乗り越える力の身につけ方・困難を乗り越える方法・おすすめ本

ビジネススキル

現代社会で抗うために

勉強、仕事、恋愛、病気……。人生は楽しいことだけではありません。さまざまな苦難があります。誰でも経験することですが、乗り越えるのは一筋縄ではいきません。今回は、そのような苦しみを心して受け止め、乗り越える方法を伝授します。

乗り越える力の身につけ方

楽しかったこと・苦しかったことを思い出す

つらくなったときは、過去の出来事を思い出してみましょう。
小さい頃、家族でピクニックに出かけた。昔、部活で優勝した。好きな人と一時期付き合っていた……。
反対に、勉強がしんどかった、しごかれた、いじめにあった……。

どんな小さなことでも構いません。
楽しいことを思い出したら、「あんなことがあったな。あのときみたいに笑顔になれたらどんなにいいだろうか」
苦しいことを思い出したら、「あのときあんなことがあったけれど、それでも自分は潰れずに済んだ。逃げずに済んだ。だから今回の試練も乗り越えられる」
自然にそう考えることができます。

周囲の人と仲良くなる

自分が無力ということを実感したとき、周囲の力が頼りになります。
普段から周囲の人と仲良くなって、自分がどんな状況にいるかを伝えておきましょう。
自分が悩んでいるとき、手助けをしてくれることが期待できます。

貯金をする

精神的に打ちのめされているときは、どうでもいいときでも悩みの種になるものです。
お金を持っていれば、「自分にはまとまったお金があるんだ」という認識を励みにすることができます。
また、何か困難にぶち当たったとき、アクションを起こそうとするとどうしても何かしらの形でコストがかかります。ほんの少しの我慢で得たお金が、のちのちの困難を乗り越える元手になるのです。

健康に気をつかう

「病は気から」という言葉があります。心身一元論という言葉があります。どちらも、身体の不調と心の不調は切っても切り離せないという意味です。

バランスよく食事して、目いっぱい運動をしてください。エナジードリンクや栄養補助食品ばかり接種すると、困難を乗り越えることができなくなりますよ。

睡眠を取る

人は寝ている間に頭の整理をします。そのため、睡眠を取らないでいると記憶力・集中力が低下し、ネガティブな思考や感情が去来します。
徹夜はなるべく避けてください。

普段から状況を分析する癖をつける

物事に成功した時でも、「どうしてここで成功したのだろう?」「次も同じように成功するためにはどうすればいいだろう?」と考えます。失敗したときも似たように分析すればいいでしょう。困難を乗り越えるヒントになります。

日記をつける

日常に起こったことを文章にしてまとめると、気持ちがスッキリしますし、頭の整理にもなります。何か困難が訪れたとき、それを乗り越える手掛かりにもなります。
文章力が高くなると、コミュニケーション能力も上がり、まわりの人たちと連携がしやすくなります。

困難を乗り越える方法

いざ困難にぶつかったとき、どうやったら乗り越えることができるのでしょうか?

周囲の人たちに相談する

普段から自分の置かれている状況をあらかじめ話しておけば、いざ困難が立ちはだかったときに、自分が何に悩んでいるか相手に理解してもらいやすくなります。

仕事のことを家族に、家族のことを友人に相談しても構いません。思わぬ人から思わぬ解決法が示されることもあるかもしれません。

前例を調べる

過去に自分と同じ悩みを持ち、困難にぶち当たった人は必ずいるはずです。仕事上の失敗は昔の日誌を、心の悩みは過去の文学を当たってみてください。解決法が書いてあればしめたものです。あなたは必ず乗り越えることができます。

カウンセリングへ行く

悩みを相談できる人がそばにいないときは、カウンセリングへ行きましょう。カウンセラーの先生に話すことで、あなた自身の問題の整理にもなります。カウンセラーの先生は、あなたを否定することは絶対にありません。

気分転換をする

とにかく悩むことを一旦やめてください。何でもいいので本を読み、絵を見て、音楽を聴いてください。運動をして、散歩をして、買い物をして、めいっぱい好きなものを食べてください。「下手の考え休むに似たり」という言葉があります。行き詰まっているときに考えても無駄です。気分転換の中で、苦難を乗り越えるヒントが見つかるかもしれません。

逃げる

考えなくてもいい状況に自分を追い込みます。家に閉じこもって、本を読み、音楽を聴き、お菓子を貪り食うのです。眼の前の現実から逃げることはどうしていけないことなのでしょうか?逃げることは、乗り越える手段の一つです。

宗教にすがってみる

いっそのこと宗教にすがってみてはいかがでしょう?

「ハードルが高い……」と思われる方も多いでしょうが、宗教にすがることは全く恥ずかしいことではありません。人類の歴史を見てみると、キリスト教の教会も、日本のお寺も、その地域で苦しんでいる人を救済する役割を持っていました。

神父さんに懺悔をして、心の中の重荷を解く。座禅をして、まっさらな心になる。人々は昔からこのように心機一転して、苦難を乗り越えてきました。お坊さんは心と癒しのプロフェッショナルです。

ハードルが高いという方は、まずは神社仏閣めぐりから始めてみてはいかが?

乗り越える力が欲しい人におすすめお本

本は、自分が読みたいもの、手に取ったものを読むのが一番いいです。
仕事の悩みなら、ハウツー本を、
心の悩みなら、伝記や文学を読んで思いを馳せるのもいいでしょう。
それでも「読むべきものが決まらない!」という方へ、何冊か紹介させていただきます。

7つの習慣-成功には原則があった! スティーブン・R. コヴィー

7つの習慣-成功には原則があった! スティーブン・R. コヴィー

困難を乗り越える方法、問題が起きないようにメンテナンスする方法を、できるだけ抽象的に(具体例も交えて)説明しています。

イチローの流儀 (新潮文庫) 小西 慶三

イチローの流儀 (新潮文庫) 小西 慶三

イチローは努力と挑戦の人です。それも、ただやみくもに努力するだけの人ではありません。
失敗を分析して、自分の糧にします。「次に同じことが起きても絶対に失敗しないぞ」という意気込みすら感じられます。

土屋賢二『われ笑う、ゆえにわれあり』

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫) 土屋 賢二

これはエッセイ集です。作者の土屋賢二さんは、大学で哲学教授をされていました。
「大学の先生が書いた本なんて、ただ堅苦しいだけでしょう?」と思われるかもしれません。それは違います。
世の中の不条理や矛盾をユーモラスに、しかしイヤミを感じさせず描いています。ひとつひとつのエッセイは短いので、短い時間でも少しずつ読み進めることができます。

心の底から笑って、生きる力を取り戻してください。乗り越える方法はそれからでも考えられます。

水谷修『夜回り先生』

夜回り先生 (小学館文庫) 水谷修

作者の水谷修さんは、高校教師をされていながら、自主的に夜の繁華街の見回りをして、非行問題を起こす青少年たちを見守って支えた方です。そのため、”夜回り先生”と呼ばれていました。
無関係な人の悩みにどうして真正面から向き合えるのでしょう?
悩みとの向き合い方・乗り越え方について考えさせられます。

乗り越える力をつけましょう

ここに書いてあることはおおむね抽象的なことです。本当の答えは、自分自身で見つけないと意味がありません。

運命は自分で切り開くもの。あなたが困難を乗り越えることができると、まわりの人たちはみんな信じています。

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