部下が妊娠したときの6つの対応|仕事面での対応と注意点

マネジメント

部下の妊娠の注意点

女性の部下がいる部署であれば、部下が妊娠を報告してくる可能性はあります。部下から妊娠の報告を受け、対応を求められた場合には、いつも以上に慎重な対応をする必要があります。

妊娠した女性は、仕事面で調整をしてもらわなければいけないことがあり迷惑をかけてしまうという自覚があり、迷惑そうな雰囲気で対応すると、妊娠した女性を傷つけてしまうので注意しましょう。

マタハラにならないように注意しよう

妊娠した部下から報告を受けた場合には、できる限り母体に悪影響が出ないように配慮をする必要があります。

妊娠した女性に今までのようにバリバリ仕事をこなすことを求めたり、欠勤や遅刻が増えたことをとがめたりすると、マタハラになってしまう場合があるので注意しましょう。

部下が妊娠したときの対応

部下が妊娠したとき、今までに経験がなくどのように対応したらいいのか分からず困ってしまう人も多いのではないでしょうか。

ここからは部下が妊娠したときの対応について詳しくみていきます。部下が妊娠したときに対応が遅くなってしまうことのないよう、しっかりと確認しておきましょう。

対応1:まずはお祝いする

部下から妊娠の報告を受けたときには、仕事の話より先に子どもを授かったことをお祝いする言葉をかけるようにしましょう。

部下が上司に妊娠の報告をするとき、上司からどんな反応をされるのか不安に感じていることが多いです。上司がはじめにお祝いの言葉をかけることで、部下が妊娠したことで感じている不安を和らげることができます。

対応2:体調に配慮する

部下から妊娠の報告を受けた場合には体調に配慮するようにしましょう。会社には妊娠時期の母体を保護する責任があるので、妊娠した部下から母性健康管理指導事項連絡カードを提出された場合には、その内容に基づいて対応を協議しましょう。

また母子ともに健康で今までと変わらずに仕事ができているように見える部下に対しても、体調への配慮を忘れず、無理をさせないようにすることが大切です。

安定期に入るまではとくに注意

妊娠した女性は安定期に入るまでは肉体的にも精神的にも特に不安定です。つわりがひどい人は通勤の電車はもちろん、会社での立ち仕事が大きな負担になる場合もあります。

安定期に入るまでは妊娠した部下に対してはできる限りの配慮をし、安定期に入るまでは特に言動に注意して対応するようにしましょう。

こまめに声掛けを行う

妊娠中の部下にはこまめな声かけを行うようにしましょう。妊娠した部下は自分の身体が気になる一方で、周りに迷惑をかけている気がして自分の不調を言い出せない場合が多いです。

妊娠中の部下が体調に不安を感じたまま過ごす時間を少なくするのも上司の役割の一つであると考えておきましょう。

対応3:妊娠中・産後のプランを確認する

部下から妊娠の報告を受けたら、早めに妊娠中や産後のプランについて確認をするようにしましょう。

妊娠した部下がはじめての妊娠の場合、明確なプランができていないこともあるので、一般的な妊娠中から産後までのプランを提示できるようにしておくと、話がスムーズに進みます。

部下の希望のプランを検討する

部下から妊娠中や産後の希望プランを聞いたとき、その場で全ての希望を受け入れられるか判断するのは難しい場合が多いです。

妊娠した部下からプランを聞いた後は、自分の上司や会社の総務など、社員の妊娠についての対応をしたことがある人物とプランを検討するようにしましょう。

部下からプランを聞いたときは対応が難しいと感じたことも、検討することで対応できる可能性がみえてきたりします。

男性上司と二人でのミーティングは避ける

部下から妊娠中や産後の希望プランを聞くときは、男性上司と二人でのミーティングが避けましょう。

男性上司と二人でのミーティングでは、妊娠中の部下が自分の考えを明確に伝えることができなかったり、男性の上司だから妊娠した女性の気持ちを理解することはできないと感じさせてしまう可能性を高めます。

短時間でミーティングを終える

部下と妊娠中や産後のプランについてミーティングをする場合には、短時間でミーティングを終えるようにしましょう。

ミーティング時間が長ければ、希望のプランがはっきりと提示され、お互いが納得できる対応ができるわけではありません。

ミーティング時間が長くなりそうな場合は、ざっくりとした希望だけを聞き、会社での対応を協議したうえで、もう一度ミーティングを行うようにすると、妊娠した女性への負担を少なくできます。

ミーティング内容は文書に残す

妊娠した部下と妊娠中や産後のプランについてミーティングをするときには、ミーティング内容を必ず文章に残しましょう。

文章にして残しておかないと、部下の希望を正しく理解し、会社に説明・協議をすることが難しくなります。

またミーティングの内容については、文章にしたものをもとにミーティングの終わりに部下と一緒に確認をしておくと、お互いが考えるプランにずれが生じにくくなります。

対応4:過度な配慮はしない

部下から妊娠の報告を受けたら、体調への配慮やこまめな声かけは大切ですが、過度な配慮はしないようにしましょう。

妊娠した部下の意思を確認せず、仕事をどんどん周りの社員に振り分けていってしまうと、妊娠した部下は会社から必要とされていない気がして傷つく場合があります。

また妊娠中の部下への過度な配慮によって周りの社員に負担がかかると、職場の雰囲気が悪くなるので注意が必要です。

同僚が不公平さを感じないよう配慮

妊娠した部下に配慮をするときは、同僚が不公平さを感じないよう配慮することも大切です。

妊娠した社員がいることで周りの仕事が増えると、同僚は妊娠した社員を心配する気持ちがあっても、妊娠した社員に冷たい対応をするようになってきます。

上司は妊娠した部下の同僚が不公平さを感じないよう、仕事の振り分けや状況確認をこまめに行っていきましょう。

労働時間・内容に見合った給与額を決める

妊娠した部下がつわりや病院への通院などで、会社に遅刻・欠勤をしたり、体調管理の観点から時短勤務をするようになった場合には、労働時間や内容に見合った給与額を決めましょう。

労働時間や内容に見合った給与額を決めることで、妊婦の精神的な負担や、周りの社員の不公平感を軽減させることができます。

対応5:かかりつけの産院を把握しておく

部下の妊娠が分かったら、かかりつけの産院を把握しておくようにしましょう。妊娠した女性の身体に何かあったときに、産院が分かっているとスムーズに対処することができます。

もしものときに備えておく必要があるのは妊娠した部下だけでなく、上司もだという自覚を持っておきましょう。

対応6:同僚への告知は妊婦本人の意思を尊重

部下から妊娠の報告を受けたときは、周りの同僚への告知時期について確認し、同僚への告知は妊婦本人の意思を尊重して行うようにしましょう。

妊娠は喜ばしいことですが、妊娠中の女性は妊娠に関する辛い経験をもっていたり、さまざまな事情ですぐに妊娠を公にしたくないという人もいます。

部下の妊娠を他の社員に勝手に報告することは、妊婦を傷つける可能性があることを理解しておきましょう。

流産のリスクを配慮

妊娠したことをすぐに公にしたくないという人は、流産のリスクに配慮している場合が多いです。

安定期に入り流産のリスクが下がってくれば、精神的に安定し、周りに話したいと思う気持ちが芽生えてくるので、上司はそれまでゆっくり見守りましょう。

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部下が妊娠したときの仕事面での対応

部下が妊娠したときには仕事面での対応が必要になります。過度な配慮は妊娠した部下を傷つけるだけでなく、他の社員に不公平さを感じさせてしまうので調整が難しく、上司は悩んでしまうことも多いです。

ここからは部下が妊娠したときの仕事面での対応について詳しくみていきます。ぜひ参考にしてみてください。

対応1:妊婦に任せる仕事を選ぶ

部下が妊娠したとき、上司は妊娠した部下に任せる仕事を慎重に選ぶ必要があります。妊婦に残業が多く、会社を休むと業務がス有数してしまうような仕事を与えてしまうと、妊婦に精神的な負担を与えてしまうので注意をしましょう。

妊婦の妊娠から出産までの希望プランに配慮しつつ、できる仕事を今までどおり続けてもらうことで、妊娠しても働きやすい環境が作られていきます。

スケジュールに余裕があるものを選ぶ

妊娠した部下に任せる仕事は、スケジュールに余裕があるものを選ぶようにしましょう。スケジュールに余裕のある仕事は、精神的な余裕を持ちながら行っていくことができるので、妊婦にとっての負担が少なくなります。

また何かの事情で、妊娠した部下が仕事を続けられなくなった場合にも、スケジュールに余裕があれば周りの部下に仕事を引き継ぎやすいので、職場で不公平さを感じる人が少なくなります。

対応2:業務の引き継ぎは早めに

部下の妊娠が分かったら、長期的に行っている業務の引き継ぎ作業は早めにするようにしましょう

妊娠した部下の作業を引き継ぐ人も日々自分の業務に追われているので、余裕を持ったスケジュールで引き継ぎ作業をしていかないと、妊娠した部下が出産のため職場から離れたときに作業に支障がでてしまいます。

急な体調不良を考慮

業務の引き継ぎを早めにするべきなのは、妊婦は急な体調不良に見舞われる可能性があり、そのことを考慮して引継ぎをしなければならないからです。

引き継ぎ作業が完了していない段階で、妊娠した部下が職場を離れてしまうと、業務に支障がでるだけでなく、仕事を休んでいる妊婦に連絡を取り確認作業をしなければいけなくなる可能性があります。

対応3:無理をさせない

妊娠した部下は仕事を任されれば、一生懸命その仕事に取り組みますが、上司が配慮をしておかないと、一人で無理をしてしまう場合があります。

妊娠した部下が無理をすることで、お腹の中の赤ちゃんに何かあったら大変なので、無理をしないようしっかりと声かけをし、話し合うようにしていきましょう。

無事な出産を第一に考えさせる

妊娠した部下の中には健康でもっとたくさんの仕事をしたいと考える人もいますが、妊婦が無理をするのはよくないので、上司は無事な出産を第一に考えるよう伝えてください。

仕事をしているとお腹の赤ちゃんのことを後回しにしがちなので、周りが身体を大切にするよう話をして、自分が妊婦であることを忘れさせないようにしましょう。

妊娠した部下が働きやすい環境づくりを

今回は部下が妊娠したときの対応方法について詳しくみてきました。部下の妊娠は、妊娠した部下だけでなく一緒に働く同僚に対しても配慮をする必要があり、難しい対応を迫られることもあります。

妊婦の希望を聞きながら、一緒に働く同僚とも話し合いを重ね、妊娠した部下が働きやすい環境づくりを進めていきましょう。

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