企業の情報セキュリティ対策事項10個|セキュリティ対策の種類3つ

情報管理

情報セキュリティ対策は重要な経営課題の一つ

情報セキュリティに対するリスクマネジメントは、企業や組織にとって重要な経営課題のひとつです。

近年、情報システムやインターネットは企業を運営する上で欠かせないものになっています。しかし、情報システムの普及よる利便性と引き換えに、機密情報の情報漏えいなど大きな危険性を抱えることになりました。

特に個人情報などを取り扱う場合、情報保護のための対策を行うことは企業にとって社会的責務でもあります。

企業の情報セキュリティ対策事項10個

企業は機密情報を扱うことに対してあらゆる課題を抱えています。

情報化社会において、機密情報の取り扱いを誤ると取り返しのつかない時代を招く危険性をはらみます。また、個人情報の漏洩などが発生すると、企業に対する信頼を大きく損なう危険性があります。

ここでは、情報セキュリティに関するどのような脅威、課題があるのかご紹介します。

企業の情報セキュリティ対策事項1:社内管理ミスによる機密情報漏洩

情報管理者や他の社員の管理ミスにより、情報漏えいが発生する危険があります。

USBメモリなどの記憶媒体で機密データを社外に持ち出したり、データを保管していた記憶媒体自体を紛失するなど、さまざまな原因により多くの企業で情報漏洩が発生しています。

また、これらは社員の情報に対する意識の低さが原因となっています。そのため、適切な教育により情報セキュリティに対する認識を引き上げる必要があります。

企業の情報セキュリティ対策事項2:誤操作による機密情報漏洩

パソコン操作時の誤操作により情報漏えいを行ってしまう場合があります。

ヒューマンエラーによる情報漏えいの原因としては、誤操作が上位を占めています。少し前にはインターネットを利用してファイルをやり取りするファイル交換ソフトを操作し、誤って情報漏えいを起こしてしまう事故が多発しました。

こういった事例の場合、企業ではソフトの使用自体を禁止にするなどの対策を行う必要があります。

企業の情報セキュリティ対策事項3:データベースへの不正アクセス

サーバーやデータベースへの不正アクセスにより、クレジットカード情報などの機密情報が盗まれる案件があります。

企業では顧客の機密情報を特定のサーバーやデータベースに保管していることが多くあり、そのデータベースへ不正アクセスされた場合、大量の機密情報が流出する危険性があります。

最近ではモバイル決済サービス「7pay」の個人アカウントに不正アクセスが発生し、不正購入やチャージ被害が発生しました。

企業の情報セキュリティ対策事項4:脆弱性を狙ったサイバー攻撃

システムやサイトの脆弱性を狙ったサイバー攻撃により、ウィルス感染が発生する場合があります。

以前はソフトの脆弱性を突いた攻撃がメインでしたが、近年、標的型メールを用いた企業への攻撃など、その手口は複雑化しています。

被害を防ぐためには、Windowアップデート配信時に脆弱性への対策を行った更新プログラムを必ずインストールするなどの対策が必要です。

企業の情報セキュリティ対策事項5:災害による機器障害

災害時には機器障害により情報セキュリティが働かなくなる可能性が高く、情報漏えいが発生するリスクがあります。

災害による情報セキュリティリスクを回避するためには、情報システム自体を災害に強いものとする必要があります。

また、管理者に権限を付与し、管理者以外は侵入不可の部屋に保管するなど、平時から適切な人物以外は物理的にアクセスできないようにすることが重要です。

企業の情報セキュリティ対策事項6:内部不正による情報漏えい

職員が不正に顧客の個人情報にアクセスし、クレジットカードの情報などを利用する事件も存在します。

ウィルスチェックツールやウィルス防犯システムで情報セキュリティ対策を行っても、人災による被害をなくすことはできません。内部の人間による犯行の被害を食い止めるには、情報セキュリティ・モラルに関する社内教育に力を入れる必要があります。

企業の情報セキュリティ対策事項7:インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用

サイバー攻撃により、ネットバンキングやクレジットカードの情報が抜き取られる事例があります。

サイバー攻撃やウイルス感染したパソコンを操作することで、クレジットの情報や口座関連の情報が漏洩することがあります。情報が漏えいすると、盗まれた情報を元にクレジットカードやインターネットバンキングが不正利用されることに繋がります。

企業の情報セキュリティ対策事項8:ランサムウェアによる被害

マルウェアを侵入させてパソコンを使用できない状態にし、復旧させるための身代金(ランサム)を要求する画面を表示させるウィルスです。

サイバー犯罪の中でもランサムウェアによる被害がここ数年で話題になっています。企業にとっては情報を人質とされることになり、甚大な被害に繋がります。

不用意にメールの添付ファイルを開いたり、本文中に記載されたリンク先をクリックしたりしないことが対策に挙げられます。

企業の情報セキュリティ対策事項9:スマートフォンやアプリを狙った攻撃

近年、スマートフォンやスマートフォンアプリを狙うサイバー攻撃が増加しています。

ここ数年で、スマートフォンに感染するウィルスも増加しています。ビジネス用に使用しているスマートフォンが悪用された場合、企業は大きな被害をこうむる可能性があります。

便利な無料アプリにウィルスなどが含まれている事例があるため、仕事用のスマートフォンに不用意に無料アプリをダウンロードしないことが対策に挙げられます。

企業の情報セキュリティ対策事項10:脅威に対応するためのセキュリティ人材の不足

無視できない問題として、セキュリティ対策のための人材が不足しているという実情があります。

情報セキュリティは日々新しい知識が増えていくため、それらに携わる人間も常に情報を更新していく必要があります。しかしながら、情報セキュリティやシステムに苦手意識のある社員も少なくありません。

情報セキュリティの管理者となる人材を育成することが、現在の企業には急務といえるでしょう。

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企業の情報セキュリティ対策の種類3つ

情報セキュリティ対策として、企業としてあらかじめ方針と規則を定めることが必要です。

企業が情報セキュリティ対策を行うにあたり、何をどこまですればいいのかわからない、適正な手段やコストがわからないといった意見も多くあります。

実際の情報セキュリティに関する被害が発生する前に、どのような対策を講じておけばいいのでしょうか。ここでは、企業における情報セキュリティ対策の3つの種類についてご紹介します。

企業の情報セキュリティ対策の種類1:技術的課題

技術的課題とは、システムによって情報セキュリティ対策を行うことです。

具体的にはファイアウォール、ウィルス対策システム、認証システムの導入などを指します。情報セキュリティ対策というと防止機能を重要視する傾向がありますが、検知した場合に被害や影響を少なくするための機能も必要です。

技術的な対策としては、ファイアウォールで防止、検知システムで検出し、インシデント対応で被害を防ぐといった流れになります。

企業の情報セキュリティ対策の種類2:物理的課題

物理的課題とは、機密情報そのものに接触できないように物理的な対策を行うことです。

具体的には防犯対策、サーバールームへの入退管理、システムを管理している端末の盗難防止などを指します。

物理的な対策としては、ドアの施錠を行うことで被害を防止し、防犯カメラにより被害を検出し、警報装置により対応するといった流れになります。

企業の情報セキュリティ対策の種類3:人的課題

人的課題とはヒューマンエラー、人的災害を防ぐために教育を行うことです。

具体的には情報セキュリティに関する規定を作ったり、データを扱う際の手順書の準備、セキュリティモラル教育を実施するといった内容になります。

人的な対策としては、従業員同士の相互けん制で被害を防止し、点検により被害を検出、インシデント発生時には報告連絡を行う体制を整えるといった流れになります。

企業の情報セキュリティ対策は万全にしよう

企業は情報を扱うリスクを十分に理解する必要があります。

情報システムやインターネットの存在は、いまや企業・組織の運営に欠かせないものとなっています。しかし企業の抱える情報の価値や重要性が拡大するのに比例して、情報流出のリスクや発生時の被害も大きくなっています。

企業は扱っている情報の重要性を理解し、十分な情報セキュリティ対策を講じるようにしましょう。

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