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2019年08月01日

5フォース分析における要素5つ|5フォース分析の詳細を解説!

5フォース分析は自社の状況把握に役立つ強力な分析手法と言われています。自社の課題や状況を正確に把握したいと考えている経営者の方も多いのではないでしょうか。この記事では業界全体の構造分析と把握によって自社での次の戦略に活かす、5フォース分析について紹介します。

5フォース分析における要素5つ|5フォース分析の詳細を解説!

5フォース分析とは

5フォース分析とは、ハーバード大学経営大学院教授で競争戦略論を教えているマイケル・ポーターが提唱する5つの要因分析のことです。

事業戦略上の競争要因を把握するための手法で、「新規参入の脅威」「業界内の競争の度合い」「代替品の脅威」「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」の5つの要因から業界全体の収益性を図ります。

5フォース分析が生まれた背景

これまでは、「どうしたら収益を上げることができるか」「どうやったら成長できるか」という経営戦略に焦点が当てられていました。

しかし、競争戦略論のマイケル・ポーター登場によって産業構造を徹底的に分析することで競争に勝つという競争戦略が注目され、そこから5フォース分析が提唱されました。

5フォース分析を取り入れる場面

5フォース分析を取り入れる場面としては、大きく2つあります。1つ目は、業界環境を把握のため5フォース分析を取り入れ業界全体の構造を整理することで、自社が持つリスクを把握し対処するためです。

2つ目は、新規事業参入や既存事業撤退の判断をするため5フォース分析を取り入れ、業界構造の把握と現在ある自社のポジションを明確にすることで、新規事業へ参入するか既存事業の継続または撤退の判断材料にするためです。

5フォース分析を行うメリット

5フォース分析を行うことによって得られるメリットとはなんでしょうか。業界構造の分析による競合他社の把握や自社の立ち位置の把握によるメリットは多くあるでしょう。

ここでは、多くあるメリットの中から2つを紹介します。

収益性の向上

5フォース分析によって、自社のいる業界の競争の度合いを把握することができます。つまり、競争が起きにくく収益性の上がりやすい条件を分析することができるということです。

5つの要因のうちどこを攻略すれば収益性が高まるのかを分析し、攻略に向けた戦略を実践することで、自社の収益性は向上するでしょう。

経営資源のより良い分配

自社の事業を継続させるためには、自社の経営資源を成長分野へ集中投下することが鉄則ですが、そのような成長業界・成長市場を見極めることが重要となります。

また、将来的な市場縮小や競合企業との競争激化によって自社の成長や継続性が見出せなくなる可能性もあります。この場合は事業撤退の判断をしなければなりません。

5フォース分析で自社の取り巻く環境を分析することで、自社の経営資源を効率よく分配することができます。

5フォース分析における要素5つ

5フォース分析における5つの要素「新規参入の脅威」「業界内の競争の度合い」「代替品の脅威」「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」は先にご紹介しました。

具体的にこの5つの要素とは何なのか、これから解説していきます。

5フォース分析の要素1:新規参入の脅威

5フォース分析の最初の要素は、新規参入の脅威です。新規参入の脅威とは、その業界における新規参入のしやすさになります。参入障壁が高く参入が難しい場合その業界内の競争は緩やかになりますが、参入障壁が低く参入が容易な場合には競争は激化します。

新規参入の増加は、業界の潜在的な利益を圧迫します。既存企業は新規参入企業を阻止するために、値下げをしたり投資を増やしたりします。

5フォース分析の要素2:業界内の競争の度合い

業界内の競争の度合いとは、同じ業界内にいるライバル企業との競争を指します。ライバル企業が多い環境においては、業界内でコスト、品質、納期などの差別化がなされていくため激しい競争環境となり、自社の取り分の利益は減っていく事になります。

5フォース分析の要素3:代替品の脅威

代替品の脅威とは、既存製品とは異なるものでありながら、既存製品と同じかそれ以上の価値を消費者に提供するものを指します。

代替品の業界内での優位性が高くなれば、自社の製品の市場収益性は小さくなります。過去の事例では、レコードに対するCD、フィルムカメラに対するデジタルカメラ、TVゲーム機に対するスマートフォンなど数々の代替品があります。

5フォース分析の要素4:買い手の交渉力

5フォース分析において、強い交渉力を持つ買い手も市場競争における脅威と考えます。買い手は同品質であれば低価格で、同価格であれば高品質な製品を購入しようと考えるため、価格と品質は買い手の購入量や情報量などによって変化します。

買い手の数が少ない場合や製品が標準化され過ぎて差別化されていない場合は、買い手の交渉力が大きくなります。

5フォース分析の要素5:売り手の交渉力

5フォース分析における売り手とはサプライヤーのことで、サプライヤーの交渉力が強いと業界内の買い手に対して、最も高い価格で供給したいと考えてそれを実行します。そのため、サプライヤーと買い手の間には必然的に力関係が発生し業界構造に影響を与えることになります。

売り手の交渉力が強くなるのは、売り手の数が少ない場合や売り手の売上が市場経済と無関係な場合などがあります。

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5フォース分析を行う際の注意点

5フォース分析は非常に強力なフレームワークです。しかし、マイケル・ポーターが5フォース分析を提唱したのは1980年前後で約30年以上前になり、現在より業界構造が単純で変化が少なかった時代です。

現在では以前と違い、業界の構造は大きく変化してきています。現在の各業界での変化のスピードと業界構造の流動化を念頭に入れておく必要があります。これから5フォース分析を行う際の主要な注意点を2つ紹介します。

客観的なデータを集める

5フォース分析は、ある特定の業界に対してのみ調査して評価するため、客観的な評価が難しく主観的になりがちです。「新規参入の脅威」を例にとると、新規参入企業の数が多いか少ないかを判断する閾値をどこに設定するかは、分析する人に依存してしまうという点があります。

主観的な判断を防止するためには、できるだけ多くの客観的なデータを収集することです。

分析単位を明確にする

5フォース分析を行う際には、次の2つの分析単位に注意する必要があります。1つ目は時間的単位で、どの期間を分析対象とするのかに注意します。過去1年なのか10年なのかなど、分析する時間単位は前もって設定する必要があります。

2つ目は事業的単位で、どの事業をどの範囲まで分析対象とするのかに注意します。自動車業界ならば乗用車のみかトラックも含むのかなど、分析する事業範囲は明確に定めておく必要があります。

5フォース分析を活用して自社を優位に導こう

5フォース分析を活用することで、業界の構造を把握し競争環境を明確化できれば、ライバル企業との競争を優位に進めることができたり、市場に新たな価値を生み出せる可能性があります。

重要なのは分析の結果に満足するのではなく、分析した結果を活かすことにあります。5フォース分析の結果を次の経営戦略に活かし、業界で自社を優位に導きましょう。

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