出世したくない若者が増えた
株式会社クロスマーケティングの20歳から39歳の男女を対象とした出世・昇給意識調査の結果が以下の様な結果でした。
若者の中の4割は出世を望んでいますがそれ以外は出世に対して拘りもなく、出世したくないと思っているんですね。
出世したくない6つの理由
近年、出世したくないという若者が増えてきています。あなたの部下ももしかしたら出世したくない人かもしれませんね。ここでは出世したくない理由を挙げていきます。
①給料が減る
出世したくない理由1つ目「給料が減る」です。
出世する事で責任のある仕事を任されるのですから、今まで以上の給料がもらえると期待しますよね。給料が上がると思いきや実は逆に下がったというケースもあります。
基本的にもらえる給料は上がるでしょう。しかし出世し管理職になると残業代が出ないケースもあるためです。そのためいくら残業をしても残業代が出ないため残業が続くと逆に給料と労力の割が合わない事も多くあります。
そのため給料が減ると感じてしまうんですね。これも出世したくない大きな理由の一つです。
②業務量が増える
出世したくない理由2つ目「業務量が増える」です。
出世する事で管理職になると責任のある仕事を任されるようになります。会社によっては今まで以上に多くの業務を任されてしまい業務量が増えてしまうケースもあります。
最近の若手の社員には責任が重く、出世はリスクの方が多いためそれならば出世せずに現場にいた方がいいと考える人も多いのです。
そのため出世したくないんですね。
③自分の時間が減る
出世したくない理由3つ目「自分の時間が減る」です。
出世する事で残業も業務量も増えるイメージがあり、出世に対してのイメージがあまり良くないのです。
また出世する事で部下を抱える事で部下より先に帰りにくい雰囲気が出来上がり、付き合い残業が増えてしまう事もあります。
このような事があるため出世をしたくないと思う人が多いのです。
④管理職より現場が面白い
出世したくない理由4つ目「管理職より現場が面白い」です。
現場での仕事が好きな人にとって管理職は実際に自分で作業をする機会が減るため現場での作業が好きな人にとって出世は魅力に感じないのです。そのため出世したくないのです。
⑤部下の育成に自信が無い
出世したくない理由5つ目「部下の育成に自信が無い」です。
多くの会社では出世する事で部下を管理し育成していく事になります。先輩社員に仕事を教わったり、そこから後輩社員に仕事を教える事はあっても部下に仕事を教え育てるという事は経験もないですし、何より責任が重圧になり部下に仕事を教える自信がありません。
またコミニュケーション能力も必要になってきますので、コミニュケーション能力に自信が無い人にとって出世はしたくないと考えてしまうのは無理が無いですね。
また部下に仕事を教え育てるという事は部下がした失敗が自分の責任になるので、もしも自分の部下が失敗をしてしまったらと考えてしまうと不安ですね。
そのため出世したいと思わないのです。
⑥体を壊してまで出世したくない
出世したくない理由6つ目「体を壊してまで出世したくない」です。
現代社会はストレス社会とも呼ばれています。出世する事で責任も増えますし、その責任は大きな重圧となりストレスとなる事もあります。
責任も大きなストレスになりますが、そのほかの要因でもストレスになる物があります。それは例えば人間関係もストレスの原因となります。
出世すると今までの現場での人間関係とまた違った人間関係が出来ています。出世しても自分の上にさらに上の上司が居る場合もあります。その上司との関係と自分の部下との関係、その両者の板挟みに遭いそれがストレスの原因となる事もあります。
そうしたストレスで体調を崩す人もいます。そうしたストレスに晒されるのが嫌で出世をしたくないと考えるのも分かりますね。
部下が出世したくないと言ってきたときの対処法
部下が出世したくないと言ってきたときどのように対処すべきでしょうか。ここでは部下が出世したくないと言ってきたときの対処法について解説していきます。
出世をしない事のリスクを伝える
出世をしない事で将来起こりうる可能性のあるリスクがあります。そのリスクを伝える事で部下の考え方が変わるかもしれません。以下に解説していきます。
①年下が上司になる可能性もある
出世をしない事のリスク1つ目「年下が上司になる可能性もある」です。
年齢が若い人はまだ出世をしないままでもいつかは出世したり将来的に不安はないでしょう。しかし年齢を重ねていくといつまでも平社員で居るわけにはいきません。
まず年齢を重ねたままの平社員では居心地が悪いでしょう。年齢を重ねていくと自分より年齢が年下でも出世し上司となる場合もあります。
そうなると年上のあなたは年下上司の命令を受けて仕事をしなくてはいけません。はっきりいって居心地は良くないですよね。
このように可能性のあるリスクを伝える事で出世に対しての考え方が変わるかもしれませんね。
②リストラの対象になる可能性もある
出世をしない事のリスク2つ目「リストラの対象になる可能性もある」です。
リストラの対象になってしまうのは主に年齢を重ね体力的にも衰えがある中高年の社員を対象にされる事があります。若い社員ほど将来性があるためリストラの対象になる可能性は少ないでしょう。
そのため出世をせずに会社にいる事でリストラされてしまう可能性も多くなります。今は出世に対して拘りや希望が無くても将来的に会社に残りたければ出世を選ぶ方がリストラされる可能性も減るでしょう。
出世をしない事のリスク2つ目「リストラの対象になる可能性もある」です。
リストラの対象になってしまうのは主に年齢を重ね体力的にも衰えがある中高年の社員を対象にされる事があります。若い社員ほど将来性があるためリストラの対象になる可能性は少ないでしょう。
そのため出世をせずに会社にいる事でリストラされてしまう可能性も多くなります。今は出世に対して拘りや希望が無くても将来的に会社に残りたければ出世を選ぶ方がリストラされる可能性も減るでしょう。
③体力的に厳しくなる可能性もある
出世をしない事のリスク3つ目「体力的に厳しくなる可能性もある」です。
人はいつかは年を取ります。年を取ると同時に体力が低下していくものです。体力が低下していく事で仕事の能力にも衰えがでてきます。
いつまでも現役で現場で働ければいいのですが、体力の衰えはそれを許さないでしょう。若い頃は残業を毎日続けても倒れるような事は無かったとしても、年を重ねていくと体力が続かないため残業がつらく感じるはずです。
そうなるといつかは倒れてしまう事も考えられます。そうなるよりは出世をした方が良い事もあるかもしれませんね。
④会社に居場所がなくなる可能性もある
出世をしない事のリスク4つ目「会社に居場所がなくなる可能性もある」です。
例えば中高年になっても出世をしないで平社員のままいるとします。あなたの周りの同僚や後輩社員も同じように出世をしないわけではないはずです。
もしかしたら将来の上司があなたの後輩や同僚の可能性もあるかもしれませんよね。そうなってしまうと上司である後輩や同僚からの命令を受けて仕事をする事になります。
後輩が上司の職場ではなんだか働きにくく、居心地は良くはないですよね。
そうなってしまうよりは今のうちに出世していく事も考えた方が良い事もあるかもしれませんよ。
出世したくない部下には出世の悪いイメージを払拭しよう
最近は出世よりも自分の時間や趣味の方が大事だと思う若者が増えてきたために出世したくない若者が増えてきたという事ですね。
昔は男は一生懸命働き、偉くなる事が何より重要な事だとされていましたが、近年ではそうした出世よりも個人の安定した生活の方が大事になってきたんですね。
ただ年齢を重ねてしまうといつまでも安定して働けるわけではありませんよね。将来的にも今と変わらず会社で働き続けるには出世して会社で必要な人材であり続ける必要がありますね。
もしこれから10年、20年と働き続けたいと考えているのでしたら出世する事も考える必要があるかもしれませんね。
部下が出世したくないと言ってきた場合はリスクも伝える必要もありますが、上司になった事で良かった事をしっかり伝える事ができれば部下も出世してみようかと考えてくれるでしょう。まずは上司としてカッコイイ背中を見せ、部下が抱えている出世の悪いイメージを払拭していきましょう。