「召し上がる」の意味と使い方・例文・敬語・類語|謙譲語/尊敬語

ビジネススキル

「召し上がる」

普段友達や家族と話をする時に、「おいしいもの食べに行こうね」や「この間行ったおいしいお店の焼き鳥が食べたいね」などと話をすることがあります。とても仲睦まじい雰囲気が伝わります。

しかし社会にでたら、不特定多数の方とコミュニケーションをとることになります。仲睦まじい雰囲気は大切ですが、そんな時に家族と話す時と同じように「食べる」という話し方でいいのでしょうか。

先に社会で働いている方たちやいつもお世話になっている取引先の方たちは尊敬の念が大切です。どんな日本語を使って伝えたらよいでしょうか。

尊敬の念を伝えるためのを「食べる・飲む」の言葉をお伝えします。

意味

「食べる・飲む」の尊敬語は「召し上がる」です。「召し上がる」の意味は、「飲む、食べる」です。

「召し上がる」は、「食べる」の尊敬語になります。尊敬語とは目上の人に対して使う言葉で、相手に対して敬意の念が含まれる言葉になります。

「つまらないものですが、召し上がってください」という言葉は、相手を尊敬して丁寧に言葉を話している事が伝わります。

使い方

「召し上がる」は目上の人や上司に使います。「召し上がる」は、会社の上司や取引先の相手が主体になることに対して使います。

「私は召し上がります」は、主体が自分なので、間違った使い方になります。

会社の上司や取引先の相手を立てる時に「召し上がる」を使いましょう。「皆さんで召し上がってくさだい」や「お口にあうかわかりませんが、どうぞ召し上がってください」などが正しい使い方になります。

他に「召し上がる」の例文はどのようなものがあるのでしょうか。

「召し上がる」の例文

「召し上がる」は「食べる」の尊敬語です。目上の人や上司と話しをする時にどんな使い方をしたら良いのでしょうか。

今回は、「召し上がり下さい」と「お茶」についてお伝えします。

召し上がり下さい

スーパーや百貨店、お土産売り場などで食べ物を購入した際に店員さんから「お早めにお召し上がりください」と言われた経験はありませんか。「召し上がる」は敬語だから二重敬語のようで違和感を覚える方もいらっしゃります。

召し上がりくださいは、目上の人や取引先の人を相手にお話ししているので敬語ですが、違和感を感じる方もいるという事を頭に入れておくことも大切です。

お茶

召し上がるは、「飲む」の尊敬語です。召し上がるは、お酒やお茶などの飲料にも使う事ができます。

上司や取引先の方に、好きなお茶やお酒を渡すことになった時に「飲んでほしい」という思いを「召し上がる」で伝えます。

「召し上がる」の敬語

日本語には、言葉にならない気持ちを伝える手段があります。尊敬語や敬語です。

敬語や謙譲語や尊敬語は、敬う気持ちや尊敬の念を言い換える事ができます。正しい敬語を身につけましょう。

「食べる」の敬語、謙譲語、尊敬語はどんな表現をしたらいいのでしょうか。「食べる」の謙譲語・尊敬語・丁寧語をお伝えします。

謙譲語

食べるの謙譲語は「いただく」です。目上の人やお客様を前にして自分が食べるときに、「いただく」を使います。行為を行うのは、自分になります。

謙譲語は、自分をへりくだる表現の仕方です。自分がへりくだる事で相手を立てます。

「いただく」は目上の人からありがたく飲み物や食べ物を頂いた時に使うのが正しい使い方です。「お土産で頂いたお菓子とてもおいしかったです」や「奥様の手料理を美味しくいただきました。ありがとうございました」などと使う事ができます。

上司や目上の人が「食べる・飲む」ことを「いただく」と表現するのは間違った使い方になります。使い方に気をつけましょう。

尊敬語

「食べる」の尊敬語は、召し上がるです。

丁寧語

「食べる」の丁寧語は「食べます」です。

丁寧語は、聞き手に対して丁寧に答える言葉です。相手や内容を問わない話し方になります。
行為を行う人も問いません。聞かれた時にきちんと丁寧語で話をする事ができると、きちんとした印象になります。

「実家からじゅがいもをたくさん送ってきたの。もらってくれないかしら」などと聞かれて時や「おかわりあります」などと話された時に「食べます」と答えると、とても丁寧に答えていただいたと好印象をいだきます。

「召し上がる」の類語

類語とは、語形が異なっていても、意味が似かよっている言葉の事です。類義語とも言います。読み方は、「るいご」、「るいぎご」と読みます。

「召し上がる」の類語はどのようなものがあるのでしょうか。類語を使った例をいくつかご紹介します。

「頂く」

「召し上がる」の類語に「頂く(いただく)」があります。「食事を食べる」という事を意味します。

「頂く」は「食べる・飲む」の謙譲語になります。行動の主体は自分自身になり、「お菓子を頂く」は「自分がお菓子を食べる」となります。「食事会でおいしいごちそうを頂いた」や「お昼は頂きました」となります。

「食事」

「召し上がる」は「飲む・食べる」を意味しますので「食事」が類語になります。

「食事」は「かみ砕いて飲み込む」ことを意味します。目上の人が食べる事は、「召し上がる」・「食べられる」・「お食べになる」などと使うのが適切な使い方になります。

意味は同じでも「召し上がる」が最も丁寧言い方になります。次に「お食べになる」、「食べられる」が丁寧な言い方の順番になります。

「蟹がおいしいお店のランチを召し上がりましたか」や「お酒は召し上がりますか」などと話すととても丁寧な話し方の印象を受けます。ぜひ目上の人や上司などと話をする機会がある時は使いましょう。

「食べる」

「召し上がる」は「食べる」の敬語です。意味は同じですので「食べる」は「召し上がる」の類語にもなります。「類語」は「語形が似ている言葉」という定義に当てはまります。

「食べる」の敬語が「召し上がる」なので、目上の方や上司などと話をする時は「召し上がる」を使う事がいいでしょう。使い方を迷う時は、「召し上がる」の類語が「食べる」ということを覚えておくといいでしょう。

「召す」

「召し上がる」は、「召す」と類語になります。「召す」は「めす」と読みます。「召す」は尊敬語になるので、自分に使うことはできません。目上の方や上司に対して使う言葉遣いです。

「お気に召す」とも表現する事ができ、相手に気に入っていただけたら嬉しいという自分の気持ち伝える時には「お気に召していただけたら嬉しいです」などと言葉を添えて使う事が出ます。

また疑問の言い方をすることもでき、「お気に召していただけたでしょうか」と「召す」と表現することができます。

「召す」は、疑問形の表現をすることができたり、何かを渡す時に気持ちを添えて渡す事ができたりと、とても便利な言葉になります。ビジネスでもよく使われる言葉ですので、ぜひ理解をして使って行きましょう。

コミュニケーションをはかりましょう

いかがでしたでしょうか。今回は「召し上がる」の意味や使い方、類語などをお伝えしました。「食べる・飲む」ということは普段誰しもが行う事なので、話しやすい話題ですし、何か食べ物や飲み物を贈る機会は増えます。また敬語を使うことで、「食べる・飲む」という事が場面ごとに適切な話し方になります。

職場ではコミュニケーションがとても大切です。適切な日本語を心がけ、豊かなコミュニケーションをはかりましょう。適切な日本語は聞く側の気持ちのとても豊かにしてくれます。

また普段から話をすることは、お互いの絆を深めます。職場でのコミュニケーションは仕事への好影響も期待できるでしょう。

正しい日本語を使う事は難しいですが、心がけが大切です。意識して正しい美しい日本語を使いましょう。

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