。
仕事のホウレンソウ
仕事をする上でよく言われる「ホウレンソウ」の中に、「報告」が入っています。この「ホウレンソウ」についてご紹介しますので、「ご報告」の意味を含めて確認しましょう。企業に属していると仕事は自分だけで回すことは難しく「ホウレンソウ」をすることにより、周囲との連携がうまく取ることができます。
「ホウレンソウ」とは「報告」、「連絡」、「相談」のことを表しています。「ホウレンソウ」の個々に対する役割を理解して仕事で役立てましょう。
ホウ「報告」
「ホウレンソウ」の「ホウ」は報告を意味します。「報告」とは述べる、告げるという意味があります。仕事の中間報告などと用いられることもあります。仕事のなかでの報告はとても大切なことで、報告をおこたると会社の記録を残したり、経験値として増やすことができません。
つまりはなかったことになってしまいます。また、悪い内容であるクレームなどもきちんと報告しなければ、今後の改善をすることもできなくなります。社会人になったらまずは「ご報告する」ということは基本的なことです。面倒くさいと感じずに頻繁に報告をしましょう。
レン「連絡」
続いて「ホウレンソウ」の「レン」は「連絡」を表しています。連絡とは通知したり、お知らせすることです。非常に報告と似ている言葉ですが、少し違います。現状や状況を知らせることを連絡するというため、仕事のなかでもこまめにすることが望ましいです。
小学校で用いられている先生と保護者でやり取りされている「連絡帳」も毎日の連絡をする手段の1つです。連絡はビジネスシーンだけでなく日常生活のなかであらゆるシーンで行われています。連絡をする習慣をつけていれば、意識をしていなくても連絡をすることができるようになります。
ソウ「相談」
「ホウレンソウ」の最後の「ソウ」は「相談」を表しています。相談はとても大事なことで1人の力よりも複数人のアイデアを合わせた方がよりよい展開ができる場合があります。相談をして意見を交換することによりまた新たなアイデアがひらめく可能性もあるでしょう。
相談をするためには現状の連絡や報告が必要なため、相談を頻繁に行う方は、必然的に報告や連絡をしていることもあります。家族で相談してから決めるなど、仕事でなくても相談するシチュエーションは多いです。恋愛相談や友人の相談を受けることもあるように相談はどこでも行われています。
ご報告するの英語
日本でもビジネスシーンで英語を耳にすることがとても多くなりました。それだけ海外との取引が多くなっているということです。では、英語でご報告という表現をすることについてご紹介します。
英語を話せなくてもビジネスシーンで使える言葉を覚えておくと万が一のときにはとても役に立ちます。これからは英語はできてあたりまえの時代になりつつあります。
report
日本語でも「レポート」と使うことがあるように、「report」とは報告するという意味があります。レポート用紙という言葉はもはや日本語として使われていますが、日本語に訳すと「報告書」です。また、「レポート」ということもあれば、「リポート」ということもあります。
「リポート」はテレビのニュースなどでよく耳にします。アナウンサーの方が生放送でリポートしたりとイメージもとてもしやすいです。ジャパニーズイングリッシュとしても「report」はとても日本に浸透しています。
imform
「inform」は主にお知らせするということがあります。情報という意味がある「information」もこちらの言葉からできています。
英語で何かを報告したいときには、「Please be informed of the following xxx」などと言います。
取り急ぎご報告まで
ビジネスシーンでもよく目にする「取り急ぎご報告まで。」についてご紹介します。とても塚やすいフレーズなため使用頻度も高いですが使い方や使う相手を間違えてしまうととても失礼な発言になってしまうことがあります。
本来であれば誰に使うべきか、どうシチュエーションで使うべきかをご紹介しますのでぜひともご参考にしてください。
上司や先輩には失礼
前述でもご紹介したように、上司や目上の人に対しては「ご報告させていただきます。」を使うことが相応しいです。「取り急ぎご報告まで。」は上司から部下や対等の立場である相手に対して使うことが望ましいです。
ビジネスメールでは使わない
ビジネスシーンでは「取り急ぎご報告まで。」はあまり好まれません。正式な文章や取引先の相手に送るのであればカジュアルな言葉使いはなるべく避けましょう。大変失礼に感じられることがありますので気を付けましょう。
社会でのご報告はとても重要
社会でると毎日方向の繰り返しです。どのような職種や業種であっても報告作業は必ずつきものです。報告することの重要度をきちんと理解することはとても大切です。その他にも報告することにより得られるものがありますのでご紹介します。
共有の意味がある
報告をすることは自分以外の人と共有することが目的でもあります。ビジネスシーンであれば同じ内容を把握することでその業務に携わった人でなくてもその内容を理解することができます。失敗してしまった場合には、「是正報告書」などを作成しなぜ失敗したか、どうすれば改善できるかなど自問自答することも可能です。
また、結婚報告や出産報告などの嬉しい出来事を知人と共有することで周囲も幸せな気分にすることができます。報告することで感情までも共有できることがあります。近しい方への結婚の報告はマストです。
ご報告の言い回しはビジネスシーンでも役立つ
「ご報告」に関してのご紹介はいかがでしたか。「ご報告する」シーンは日常のなかでとても多く、ビジネスシーンでもプライベートでも報告は欠かせないです。また、報告するときには相手やシチュエーションで「ご報告」の使い方が変化するので、うまく使い分ける必要があります。
あらゆるシチュエーションで対応できるように「ご報告」の文章を何通りも把握しておくことが重要です。言葉のバラエティーを増やすことでより一層コミュニケーションが上手にもなります。日本語には敬語があり、敬語のなかでも尊敬語や謙譲語などがあるので正確に使い分けられる社会人になりましょう。