厚かましい人の特徴・付き合い方|ビジネス/ママ友/友達/敬語

ビジネススキル

「厚かましい」の意味と使い方

「厚かましい」とはどういう意味で、どのような時に使うのでしょう。

「厚かましい」の意味

他人に対して行動や態度に慎みがない、図々しく遠慮がない、という意味です。

「厚かましい」の使い方

・「厚かましいお願いばかりで申し訳ございません。」
・「厚かましいお願いとは存じますが、ぜひともご協力いただけますようお願い申し上げます。」
上記のように自分がへりくだった言い方の時に使います。

「厚かましい」の類語

「図々しい」や「おこがましい」があります。

「厚かましい」と類語の違い

「厚かましい」と類語の違いをみていきましょう。

「厚かましい」と「図々しい」の違い

「厚かましい」は、恥知らずで遠慮がないさまを表わし、「図々しい」は、相手の都合や気持ちなどを全く考えずに身勝手に振る舞うさまを表します。

「厚かましい」と「差し出がましい」の違い

「厚かましい」は恥知らずで遠慮が無いさまを表し、「差し出がましい」は、必要以上に他人のことに関与しようとする、出過ぎた感じを表します。

「厚かましい」人の特徴

どこにいても、しゃしゃり出てくる厚かましい人がいます。こちらが望んでいようがいなかろうが、ずかずかと他人の領域に入ってきます。このような人とはできるだけ距離をとりたいです。どちらかと言えば女性に多いのが特徴です。本人は自分が厚かましい人だとは全然気付いていないので本当に困ります。

男性の特徴

男性はどちらかと言えば、世間一般に対してと言うよりも、恋愛対象とする女性に対して厚かましい人が多いです。自分の事はさておき、相手に求める要求が高いです。

「それは無理でしょう」と思う事を要求します。自分の容姿を見てください。自分の中身はそんなに立派ですか。と言いたくなるほど、女性の容姿や年齢にこだわります。そこまでの女性がいたら、お相手のいない女性はいません。

女性の特徴

女性に関して言えば、道を10メートルも歩けば当たるくらい、厚かましい人は身近に多く存在します。何事も自分が優位にいると勘違いしているので、相手の都合など何も考えません。

こちらの都合も聞かず、行動をごり押ししてくる人や、頼んでいないのに自分の親切(相手は迷惑)を押し付けてくる人、こちらはいらない物なのに自分のいらくなった物を押し付けてくる人が多いです。

そして、その見返りを当たり前のように要求してくる人、その見返りに平気でケチをつける人、頼んでもいないし、何も相談していないのに、周りの人にあの人困ってるから何とかしてあげなくては大変、などと吹聴して回ります。本当に迷惑な話しです。関わりたくなくてもあちらから来てしまいます。

「厚かましい」人からの電話の対応・付き合い方

厚かましい人との付き合い方全般に言えることですが、ダメな事は嫌な事は嫌とはっきり言うのが一番です。

そんな人が中心となっている輪に入れなくても、何か言われても胸を張っていましょう。教えてもいないのに電話がかかってくる事もしばしばです。まずはいったん出ないで、折り返しかけるときの断りの言葉を、何とおりか考えておくのが良いでしょう。

友達への電話の対応は?どう付き合う?

厚かましい友達からの電話は出ないのが一番です。出てしまえば、知らないうちに相手のペースにハマり、行きたくもない合コンなどに行く羽目になったりします。

厚かましい人の全般の特徴ですが、断られるという言葉は辞書にはないので、断る理由考える暇を与えないために電話の最初に、「明日の予定なんかある?」などと聞いてきます。もちろん答えなど用意していないのですから、特に何もないと答えてしまいます。

これが厚かましい人の特徴です。「予定がないのなら断る理由はないでしょ。」と言わんばかりに自分のペースで話しが進みます。

しぶしぶ合コンに行ったとしても自分がメインのように行動します。電話がかかってきたら出ないで、留守電にメッセージが入っていたらそれを聞いて、断る理由を考えてから折り返しましょう。友達の場合は、電話の連絡があってから会うことになる場合が多いですので、きちんとお断りするのが一番です。

ご近所さんへの電話の対応は?どう付き合う?

厚かましいご近所さんに会いませんように、と願いながら外に出たとたんそこにいたりします。ストーカーされているのじゃないかと思うくらい、一日に何度もバッタリ会ってしまいます。

会うだけなら急いでいるふりをして何とか切り抜けられますが、教えてもいないのに電話をかけてきます。出ないのが一番ですが、出てしまった場合、厚かましい友達よりも厄介です。人の悪口から始まり、どこどこの何々さんがどうのこうのと長いです。

自分は、この地域の事ならなんでも知ってると言いたいのですから、とくかく聞かなければなりませんので、出ないのが一番です。出てしまっら、親が来るからと絶対的に入り込めない関係の相手が来ることを告げましょう。

買い物先で会ってしまっても、人が来るので時間が無いとさらりとかわしましょう。生活圏にいるので本当に面倒くさいですが、いつも人といるようにすると、気が小さい側面もあるのであまり近付いてこなくなります。

ママ友への電話対応は?どう付き合う?

厚かましいママ友は一番厄介です。適当にあしらえば、子供に被害が及ぶのではないかと思い、従わなければならないからです。電話にも出なくてはなりません。厚かましいママ友はほかのママ友の悪口を言いたくて言いたくてウズウズしています。

女性特有の集団になって、自分の気に入らないママ友を仲間外れにしたいからです。そんな電話をずっと聞いていると気持ち悪くなります。他のママ友たちと相談してそのような話しは聞きたくありませんし、そんな電話ならかけて来ないで欲しいときちんと伝えましょう。

きっぱり言う人には急に腰が低くなるので電話はかけてこなくなります。

何か物をくれようとしたり子供を預かるとと言われても、その必要は無いことをやんわりとした言い方ではっきり伝えましょう。誰か独りをターゲットにまとわりついてきますので、「もしかして私ターゲット?」と感じた時は、信頼ができるママ友に相談して対応を考えましょう。

「厚かましい」人の出没する時間帯

厚かましい人でも生活スタイルが違いますので、出没する時間帯は違います。それぞれのタイプを見ていきましょう。

友達の出没する時間帯

厚かましい友達は生活圏に住んでいるかいないか、仕事関係、学校の関係なのかそうでないのかなどにより違いますが、仕事や学校などの同じ空間にいる場合は、いつでも出没してしまいます。

しかし誰かと一緒にいれはあまり関わってこないので一番良いです。それ以外の友達はまずは電話やラインなどで関わってくるのでいきなり出没はしないので安心です。

近所の幼馴染の厚かましい友達にも注意が必要ですが、お互い生活時間が違えば、バッタリ出くわすことも少ないでしょう。もしばったり出くわしてしまっても、あわてずあっさりと挨拶だけしてやり過ごしてしまえは、相手も拒否感を感じてそれ以上突っ込んではきません。「あっさりと挨拶」これが大事です。

ご近所さんの出没する時間帯

厚かましいご近所さんは朝から晩まで出没します。その人の年齢にもよりますが、暇な専業主婦に多いことから、朝ごはんが終わり家事が一段落した11時頃、ランチも済みテレビの情報番組にも飽きてきた15時頃、夕飯の買い物に行く16時頃の出没率はとても高いですので要注意です。

他には相手の都合など何も考えずに、自宅をピンポンピンポンと出るまで鳴らします。窓側まで回ってくるので、1階の人はカーテンを直ぐに閉めて電気を消さない限り、残念ながら逃げきれないです。1階ではなくても勘が鋭いので、出てくるのをふらふらしてる振りして待っています。そんなところに出てしまったりするととても気まずいです。

家に上がり込んだらもう勢いは止められません。勝手に冷蔵庫はあけるは各部屋を見て回るは、やりたい放題です。そんなご近所さんに目をつけられてしまったら、来そうな時間帯を見極めて外出するなり、最悪引っ越した方が良いです。

ママ友の出没する時間帯

厚かましいママ友は幼稚園に通っている子供がいる場合は、その送り迎えの時間に、誰かを捕まえて離しません。「お茶しよう」や「ランチしよう」など言われ、散々自慢話から始まり、そこにいないママ友の噂話などで時間が過ぎていきます。貴重な時間を無駄にしてしまいます。

保育園に通っている子供がいる場合は、仕事をしているので朝の時間は安全ですが、お迎えの時間は要注意です。小学生がいる場合は子供を自宅前で出迎えている振りをして、通るママ友を網にひっかけようとしています。下校時刻の14時から16時は危険な時間です。

近所の公園や児童館などには驚くほどいます。午前中の10時から11時は公園に出没しますし、子供が小学校から帰ってくる14時頃には児童館の前にいる事が多いです。

救急車や消防車などがくると、必ずそこにいます。しかも携帯で誰かに電話して、状況を伝えながらそこにいます。

ビジネス上での「厚かましい」人への対応は?

ビジネス上でも「厚かましい」人はたくさんいます。対応をみていきましょう。

取引先への対応

厚かましい取引先の人への対応は、こちらが優位な場合とそうではない場合があり難しいですが、ビジネスはビジネスとしてきっちり仕事はこなした上で、人として厚かましいと感じる場合はしっかり断りましょう。

そうしないと都合の良い人だと思われ、プライベートな事までどんどん押し付けてくるようになります。ストレスになり、仕事にも響くようになるので最初が肝心です。

例えば、優位な立場の取引先の人が、接待ゴルフなどで苦手な人がいる場合、人数合わせだとか何とか言われ駆り出され、本来自分の関係のない取引先の相手を接待する羽目になって、せっかくの休日が丸一日潰れてしまうことにもなりかねません。

全て損得ではないにしても、自分の休日は自分のために使いたいです。なかなか断り憎いですが、実家の母が来るとか、子供と随分前からの約束があるとか言い訳はいくらでもありますので上手く断りましょう。

社内での対応

社内での厚かましい人は、自分が楽をしたくて人に仕事を押し付けてくる人が多いです。そんな事を毎日良い顔してやっていたら、自身の仕事にも響くようになります。きっぱり抱えている案件があるからできないと伝えましょう。

男性であれば、可愛い女性の部下にだけ甘く、何でもやってあげます。自分の事は棚にあげて女性の好みにはうるさいので、その子が迷惑だと感じていても世話を焼きます。

女性であれば、男性の上司、同僚、部下の一目置かれている人物に媚びを売ります。どんな手を使ってでも、飲み会をセッティングしたりイベントを企画したりと、そのような事には頭がクルクルと回転し、行動も素早いです。そのような事にばかり意識が集中しているのでできない仕事がこちらに回ってきます。

ペースに巻き込まれないよにそっと離れて距離をとるか、それができない相手であれば上司に相談するのが一番良いです。

ビジネスでの「厚かましい」の使い方例

ビジネスでのメールや電話での「厚かましい」の使い方をみていきましょう。

「厚かましい」の使い方例 メール編

①先日は突然お伺いして、厚かましいお願いを申し上げましたのに、快くご承諾くださり、誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。メールにての御礼失礼いたします。

②メールで失礼とは存じますが、大変厚かましいお願いではありますが、〇〇部の部長さまをご紹介いただけませんでしょうか。部長さまにご相談したい案件がございまして、お繋ぎいただきたいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「厚かましい」の使い方例 電話編

①先日は厚かましいお願いをお聞きくださり、上司の方にお繋ぎいただきありがとうございました。おかげ様で良い商談をさせていただきました。またご報告させていただきます。一度お食事でもいかがですか。

②いつも大変お世話になっております。この度お願いがありまして、ご連絡させていただいております。大変厚かましいお願いとは存じますが、実は〇〇会社の〇〇部の部長さまとお知り合いとお聞きいたしました。ぜひ、わが社の商品をご紹介させていただきたく、〇〇部長さまをご紹介いただけましせんでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

「厚かましい」人と呼ばれないように!

「厚かましい」という言葉はあまり良い意味で使われません。他人の振り見て我が振り直すという言葉がありますが、自分は大丈夫だろうか、他人に「厚かましい」内容を押し付けていないだろうか、今一度振り返ってみるのも良いです。

ビジネスでは「厚かましいお願いですが」と自分を卑下して使いますが、通常の人間関係で良い意味で使われることはありません。

「厚かましい」人は、他人が気になって気になって仕方のない小心者の人です。だからどんな手段を使っても他人と関わっていないと安心できず、人の悪口を言って周りに人を置くことで、自分は大丈夫だと思いたいからです。

きっぱりと断る人や、はっきり突っぱねる人には、強く出れない傾向があるので、自分から離れていきます。本当は内心はドキドキして暮らしています。距離を置いて安心して生活したいと感じることは普通の感情です。

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