マーケティングとは?
マーケティングという言葉をよく耳にしますが、実は何を指すのか知らないという方も多いでしょう。マーケティングとは、商品が売れる仕組みをつくることを指しています。
顧客が自然と商品を買いたくなる状態を作るためには、ニーズに合った商品を適切なターゲットに向けて発信することが大事です。そのためには商品開発から販売戦略の策定、広告宣伝や効果検証までのプロセスを一貫して計画、実行、管理することが必要になります。
基本のマーケティング手法7選
マーケティングでは、顧客や市場の状況、効果などを把握するために分析を行う必要があり、そのための基本的な分析手法もあります。また、実際にマーケティングを実行する上でも、状況に応じて使い分けることのできる実行の手法があります。
ここでは、こういったマーケティングの基本的な手法を7つご紹介します。
基本のマーケティング手法1:PEST分析
PEST分析とは、経営戦略や海外戦略などの策定やマーケティングを行う際に使用する分析手法です。
自社を取り巻く外部環境が、どのような影響を与えるかを把握するために使います。Politics(政治)、E= Economy(経済)、S=Society(社会)、T=Technology(技術)という4つの視点に分けて分析することから「PEST」と言います。
多方面から常に情報収集を行うことが重要となります。
基本のマーケティング手法2:バリューチェーン分析
バリューチェーンとは、原材料を調達してから商品やサービスが顧客に届くまでに企業が行う活動の一連の流れ(チェーン)を、モノの流れ(サプライチェーン)だけではなく、価値の流れ(バリューチェーン)として捉えて考える分析手法です。
この分析では、各活動ごとに切り分けて個別の活動ごとに分析することで、どの工程で高い付加価値が生み出されているのか、また、どの工程に問題があるのかを明確に把握できます。
基本のマーケティング手法3:5フォース分析
5フォース分析(5Forces Analysis)とは「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「業界内の競争」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」とい5つの競争要因から、業界の魅力度を分析する分析手法です。
この分析手法では、「参入余地があるレベルで魅力的な業界なのか」あるいは「5つの競争要因のうちのどこを攻略すれば収益性が高まるのか」など戦略に向けた仮説を立てるところまで行き着くことが重要になります。
基本のマーケティング手法4:SWOT分析
SWOT分析とは、戦略策定やマーケティングの意思決定を行ったり、経営資源の最適化などを行うために使う分析手法の1つです。
環境を競合や法律、トレンドなどの自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、価格や品質などの内部環境に分け、それらをさらにプラス面とマイナス面にわけて分析することで、今後の戦略や課題を見つけることができます。
基本のマーケティング手法5:3C分析
3Cとは、Customer(顧客)、Competitor(競合他社)、Company(自社)の3つから頭文字のCを取っています。3C分析とは外部環境の市場と競合を分析することによって自社の主要な成功要因を導き出し、ビジネスに活かすための分析です。
顧客、競合、自社それぞれの要素を客観的に見つめることによって、自社の強みや弱み、今後取り組むべき課題などを把握することができます。
基本のマーケティング手法6:ペルソナマーケティング
ペルソナとは商品を利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのことを意味します。
ペルソナマーケティングとは、自社の商品を実際に使ってくれそうなペルソナを具体的に作り出し、そのユーザーのニーズを満たすような形で商品やサービスを設計する効果的なマーケティング手法です。
ペルソナのみが満足するようにターゲットを絞って商品やサービスの設計を行うことによって、商品やサービスが自然と特徴ある魅力的なものになります。
基本のマーケティング手法7:Webマーケティング
Webマーケティングとは、WebサイトやWebサービスを行うマーケティングのことを指しています。
チラシなどの紙媒体を使った場合は、どこで購入されてどのページがどれだけ読まれたかを把握することは難しいです。
一方で、Webマーケティングの場合には、ユーザーがどこから来て、どのページを何回見たのか、また何秒間滞在したかなどがわかるので、施策の効果を正確にを把握することができます。
マーケティング効果分析の指標7つ
マーケティングでは、そのプロセスが計画どおりに進んでいるのかを定期的に検証することが重要です。また、効果を具体的に検証するためには数値で把握できる必要があります。
マーケティングの効果を検証する上で見る指標にはコンタクト数やコンバージョン数などがあります。ここでは、マーケティングの効果分析に必要な指標にはどういったものがあるのかを見ていきます。
マーケティング効果分析の指標1:コンタクト数
どんなにマーケティング施策を行っても、顧客が接点を持ってくれなければ商品やサービスを購入してもらえません。Webサイトやイベントへ誘導したり、展示会などに来てもらって多角的に顧客との接点を持つなど、顧客とのコンタクト数を増やしていくことが重要です。
そのため、顧客がどのくらいコンタクトしているのか、マーケティング施策を行うたびにコンタクト数を把握して効果を検証する必要があります。
マーケティング効果分析の指標2:コンテンツ別コンバージョン数
コンバージョンとは、webサイトを訪した人が商品を購入したり資料請求したりするなど、あらかじめ設定したWebサイトの目標を満たす行動を取ることを指しています。
何をコンバージョンと設定するのかは、サイトの目的にもよりますが、ECサイトだと商品購入、顧客獲得サイトなら会員登録や資料請求などが一般的です。
コンバージョン数をコンテンツ別に見ることで、顧客が最初にどこに関心を持ったのかなどが把握できます。
マーケティング効果分析の指標3:セグメント別コンタクト数
セグメントとは市場を地域や趣向などの基準で細分化した、個別の要素を指します。セグメント別のコンタクト数を把握することで、どのセグメントが自社の商品やサービスの中で強いのかを知り、効率的なマーケティングを展開することができます。
狙ったセグメントにリーチできているのかを把握することで、より効果的なコンテンツの提供が可能になります。また同時にペルソナ別の状況も把握すると、より効果が分かりやすくなります。
マーケティング効果分析の指標4:ソース別のコンタクト数
ソースとはデータの源のことを意味していて、マーケティング活動において、見込み客と接触したポイントや、顧客情報を獲得した際などの情報源のことです。
自然検索や広告、ソーシャルメディアなどを通じてのコンタクトなのか、チャネルソース別にコンタクト数を計測することで、マーケティングの効果を上げることができます。
マーケティング効果分析の指標5:収益
収益は、マーケティングの効果を測定するための重要な指標です。
収益を把握することで、商品やサービスにおけるマーケティングの効果や貢献度を数値化することができます。マーケティング活動別に収益が把握できると、効果が正確に判断できてなお良いでしょう。
マーケティング効果分析の指標6:訪問者からリードへのコンバージョン率
マーケティングの重要チャネルの1つであるWebサイトへの訪問者が、どれくらいの確率でリードにつながっているのかも重要な指標です。訪問後、リードへ移行する確率の良しあしで、Webサイト内の導線の見直しなどを検討する必要があります。
さらにコンテンツ別にリードへのコンバージョン率を把握することで、細かなマーケティングの調整が可能になります。
マーケティング効果分析の指標7:MQLの数
MQLとはMarketing Qualified Leadの略で、有望見込み客のことを指しています。
ソース別で獲得したコンタクト数に加えて、各チャネルごと、ペルソナごとにMQLの数を把握しておくことによって個別の効果が判断でき、今後のマーケティング施策に活用することができます。
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最新のマーケティング手法3選
基本的なマーケティング手法をご紹介してきましたが、マーケティングで使われる手法は時代の流れに応じて日々進化しています。中には、新しい時代の市場で注目されている新たなマーケティング手法もできています。
ここでは最新のマーケティング手法の中から、特に効果があると注目されているグロースハック、インフルエンサー・マーケティング、インバウンドマーケティングの3つについてご紹介します。
最新のマーケティング手法1:グロースハック
グロースハックとは、サービス改善のためのさまざまな施策を試し、効果のあった施策をサービスに取り入れて成長させることを指しています。
Webサービスやスマートフォンアプリなど開発期間が短く参入障壁が低い市場では、競合も非常に多く、良いものがあればすぐに乗り換えられてしまいます。
このような状況では、リリースしたサービスでのユーザー行動を見て短期間で仮説検証を行い、サービスを改善させていくことが重要です。
最新のマーケティング手法2:インフルエンサー・マーケティング
インフルエンサーとは特定のコミュニティの中で口コミの影響力が大きい人物のことを指しています。
インフルエンサーマーケティングとは、このインフルエンサーを活用して消費者に影響を与える手法のことです。企業が消費者向けに発信するよりも効果的に商品への認知や購買意欲を向上させることができるとして注目されています。
インフルエンサーに商品を利用してもらい、そのプロセスをブログなどで宣伝してもらうのが一般的です。
最新のマーケティング手法3:インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングとは、顧客に自社を自ら見つけてもらうことを目指すという考え方の手法です。これに対してテレマーケティングやダイレクトメールといった従来の手法をアウトバウンドマーケティングと呼びます。
ブログや動画などをWebで公開し、検索エンジンの結果ページの上位に表示されるようにしたり、SNSで拡散されるようにすることで自社や商品に興味を持ってもらえるように仕掛けるやり方です。
効果的にマーケティングを行いましょう
マーケティングの基本的な手法や見るべき指標、最新の効果的なマーケティング手法などについてご紹介してきましたが、理解できましたでしょうか。
マーケティングとは顧客が本当に求める商品やサービスが何かを知って、それを作り出して届けることです。手法がうまくいくと効果が目に見えてくるので、とてもやりがいがあります。
ぜひ、マーケティング手法をしっかりと理解して、効果につながるようにしましょう。