自己都合/会社都合退職での派遣の失業保険|すぐにもらえる?

マネジメント

派遣での退職理由について

退職理由には「会社都合」と「自己都合」があります。退職の理由が会社側なのか自分側なのかで決まります。派遣での会社都合は、会社側の理由で派遣契約継続ができず、自分は継続して仕事を望むのに退職せざるを得ない場合になります。自己都合は、会社側は派遣契約継続を望むのに、自分が継続を望まない場合になります。

失業保険がもらえる条件

派遣社員だからといって、雇用保険に入っていないということは少ないと思います。より、一定の期間は仕事をしているはずなので、失業保険がもらえる可能性は高いです。失業保険がもらえる条件ですが、退職理由が会社都合と自己都合の場合で異なってきます。

会社都合の退職の場合

離職日までの1年間に、雇用保険の加入期間が6ヶ月以上あることが必要です。

自己都合の退職の場合

離職日までの2年間に、雇用保険に加入していた期間が12ケ月以上あることが必要です。

自己都合の方が会社都合の場合より、条件が厳しいことがわかります。

派遣会社を退職するタイミングは契約満了時に

派遣会社を退職するタイミングは、派遣期間満了の時にしてください。これは退職理由が会社都合であれ、自己都合であれ、失業保険の給付制限期間が7日で済むからです。
給付制限期間とは、失業保険を受けるまでの期間になります。通常の自己都合による退職の場合は、3か月後になってしまいます。無収入が3ヶ月は長いです。

どうしてもすぐ辞めなければならない理由がない限り、期間満了まで仕事をしっかりこなしましょう。

失業保険給付期間について

期間満了の退職の場合、給付制限期間は短くて済むのですが、退職理由によって、受け取る失業保険の給付期間は大違いです。当然ですが、給付期間が長い方が給付金額も大きくなります。

会社都合の場合は、国民健康保険料を2年間軽減してもらえます。

会社都合の方が厚遇扱いになります。それは本人の意思に反しての失職であるため、国としても手厚くサポートする形になります。自己都合は自己責任の部分も大きく、失業保険も少な目になっています。また、年齢が違っても給付期間に変動がありません。

より、自己都合で退職する時は、正直言って次の仕事が見つかった状態で退職しないと、失業保険期間中に仕事が見つからず、無収入に陥る危険性が高いです。退職前の行動が大事です。

派遣期間満了後の待期期間の注意点

派遣期間満了後の退職理由は、状況により異なってきます。

まず、自分が派遣期間満了後、次の派遣先を望まず退職する場合、自己都合による退職になります。派遣会社による次の仕事の紹介はないので、派遣契約終了後すぐに離職票をもらうことができます。

次に、自分が派遣期間満了後、引き続き派遣会社の紹介する仕事を継続したい場合です。派遣会社は、自分に合う仕事先を探します。この期間を待期期間といい、1ヶ月間あります。派遣会社から紹介された仕事を受諾すれば、退職せずそのまま派遣社員を継続することになります。

しかし、紹介される仕事がなかったり、紹介された仕事に合意できず1ヶ月が過ぎてしまうと、退職する形になります。この場合は、自分に仕事の継続意志があるのにも関わらず不本意な退職となるため、会社都合の退職となります。
ここで注意なのが、紹介された仕事に合意できなかった場合です。紹介された仕事を断る場合は、はっきりとした理由を持って断ってください。仕事スキルの不一致や、労働条件が入社時条件と異なっている等、理由が必要です。ただ嫌だからという理由では、自己都合による退職になります。

実際に紹介される仕事は、自分の希望通りとは行きません。そして派遣会社としても、会社都合による退職は、会社の評価の上でも避けたいところがあり、少し無理な条件も紹介する場合があります。紹介された仕事を断る時も、双方が納得できるまで話し合いをしてください。ここが曖昧だと、退職後に退職理由が双方で食い違い、問題になります。

派遣会社担当との付き合い方が大事

派遣契約の満了後、次の仕事を探してもらう時に、派遣会社の担当者との関わりが左右してきます。普段から親交を深めておけば、次の派遣先を親身になって探してくれますし、退職する際も、良い条件で辞めることができます。これがお互い気に入らないと、派遣会社の担当者は次の会社探しも適当になり、条件の悪い物件を押し付けてくるかもしれません。担当者が会社都合を連発すれば営業成績にも関わりますから、ごり押しで物件を成立させたいこともあるかもしれません。

そうならないためにも、派遣会社内でのミーティングや飲み会に積極的に参加して、親睦を深めることをお勧めします。そしてミーティングでは、普段違う会社にいて会うことがない派遣社員とも顔を合わせることになります。他の社員とも仲を良くすることにより、情報交換ができて、退職の際の有利な情報を得ることができるかもしれません。やはり人とのコミュニケーションは、派遣社員においても大事であることを常に意識しましょう。

退職前に退職理由を確認しておく

退職する日までに、退職理由が会社都合なのか自己都合なのかを、派遣会社担当に確認しておくことが大事です。もし、自分の考えている退職理由と異なっているのでしたら、そこをお互い納得できるまで話し合う必要があります。退職日に再確認して念を押しておくのが良いです。

離職票が届いてから、自分の思っている退職理由と違うでは、大変な労力になります。退職した後に、前の会社と再び交渉するのは嫌ですよね。揉めたりしたら、転職どころではなくなります。もちろん、派遣会社と自分の意見が合わない場合もあるでしょう。その場合は、これからの説明を参考にしてください。

自分の意志の退職ではあるが、会社都合にできる場合もある

自分の意志で退職を決めた場合でも、理由によっては会社都合にできる場合があります。派遣会社が自己都合による退職として離職表を提出しても、最終的に判断するのはハローワークになります。より、理由によっては会社都合にひっくり返すことができる場合もあるのです。その事例を示します。

契約時に示された労働条件や給与条件が、実際と大きく異なっている、または異なってしまった場合の退職は、会社都合として認められる場合があります。そのためには具体的なデータが必要ですので、証拠になるデータを用意しておきましょう。

そして、パワハラやセクハラによる心身障害での退職も会社都合になる場合がありますから、認定までは大変だと思いますが、相談すると良いでしょう。

また、自身の病気やけがによる退職や、両親の介護が必要となり退職した場合は、自分の都合ではありますが、やむを得ない正当な理由があったとして、会社都合に該当する「特定受給資格者」になる場合があります。

これらについては、ハローワークの人と相談してください。諦めないで、もしかしたら会社都合に変更してもらえるかもしれません。

失業保険給付中には、少しでも早く仕事を見つけよう!

ここまで派遣社員における失業保険について説明してきました。少しでも良い条件での失業保険を受け取ってください。でも失業保険の条件よりも大切に考えて欲しいことがあります。

失業保険給付中の仕事探しは、どうしても期間終了近くまで仕事を決めない傾向があります。せっかく給付金が出ているのだから、次の仕事は給付金が切れる頃にしたいと思いがちなのです。また、最初は仕事を高望みしますので、決まりそうでも踏み切れないところがあります。

でも、できるだけ早く決めた方がいいです。給付期間中に仕事が決まらなかったら、収入はゼロになり、貯金はどんどんなくなります。

派遣はただでさえ不安定な仕事なので、慎重に行動してください。そして、少しでも良い条件での転職を勝ち取ってください。

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