ビジネスで友好的な関係を築く方法・友好的な人の特徴や性格

ビジネススキル

友好的の意味と対義語

意味:好意的な態度や言動を取る事

「友好的」とは、自分以外の他者(相手)に対し、好意的な態度または言動を取り、接する事です。
優しく親しみやすい、話しやすい穏やかな対応をするともいいます。
「友好的な上司で良かった」、「取引先が友好的な態度が仕事をしやすい」というような用い方をします。

対義語:敵対

友好的という言葉の対義語、反対の意味をもつ言葉として、「敵対」があります。
その意味は、自分以外の他者(特定の相手)を自分の敵だとみなし、歯向かう、対抗するというものです。
「あの人に敵対心を持たれているようだ」、「○○さんは私にいつも敵対してくる」といった用い方をします。

友好的な関係とは

過干渉ではないが困った時は助け合う

ビジネスシーンにおける友好的な関係とは、「相手を深く詮索する事はないが、相手が危機的状況にいる場合は手を貸す」という関係です。友人同士、恋人同士ではありませんからプライベートに関わる事はないものの、ビジネスにおいてA社が困っていればB社はその悩みを解決する手助けをします。

お互いの利益の為に手を組む

A社はB社の取り扱い商品を多く発注したい、B社は自社の商品をより多く販売したいとしましょう。
A社とB社、お互いが取引契約を交わし合う事で、お互いにメリット(利益)が発生します。
友好的な関係とは、このように「お互いが利益を生む為に協力関係にあろうとする」という事だといえるでしょう。

お互いを尊敬し意見を尊重し合う

友好的とは相手に対して好意的な態度や言動を取る事、つまりは「親しみやすく接する事」です。そして友好的な関係とはどちらか一方だけが友好的な対応をするのではなく、お互いが相手を思いやり、好意的に接するのだといえます。例えば取引契約の際には、A社は自分だけが利益を得ないようにB社にもメリットを提示しますし、B社も自分だけが得をする事なくA社の意見に譲歩するのです。

裏切りや陥れる行為をしない

友好的な関係とは、そこに「裏切り」や「相手を騙して陥れよう」といった気持ちが存在しません。
A社がB社を騙して契約内容を無視する事なんてありませんし、B社がA社を陥れようとして同業他社であるC社へA社へ卸すはずの商品を販売するなんて事もありません。
友好的な関係性を保つ為に、こういった「相手の好意を無下にする」という行動や思考をしないのです。

友好的な関係を築く方法

相手との共通点を見つける

友好的な関係を築くには、まずは相手と自分の共通点を見つけ、相手に興味を持ってもらいましょう。共通点がある・なしでは相手からの関心度も上下し、その後の仕事関係でも役立てる事が出来るのです。共通点を見つけるには相手をよく観察する事、そして相手の会社の特色や取り扱い品をよく知る事が大切です。

相手への思いやりの心をもつ

相手を内心で馬鹿にして、表の顔だけ「宜しくお願いします」なんて友好的な態度を取っていても、すぐにバレてしまいます。どうしても苦手だと感じる相手であっても、どこか1つは尊敬できる部分を見つければ、自然と相手への思いやりの心が出てきます。または、「○○社さんはいつもこちらに親切にしてくれる、恩返ししよう」と思う事で、自分も相手から受けた親切を返そうと友好的な態度になれるでしょう。

相手の悪口を言わない

取引場面だけは友好的に接している癖に裏では「あの会社はダメだ」なんて悪口を言っていると、必ずその悪意が相手へ伝わります。接する際にも「相手を下に見ている態度」が無意識の内に出てしまうので、友好的な関係を築くのであれば悪口は絶対言わないようにしましょう。

相手が不利になる事をしない

友好的な関係を築くのに、こちらばかりが利益を得て、相手に負債、デメリットを押し付けるのではいけません。お互いがお互いに得してこその友好的な関係なので、相手の不利になってしまうような行動・言動は止めるべきです。

信頼していると主張する

相手からも好意を返してもらう為にも、「私は貴方を信頼しています」という事をアピールしましょう。会う度、連絡を取り合う度に「この間はどうも有難うございました、おかげ様で助かりました」とお礼の言葉を述べるだけでもかなり違います。「○○さんにはいつも良くして頂いているので信頼しています」というような言葉で相手を良い気分にさせ、相手の心を満たしてあげるのです。

自分の意見を強要しない

「弊社はこうしたいから御社はそれに従うべきだ」、「上司がこう言っているんだから部下は反論するな」なんて、自分の意見の強要は禁物です。これでは友好的な関係を築くどころか、反対に敵対し合う仲になってしまいかねません、絶対に止めましょう。自分の意見も伝えつつ相手の主張も柔軟に取り入れてこそ、友好的な関係を築く事が出来るのです。

相手の不幸に同情し手を貸す

相手方に何らかのトラブルがあった場合、見てみぬフリをしていたのでは、友好的な関係を築こうとしているとは言えません。困った時こそお互い様、いつも受けているご厚意を返す時が来たのだと思い、相手に同情し手助けをしましょう。「何か困った事があれば力になりますから」と言っていたのにいざ相手が頼って来たら知らんぷりをする、というのも禁物です。

友好的な人の特徴

人の心を掴むのが上手い

友好的な人は他者の心を掴むのがとても上手く、初対面から「この人となら良い人間関係を築けそうだ」と相手へ想わせるのです。それは友好的な人が、「相手はどんな性格の人で、どのように接してほしいと思っているか」を瞬時に見抜くからでしょう。人間観察力が鋭いので、相手が無意識に心を開きやすいのだといえます。

感謝を言葉や態度に出す

友好的な人は「有難うございます」、「先日は大変お世話になりました」等、その時々で常に感謝し、それを素直に言葉や態度に表します。自分の方が立場が上なんだからやってもらって当たり前、といった尊大な態度を取る事もなければ、驕ってもいません。

人の期待に応えようとする

取引先や顧客から、または上司や部下から「○○してほしい」と頼まれれば、言われた事になるべく近づくよう努力します。友好的な人は、自分に期待を寄せてくれる相手の気持ちを尊重して、その期待に応えようとする思いやりを持っているので周りから頼られるのです。

誰に対しても平等である

友好的な人はどんな人が相手であっても常に平等な対応を心掛けており、決して「自分よりも上・下」と優劣をつける事がありません。「相手は相手、自分は自分、どちらにも良い部分が存在する」と知っているので、自分に対して敵対心を持つ相手であっても温厚な対応ができるのです。

友好的な性格とは

友好的な性格になる事で、ビジネスシーンでも自分の存在価値を上げる事ができるでしょう。
取引先の信頼を得たい、上司または部下、同僚から頼りにされたいと思うのであれば、友好的な性格を取り入れてください。

裏表がない

友好的な性格をしている人は人の悪口を言わず、いつでも素直な本音で接する事ができます。表では優しい対応をしているのに裏では敵対心から相手を陥れようとする事もなく、裏表がない性格なのです。

見返りを求めない

相手に敵対心をむき出しにする人は、「自分がこうしてあげたのだから、貴方も同じくらいかその倍を返すべきである」と見返りを求めます。しかし友好的な性格の人は自分が相手に何かをしても、相手からの見返りを求める事は絶対にしません。

気配り上手

友好的な人は、周りの人が今困っていないか、悲しんでいないかと観察してはその都度気を配っています。それは「自分がこのような立場になる事で、皆が気持ちよく働ける」と知っているからです。

包容力がある

友好的な人はヒステリックに怒ったり、自分を被害者にして周りを責めたりしません。包容力がありますから、相手が失敗しても頭ごなしに責めたりもしなければ、自分可愛さに周りへ責任を押し付ける事もないでしょう。

友好的な関係は仕事を円滑にする

友好的な対応で相手に接していく事で、相手からの信頼感や尊敬を集められます。そうするとこちらの意見も通りやすくなり、仕事でも円滑に事が運びやすくなるでしょう。自分以外の人は全てどこかしら尊敬できる部分があると思い、そして常に友好的な対応を取る事で、取引相手や顧客、上司や部下、同僚との関係も良くなります。

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