「当日はよろしくお願いします」の意味と使い方・敬語|目上の人

ビジネススキル

当日は「よろしくお願いします」の意味と使い方

当日は「よろしくお願いします」と言うフレーズは、日常会話やビジネスシーンにおいてもよく使われる言葉の1つです。本来なら、相手に対し「何をお願いする」のかを明確に伝える必要がありますが、通常は「よろしくお願いします」というフレーズだけでお互いに意思疎通できています。

したがって、「よろしくお願いします」という言葉は、単に「あいさつ」のような常套句として使われている側面があります。

ただし、職場の上司や取引先に対して「よろしくお願いします」というフレーズを使う場合は、基本的に「します」を「いたします」と敬語に置き換えて使うのが常識ですので気を付ける必要があります。

当日は「よろしくお願いします」の意味

当日は「よろしくお願いします」というフレーズは、友人や知り合いなどから何かの記念日やイベントなどに招待された場合などに、感謝の言葉を添えてお世話になりますのでという意味合いで当日は「よろしくお願いします」というフレーズを使います。

なお、「よろしくお願いします」というフレーズは、本来は「○○について」よろしくお願いしますと使うべきですが、「○○について」が省略されているのが一般的であり、いわば日本式の「阿吽の呼吸」ともいえます。

当日は「よろしくお願いします」の使い方

ビジネスシーンにおいて、上司や取引先関係者などにメールをする場合は、言うまでもなく適切に敬語や丁寧語を使うことは当然のことです。

ビジネスメールにおいて、よく「よろしくお願いします」という常套句のようなフレーズを使いますが、少なくとも上司や取引先関係者に対しては「よろしくお願いいたします」のように敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語など)を使うのが礼儀です。

ビジネス

ビジネスシーンにおいて最も大事なことは、職場の上司や部下はもちろんのこと取引先の関係者などから信頼感を得ることです。基本的に、信頼関係の構築は一朝一夕にできるものではありませんが、初対面のとき第一印象が意外と大きな要素になっています。

訪問先より帰社した際は、面談の時間を取って貰ったことに対するお礼と併せ、今後とも「よろしくお願いします」という旨のメールを送ることが、相手から信頼感を得るためには重要な気配りの1つです。

打ち合わせ

社内で行われる「打ち合わせ」の出席者は、概ね直接の担当者同士で行われる場合が多いこともあり、あまり言葉遣いに気を使うことはありません。

とは言っても、打ち合わせが済んで解散する際には、司会・進行係が「それでは皆さん、今後ともよろしくお願いします」と、再確認の意味を込めて一声掛けることが大事なことです。

メール

「よろしくお願いします」という言葉は、話し言葉としては平仮名表記のように「よろしくおねがいします」となります。

ところが、メールなどの文章にすると「よろしくお願いします」や「宜しくお願いします」と書きますが、相手によって敬語が必要な場合は「よろしくお願いいたします」「宜しくお願いいたします」「よろしくお願い致します」などと書きます。

このように、メールなどで敬語を使う場合は、どうしても漢字表記することに意識がいってしまい、普段使い慣れない「宜しく」とか「致します」と書いてしまいますが、「よろしくお願いいたします」のようにどちらも平仮名表記する方が無難と言えます。

「致す(いたす)」の意味

「致す(いたす)」という言葉は、もともと「到る」に対して「到らせる」という意味があることから、以下のような意味でも使われていてます。

(1)届くようにする・到らせる

(2)そのことがもとで、特によくない結果をもたらす

(3)心を尽くす・全力でことに当たる

「致す」の謙譲語など

「致す」という言葉は、「する」の謙譲語などで以下のように使われています。

(1)「する」の謙譲語として、例えば「話をいたします」などの形で使います。

(2)「する」の丁寧語として、「あと少しいたしますと」などの形で使います。

(3)「する」の尊大的な言い方として、「何をいたしておる」などの形で使います。

「いたします」の表記

「よろしくお願いします」というフレーズは、メールなどで敬語を用いる場合は「よろしくお願い致します」という漢字表記と、「よろしくお願いいたします」といった平仮名表記の2とおりの表記方法を見掛けます。

「いたします」という謙譲語や丁寧語は、公用文において「ひらがな表記」と決められていますので、「お願いいたします」「拝見いたします」「失礼いたします」などのように、ひらがな表記することが基本です。

「よろしく」の意味

「よろしくお願いします」の「よろしく」は、漢字にすると「宜しく」と書きますがどんな意味があるのでしょうか。

「よろしく」は、そもそも「よろしい」という形容詞の連用形から、以下のような意味で使われています。

(1)「ちょうどよい具合いに」「程よく」「適当に」などの意味。

(2)人に好意を示したり、何かを頼んだ際に添える言葉。(よろしくお取りはからいください)

(3)はなし相手から、別の人に好意を伝えて貰う際に使う言葉。(よろしくお伝えください)

「当日はよろしくお願いします」敬語

「当日はよろしくお願いします」という言葉をメールなどの文章として敬語を使う場合は、パソコンの文字変換によっては「宜しく」や「致します」という漢字が選択されるケースがあります。

メールなどで「よろしくお願いいたします」という文章を書く際に、「宜しく」や「致します」と漢字で表記することは大きな間違いとまでは言えないまでも、意識して「よろしく」や「いたします」という平仮名表記になるよう注意しておくのが無難です。

「当日はよろしくお願いします」目上の人への使い方

目上に人に対して「当日はよろしくお願いします」という言葉を使う場合は、敬語などを使うのが当然のことです。

しかし、単に敬語などを使えばようにではなく、例えば「当日はよろしくお願いいたします」という言葉の頭に「どうぞ」とか「何とぞ」という言葉を添えることで、さらに丁寧な言い回しができるようになります。

「当日はよろしくお願いします」返信方法

ビジネスシーンで「当日はよろしくお願いします」というメールを貰った際は、返信メールをするのが最低限のマナーです。なお、メールなどで良く目にする「よろしくお願いします」という言葉は、いわば「紋きり型」の常套句のようなものですから、相手に応じて使い方に若干の工夫が必要です。

例えば、「当日よろしくお願いします」というメールに対する返信は、「当日はよろしくお願いします」の頭にせめて「こちらこそ」という言葉を添えるか、または「よろしくお願いいたします」という敬語を使う配慮が必要です。

「オウム返し」の効用

ビジネスマンにとっては、仕事が立て込んでいるときのメール返信ほど辛いものはありませんが、だからといって決して返信を疎かにして良い理由にはなりません。

時間がないときの返信メールは、相手のメールの一部を「コピペ」して利用することも1つの方法です。その際、単に「オウム返し」では失礼に当たるのでコピペ文章の前後に短い文章を継ぎ足し、自分の思いを伝える工夫が必要です。

「当日はよろしくお願いします」を正しく使おう

「よろしくお願いします」の「宜(よろ)しく」は、「宜(よろ)し」という言葉の連用形であり、「良し」より低い程度を表わした言葉です。

つまり、「良し」より低い程度とは、「その程度であれば悪くはない」とか「思ったより良いくらい」などの意味であり、いわば「適当に」とか「上手い具合に」などの意味があります。

その意味からすると「適当にお願いします」という意味でもあり、あまり力を入れて「呉々もよろしくお願いします」とか「何としてでもよろしくお願いします」のような押しつけがましい使い方は、本質的に馴染まない言葉と言えます。

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