給料ちゃんと貯金していますか?
社会人になり、給料をもらうようになると大人になった気がするものです。初任給で親にプレゼントをしたり、自分にご褒美をあげるのもいいですね。確かにお金は使う時に価値があるというものですが、もらった給料を貯金をするのは社会人としても大切なことです。経済観念がないと、いくら稼いでも貯金ゼロという状態になりかねません。
この記事では給料からうまく貯金をする方法、たとえば給料の何割を貯金にまわすのがいいか、銀行口座の上手な運用方法、貯金ができない人の傾向などについてご紹介します。
まずは毎月固定の支出を見直す
毎月自分の給料から固定の支出がどれくらいかをまず確認します。一番大きな支出は住居費でしょう。よく言われますが住居費は給料の三分の一以下に抑えるのが賢明です。もしそれ以上の家賃の場合は、もっと安い家に引っ越すことを考えるのも一つの手です。
固定の支出で言うと通信費も大きな部分を占めます。外ではスマホ、家ではネット回線という人も多い今、通信費がどんどん膨らんでいませんか?キャンペーンやセット割引などを利用すると安く抑えることもできますし、SIMフリーのスマホを入手して安い通信会社のカードを使うという方法もあります。この機会に通信費を見直してみましょう。
貯金の一歩は節約から
食費や交際費は毎月変動があるものです。毎月家計簿をつけるのが面倒臭いという人も多いでしょうから、まずはひと月でいいので自分がどれほど支出しているかを確かめましょう。支出を知るだけでも驚くほど使っていることがわかるかもしれません。
意外にコンビニやちょっとした支出が積み重なっているかもしれません。マイマグを持参するとか、自炊を増やすことで節約できます。節約するからといっても、付き合いが悪くなるようでは残念なので、クーポンなどを利用して賢く交際費を抑えることができます。また時々は自分にご褒美をあげることで、貯金しながらも寂しく感じることを防ぎます。
独身でも実家暮らしと一人暮らしでは貯金の割合はちがう
貯金は給料の何割が理想かという質問には、家族構成によって異なるという答えになります。まずは独身の場合ですが、実家暮らしなら支出の大きな部分である住居費がいらないので、3割を貯金にまわすことを目標にできます。一人暮らしの場合は住居費がかなり割高になるので、1割から2割を貯金できるよう努力しましょう。
独身のうちに家計を管理する能力を身に着けておくと、将来家族を持ったときとても役に立ちます。また結婚前に貯金があると、結婚してからお金のことで夫婦げんかすることも多少なりとも避けられます。
家族持ちは給料の2割前後を目標に貯金
結婚しても夫婦だけの時期は貯め時ですが、子どもができると支出も自然と増えます。とはいえ30代で子供がまだ小さいときは教育費もそんなにかからないので貯金がしやすい時期といえます。この時期は手取りの2割を目標にできます。
40代50代になると子供が大学などの高等教育を受けるようになり、収入も多いけど支出も多くなかなか貯金が進まない時期です。この時期は1割程度を貯金できれば合格点です。
ところで給与を振り込んだり引き出したりする普通預金口座はみなさん持っていても、その他の運用方法は面倒くさそうで手を出していない方も多いのではないでしょうか?ここからは給与を上手に貯金するのに、銀行の活用法についてお話します。
まずは銀行の自動積立を申し込もう
毎月確実に貯金をためていくのにおすすめなのが、自動積立貯金です。どの銀行の提供しているサービスなので、申し込みを済ませるだけで何もせずとも貯金ができるのです。給料を頑張って残して貯金するのではなく、給料から天引きするかたちで自然と貯金ができるのです。貯金の大変さをあまり感じずにお金が増えていく、そんな感じでしょうか。しかも金利も普通預金よりは高いので上手に貯蓄を増やせます。
申し込みは銀行の窓口に身分証明書と印鑑、通帳を持っていけばすぐに申し込むことができます。今はネットバンクも多くあるので、ネットで自動積立を申請できる銀行もあります。
自動積立は給料振り込み先の銀行がおすすめ
基本的には給料が振り込まれる先の口座がある銀行で、自動積立も申し込むのがおすすめです。給料の振込先銀行と違う銀行で自動積立をはじめると、毎月自分で振り込みをしなければいけないので、手間がかかります。銀行を同じにしておくと、なにもせずとも毎月給与が振り込まれる口座から積立口座に振り込まれます。
もちろん手間を惜しまないのであれば、金利の高さで選ぶのも一つの手です。一般にネット銀行のほうが金利が高い傾向にありますが、すべてのネット銀行が自動積立を扱っているわけではありません。いまのところソニー銀行、イオン銀行、楽天銀行がネットバンクの中では自動積立を取り扱っています。各会社の金利を調べて比較検討してみましょう。
積立金額の設定額、最初は無理のない少額から
積立貯金とは毎月一定の額を貯金し、満期が来るまでは簡単には引き出せない設定です。だからこそ貯金がしやすいのですが、すぐに引き出せないところや毎月一定額必ず貯金することに不安を感じる方もいるでしょう。でもご安心を。積立額は1000円単位から設定できるのです。無理のない額からはじめて、様子を見つつさらに額を上げていくこともできます。例えば給料の2割を貯金したいのであれば、1割は積立預金にまわして、あとの1割は何か急なことでお金が必要な時引き出せる口座に貯金します。
満期は計画的に設定する
積立額と同様に、満期をいつにするかを決めることができます。短くて半年から長くて3年、多くの商品は1年は積み立てる設定になっています。何年か先に車やパソコンなど大きな買い物をする予定があったり、家族旅行の計画などがある場合はその計画に合わせて満期を設定できますね。
自動積立預金は途中でお金が必要になったときに、引き出すのがそんなに困難ではありません。しかも解約しなくても引き出せる商品もあるので、申し込みの際に確認しておきましょう。
定期預金は少し上級レベルの人向け
定期預金も貯金を上手に増やすために活用できるポピュラーな商品です。やはり普通預金よりも金利は高く設定されていますが、自動積立よりは少しハードルが高いといえるでしょう。
自動積立との違いは、お金の預け方です。自動積立は毎月一定の額を貯金するのに対し、定期預金はまとまった資金を満期まで預けます。ですからすでに貯金があり、いまのところ使う予定がない方は定期預金を利用して資金を上手に運用しましょう。
貯めたい人は自動積立預金
貯金の仕方を知りたいという人には、やはり自動積立預金がおすすめです。初心者にもハードルが低い商品ですし、金利も定期預金とほぼ変わりません。なにより毎月金額が増えていくのを見て達成感も得られるでしょう。
自動積立預金で貯金が増えたら、次は定期預金でその資金を運用することも考えれるようになるでしょう。
明日から貯金をはじめよう!
ここまで貯金のコツや銀行の活用方法についてお伝えしてきました。まとめてみると、まずは自分のお金の流れがどういうものか、支出をちゃんと把握しましょう。それを踏まえて節約できるところは無理のないように節約していきます。給料の何割を貯金にまわせるかは、家族構成によって違ってきます。自分の家族構成では何割貯金に回せるか、記事を参考にして目標としましょう。銀行の自動積立預金は知らず知らずにお金が貯めれる良い商品です。活用しない手はありませんね。
貯金は一つの技術です。生まれ持って貯金ができる人はそういないでしょう。小さいころからお金の使い方について訓練されてきた人もいれば、そうでない人もいるでしょう。でも何歳になっても貯金はできるようになります。まずはやってみること、そして決意です。明日から貯金ができる人になりませんか?