「お気軽にお問い合わせください」意味と使い方は?
「お気軽にお問い合わせください」は、ビジネスの場においてメールや文書でよく見かける表現ですが、どのような意味を持ち、使用されているのでしょうか。ここでは「お気軽にお問い合わせください」の意味と使い方をご紹介します。
「お気軽にお問い合わせください」の意味
「お気軽にお問い合わせください」の「お気軽に」とは、「気を軽くして、楽な気持ちで」という意味です。相談や問い合わせをよく知らない相手にするのは、少しハードルが高く、ためらってしまう場合があります。そんな時に相談する側の気を軽くする、ハードルを低くする意味合いを持っています。
また、「お気軽に」の「お」と「お問い合わせください」の「ください」は丁寧語で、相手に対する敬意を表しています。
「お気軽にお問い合わせください」は「お気軽に」を「お問い合わせください」に付けることで、相手に敬意を払いながら、自分に問い合わせをするハードルを低くする、という意味があります。
「お気軽にお問い合わせください」を使う場面
「お気軽にお問い合わせください」は、主に企業が消費者、お客様や取引相手に対して使用します。
「お気軽にお問い合わせください」はメールや手紙、オフィスでやり取りされる文書のほかに、ポスターやチラシ、企業のウェブサイトなどでも使用されます。
メール
「お気軽にお問い合わせください」はビジネスメールでよく見かける表現です。以下の例文のように、「お気軽にお問い合わせください」の前に「ご不明な点がございましたら」などの一文を付けることがよくあります。
例文「△△社 田中様 お世話になります。〇〇社営業の山田と申します。ご依頼の件の見積書を添付ファイルにてお送りいたします。ご検討いただければ幸いです。ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願い致します。」
「お気軽にお問い合わせください」の例文は?
「お気軽にお問い合わせください」は実際のビジネスの場ではどのように使われているのでしょうか。ここでは「お気軽にお問い合わせください」の例文を見ていきます。
お気軽にお問い合わせくださいませ
「お気軽にお問い合わせください」の最後に「ませ」を付けるとより丁寧な印象になり、飲食店などの接客業でよく使われます。
例文「レストラン〇〇では、レストランのご予約、レストランウエディングや二次会のご利用に関する相談を随時承っております。お電話もしくはメールフォームにて、お気軽にお問い合わせくださいませ。」
お客様相談窓口
企業の相談窓口を案内する場合にも、「お気軽にお問い合わせください」はよく使われます。
例文「初めてのマイホーム作り、ご不明な点やご要望、疑問に思っていることはございませんか。どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。お電話では9:00~17:00まで、下記メールフォームからは24時間受け付けております。」
「お気軽にお問い合わせください」の別の言い方は?
「お気軽にお問い合わせください」を別の言い方で表現すると、どのような言葉になるのでしょうか。ここでは「お気軽にお問い合わせください」の別の言い方をご紹介します。
ご気軽にお問合せください
「お気軽にお問い合わせください」の「お気軽に」は、「気軽」に丁寧語の「お」を付けています。「ご気軽にお問い合わせください」の「ご」は「お」とは別の丁寧語で、「お」と同じく言葉を丁寧にして相手に敬意を表しています。
意味は「お気軽にお問い合わせください」も「ご気軽にお問い合わせください」も同じですが、ふたつを比べると「お気軽にお問い合わせください」の方がより使用され、辞書にも載っている一般的な表現となります。
お気兼ねなくお問合せください
「お気兼ねなく」の「気兼ね」は、相手に対して遠慮をする様子を表しており、「お気兼ねなくお問合せください」の「気兼ねなく」は、「遠慮せずに」という意味です。
「お気兼ねなくお問合せください」は、「お気軽にお問い合わせください」に比べるとやや堅苦しい表現ですが、あまりよく知らないお客様や取引先を相手にする場合など、相手との距離がある場合は「お気軽に」よりも適した表現となります。
ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください
「お気軽にお問い合わせください」の言い換えとして、「ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください」という表現もあります。
「お気軽にお問い合わせください」が相手からの質問・相談・提案など、幅広い「お問合わせ」に対応しているのに対し、「ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください」は相手からの「質問」に重点を置いている印象になります。
「お問い合わせください」「ご連絡ください」の違い
「ご遠慮なくご連絡ください」という文章も、ビジネスの場ではよく見かける表現ですが、「お気軽にお問い合わせください」と「ご遠慮なくご連絡ください」との間に違いはあるのでしょうか。
「お気軽にお問い合わせください」は「お気軽に」の部分が、場合によっては軽く受け取られてしまうため、相手へより丁寧に接したい場合は、「ご遠慮なくご連絡ください」のほうが相手を重んじている印象になります。
「お気軽にお問い合わせください」は二重敬語?
「お気軽にお問い合わせください」は「お」や「ください」といった敬語が重複しており、間違った敬語の使い方、つまり二重敬語ではないかと思う方もいるのではないでしょうか。ここでは「お気軽にお問い合わせください」が間違った敬語の使い方なのか、使用して問題ないかどうかを見ていきます。
二重敬語
「お気軽にお問い合わせください」は二重敬語にあたりますが、ビジネスの場では広く容認されている表現です。ですので、「お気軽にお問い合わせください」は使用して問題ありません。
「お気軽にお問い合わせください」を目上の人には?
「お気軽にお問い合わせください」は丁寧語が使われた敬語表現ですが、目上の人に対してはいまひとつ敬意が足りない、失礼に当たる場合があります。
目上の人に対してさらに敬意を示すには、自分をへりくだる謙譲語や、相手への敬意を表す尊敬語を使います。「お気軽にお問い合わせください」を目上の人に対しては謙譲語や尊敬語を使い、「お問い合わせくださりますよう、お願い申し上げます」という表現にします。
また、「お気軽に」の代わりに「お手数をおかけしますが」、「大変恐縮ではございますが」、「お忙しいところ恐れ入りますが」などの言葉を使い、「お忙しいところ恐れ入りますが、お問い合わせくださりますようお願い申し上げます」といった文章にすると、より相手の立場に配慮した表現となります。
「お気軽にお問い合わせください」を英語にすると?
「お気軽にお問い合わせください」を英語にすると、「Please feel free to contact us.」となります。
また、「Please feel free to ask me.」(気軽に私に聞いてください)、「Please feel free to ask me any question.」(何でも私に質問してください)、「Please feel free to contact us anytime for any inquiries.」(ご不明点があればいつでもお問合せください)でも似たような表現になります。
「お気軽にお問い合わせください」を活用しよう
「お気軽にお問い合わせください」は「気を軽くして、楽な気持ちで」という意味の「お気軽に」を「お問い合わせください」に付けることで、相手に敬意を払いながら、自分に問い合わせをするハードルを低くする、という意味があります。
「お気軽にお問い合わせください」は、主に企業が消費者、お客様や取引相手に対して使用します。特にビジネスメールなどでは、「お気軽にお問い合わせください」の前に「ご不明な点がございましたら」などの一文を付けてよく使われます。
また「お気軽にお問い合わせください」を言い換えた表現に、「ご気軽にお問い合わせください」、「お気兼ねなくお問合せください」、「ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください」などの表現もあります。
「お気軽にお問い合わせください」の意味と使い方を理解して、ビジネスの場で活用しましょう。