定時で帰れる人の特徴・定時で帰れる仕事の特徴一般的な定時は何時?

マネジメント

定時で帰っていますか?

毎日定時で仕事を終えているといえる人は、どれくらいいるでしょうか?
ワークライフバランスが提唱される中、企業の対策がしっかりしていないと社員個人からすれば業務量は減らないのに、業務時間を減らされるといった悩みも多くききます。結局、早く帰っても、次の日にその仕事のツケが来るなら残業した方がマシ…そんな意見も出ていますよね。

では、定時で帰りやすい仕事や、定時できちんと帰れている人とそうでない人にはどのような違いがあるのでしょうか?順を追って紹介させていただきます。

そもそも、一般的に定時って何時?

一般的な会社員の場合

昔から、アフターファイブという言葉があるように、9時から17時を勤務時間とする会社が多く存在しています。
そのため、「サラリーマンの定時上がり」と聞くと17時を連想する人が多いのではないでしょうか。業種などによっては、9時から18時の場合など様々ですが、基本的に定時とは、雇用契約で取り決められた原則的な終業時間を指します。

営業時間が長い場合や24時間体制の職場で、夜勤がある場合

中には、営業時間の長い飲食店や。介護施設、病院などの24時間体制で夜勤があるような職場もありますね。
こういった職場に於いての定時とは、シフトで決められたその日の終業時間を指します。
そのため、日によって定時が何時かというのは変動します。

このように、「定時」とは一般的に、「もともと定められた終業時間」を指しています。

定時で帰れる人の特徴とは?

では定時がもともと決まっているのに対し、その時間通りに帰ることのできる人とそうでない人の違いとはどのようなものがあるのでしょうか。日ごろから定時で帰れている人には、以下のような特徴があります。

①仕事が早い

仕事をこなすペースが早く、その日一日にしなければならないことをきちんとスピーディに終わらせられる人は比較的定時きっちりに仕事を終えて帰る傾向にあります。やるべきことをやってから、堂々と帰るというスタンスを持っている人に多い特徴です。

②時間の管理がしっかりしている

その日一日のTODOをしっかりと把握し、逆算してそれら一つ一つにかかる時間をイメージします。
それをしっかりと定時までの時間に収まるように時間設定し、あとはその時間の管理をしっかりと行うことが出来る人は、基本的にいつも定時に上がっていく傾向にあります。毎朝のスケジュール立てから、それをしっかりと進捗確認をしながら仕事を進めている人は、帰る時間までもしっかりと守ることが出来るのです。

③要領が良い

どんなに仕事がひっ迫していても、冷静に判断を下すことが出来、タイムアグレッシブを意識した業務が出来る人は定時に帰っていく傾向にあります。言い換えれば、要領が良いということです。

例えば、ABCという三つの仕事を本日中に仕上げるように任されたとして、A→B→Cの順で単純に作業に取り掛かるのではなく、どの順番で作業をするのが一番効率がいいのか、ということをしっかり考えてから、一番効率のいい方法と順番を選んで着手することが出来る人を指します。

具体的には、Aは自分一人で資料を作る仕事、Cは取引先に確認が必要な作業であるといった場合、A→B→Cの順番でこなしていると、Cを始めたころには取引先がもう業務を終えていた、もしくは担当者がつかまらないといったことが想定されますよね。
そのため、要領のいい人はまずCから着手し、取引先からの回答待ちの間に、Aを終わらせるといったパズルのような感覚で仕事の進め方を決めることが出来るのです。

定時で帰れる仕事の特徴とは?

では、仕事の内容に視点を変えてみたいと思います。実は業種によっても、定時で帰りやすいものとそうでないものがあります。どのような業種の人が定時に帰りやすいのか、代表的なものを紹介させていただきます。

①製造業のライン作業など機械がペース管理や進捗管理をする仕事

工場の生産ラインなどでの仕事は、比較的定時に上がりやすい傾向にあります。理由は、機械による生産数の管理がしっかりと行われているところが多く、一日でこなす業務量というのが、しっかり調整されているということが挙げられます。
そのため、100%人間の力だけで業務の量を管理するような仕事に比べて、1時間に何個生産するといったペースが決まっている分、時間通りに仕事が終わることが多く、残業も少ない傾向にあります。

②終了時間がはっきりしている仕事

病院付属の薬局で勤める薬剤師や開業医などは比較的定時に帰りやすい傾向にあります。これは、診療時間がはっきりと決まっているため、その時間を超えるとお客さんは絶対こない=新規の仕事が突然舞い込んでくることはないと言える業種であることが特徴です。

コンサル系や飲食業のように、閉店時間を過ぎてもお客さんが居座ってしまって、帰るに帰れない、お客さんがいなくなってからでないと出来ない仕事があるといった業種と比べて、比較的定時通りに帰りやすい職業と言われています。

定時で帰りづらい職場の特徴

では逆に、定時で帰りづらい職場の特徴とはどんなものでしょうか?
以下にまとめてみました。

①残業することが当たり前、もしくは美徳だと思っている

昔の高度成長期を迎えたあたりから、自分の身を削ってでも働くことが美徳であり、それが仕事に対する誠実だと唱える風習が日本には根付いてきました。俗にいう、モーレツ社員というものです。このモーレツ社員に育てられた人たちが現在40代~60代で会社の中で管理職の立場になっている頃なのです。

そのため、会社がどんなに時代の流れに合わせて「ノー残業デイ」や「日ごろからの定時帰り」を提唱していても、部署の有数が「残業することが美徳」と思っているが故に帰りづらい雰囲気となってしまい、結果、全員残業する羽目になってしまうのです。こういう部署では、残業を減らすことやなくすことに必要性を感じていない場合が多いため、改善が非常に難しく意識改革から必要となります。

②上司や先輩たちが定時で帰らない

どんなに自分が仕事が早くて、要領が良いタイプで定時にもう帰っても大丈夫な状況だったとしても、先輩や上司が残業していたらどうでしょう。気を遣って、なかなか帰ることが出来ませんよね。何かお手伝いをすることがあるないにかかわらず、何となく先に帰ることが気が引けてしまいます。

本来であれば、上司や先輩の立場の人間が率先して定時に帰ることを提唱していかなければならないのですが、現実はそう上手くは行きません。先輩が要領の悪いタイプである場合もありますし、上司が「残業は美徳だ」と思って、定時時間を全く意識していない場合もあります。

そのため、「何となく1時間くらいは残業しておかないと気まずいな」と感じ、適当に残業をしてしまう癖がつき、それが派生し、会社全体がそういった雰囲気になってしまうことがよくあります。

③だらだらおしゃべりする傾向にある

定時を過ぎて、残業タイムに入ると急にお菓子をひらけだし、だらだらとおしゃべりをしている人はいませんか?
早く家に帰っても特に用事もない人や、残業代をあてにして生活している人などは、割と残業タイムが好きである傾向にあります。一人で残業しておいてくれたらそれでいのに、仕事をしている人に話しかけてお菓子を配ったり、明らかにだらだらと過ごしている人が中には存在するのです。

こういった場合、割と職場の雰囲気がそういう風に定着していることも多く、その中で定時で帰りたいと思っても雰囲気を壊してしまうのでは…と懸念し、帰ることが出来ないといった状態に陥ってしまいます。

定時で帰るには、割り切ることも大切!

いかがでしょうか?
定時で帰ることが出来る人、帰りたいのに雰囲気から帰れないと悩んでいる人など、様々かと思います。でも、基本的に自分がその日にやるべき仕事をきっちりと終わらせた後であれば、定時に帰ることは当然の権利なのです。

もし職場が定時で帰りにくいなどといった雰囲気の場合でも、若干の割り切りは必要です。「私は、私のやるべきことは終わったから帰る。人は人。」というスタンスを持ち、定時で帰るクセをつけていたら、周りの人も、「あの人は定時で帰るタイプだ」と割り切ってくれることもあります。

まずはあなた自身がしっかりとその日一日にやるべきことを洗い出し、定時までに終わらせられるようになったら、あとは思い切って「終わったので今日はお先に失礼します」と帰る勇気を持ってみましょう。

タイトルとURLをコピーしました