「ご指摘ください」の例文・敬語・上司への付き合い方・類語

ビジネススキル

「ご指摘ください」の例文

「ご指摘ください」を正しく使いこなすことができるようになるためには「ご指摘ください」の正確な意味について最初に理解しておくことが大切です。間違った意味で「ご指摘ください」を使用することのないためです。

そのため、これから「ご指摘ください」の正確な意味について詳しく伝えします。その後に「ご指摘ください」を使った実際的な例文について学びましょう。

「ご指摘ください」の意味

「ご指摘ください」の最初の部分である「ご指摘」には「欠点や過失を示すこと」という意味が含まれています。しかし「ご指摘ください」の後半の部分に「ください」というお願いの言葉が使われているため、誰の欠点や過失を示すようにお願いしているのかわかりにくく感じてしまうこともあります。

実際には「指摘してほしいです」という意味で「ご指摘ください」が使われることになります。つまり「自分の欠点や過失を示して下さい」という意味で「ご指摘ください」が使用されていることがわかります。

では「ご指摘ください」を実際にどのような例文の中で使用することができるのか詳しく紹介します。

ご指摘下さいまして

「ご指摘ください」を「ご指摘くださいまして」という言葉に言い換えで使用することができます。「ご指摘くださいまして」の後に別のフレーズをつけ足して一つの文章を完成させることができます。

例えば「ご指摘くださいまして、誠にありがとうございます」という文章を会話の中で使用すれば「私の欠点を指摘してくれたことに感謝しています」という意味を相手に伝えていることになります。

親切であるがゆえに自分の欠点について誰かが指摘してくれたなら「ご指摘くださいまして、誠にありがとうございます」で深い感謝を示すことをおすすめします。

くださいました

「ご指摘ください」を「ご指摘くださいました」に言い換えて、自分の意見を言うことにつなげることができます 。例えば「ご指摘くださいました件ですが、後日上司と話し合わせていただきます」と言うことができます。

「くださいました」を使うことによって、後半の部分に指摘を受けた後の自分の反応や考えを言及することができるようになります。効率よく相手に対して自分の考えを伝えるのに優れているフレーズです。

何か問題があれば

「ご指摘ください」を単体で使うことできます。しかし「何か問題があれば、ご指摘ください」のように、将来に起こる可能性のある問題に備えたフレーズを使用することもできます。ここで言及されている「何か問題があれば」の問題が何を意味しているかは、会話の内容によって変わってきます。

それでも、お客さんなどと会話をしていると「何か問題があれば、ご指摘ください」と言えば、都合が生じたとしても率直な意見を言ってほしいと願っていることを示せます。相手に対して誠実な気持ちを伝えることができるフレーズです。

「ご指摘ください」の上司への使い方

上司と会話をしている時にはいときは注意して言葉を選ばなければなりません。上司を怒らせてしまうと仕事がしにくくなる可能性もあるからです。そのため、これから「ご指摘ください」を上司との会話の中でどのようにして使用することができるのか詳しく紹介します。

普段からある職場の上司と会話をする機会の多い人は必見の情報になるはずです。

そのまま使ってもOK

「ご指摘ください」という言葉を上司に対してそのまま使ったとしても、問題はないはずです。「ご指摘ください」には正しい敬語が使われているからです。しかし、場合によっては「ご指摘ください」が使われることによって不快に感じてしまう上司もいます。

なぜなら「ご指摘ください」の後半部分である「ください」には 敬語が使われているのと同時に命令形の表現が使用されているからです。そのため、上司が言葉遣いにうるさい場合は「ご指摘ください」と言われた時に、上から物を言われているように感じることもあります。

心配なら言い換える

上司を怒らせたくないと考えていて「ご指摘ください」を使うことに抵抗があるのであれば他のフレーズで言い換えることをおすすめします。例えば「お申し付けください」という表現を使えば、相手に上から物を言っているような印象を与えずに済みます。

「ご指摘ください」でもほとんどの上司は怒らないものの「お申し付けください」という表現を覚えておけば、いざという時に上司を怒らせないフレーズで対応することができるようになります。

「ご指摘ください」の敬語

「ご指摘ください」の敬語表現の使い方について詳しく紹介します。「ご指摘ください」を正しい敬語で使って周りの人に敬意を示すことができるようになりましょう。

丁寧語

ある特定のフレーズを丁寧語にするためには、文章の最後に「ます」という言葉をつけることができます。そのため「ご指摘ください」を敬語の丁寧語に言い換えるためには「ご指摘くださいます」と言うことが可能です。

ちなみに「ご指摘ください」の「ご」は尊敬語が使用されているため、丁寧語だけで表現したいのであれば「指摘くださいます」になります。しかし、このフレーズは非常に違和感があるため「ご指摘くださいます」と言った方が丁寧な印象があります。

「ご指摘ください」のメールでの使い方

会社や取引先の人とたくさんやり取りをしている人達は、多くの場合メールでやり取りをしています。そのため、メールの中で正しい言葉遣いができなければ、周りの人の誤解を招いてしまう可能性もあります。

正しく意思の疎通を図ることができるようになるためにも「ご指摘ください」のメールの中での使い方について詳しく紹介します。

ビジネス

ビジネスの場面では見積書や契約内容についてメールで取引先の人やお客さんに送信しなければならないことがあります。何かわからないことや問題が見つかったら、相手から自分に対してわからなかった内容について連絡してもらう必要があります。

そのような率直なコミュニケーションを取るために便利な表現が「ご不明な点がございましたらご指摘ください」です。見積書や契約内容についてメールで送信しているときのメールの文章の最後にこのフレーズを使ったら「この内容に不満があったとしても、いつでも連絡してください」というメッセージを伝えていることになります。

メールを受け取っている人は自分の意見を言いやすいと感じるはずです。

「ご指摘ください」の類語

「ご指摘ください」を会話の中で使用するのは良いことです。それでも、いつも「ご指摘ください」を会話の中で繰り返していると、同じ表現が何度も使われていることから違和感を感じてしまう人もいます。

自分の考えをいろんな言葉のバリエーションで表現することができるようになるためにも「ご指摘ください」の類語について紹介します。

ご意見お待ちしております

「ご指摘ください」では相手が自分の欠点を述べるように促しています。そして、ここで紹介する「ご意見お待ちしております」でも、ほとんど同じような意味を伝えることが可能です。

それでも「ご意見お待ちしております」では、相手に対して命令をするのではなく、自分の行動について言及しているため、上から目線で会話をしているような印象を与えずに済みます。

急ぎで誰かの意見を聞きたいという状況にいないのであれば「ご意見お待ちしております」で代用して、優しい雰囲気で会話をすることも大切です。

「ご指摘ください」で学習意欲をアピールする

働き始めたばかりの頃はたくさん失敗をしたとしても、たくさん学ぶことができれば上司の人に許してもらうことができます。それでも、学習意欲がないと感じられてしまうと、上司の怒りを買ってしまう場合があるのも事実です。

それで、ぜひ自分が持っている仕事に対する学習意欲をアピールするためにも「ご指摘ください」を会話の中に取り入れることをおすすめします。結局、この言葉を言わなかったとしても上司は自分を指摘してくることが大体ですが「ご指摘ください」 を使えば、上司が心から教えてあげたいという気持ちになる可能性もあります。

「ご指摘ください」を会話の中で積極的に使って、自分の仕事の技術を上達させることを目指していきましょう。

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