「失礼します」の使い方・敬語・挨拶|綿室の入室/長文/フォロー

ビジネススキル

「失礼します」ってどんな時に使うの?

室内に入るときや、何かを断る時に「失礼します」という言葉を使うことがあります。ただ、なんとなくの雰囲気で使ってしまっている人も多いのではないでしょうか。「失礼します」という言葉を使うときの使い方を意識している人はそれほど多くありません。

今回は、「失礼します」の言葉の使い方や、敬語などについてご紹介します。「失礼します」の言葉を正しく使いこなして取引先の事務所に入るときなどに、ビシッと決めましょう。

「失礼します」の使い方って?

「失礼します」という言い方には大きく分けて2つの意味があります。まず、この2つの違いについて理解して置くことは大切です。

ます、「失礼しますに」には「お邪魔します」という意味合いが込められています。また2つ目は「敬意」の意味合いが込められています。

お邪魔します

「失礼します」という言葉が使われる代表的な場面は、誰かの部屋に入っていくときです。例えば上司の部屋に入っていく時に「失礼します」と言って入っていきます。

この時、上司である相手の空間の中に入ることになります。また、自分が上司の部屋に入るということは、上司の時間を自分のために使ってもらうということでもあります。

そのことに対して「お邪魔します」という気持ちを込めて、「失礼します」という言葉を使います。

敬意

同時に、上司の部屋へ入っていくことに対する敬意を示す必要があります。実は入室の時の「失礼します」には、上司に対する敬意も一緒に含まれています。

「上司の部屋に入らせていただき、また上司の時間をとっていただき、本当にありがとうございます。感謝しています」という言葉が「失礼します」という短い一言に表れています。

2つを同時に表す言葉

このように、「失礼します」には「お邪魔します」という意味と「敬意」の2つの言葉を同時に表しているということが分かりました。

では、面接の入室や、メールの長文、など色々な場面で実際に使う時にはどのようにいうのが正しいのでしょうか。「失礼します」を実際に使う時の具体的な方法を、ご紹介します。

面接の入室では?

面接の際は誰もが緊張します。でも、面接の際の行動やマナーは、面接官の方からちゃんと観察されています。それで、この時にきちんとマナーを守って振る舞うと、面接官の方にも良い印象を持ってもらうことができます。 

まず、面接室に入る前、ドアの前まで行き、ノック3回します。この時、間違えて2回ノックしないようにしましょう。2回ノックはトイレの時のノックなので、失礼になります。

ノックをした後5秒ほど待ちます、返事がなかったとしても、ドアを開けます。ドアを開けた後、面接官の方に「どうぞ」という声かけが行われた後、「失礼いたします」という声かけをして、中に入ります。この時、アイコンタクトを忘れないようにしましょう。

面接中や体質の時は?

まず、ドアの前で「よろしくお願いします」と言いながら一礼をします。その後、椅子の横まで移動します。この時、椅子を横切らないように気をつけましょう。

面接官の方から「お名前をどうぞ」と言われたら、名前や、学校名などを伝えます。その後、どうぞ、と椅子に座るように促されますのでその時に「失礼します」と一言伝え、椅子に座りましょう。

面接が終わり、席を立ち、椅子を離れる時にも、「失礼します」と言いながら一礼し、その場を離れてドアのところに行きます。ドアを開ける前に、振り返り、試験官の方向を向き「失礼します」と一言伝えます。しっかりとアイコンタクトをし、その後退室します。

このように面接の時には、入室する時、席に座る前、席を立った後、退室する時と、色々な場面で「失礼します」という言葉を使うことがわかります。

長文を相手に送る時はどうしたらいいの?

仕事関係のメールなどで、長文を送る必要がある時もあります。一般的に、パソコンでスクロールせずに読むことができるほどのボリュームのものが理想だとされています。スクロールしながら読む必要がある時には「長文」となります。

この時にはメールの冒頭に「長文なので失礼します」と一言断りを入れておくのがマナーだとされています。

「長文なので失礼します」ということを伝えるには、「長文となり恐縮ですが、ご一読のほどよろしくお願いいたします」「長文になってしまいますので、時間がある時にお読みください」などの言葉が良いとされています。

メールの内容も、箇条書きにする、要点がはっきりとわかりやすいようにするなど、相手にとって読みやすいものになるように工夫しましょう。

長文のメールを書き終え、最後にも「長文失礼しました」「長文失礼いたしました」など一言添えると良いでしょう。

SNSのフォローの時って?

最近はSNSをプライベードだけでなく、ビジネスでも使用する機会が多くなりました。オタ大のSNSをフォローしたりフォローされたり、コメントをしたりという場も広がってきています。

最近では誰かのSNSをフォローする時に「フォロー失礼します」と一言添えて、フォローするのがマナーになりつつあります。

ツイッターの「FF外から失礼します」って何?

またツイッターでは「FF外から失礼します」という言葉もあります。ここでいうFFとは、フォロー、フォロワーの関係を指します。

ツイッターの内容によって、フォローしている以外の人がコメントを送りたいと思った場合「FF外から失礼します」と一言添えてコメントするのが良いとされています。

SNSが社会文化になってきている証拠?

以前はこのような暗黙ルールのようなものはなかったのですが、SNSが多くの人に使われるようになり、「失礼します」と一言メッセージを送るようになってきました。それだけ、SNSが一つの社会文化として受け入れられてきた証拠だと言えるでしょう。

そろそろ「失礼します」の言い方は?

会社の人や、友達同士の食事会など、多くの人が集まる場から立ち去る必要がある場合、一言添えて立ち去ります。この時、「じゃあ私帰ります」のような砕けた言い方は、気の置けた仲間出ない限り、ふさわしくない場合があります。

このような場合「そろそろ失礼します」と一言挨拶して、その場を離れることができます。そうすると相手にも失礼なく退席することができるでしょう。

「失礼します」の敬語って?

「失礼します」の敬語は2通りあります。どのような意味で「失礼します」と言いたいのかによって、敬語の使い方が異なってきます。

まず、自分が失敗して相手にお詫びを伝えたい場合です。この時には「お手数おかけして申し訳ありません」「お詫び申し上げます」などを使います。近しい間柄の場合「すみませんでした」でも大丈夫です。

失礼しますの謙譲語?

今度は、相手に対して自分の無礼に対してお詫びを伝えたい場合です。例えばメールの返事が遅れたなど、相手に迷惑をかけると言う状況が生じたとします。

この時には「失礼いたしました」という言葉を使うことができます。このように、どの目的で伝えたいのかによって、敬語が変わってきます。

この時の「いたす」と言う言葉は「失礼します」の「します」の謙譲語に当たります。謙譲語とは、相手に対して自分がへりくだることで、相手を立てたい時に使われる言葉です。

自分の無礼を相手に詫びる時に使うのですから自分がへりくだって「失礼いたしました」と伝えるのは、マナーと言えます。

挨拶の場面での「失礼します」の使い方って?

このように、面接の場面や、多くの場面で、「失礼します」と言う言葉を使うことができるとわかります。 

挨拶として「失礼します」と言う言葉を使う場合、先ほどもご紹介したように、「失礼します」には「お邪魔します」と「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」の二つの要素があることを考慮に入れて、使うことができるでしょう。

正しく使いこなそう

このように「失礼します」と言う言葉はビジネスの場や、普通の生活の場で使う機会が多い言葉です。正しい使い方をマスターし、正しく挨拶できるようになりましょう。

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