成果を上げるチームの特徴|成果を上げる方法とコツ・マネジメント法

マネジメント

「根性で乗り切れ」は使い方によっては効果的?!チームで成果を上げる仕事の進め方

「根性で乗り切れ!」と上司に一喝され、お客様の無理難題をそのまま抱えた案件を、これまた無理としか思えない納期で押し付けられる部下たちのやるせなさと、いつまでも減らないサービス残業・・・。ひと昔前の企業ではよく見られた光景ではないでしょうか。

最近では、勤務時間をきちんと管理したり、働く人のキャリアプランを上司が一緒になって考え、フォローしてくれたりと、気持ちよく働ける環境づくりに取り組む会社が増えてきているように思えます。

働く側としても、短時間でより大きな成果を上げるために、自らの作業効率や、チームで作業する際に最大限パフォーマンスを上げるよう、効率を考えて働かなければいけませんね。

そこで、チームで仕事をする際、より成果を上げるための仕事の進め方をご紹介します。キーワードは、なんと「根性で乗り切れ!」。時代錯誤とも思えるこの言葉が、なぜキーワードなのでしょうか?

「根性で乗り切ろう!」と思えるかどうかがポイント!成果を上げる仕事の進め方10

ただ単に「根性で乗り切ろう!」と言ってしまってはいけません。成果を上げるために必要なことはきっちりとやり、チームの団結力を高め、それでもあと一歩・・・という最後のひと踏ん張りになってやっと振り絞って口にする「根性で乗り切ろう!」のひとこと。これを言われたチームメンバーが「よし、やりましょう!」と言ってくれるような環境を作り出すことが、成果を上げるポイントなのです。どのような仕事の進め方をすれば、このような成果を上げる環境が作れるのか、10のステップでご紹介します。

1. 目的を明確にする

何をするにしても、「何のためにやるのか」が分からないとやる気は起きにくいもの。例えばダイエットだって、ただ「痩せたい」というよりも「彼氏/彼女をつくるために痩せる!」という具体的で明確な目的があったほうが、より確実に行動に移せますよね。

「集客数を増やすため」「お客様満足度を上げるため」「売上を上げるため」「作業時間を短縮させるため」など、何のためにこの作業を行う必要があるのかをチーム内で共通認識することが、成果を上げるための1つめのポイントです。

2. 目標を明確にする

目的が明確になったら、次は「目標」を明確にしましょう。これは具体的な数値であるほうがベターです。ダイエットに例えるなら、何kg痩せるかの数字目標を明確に決める、ということ。「彼氏/彼女をつくるために、5kg痩せる!」ということですね。

「集客数を50%アップする」「お客様満足度を3.0ポイント上げる」「売上を前年比120%達成する」「作業時間を1時間短縮させる」など。目標が数値で明確になることで、あとどれくらい頑張ればいいのかを、チーム内で共有することができます。

この時に気を付けなければいけないのは、達成可能な数字にする、ということ。いくら痩せたいからといって、一気に50kgも痩せたら身体が持ちませんよね。売上を上げたいからといって、何の根拠もなしに前年比500%アップだ!と言われても、「そんなの無理だよ」とチームメンバーに一蹴されてしまいます。また逆に、簡単すぎる数字目標にするのも問題です。「その程度の目標ならこれくらいやれば十分だろ」と、逆にチームメンバーのやる気を削ぐ原因の1つになってしまいます。

適度にチームメンバーのスキルをストレッチさせる達成可能なギリギリの数値目標を設定することが、最大限の成果を上げるためのポイントです。

3. できること、できないことを明確にする

何でもかんでも、クライアントや上司の要求をのんではいけません。世の中には、どんなに頑張ってもできないことはあります。痩せたいからといって、毎日の食事は水だけにする、といっても身体を壊すだけですよね。2であげた「目標を明確にする」でもあげましたが、達成不可能な目標や仕事は、チームメンバーのやる気を削いてしまう1つの要因になります。チームメンバーのスキルや、その仕事に割ける時間、労力を考慮し、できること、できないことを明確にすることが大切です。

といっても、仕事では、ただ「できません」では通用しない場面も多いもの。そんなときは、納期を遅めてもらうよう交渉したり、相応のスキルを持った人を新たにアサインしてもらったり、対応可能な代替案を提案したり、クライアントの要求を満たすための考えうる限りの方法を提案してみましょう。クライアントも、言われるがままを受け入れる仕事相手よりも、より実現可能で確実な案を提案してくれるほうが信頼してくれ、結果として成果を上げることができます。

4. スケジュールを明確にする

目的、目標、やることが決まったら、最終的にいつまでに作業を終わらせなければいけないかを明確にしましょう。「彼氏/彼女をつくるために5kg痩せる。5年後に。」と言われても、先が長すぎてダラけてしまいますよね。

このスケジュールは、クライアントや上司に提示された日程であることが多いかもしれません。しかし、上述の3であげたように、あまりに難しいスケジュールであれば、はっきりと代替案を提示しましょう。無理せずに、それが成果を上げるひとつのポイントです。

5. マイルストーンを定める

マイルストーンとは、最終的な目標に向かうまでのいくつかの通過点において達成すべき目標のこと。例えば、ダイエットのために10kmのランニングに挑戦しているとき、「ゴールが遠い、疲れた、苦しい」と思いながらも「次の電信柱まで頑張ろう」と自分の背中を押す、この場面では、電柱1つ1つがマイルストーンになります。

ビジネスでも、最終的なゴール(目標)までの間に達成すべき小さな目標と予定日を決め、進捗を確認しながら仕事を進めるのが確実に成果を上げる秘訣です。3か月後にシステムをリリースする仕事ならば、最初の2週間で要件定義終了、1か月後に設計書完成、2か月後からテスト開始、などを決めることで、進捗通りに進んでいるかの指標になります。

6. 担当を明確にする

チームとしてやらなければいけないこととその期日が見えてきたら、次は、それぞれのタスクに対してチーム内の誰が責任をもつのか、実際に手を動かすのは誰なのかを明確にします。「Aさんがやると思っていた」とチーム内の誰もが他人事と考えていたら、まったく作業が進みません。誰が、いつまでに、何を、どんな状態まで持っていくか、迷ったら誰に相談するのか、など、最終的な目標達成までの具体的なアクションの様子がイメージできるまで、それぞれの担当を明確にしましょう。

7. 得意分野でフォローし合う

さて、ついに仕事が始まりました。後は粛々と作業を進めていくだけなのですが・・・?おや、チーム内の誰かが頭を抱えているようです。

壁にぶち当たったら、悩み過ぎずに周囲にフォローを求めましょう。もちろん、まったく考えずに調べもせずに人に頼るのは言語道断ですが、ひとりで抱えて悩み過ぎると無駄に時間んが経過しています。チームで仕事をしているのならば、その課題に対し経験のある先輩、得意とする同僚などに力を借りるのも、チームとして仕事をする上で効率よく成果を上げるポイントです。

8. 進捗を明確にする

5で立てたマイルストーン通りに進捗が進んでいるか、定期的にチームで状況を共有しましょう。「ちょっと遅れているけど、こっそり挽回しよう」と考えているチームメンバーはいませんか?小さな遅延は大きな遅延を生む要因になります。また、「自分は予定通りだから大丈夫」と、自分の担当だけに目を向けてはいけません。ひとりで行えない仕事だから、チームで分担して作業をしているんです。お互いの状況を認識し、フォローしあえる体制を保ちましょう。

また、進捗報告会のタイミング以外でも、日々の業務の中で何か問題が発生しそうな「可能性」が発覚した時点で、すぐにチームリーダーに報告しましょう。

9. 褒め合う。根性論で盛り上げる

褒められると人は喜ぶしやる気が出る、というもの。小さなマイルストーンを予定通り達成した、難しいと感じていたタスクが完了した、など、どんなに小さなことでもお互いに褒め合い、高いモチベーションで成果を上げるような雰囲気づくりを心がけましょう。

良い雰囲気の中でなら「根性で乗り切ろう!」のひとことも受け入れてくれるチームになるはずです。

10. ご褒美!

そして見事成果が上がったら、チームメンバーで打ち上げに行くなどして、ご褒美を楽しみましょう!!

これであなたのチームも成果を上げることができる!

この10の仕事の進め方で、必ずあなたのチームも成果を上げることができるはず!自分ひとりで仕事をするときにも使えそうな進め方もありましたね。ぜひ、明日職場で試してみてください!

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