会社経営の仕方とは
「起業」「会社経営」は誰もが憧れをいだいている言葉ですが、起業したり、会社を設立して経営している最中に失敗して、多額の負債を抱えて倒産する人も大勢います。
この記事では上手くいく会社経営の仕方を13、上手く行かない会社経営の仕方を3つご紹介しています。
起業する前にきちんと準備しておくと「経営の失敗」を防ぐことができます。この記事で「うまくいく経営の仕方」を勉強してください。
起業する前に確認するべきこと
起業準備で欠かせないのは「事業計画書」「起業資金」「家族の理解」の3点です。
1.事業計画書:売上高や損益の見込み額などをまとめた書類で、これによって経営の仕方が変わってきます。市町村や商工会議所などの専門家と相談して作ることができます。
2.起業資金:自己資金と融資が必要で、融資は信用金庫など地域密着の金融機関をおすすめします。
3.家族の理解:事業を手伝ってくれる最初の人が家族です。よく話し合いましょう。
起業のメリット
最も簡単で確実に会社経営者になれる方法は「起業」です。
近年では最低資本金制度も撤廃されて、起業するための多額の資本金を用意することも必要なくなりました。インターネットで会社の登記もできるようになり、起業する敷居は非常に低くなりました。
起業のメリットを3つ挙げましょう。
1.報酬額は上限がない
2.自分の裁量で仕事に取り組める
3.やりがいがあり、周囲から評価される
あとは経営の仕方しだいといえます。
上手くいく会社経営の仕方13個
経営者になるには「個人事業主になる」と「会社を設立する」があります。
1.個人事業主
メリット:手続きが比較的簡単で、青色申告を申請すると赤字を3年持ち越せる
デメリット:社会的信用性が低い
2.会社
メリット: 社会的信用性が高く、取引に有利で銀行からの融資も受けやすい・赤字を9年繰り越せるので節税効果が高い
デメリット:手続きが煩雑で経理や税務の知識が必要
ここではうまくいく会社経営の仕方を13項目挙げます。
1:経営管理について
事業を続けるのに必要なものは「資金調達」「経営知識一般の習得」「販売先の確保」「事業に必要な専門知識・技術の習得」「家族の理解・協力」などがありますが、特に重要なのが「経営管理」です。
具体的には、「生産管理」・「販売管理」・「労務管理」・「人事管理」・「財務管理」など各部門別の管理があり、「経営管理」は、それらを統合し、経営の仕方を決定づけるものともいえます。
2:マーケティングの基本とは
商品(サービス)が「売れる」ためには5つのプロセスが必要です。
1.顧客のニーズを知る(マーケティング)
2.ニーズに合う商品を開発する(企画)
3.顧客がその商品に関心を持つように宣伝する(広報活動)
4.商品を顧客が入手できる場所に置く(販売ルート確保)
5.顧客にとって適正な価格で提供する(販売)
マーケティングとは顧客の心をとらえることです。マーケティングを重視した経営の仕方を考えましょう。
マーケティングとは、企業および他の組織1)がグローバルな視野2)に立ち、顧客3)との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動4)である。日本マーケティング協会 1990年1)教育・医療・行政などの機関、団体などを含む。2)国内外の社会、文化、自然環境の重視。3)一般消費者、取引先、関係する機関・個人、および地域住民を含む。4)組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動をいう。
3:広報の有効な活用法
ものを売る、サービスを提供するためには広告が必要です。
広告のための代表的なツールは5つあります。
1.きちんとした会社であるとアピールする「ロゴマーク」
2.ビジネスチャンスを逃さない「名刺」
3.会社の信頼性を高める「ホームページ」
4.会社の存在を知ってもらうための「挨拶状・会社概要チラシ」
5.サービスや商品を売り込むための「営業関連資料」
自作することもできますが、専門業者に頼む方がきれいにできます。
4:人材を集める
個人事業主の場合、人を雇わないことを前提にした経営の仕方もありますが、事業を大きくするためには人を雇う必要が出てきます。
人を募集するには、求人広告を出すのが効果的です。
1.ハローワークに求人票を出す
2.ネット上の求人広告サイトなどで人を募集する
3.転職エージェントなどを利用
それぞれ一長一短があるので、よく考えてから求人活動を行ってください。
5:お客様を大切にする
ビジネスは軌道に乗せるまでが大変ですが、仕事が回りだすと、通常業務をこなしているだけでも充分な宣伝効果を得ることができます。
お客様は、値段やサービスの質に確証がなくても、他のお客の流れについていく傾向があり、客が客を呼ぶ相乗効果が起こります。
お客様を大切にする経営の仕方をする会社は、営業活動をしてなくても新規の仕事がたくさん入ってくる事も多いです。
6:同業他社・他業種とうまく連携する
新規事業を立ち上げる時、他の会社などに協力を求めるケースも多く、人材もお金もアイデアも集まってきます。しかし、優秀な人材や優良プランが入ってくるだけではなく、今一つの人材や自社の事情に合わないプランなども集まることがあります。
経営者は、設立当初のビジネスプランやノウハウだけに固執することなく、その後の同業他社・他業種の動きによって、経営の仕方を変えることも必要になっていきます。
7:最低限知っておきたい簿記知識
経営者であれば最低限の簿記の知識は身に付けておきましょう。
経営者が会計士のように完璧に簿記用語を理解する必要はありませんが「貸借対照表」や「損益計算書」など、簡単な単語だけでも覚えておくと、経理担当との話がしやすくなります。
簿記を活かした経営の仕方を確立し、的確な判断を行うことも経営者に求められる資質です。
簿記の専門知識を持った人材を雇ったり、専門家を頼ったりすることも視野に入れてみましょう。
8:キャッシュフローを意識する
経営者が覚えておきたいのは、「資産」や「負債」、「資本」と「費用」、そして「収益」です。
賃借対照表は会社の資産と抱えている負債の金額を見ます。資産から負債を引いて、残った金額が資本金です。
損益計算書は、会社が1年間で払った費用や儲けた収益を記載して、最終的に黒字なのか赤字なのかを見ます。
財務基盤のしっかりした会社経営の仕方は、貸借対象表と損益計算書をうまく生かすことです。
9:経費を上手に使って節税する
会社経営者は、役員報酬の他にも、会社に必要なの経費として、身の回りのさまざまな物を経費で落とす事ができます。
経費を意識した経営の仕方は、非常に大切です。
「車」「外食代」「携帯電話」「出張費(旅行代)」「ノートパソコンやタブレット端末の購入」「書籍やテレビなどのメディア費用」など、会社経営者であれば、さまざまな口実を設定を活用していろいろな物を経費計上する事が可能です。
10:助成金・補助金を活用する
新規に立ち上げる会社は、税制面が有利で、申請をすれば助成金等の援助を受けられることがあります。
「2年間の消費税の免税」「移住支援金」「地方創生推進交付金」など、さまざまな助成金や給付金を申請することも可能なので、自分の会社が助成金や補助金を受けられるか、地元の商工会議所や新規法人登記に強い税理士等に相談してみるとよいでしょう。
11:適切な従業員の給与や福利厚生を考える
会社を大きくするためには従業員を雇うことが必要になります。
人件費や報酬は経営の仕方によって変わります。従業員の給料が高い方が法人税は安くなりますが、会社の売上や利益の変動によって、頻繁に給与額を変えると、従業員に不安を与えるので、適性価格を設定する事が大切です。
優秀な人材を育てるために、同業他社の給与や福利制度をリサーチし、基本給の設定や福利厚生制度を整えましょう。
12:世間と従業員に対して責任を取る
経営者の社会的責任は重いです。正社員として雇用した従業員は簡単にはクビにできません。
従業員がやったミスや不正は、全て経営者の責任とされます。従業員が犯罪を犯したら雇用責任を取る覚悟は持っておかなければいけません。
一方、会社が倒産した時、従業員に対するの責任の取り方の一つとして、国が従業員に直接退職金を振り込む「中小企業退職金共済」に加入しておくのもよいでしょう。
13:経営に必要な資質とは
経営で成功する経営者の資質はいくつかあります。
・行動力がある
・失敗を恐れない
・人付き合いが上手
・褒められる事を目的としていない
・発想の引き出しを増やすために、本をたくさん読む。
・気分屋ではない
・社会人としての最低限のマナーを大事にする
・仕事が好きでポジティブ
・自分のお金と会社のお金を区別できる
礼儀正しく勉強熱心でポジティブで社会性の高い人が、経営者に向いています。
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上手く行かない会社経営の仕方3つ
会社が売り上げを伸ばしていくための経営の仕方を13のケースに分けてご紹介しましたが、これとは逆に、やってはいけない経営の仕方があります。
1.ニーズを読み間違える
2.営業のかけ方がよくない
3.社内フローを定期的に改善していない
ここでは会社の売上が上がらない、よくない経営の仕方の代表的なケース3つについて、詳しくみていきましょう。
1:ニーズを読み間違える
営業で大切なことは、お客様のニーズを把握して、それに合わせた提案をすることです。
お客様のニーズを読み間違えると会社経営はうまくいきません。
ニーズを読み間違えないためには、事前のマーケティング調査と、お客様の気持ちに沿った細やかなコミュニケーションが大切です。
2:営業のかけ方
営業は会社にとって「命」ですが、方法を間違うと売上が上がらず、最悪の場合、倒産してしまいます。
間違った営業のかけ方で、ありがちなのは、次の3つのケースです。
1.お客様が求めていない説明を延々と続けて不快な思いをさせる。
2.自分の会社にとって都合が悪いことをお客様に言わない
3.追加オプションの値段など、説明が不十分なまま強引に契約に持っていく
このような営業をしないように気をつけてください。
3:社内フローを定期的に改善しない
誰でもスムーズに業務を進めることのできる、業務フローなどのマニュアルがあると便利です。
しかし、会社や仕事の状況は、日々変化していきますから、それに伴って経営の仕方を変え、マニュアルに記載されている情報を変更していく必要があります。
社内フローを定期的に改善しないと、不要になった業務や、無駄な仕事に時間を割くことにもつながりかねません。
経営の仕方を学び上手に会社を運営しよう
この記事では上手な会社経営の仕方とうまくいかない会社経営の仕方についてみてきました。
誰もが憧れる「経営者」、目標を決め、時流を見極めて、顧客のニーズに合わせたサービスで会社を運営していけば、「自分の好きなことで成功する」ことも夢ではありません。それには経営の仕方を学ぶことが大切です。