被害妄想とは+被害妄想の原因+携帯で被害妄想する女子の傾向+被害妄想の治し方+被害妄想された時の対処法
被害妄想とは
強い猜疑心から被害妄想が生まれる
精神病の鑑定を受けていない人でも、ちょっとしたネガティブな思考から、他者に対して猜疑心が生まれる事があります。「あの人に嫌われてるかも」、「今日仕事で失敗したから上司に嫌われたかも」というネガティブな妄想です。強い猜疑心がこういったネガティブな妄想を生み、それが被害妄想となってしまうのです。
無意識のうちに自己防衛してしまう
自分の失敗や、自分ができないことを人にせいにしたり、自分は悪くない!と思い込んでしまうことが原因で、被害妄想をしてしまうこともあります。「上司が酷い言い方をする」「あの人に意地悪されている」などと、本当は自分自身が原因なのに他人のせいにしてしまっていることを被害妄想と言います。
被害妄想の原因
トラウマや辛い想い出から
いじめを受けた経験がある、誰かから悪口を言われたり、嫌がらせをされた経験がある等、過去のトラウマや辛い想い出が被害妄想の原因となり得ます。例えば、過去に学校で同級生から無視や悪口等のいじめを受けたとしましょう。そうするとそれがトラウマになっていて、その後職場等でちょっとでも話しを無視されると、途端に過去の出来事と照らし合わせてしまうのです。
「いじめをされた時と似た状況だ=また皆に嫌われたかもしれない」と思い込む、これこそが被害妄想の始まりです。無意識の内に過去の辛い状況に対して苦手意識を持っているので、実際は勘違いでもそれに気づけないままネガティブに考えてしまいます。
自分を過小評価している
自分の容姿、性格、スキルや経歴、学歴等、とにかく自分に対して自信を持つ事ができず、自分を過小評価している事が被害妄想の原因となる場合があります。「こんな服装をしても自分には似合わないかもしれない」という自信のなさが、時に迫害、注視妄想へと繋がるのです。元々内気な性格だったり、目立つ事が苦手である、人見知りをするといった臆病な性格の場合は被害妄想をしやすいともいえます。
真面目で責任感が強すぎる
真面目である、または責任感が強いという性格は社会人として良い事ですが、それが時に被害妄想を招いてしまう原因になり得ます。真面目な人は言い換えれば「頑固者」で、思い込んだら一直線、柔軟な考え方ができません。そして責任感が強い人は、それが酷くなりすぎると「神経質」になってしまい、細かい事に一々気を取られてしまうのです。
こうした性格が暴走し、「今日、皆で話した時に○○さんに対して冷たい対応をしてしまったかも」とネガティブな反芻をしてしまいます。他者に対して不誠実な対応を取ってしまったかもしれない、という思い込みから、被害妄想へと発展してしまうのです。
人と接する機会が少なかった
学生時代も人と交流する事が苦手で友達が少なかった、もしくは全然友達が出来なかったといったように、人付き合いの経験不足が被害妄想を生みます。これは、対人関係の経験が少ないせいで「相手の心の機微を読めない」からでしょう。
大抵の場合、同級生や友達と喧嘩や仲直りを経験したり、世間話を経験して、「相手が何をどう思っているか」を表情や態度から読み解けます。こうした経験の中で本気で嫌われているか怒っているかが解るようになるので、「嫌われてるかも」なんて疑う事もありません。
しかし今まで人と接する機会が少なかった場合、心の機微を読み解けない為に、相手のちょっとした冗談も本気で捉えてしまうのです。
携帯で被害妄想する女子の傾向
自分の事しか考えていない
自分に都合の良い事、自分に得な事しか考えていないので、突然「自分に不利な事」が起こると、それを自分へ対しての攻撃だと捉えてしまいます。ネットの書き込みを自分の事だと思い込んだり、友達の何気ないツイートを自分へ対しての悪口だと被害妄想するのです。
嫉妬心が強くプライドが高い
他者に対して嫉妬心が強い、またはプライドが人より高い女性の場合、ちょっとした言葉や態度を「自分へ対しての宣戦布告だ」と思い込みます。所謂血の気が荒いタイプで、この心理には「誰にも馬鹿にされたくない、自分が常に有数でありたい」といった思考があります。
人を信じる事が怖い
いじめを受けた事がある、誰かに裏切られた経験がある女性は、他者を心の底から信じるといった事が非常に苦手です。表面上では仲良くしていても、相手のちょっとした態度や言葉から、「もしかすると相手は自分を嫌っている」と思い込んでしまいます。この場合、いくらその人が「そんな事ないよ」と伝えても、納得したフリをしながら「でも、私のいない所で馬鹿にしているんでしょ?」と思っています。
誰かに対しての罪悪感から
過去にいじめを行った経験がある、または現在進行形で特定の人物に対して本人に気づかれないよう悪口を言っている人の場合です。自分が他の人に対して酷い事を行っているので、「もしかして自分も同じような事を誰かからされているかもしれない」と思ってしまうのでしょう。
愛されたい願望が強い
被害妄想の中でも、本来自分とは関係のない人物、例えば芸能人の行動や言動が、自分と関連していると思い込んでしまう関係妄想があります。携帯で被害妄想する女性の中には、こうした関係妄想をする人も意外に多いのです。
例えば「○○君(有名アイドル)がテレビでマカロンが好きって言ってた!私がこの前、マカロン美味しいってツイートしたからかな?」等です。または、芸能人が何気なく「髪の毛切ったよ」とツイートすると、「私がさっき、髪の毛切ったってツイートしたから真似してくれた」等もあります。
こうしたように、自分とは関わるはずもない、知り合いでも何でもない人が、自分の影響を受けて行動・言動していると思い込んでしまうのです。偶然自分と他者の話した事や行った事が被ったにも関わらず妄想してしまい、ついには「○○君は私の事が好きだからかぶせるんだ」と思うようになります。会った事がない、話した事も一度もないといった矛盾には気づけませんし、気づいても知らないフリをします。
被害妄想の治し方
携帯を持たずに過ごす
携帯はとても便利ですが、最も被害妄想が強くなる要因となる物でもあります。たまには1日携帯を見ない日を設けたり、携帯を持たずにちょっとだけお出かけしてみるのもいいでしょう。携帯を気にせずに過ごしている内に、被害妄想の症状も治まる事があります。
ポジティブ思考になる
ネガティブ思考の人は「誰かに嫌われているかも」という被害妄想を生み出しやすくなります。それならば無理やりにでもポジティブ思考になり、悪い考えを撥ね退けてしまいましょう。悪い思い込みは悪い出来事を呼んでしまいます、良い出来事を無理やり作って過ごすのです。
例えば家を出る前から「今日は良い日になりそうだ」と思って家を出ましょう。そして歩いていると信号が丁度良いタイミングで青に変わったりと、ちょっとした良い事が起こる度に「今日は何もかも上手くいく」と思います。楽しい事が起こる、何をやっても今日は上手くいく日だとポジティブに考えていると、失敗してもそこまで落ち込む事はありません。誰にどれだけ嫌われているか本当の所は解りませんから、「タイミングが悪かっただけ」と考えましょう。
被害妄想された時の対処法
家族や友人、恋人や同僚といった身近な人に、被害妄想をされてしまう事もあるでしょう。
そんな時はまず「相手の話しをじっくり聞く」、「事実と違う部分は確かな根拠と共に否定する」事が大切です。
一度否定しても時間が経つとまた被害妄想される事がありますが、その都度根気よく話し合いましょう。もう面倒なので関係を断ち切りたい、と思った相手である場合は、「そんな事を言われるのは納得いかない」ときっぱり縁を切ってもいいでしょう。
被害妄想は誰でも持つもの
被害妄想は誰でも持ち得るもの、心の疲れから「あの人に嫌われたかな」と思い込んでしまう事は誰にだってある経験です。誰にでも起こり得る事だからといって放っておくと、やがて他者を攻撃するものに変わる場合もあるので注意して下さい。