「ご多幸」の意味と使い方・読み方・例文・敬語|年賀状/結婚式

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「ご多幸」の意味と使い方

「ご多幸」の意味と使い方についてですが、まず「ご多幸」という言葉は「幸せ」が「多い」と書き、その意味合いも字面のとおり「幸せが多くあることを祈る」となります。たとえば「ご多幸をお祈り申し上げます」と言う際には、その相手の「幸せが多いこと・多くの幸せが実ること」を指す意味合いとなります。

・ご多幸をお祈り申し上げます。
・ご多幸を願っております。
・皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

このように「ご多幸」は使われる場合が多く、どの場合でも「相手の幸せを願う・祈っている」という意味合いが含まれます。

「ご多幸」は「多くの幸せ」を示す

先述しましたように、「ご多幸」というのは「相手の幸せや平安を心から願っている」という姿勢を示す言葉となるため、特に「話者が自分宛に使う言葉」とはなりません。「ご多幸」のような、少しむずかしい意味を持つ漢字・熟語を覚える際には、まず「その言葉を構成している漢字の意味」を個別で把握するとよいでしょう。

物事の始まりの際に使われる

「ご多幸をお祈り申し上げます」などの言葉は、特に「何らかの新しい物事や企画の始まりの際に使われる言葉」として多くの場面で認められています。たとえば「新しい物事・行事への門出を祝う際に使われる言葉」として認められ、「これからその物事・仕事をするあなたにとって、幸せが訪れますように」という気持ちを伝える言葉・表現となります。

相手の健康を祈るための言葉

「ご多幸」の意味はその話者や相手にとっていろいろな意味合いを持ちますが、基本的には「相手の心身の健康を祈る言葉」として認められます。

「どうぞご自愛ください」という言葉がありますが、この「ご自愛」と「ご多幸」という言葉の意味は非常に近い意味合いとして用いられる場合が多く、ただ「ご多幸」の方は「ご自愛」よりも比較的改まった場面で使われる場合が多くなるでしょう。

相手の幸せを願う言葉

「ご多幸」という言葉は特に「相手の幸せや健康を願う・祈る言葉や表現」として認められる場合が多く、その意味合いをすべて兼ねそろえた上で「相手の幸福を直接的に願う・祈る言葉」として見受けられまる。

・○○県にまで行かれるとのことで、どうぞあなた様のご多幸をお祈り申し上げます。
・これからなされる事業におきまして、我々一同、ご多幸をお祈り申し上げます。
・皆さまのご多幸を祈願いたしまして、ここにエールを送らせていただきます。

このように、「これから何かの新しい物事をする際に、その物事をしようとしている相手にとっての幸福・心身の健康」などを祝福する言葉となるため、「前途を祈る言葉」として認められるでしょう。

改まった場面で使われる

「ご多幸をお祈り申し上げます」などの表現はその言葉どおりに、かなり改まった場面で使われる少々堅苦しい表現として知られます。そのため、先述しました「ご自愛ください」などの表現と比べて、非常に周りの人たちが注目するような公式の場面などにおいて使われる言葉・表現となり、場面・状況を選んで使い分けることが大切になります。

年賀状

「ご多幸」という言葉は年末年始の恒例である「年賀状のやり取り」においても使用されます。特に年中行事をはじめ、その年中における相手の幸福・心身の健康などを祈る言葉として使われる場合が多く、その際に「○○とのことで」や「○○にこれから際するとのことで」などと、付け添える言葉がワンセットで使われる場合が多くあります。

・本年中のご多幸をお祈り申し上げます。
・旧年中は非常にお世話になり、今年もどうぞ皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。
・今年は○○事業の拡大を企図なされているとのことで、皆さまのご多幸を祈念いたします。

このように、基本的には先述でご紹介しました「ご多幸」の意味合い・表現法と変わらずに使われることになります。

結婚式

結婚式というのはまさに「これからの二人の門出を祝う席」となるため、この「ご多幸」が使われる機会が非常に多くなります。この場合でも「ご自愛くださいませ」という表現を含める形で「ご多幸」が使われる場合が多く、新郎新婦の心身の健康への祈願と、さらには今後に産まれてくる子どもの健康への祈念も含めて「ご多幸」の意味が使われます。

「ご多幸」の読み方

「ご多幸」の読み方はそのまま「ごたこう」となります。日本語には多くの当て字や造語による読み方などがありますが、この「ご多幸」の読み方は変わらず「ごたこう」となるため、そのままインプットしておいてよいでしょう。

「ご多幸」の例文

日本語を覚える際でも外国語を学ぶ場合でも、とにかくその覚えるべき言葉や表現を「使って覚える」という実践的な学習方法が非常に効果的です。この「ご多幸」の意味・表現方法を覚える際にも、ぜひ「自分で作った例文」などに当てはめ、その例文でさまざまな状況や場面を設定した上で、「ご多幸」の表現方法を多角的に学んでみましょう。

皆さまの

「皆さまのご多幸を○○」という表現は「ご多幸」を使う際には非常に多い表現となるでしょう。特に言葉の表現を覚える際には、「一般的に多く使われている表現方法」を覚えることが効果的です。

・皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。
・○○さまをはじめ、そのご家族の今後のご繁栄とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・皆さまのご多幸をお祈り申し上げます形をもって、この場での挨拶と代えさせていただきます。

ご活躍

「ご活躍とご多幸を○○」という表現も、「ご多幸」を使う上での表現・言い回しとしては非常に多く見られます。この場合でも、比較的改まった場面での言い回しが多く見られるでしょう。

・○○さまのご活躍とご発展、さらにご多幸を、今後とも強く願っております。
・○○企業さまのご活躍とご多幸を、我々一同、心よりお祈り申し上げます。
・お集まりいただきました皆さまのご活躍と、そのご活躍におけるご多幸を祈念いたしまして、乾杯の音頭を取らせていただきます。

ご多幸をお祈り申し上げます

「ご多幸をお祈り申し上げます」という表現は「ご多幸」という言葉を使う上で非常に多く使う表現となります。

・皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・○○企業さま、皆さまのご多幸をお祈り申し上げますとともに、今後のご発展をお祈り申し上げます。
・この場をお借りいたしまして皆さまのご多幸をお祈り申し上げ、今後のわたくしどもとの固い絆を保たせていただければ幸いです。

ご多幸を祈念いたします

「ご多幸を祈念いたします」という表現も、先述のように「ご多幸をお祈り申し上げます」などの表現とともに非常に多くの場面で使われる表現となるでしょう。

・皆さまのご多幸を祈念いたしまして、ここに祝杯をあげたいと存じます。
・○○企業さまが企画なさっておられるA事業のご進展につき、我々一同、ご多幸を祈念いたします。
・今後におきます我々のご発展とご多幸を祈念いたしまして、ここに盟約を結ばせていただきたく存じます。

「ご多幸」と似たような表現

日本語でも外国語でも、その覚えるべき1つの言葉を学ぶ際には「その言葉の関連語や、似た意味を持つ言葉・表現をワンセットで覚えること」が非常に重要です。そうすることによって、さまざまな場面・状況においてもそれぞれの言葉を正確に使い分けることができるようになります。

ご健勝

「ご健勝」という言葉の意味は「今後において行なう特定の物事に際して、その人が非常に活躍すること・努力すること」を祈念して伝える意味合いとなるため、「ご多幸」の意味合いとともに使われる機会が非常に多く見られます。

・今後におきまして、○○企業さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
・○○さまのご健勝とご多幸とを、我々一同、心よりお祈り申し上げます。
・新しい企画へのご進展のこと承りまして、我々一同、今後のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。

ご活躍

「ご活躍」という言葉も挨拶で使われる場合は「ご健勝」の意味合いとほぼ同じく、「相手の門出を祝して使われる、相手の今後の活躍や健闘を祈る言葉」として認められます。

・○○さまの今後のお仕事においてのご活躍とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
・○○さまと△△さまの今後への門出を祝しまして、ご活躍とご多幸を心より祈念いたします。
・皆さまの新規事業におけるご活躍とご多幸をお祈りいたしまして、ここに祝杯をあげたいと存じます。

ご繁栄

「ご繁栄」という言葉の意味合いも「ご活躍」や「ご健勝」の場合と同じく、「その相手の尽力によって今後の発展と繁栄を願う、祝杯をあげるための言葉」として認められます。

・皆さまの今後のご発展とご繁栄を祈念いたしまして、ここに乾杯の音頭を執らせていただきます。
・○○事業さまの今後の事業拡大のご発展とご繁栄を祈念して、乾杯をいたしましょう。
・○○さまの今後の門出を祝しまして、そのご繁栄とご健闘をお祈り申し上げます。

ご健闘

「ご健闘」という言葉の意味は「ご健勝」や「ご尽力」という言葉の意味合いに近く、「その相手の努力や尽力に対する労いの言葉として認められます。この場合も、「ご多幸」とともに使われる機会・場面が非常に多く見受けられるでしょう。

・○○さまの今後益々のご健闘とご多幸を祈念して、ここに祝杯をあげましょう。
・○○事業さまの規模拡大におきますご健闘に際しまして、我々一同、ここにご多幸を祈念いたします。
・今後の益々のご発展とご健闘を祈念し、我々一同、乾杯の音頭を執らせていただきます。

「ご多幸」の敬語

「ご多幸」という言葉は「御(ご)」という尊敬語表現が含まれる敬語表現として認められ、その上で「多幸」というビジネス用語としても通用する熟語が含まれているため、どの場面でも「敬語表現として認められる言葉・表現」として受け入れられます。

上記を踏まえた上で、特に「ご多幸」という言葉そのものを変化させる必要はなく、あるいは「ご多幸」とともに使われる慣用句表現を沿える形で、その場に際した適切な敬語表現として使われます。

「ご多幸」の英語表記と意味

「ご多幸」という言葉を英語に直す場合、それぞれの英単語の意味合い・用法に配慮した上で以下のようにピックアップされます。

・great happiness(ご多幸、幸多き)
・best wishes(最大の望み、ご多幸)
・euphoria(ご多幸、幸せ、幸福)
・happiness(幸せ、幸福、楽しさ、ご多幸)
・bliss(幸福、安穏、ご多幸)
・blessedness(ご多幸、幸せ、楽しさ)
・satisfaction(満足、楽しみ、ご多幸)

「ご多幸」の英語表現と意味(1)

先でご紹介しました「ご多幸」の英語表記を参考にして、「ご多幸」の意味合いを含めた英語の例文をいくつかご紹介します。

・I pray for your happiness and I will give you a celebration.
「皆さまのご多幸を祈念いたしまして、ここに祝杯をあげさせていただきます。」
・We pray for your future development and happiness from the bottom of my heart.
「今後のご発展とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。」
・When expanding new business, I pray for happiness and good health for the future.
「新規事業の拡大に際しまして、今後のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。」

「ご多幸」の英語表現と意味(2)

先述しました「ご多幸」の英語表現に引き続き、さらに具体的な「ご多幸」の例文をご紹介します。

・In honor of Mr. Sato and Ms. Suzuki, I pray for the happiness of my life in the future and I pray for happiness, I will celebrate this place with this place.
「佐藤さまと鈴木さまのご婚儀に際しまして、ぜひとも今後の人生に実りが豊かになることとご多幸を祈念して、この場をお借りして祝杯をあげさせていただきます。」
・Celebrate the signing of marriage and pray for happiness.
「ご結婚の門出を祝し、ご多幸をお祈り申し上げます。」

「ご多幸」の英語表現と意味(3)

先述の具体的な「ご多幸」の英語表現に引き続き、今度はいろいろな場面で使われる「ご多幸」の例文をご紹介します。

・Many opportunities to use “word of happiness” with words of “your health” or “development” are seen many.
「「ご多幸」という言葉は「ご健勝」や「ご発展」という言葉とともに使われる機会が多く見られます。」
・The fundamental meaning of the word “euphoria” is “a posture to pray for the physical and mental health of the partner”.
「「ご多幸」という言葉の根本的な意味合いには、「相手の心身の健康を祈る姿勢」があります。」

「ご多幸」の正確な意味と用法を覚えましょう

いかがでしたか。今回は「ご多幸」の意味と使い方・読み方・例文・敬語|年賀状/結婚式と題して、「ご多幸」の意味と使い方・読み方・例文・敬語についての詳細情報のご紹介をはじめ、いろいろな場面で使われる「ご多幸」の用例についてご紹介しました。

「ご多幸」という言葉は基本的に「相手の心身の健康や活躍を祈るために使われる言葉・表現」としてあり、非常に改まった場面で使われる機会が多く見られます。そのため、「ご自愛ください」などの日常的に使われる言葉とは区別しておき、場面・状況に見合わせた適切な用法を把握することが大切となります。

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