「要するに」の意味と使い方・口癖の人の心理・類語・敬語・失礼か

ビジネススキル

「要するに」の意味と使い方

仕事の場面などで「要するに」という言葉をよく使う人がいます。「要するに」とは「要約すると」という意味になります。

なので、相手の話しを聞き終えた後に、自分なりに短い言葉にまとめて、その解釈に間違いないかということを確認するときなどによく使われます。また、自分の言葉を最後にまとめるときに使われることもあります。

しかし、相手の言葉を短くまとめたり、相手の言葉を置き換えたりなどするため、「要するに」という言葉は使い方や使う相手に注意しないといけないことがあります。

「要するに」の例文

上記で述べた通り、「要するに」という言葉は、相手の話しを要約するときに使うことが多いです。そのため、「要するに、あなたが言いたいのはこのようなことですか」、「要するに私が言いたいのはこういうことです」などのような使われ方をします。

「要するに」の類語

「要するに」という言葉は「要約すると」という意味です。なので、「要するに」と似たような言葉には、簡単に言うと、一言で言えば、つまい、言い換えればなどがあります。

「要するに」の敬語

目上の人に「要するに」という言葉を使う場合、「要するにですね」などと丁寧な表現にしないといけません。ただし、目上の人に「要するに」という言葉を使う場合には注意をしないといけません。

「要するに」とは失礼なのか

「要するに」という言葉は、「要約すると」という意味です。なので、目上の人に「要するとですね」という言葉を使う場合には注意をしないと、目上の人に対して自分の言うことを理解できていないと思っていると伝えてしまうことになります。

なので、最後に話しをまとめたい場合には「ここまでの話しをまとめさせていただくと」、「つまり、私が言いたいのは」などと少し柔らかい表現に変えた方が良いでしょう。「要するにですね」では目上の人に不快感を与えてしまう可能性があります。

「要するに」という人の心理

「要するに」という言葉は会話の中でよく出てきます。しかし、「要するに」という言葉には「要約すると」という意味があるので、「要するに」という言葉を使う側には、会話の最中から話しをまとめてしまいたいと感じるような何らかの心理が働いていることがあります。

飽きた

会話が長くなると、途中で飽きてしまうことはよくあります。そのような場合に、話しが途中であっても、これから相手が話そうとしていることが先に理解できてしまっているのであれば、「要するに言いたいのはこういうことですか?」と先に結論を言ってしまうことで、途中で飽きた会話を終わらせようとします。

確認している

話し方が下手な人と会話をしていると、話が長くなりすぎて結局は何を伝えたかなったのかわからないことがあります。そのようなときには、相手の話しが終わったあとに「要するに」と話し始めて、相手の会話をまとめた内容を伝えて、解釈の仕方に間違いがないかを確認します。

「要するに」の口癖の人の心理

「要するに」という言葉が口癖のようになっている人もいます。このような場合は、その人の性格が原因となっている場合があります。うまく話しを要約してくれる人もいますが、注意しないと、面倒な目に遭ってしまうこともあります。

気が短い

会話が丁寧な人は、結論を言うまでにその経緯まで丁寧に話すため、話しが長くなってしまうことがあります。これは相手に話しの内容を正確に伝えるためには重要であり、話しを聞く側もわざわざ丁寧に話してくれることに感謝をするべきところです。

しかし、気が短い人は、その丁寧な話しを最後まで聞くことができません。そのため、話しの途中で結果だけ教えて欲しいという感情が強くなりすぎて、「要するに何が言いたいのですか」と結果だけ聞こうとしてしまいます。

自信過剰

「要するに」という言葉を会話の途中で使う人は、話しは丁寧に伝えなくても重要な部分だけ言ってくれれば良いと思っています。これは、自分は1から10まで言われなくても話しの内容がわかるだけの能力を持っていると思っているためです。

なので、相手の話しを途中で止めて、自分が欲しい情報に関しての質問を始めます。欲しい情報が揃うと、「要するに」という言葉を使って、相手が最終的に言いたかったことを確認します。

中心的存在になりたい

複数の人が集まれば、自然とまとめ役が生まれます。このまとめ役は周囲の人からの信頼や、本人の能力などによって自然な流れで決まります。

しかし、周囲からの信頼や能力が足りていないにも関わらず、まとめ役になろうとします。このような人は自ら周囲に自分がまとめ役に適していると必死にアピールをしてきます。

そのため、意見がまとまらないときに、「要するに」という言葉を使って自分なりに場をまとめようとします。ですが、信頼も能力も足りていないので、結局は何もできないことが多いです。

威圧の言葉として使う

上記で述べたように、信頼や能力が足りていないのにまとめ役になろうとする人がいます。しかし、信頼や能力が足りていないので、結局は周囲が協力的にならず、場をまとめられないことが多いです。

ですが、ここで引き下がらない人は、協力的にならない人に対して、「要するに何が言いたいの」、「要するに何がしたかったの」などと「要するに」という言葉を相手を威圧するために使います。

このような状況になると周囲の人は相手にすることが面倒に感じてきて、表面上は言うことを聞いているように見せる場合が多いです。

「要するに」が口癖の人への印象

先に述べた通り、「要するに」が口癖の人は周囲から面倒と思われてしまうことがあります。また、「要するに」という言葉が口癖の人に対しては、他にもいろいろな印象を持たれてしまうことがあります。

まとめられていない

「要するに」という言葉が口癖の人の中には、無理やりまとめ役になろうとする人がいます。このような人は周囲からの信頼も能力も不足しています。そのため、周囲の人の話しを「要するに」とまとめようとしても、内容がまとめられていなかったり、周囲の人が望むような答えを出すことができません。

すると、さらに周囲の人からは信頼を失い、無理にまとめ役になろうとしていることに悪い印象を持つようになってしまいます。

偉そう

「要するに」という言葉は相手の話しの内容を要約するということになります。これは、相手に対して、もっと会話の内容はまとめることができるということを伝えることになります。

ですが、相手はできるだけわかりやすく伝えるために、あえて丁寧に話してくれている場合もあります。そのような場合は相手の親切心を無視してしまっていることになります。

親切心を裏切られて、自分の話しを勝手にまとめられると相手から偉そうな人という印象を持たれてしまいます。

不愉快

「要するに」という言葉を使うときは、相手の言葉を自分の言葉に置き換えることになります。そのときに、わざわざ話した内容を、再び自分に置き換えられることで、自分の言葉ではいけなかったのかと疑問に思ってしまわれることになります。

理屈っぽい

「要するに」という言葉を使うときには、相手の言葉を自分の言葉に置き換えて内容をまとめます。このとき、自分の意見を加えたり、この方が伝わりやすいという態度を見せたりなどすると、理屈っぽく話している印象を与えてしまうことがあります。また、頻繁に相手の話しを「要するに」と言ってまとめてしまうことも理屈っぽいと思われる原因となります。

「要するに」が口癖の人への対処方法

「要するに」という言葉を使う人は、今までの話しの内容をまとめてくれます。うまく話しをまとめてくれる人は、話す側がどのように伝えれば良いか困っていても、しっかりと内容を把握したうえで、内容を要約して確認してくれます。そのため、会話が苦手な人にとっては非常に助かる存在となります。

しかし、「要するに」という言葉を使いこなせていない人と会話をすると、不愉快な気分にさせられてしまうことがあります。なので、うまく「要するに」という言葉が使えていない人と接するときには注意しないといけません。

聞き流しておく

「要するに」という言葉を使っておきながら、話しをシンプルにまとめられていない人もいます。このような人は話しをまとめるだけの能力がありません。そのため、「要するに」という言葉を使ってから話し終えるまでが長いです。その内容も一度自分が話した内容です。

なので、相手の言葉を1からしっかり聞く必要はありません。適度に聞き流して、大事な部分だけを聞くようにしておきましょう。

距離を取る

「要するに」という言葉を頻繁に使う人と会話をしていると、不快感を感じることがあります。どうしても我慢できないのであれば、なるべく会話をする機会を減らすために距離を取ってしまいましょう。会話をすることがなければ、自分に対して「要するに」という言葉を使われることもありません。

要件だけ伝える

「要するに」という言葉を頻繁に使ってくる人には、丁寧に言葉を伝えても、最後には話の内容をまとめてきます。なので、相手が「要するに」という言葉を頻繁に使ってくる人とわかっている場合には、最初から余計な部分を削ぎ落とした話し方をしましょう。会話の内容がシンプルであれば、相手は話しの内容を要約する必要がなくなります。

我慢する

「要するに」という言葉を頻繁に使ってくる相手が友人であれば、聞き流したり、距離を取ったりすることができます。しかし、その相手が職場の人などのような場合、話しを聞き流したり、距離を取ることが難しいことがあります。

そのような場合には我慢をするしかありません。聞いているふりをして聞き流しても良いですが、聞き流していることがバレてしまうと雰囲気が悪くなってしまいます。なので、適度な相槌などをして、話しを聞いていると見せかけるようにはしましょう。

「要するに」は使いすぎないように注意

「要するに」という言葉は正しく使わないと相手に不快感を与えてしまうことになります。そのため、正しく使える自信がないのであれば、頻繁に使うことは危険です。なので、できるだけ「要するに」という言葉だけを使うことを避けて、つまり、言い換えると、などのような言葉も織り交ぜましょう。

「要するに」という言葉だけを使うよりも、近い意味の言葉も使うことで、話しをまとめてくる人という印象を和らげることができます。

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