クロスカルチャーマネジメントに必要なこと8つ|会社をグローバル化しよう

マネジメント
  1. クロスカルチャーマネジメントとは
    1. クロスカルチャーという言葉の意味
    2. ビジネスにおける役割
  2. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと8つ
    1. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと1:個人の能力を最大限発揮できるようにする
    2. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと2:最終的には全体のパフォーマンス性をあげる
    3. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと3:違う文化に対する理解
    4. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと4:それぞれの異文化の特性を調べておく
    5. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと5:コミュニケーションを増やす
    6. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと6:メンバーとの関係値を積極的に築く
    7. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと7:ギャップを明確化する
    8. クロスカルチャーマネジメントに必要なこと8:ニュアンスではなく言葉にして伝える
    9. あなたの会社に仕事の生産性を上げる「働き方改革」を起こしませんか?
  3. クロスカルチャーマネジメントのメリット3つ
    1. クロスカルチャーマネジメントのメリット1:会社のグローバル化
    2. クロスカルチャーマネジメントのメリット2:多様なスキルを持った人材を集められる
    3. クロスカルチャーマネジメントのメリット3:意見が偏りにくい
  4. クロスカルチャーマネジメントを極めよう

クロスカルチャーマネジメントとは

クロスカルチャーマネジメントとは、国籍・民族・宗教の違う、バックボーンが多種多様な人材で構成された組織で、ビジネス成功のために必要なマネジメントのことです。

近年、異なる文化的背景を持つ人々と働いたり交渉したり、接する機会が増えてきているのではないでしょうか。これから、グローバル事業で必要とされているスキル、クロスカルチャーマネジメントについて、詳しくご紹介していきます。

クロスカルチャーという言葉の意味

クロスカルチャーという言葉には、相互文化、比較文化、交差した異文化、という意味があります。

要するに、異なるところと同じところ、両方を含めて文化と文化を交差するという意味をもっています。そして、クロスカルチャーマネジメントでは、お互いの文化の異なるところと同じところを認識するところからスタートとなります。

ビジネスにおける役割

ビジネスにおいてのクロスカルチャーマネジメントの目的は、文化の違いを推進力に変えることです。

ビジネスのグローバル化が進む中で、人材の多様性を考えずにビジネスを進めると、コミュニケーションでの伝達不足や衝突などが、大きなトラブルやリスクにつながります。

しかし、クロスカルチャーマネジメントを理解し、異なる考え方や価値観やビジネスプロセスをうまく利用すれば、ビジネス革新の推進力になります。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと8つ

クロスカルチャーマネジメントに必要なことは、相手や相手の文化的背景への理解、相違の相互理解、柔軟性のある積極的なコミュニケーションスキルなどです。

英語や相手の母国語についての知識ももちろん必要ですが、クロスカルチャーマネジメントでは、それよりも必要とされていることがあります。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと1:個人の能力を最大限発揮できるようにする

クロスカルチャーマネジメントでは、異なる文化や考えを持つ人々が能力を十分に発揮できるよう、柔軟な環境づくりが求められます。

国籍や文化によって、仕事への価値観や優先順位、コミュニケーションスタイルなど、違う点が多いです。

日本の習慣やルールを一方的に押し付けず、方向性や目的を理解してもらったり、メンバーのモチベーションを向上するのを成し遂げるために、柔軟な考えでマネジメントに臨みましょう。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと2:最終的には全体のパフォーマンス性をあげる

クロスカルチャーマネジメントでは、組織の最終目的が、組織全体のパフォーマンスを上げることだと、全員の共通認識にすることが必要です。

個々に考えや方法が違っていても、メンバー全員が同じゴールを目指すことで、推進力を発揮することができます。

メンバー全員が、個々と組織のパフォーマンスや生産性を上げるという目的を理解し、納得して目指してもらうために、労力を惜しまないようにしましょう。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと3:違う文化に対する理解

自分と相手には、異文化であることからくる大きな違いが多数存在すると認識しておきましょう。

相手を理解するには、その背景となる異文化や国籍への先入観やイメージは捨て去り、ゼロから相手に向き合うことを意識するとよいでしょう。

異文化背景による考え方などのさまざまなギャップは、日本人の想像を超えることも多いです。日本人の当たり前や、その国へのイメージとは異なる可能性があることを常に意識しましょう。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと4:それぞれの異文化の特性を調べておく

文化の違いを意識するだけでなく、具体的な違いを把握しておけば、コミュニケーションでの細かい配慮に役立ち、チームのパフォーマンスアップにつながるでしょう。

国籍による文化の違いを指標で数値化することが、相手へのコミュニケーションや対応に役立つでしょう。指標にはいくつかありますが、例を挙げると、欧州経営大学院教授のエリン・メイヤー氏は文化の違いを8つの指標で表しています。こういった知識の獲得も重要です。

カルチャー・マップにおける8つの指標とは次の通りです。1.コミュニケーション(ローコンテクスト - ハイコンテクスト)2.評価(直接的なネガティブフィードバック - 間接的なネガティブフィードバック)3.説得(原理優先 - 応用優先)4.リード(平等主義 - 階層主義)5.決断(合意志向 - トップダウン式)6.信頼(タスクベース - 関係ベース)7.見解の相違(対立型 - 対立回避型)8.スケジューリング(直線的な時間 - 柔軟な時間)

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クロスカルチャーマネジメントに必要なこと5:コミュニケーションを増やす

言葉や文化の壁を補うには、コミュニケーションの「量」を増やすとよいでしょう。

国籍や文化の違う相手へのコミュニケーションが普段より少なくなることは、日本人によく見受けられます。コミュニケーションの量が普段より多くなるよう意識してみましょう。

会話が増えると、相手のことを知り関係値の向上を早めるだけでなく、相手の考え、抱えている不安や不満、業務理解の差異などをいち早くキャッチアップすることができます。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと6:メンバーとの関係値を積極的に築く

クロスカルチャーマネジメントでは、個人間での関係構築も重要とされています。そのためには相手を知ろうとし、まずは自分を知ってもらうことで関係を深めましょう。

個別で話し合ったり、プライベートでの付き合いの中で、自分のことを話すことで、相手が自分に興味を持ち、相手も個人のことを話すようになります。この「自己開示」は関係構築において有効な心理的手法です。積極的に自己開示して、相手のことも聞いてみましょう。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと7:ギャップを明確化する

クロスカルチャーマネジメントでは、個々の考えや業務などの認識に相違が生じた場合、ギャップが存在するという事実を相互に把握して、その内容を明確化することが必要です。

考えや認識の相違があることをお互いに確認し、詳細を正確に把握できるまで、相手へ確認を行う時間を十分に取りましょう。相互にギャップを明確化できれば、それを解消するための対策を打てるでしょう。

クロスカルチャーマネジメントに必要なこと8:ニュアンスではなく言葉にして伝える

方針や自分の考え、相手への要望を伝える時は、ニュアンスではなく、はっきりと言葉で相手に話すことに配慮しましょう。

日本人特有のコミュニケーションは、異文化背景を持つ人には通用しないことが多く、理解を得られないことや、認識の差異が生まれる原因となります。

クロスカルチャーマネジメントでは、相手や所属する文化的背景などに配慮して、押し付けではなく合意を得られるように、明確に言葉にして伝えましょう。

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クロスカルチャーマネジメントのメリット3つ

クロスカルチャーマネジメントで、会社のグローバル化、有能な人材の確保、多様な視点・解釈を有することができるという、大きなメリットがあります。

ここでは、大きく3つのメリットについてご紹介します。

クロスカルチャーマネジメントのメリット1:会社のグローバル化

会社のグローバル化が実現できれば、マーケットが世界に広がり、生産コストが削減でき、技術革新や文化の発展につながり、経済的な問題の解決方法が増えるなど、多くのメリットにつながります。

海外での市場の開拓は増益のチャンスになり、生産拠点を賃金の安い国に移せばコスト削減になり、他国の知識や人材などの獲得により技術や文化が発展し、金融危機や環境問題では他国との協力を得られる、といった効果があります。

クロスカルチャーマネジメントのメリット2:多様なスキルを持った人材を集められる

優秀な外国人採用は、組織力とさらなるグローバル化への強化になり、日本が抱える少子高齢化による人材不足の解決策にもなります。

外国人には、優秀なエンジニアや高い技術・知識を持つ人材や、必要となってくるグローバル人材が多いので、会社の大きな戦力強化となります。

また、社内の日本人労働者へのよい刺激となり、組織の活性化に役立つでしょう。そして多くの企業が抱える人材不足問題への直接的な問題解決につながります。

クロスカルチャーマネジメントのメリット3:意見が偏りにくい

日本人とは違う斬新な発想で、新事業や新商品の創造に貢献したり、ビジネスでの判断に多様性が広がるでしょう。

ルールや和を重んじる日本人だけではマンネリ化になりがちですが、異文化背景から生まれる新しいアイデアが、組織内への刺激を生み、日本文化との融合で新しいビジネスチャンスを創造することが期待されます。

また、判断に行き詰まった局面では、彼らの多様性に富んだ思考や意見は、革新への起点となりえるでしょう。

クロスカルチャーマネジメントを極めよう

時代がグローバル化へと進んでいる中で、クロスカルチャーマネジメントはビジネスマンにとって大きな武器となるスキルです。

今回はクロスカルチャーマネジメントについてご紹介しました。お互いに理解しあうことが基本でしたが、これは日本人に対しても同じだと思った方も多いのではないでしょうか。

多種多様な人々が活躍し、イノベーションを生むクロスカルチャーマネジメントで、会社のグローバル化をけん引していきましょう。

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