覚えておこう!「真摯に受け止める」の意味・使い方
生活をしていると、時にはミスをしたり、他人から自分の言動を指摘されたりすることもあるでしょう。些細なことであれば、反省して改善すれば良いケースが多いものの、他人に迷惑をかけてしまった場合は、しっかり謝罪をしなければなりません。
ビジネスシーンや公の場で謝罪をする際、「真摯に受け止める」という表現が比較的頻繁に使用されます。しかし、「真摯に受け止める」という言い回しの意味や使い方の理解について、自信があるという方は、少ないと予想できます。
そこで今回は、「真摯に受け止める」という言葉の意味や使いかtあ、例文や類語などを、考察・ご紹介していきます。
「真摯に受け止める」の意味・使い方
まず始めに、「真摯に受け止める」とはどのようなことなのか、意味や使い方といった基本的な部分から考えていきます。
「真摯に受け止める」という表現は、謝罪や反省の意思を表現する際に使用されることが多い言い回しですが、曖昧な理解のまま、理解したことにしてしまっているという方も、多いと考えられます。この機会にぜひ、「真摯に受け止める」という表現について、見直してみて下さい。
「真摯に受け止める」の意味
早速、「真摯に受け止める」という言い回しには、どのような意味やニュアンスが含まれているのか、考察していきます。
「真摯に受け止める」という言い回しは、「真摯」という言葉と「受け止める」という言葉にわけて考えることができます。ですから今回は、「真摯」「受け止める」それぞれの言葉の意味やニュアンスについて、考えてみましょう。
「真摯」の意味
まずは、「真摯」という言葉の意味について、確認していきましょう。
「真摯」の意味について、「goo辞書」では、以下の引用のように解説しています。引用の内容から、「真摯」とは態度や向き合い方を表現する言葉の1種で、真剣な態度や物事への熱心な向き合い方などを表現する言葉だと、読み取ることが可能です。
また、真剣な様子や熱心な様を表現することもあるとされています。
まじめで熱心なこと。また、そのさま。
「受け止める」の意味
続いて、「受け止める」という言葉の意味についても、確認していきましょう。「受け止める」という言葉は、日常的な会話などでも、頻繁に使用する言葉です。「weblio辞書」では、以下の引用のように説明されています。引用の内容から、「受け止める」には大きくわけて、3種類の意味があるとされています。
「受け止める」の1つ目の意味は、飛んできたものなどの進行を、手を使って止めたり掴んだりすることだとされています。2つ目は、攻撃などをを食い止めることだとされています。そして3つ目の意味は、外部からの働きかけなどに対して、それを受けた上で対応することとなっています。
① 飛んできた物や落ちてきた物を手や腕で支えて進行を止める。 ②攻撃を食い止める。防ぐ。 ③外からの働きかけを受けてそれに対応する。取り組む。
「真摯に受け止める」の使い方
続いては、「真摯に受け止める」という言葉の、会話や文章での使い方について、考えていきましょう。
上記で考察した意味から、「真摯に受け止める」とは、何らかの物事や注意、指摘などに対して、真剣に受け止めたり、真剣な態度で向き合ったりすることだと考えられます。
ですから、他人からの忠告やミスなどの改善に対して、真剣に向き合うことを宣言する際などに、「○○を真摯に受け止め、改善に努めて参ります」などの表現で、使用されることがあると言えそうです。
謝罪
上記では、「真摯に受け止める」という言い回しの基本的な使い方についてご紹介しました。続いては、「真摯に受け止める」という表現を謝罪に使用する場合、どのような使い方をするのか、考察していきます。
上記でも述べたとおり、「真摯に受け止める」という表現は、謝罪の表現として度々使われています。謝罪に使う場合は、ミスや失敗などを受け入れる意思を述べる際に使われるケースが多く、「ご指摘の内容は真摯に受け止め、改善して参ります」「今回の失敗を真摯に受け止め、今後このようなことがないよう、努めて参ります」といった言い回しで使用されると考えられます。
メール
「真摯に受け止める」という言い回しは、会話だけでなく、メールでも使用されます。メールで使用する場合も、謝罪や相手の意見を受け入れる際などに使われることが多いと考えられます。
メールで「真摯に受け止める」を使う場合は、相手の指摘などに対して、「頂いたご意見は真摯に受け止め~」と使ったり、ミスなどを反省していることを表現する際に「今回の件を真摯に受け止め~」などと使ったりすることができると考えられそうです。
「真摯に受け止める」の例文
続いては、「真摯に受け止める」という表現を使用した、例文をご紹介していきます。「真摯に受け止める」という表現を使用した例文に目を通してみることで、さまざまな言い回しのバリエーションに触れることができ、より実践的な使い方を学ぶことができる可能性があります。
頂いたご意見を
「真摯に受け止める」という言い回しとともに使用されることが多い言い回しの1つとして、「頂いたご意見」というフレーズが挙げられます。クライアントやお客様、上司などから、指摘を受けて反省したり改善したりする際に、「頂いたご意見を真摯に受け止める」という表現が使用されると考えられます。
・今回頂いたご意見を真摯に受け止めて、改善して参ります。
・頂いたご意見を真摯に受け止め、さらに改善していけるよう、努めます。
・頂いたご意見を真摯に受け止め、今後の活動の参考にさせて頂きます。
今回の○○を
ミスや失敗、不祥事や事件などを起こしてしまい、それらに対する謝罪を述べる際は、「今回の○○を真摯に受け止め~」という言い回しを使用するケースがあります。
・今回の失敗を真摯に受け止め、今後はこのようなことがないよう、徹底して参ります。
・今回の不祥事を真摯に受け止め、改善に努めて参ります。
・今回の失敗を真摯に受け止め、改善して参ります。
「真摯に受け止める」の類語
「真摯に受け止める」という表現は、謝罪や反省の意思を表現する際に使うことができる、大変便利な表現です。しかし、「真摯に受け止める」というフレーズばかり使用していると、会話ややり取りがワンパターンになってしまう危険性があります。
そこで続いては、「真摯に受け止める」の類語をご紹介していきます。類語を学ぶことで、「真摯に受け止める」の言い換え表現として使用できる可能性もあるでしょう。
・自責の念を覚える
・事態を重く受け止める
・真剣に受け止める
・責任を感じる
「真摯に受け止める」の敬語
「真摯に受け止める」という表現を、ビジネスシーンや公の場でのやり取りで使用したい場合は、敬語や丁寧な表現で使用する必要があります。そこで続いては、「真摯に受け止める」の敬語表現について、考察していきます。
「真摯に受け止める」という表現を、目上の人や敬意を払うべき相手に対して使用しても通用するようにするには、前後の文章や言葉の選び方に注意する必要があります。「真摯に受け止める」という言葉の後には、改善する意思や反省の気持ちを表現する文章が続くケースが多いと考えられます。
上記の見解から、「真摯に受け止め、改善に努めて参ります」や「真摯に受け止め、今後このようなことがないよう、徹底して参ります」といった表現へと言い換えることで、敬語や丁寧な表現になると言えそうです。
「真摯に受け止める」の読み方
最後に、「真摯に受け止める」という言い回しの、正しい読み方をご紹介していきます。会話などで「真摯に受け止める」という表現を使用したい場合は、正しい読み方を覚えておくことが大切です。ですから、この機会にぜひ、「真摯に受け止める」の正しい読み方を確認しておきましょう。
結論を申し上げると、「真摯に受け止める」という言い回しは、「しんしにうけとめる」と読むのが正しいとされています。上記で、意味を確認する際に引用した「goo辞書」や「weblio辞書」でも、「真摯」は「しんし」という読み方で、「受け止める」は「うけとめる」という読み方で、掲載されています。
「真摯に受け止める」を正しく使いこなそう
いかがでしたでしょうか?今回は、「真摯に受け止める」という言い回しをテーマにして、意味や使い方、類語や同義語などを考察・ご紹介しました。
「真摯に受け止める」という表現は、ミスや失敗、不祥事などを起こしてしまった際の謝罪や、反省の意思を表現する際に使用できる、便利な言い回しです。そのため、この機会に「真摯に受け止める」の意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使えるようにしておくことをおすすめします。