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2019年09月27日

ナレッジマネジメントとは?ナレッジマネジメントの6つの手法|導入企業例

ナレッジマネジメントについてご存知ですか。企業に散在しているさまざまな知識を蓄積・共有・活用することで、業務の効率化や生産性の向上などを目指す考え方が、ナレッジマネジメントです。本記事では、実際にどのような企業がどういう手法を用いて導入しているのか紹介します。

ナレッジマネジメントとは?ナレッジマネジメントの6つの手法|導入企業例

ナレッジマネジメントとは

ナレッジマネジメントとは企業などの経営手法のひとつで、組織内にある知識をデータとして集積するだけでなく、知的情報として共有、活用することで組織自体の能力やサービス、製品の性能を高めていくという経営手法です。ここでいう知識とは、例えば顧客情報であったり独自の技術やノウハウのことを言います。さらに、それら知識は大きく暗黙知と形式知という2種類に分類され、それぞれに特徴があります。その特徴をうまく活用してビジネスシーンに生かしていくのが、本記事でご紹介するナレッジマネジメントなのです。

暗黙知

暗黙知とは、知識と呼ばれるもののうち、言葉を使って形式的・明示的に表現して伝達することができない知識のことを言います。暗黙知は人それぞれが持つ特定状況に関わる個人的な知識とも言われ、主観によるものや実際に身体を動かして得たような自身の経験から来る知識が、この暗黙知に当たります。場数をこなすことで得た営業のノウハウや、職人さんが自身の勘を駆使して行う技術などがいい例でしょう。

形式知

形式知とは、知識のうち言葉を使って明示的に表現して伝達することができる知識のことを言います。この形式知は暗黙知と異なり、言語化したりデータ化したり情報化したり形式的表現で他人に伝えられることから、組織的な知識とも言われます。物事を客観的に伝達・共有できるのが特徴です。営業のマニュアルや機械操作の手順書などが形式知のいい例でしょう。

ナレッジマネジメントの手法6つ

知識の種類、概念ともいえる暗黙知と形式知をもとに行われるのが、ナレッジマネジメントという知識の経営及び管理になります。では、ナレッジマネジメントとは実際にどのような形式で取り入れられ実践されているのでしょうか。以下からは、ナレッジマネジメントの手法を6つほどご紹介します。

ナレッジマネジメントの手法1:ヘルプデスク

1つ目の手法はヘルプデスクです。ヘルプデスク型のナレッジマネジメントは、高度な専門知識が求められる情報システムやセキュリティに関する情報や質問を文書にしてデータベース化するナレッジマネジメントです。この手法は形式知を活用したナレッジマネジメントです。専門的な分野に関する形式知をまとめることで、疑問や質問があったときに素早く対応でき、業務の効率化や担当社員の負担軽減を図ることが可能になります。

ナレッジマネジメントの手法2:ファイル共有

2つ目の手法はファイル共有です。ファイル共有型のナレッジマネジメントは、社内のさまざまなところに保管されているファイルを社員同士が自由に閲覧できるように整備するナレッジマネジメントです。必要な時に必要な人が知識を手に入れることができるため、業務の効率も上がり個人の成長も早くなると考えられます。

ナレッジマネジメントの手法3:データマイニング

3つ目の手法は、データマイニングです。データマイニング型のナレッジマネジメントは、データマイニング用のツールを用いて、文章を単語やフレーズごとに分解することで、社内に蓄積されている文章形式のデータの中から必要な知識や情報を瞬時に検索するナレッジマネジメントです。この手法で特徴的なのがデータから知識を取り出そうとする部分です。人間の力だけではたどり着けないような知識を引っ張り出してくれることから、ビジネスシーンにおいては重宝される手法のひとつとも言えます。

ナレッジマネジメントの手法4:グループウェア

4つ目の手法はグループウェアです。グループウェア型のナレッジマネジメントは、社員同士のメールやスケジュール、チャットなどから知識を共有していこうというナレッジマネジメントです。この手法は社内でのコミュニケーションを円滑にすることで、知識や情報を共有しやすくすることが主な目的と言えるでしょう。

ナレッジマネジメントの手法5:eラーニング

5つ目の手法はeラーニングです。eラーニング型のナレッジマネジメントは、個人の学習も知識の蓄積のひとつと捉えて、各々の成果を研修や教育でも生かしていくためにeラーニングとして提供、共有するナレッジマネジメントです。いつでもどこでも利用できるeラーニングの特性を生かしながら知識共有を行うことで、社員の学習意欲や成果の向上を図ることが目的のナレッジマネジメントと言えるでしょう。

ナレッジマネジメントの手法6:ブログ

6つ目の手法はブログです。ブログ型のナレッジマネジメントは、社員によるブログを通して社内外の人に知識を提供し共有するナレッジマネジメントです。社内のみで完結するブログの場合は、社員間のコミュニケーションと捉えることもできるので、グループウェア型のナレッジマネジメントとされることもあります。手軽に知識や情報をやり取りできることが特徴です。

ナレッジマネジメント導入企業例5つ

では、ナレッジマネジメントを導入した企業はいったいどのような成果を上げているのでしょうか。ナレッジマネジメントを導入した企業では、業務の効率化が進み製品やサービスの性能向上につながったという事例が多数あります。以下では、ナレッジマネジメントを導入した企業を5つご紹介します。

ナレッジマネジメント導入企業例1:ダイキン工業株式会社

ダイキン工業株式会社では、業務中に発生した改善事例や保有する技術の情報など膨大なデータを、ナレッジマネジメントによって世界中の拠点に多国語で共有することに成功しました。現在ダイキン工業株式会社の拠点は、日本国内に4か所、海外に90か所存在しているグローバルで大規模な会社です。そのため、各地で蓄積されている技術やノウハウなどの知識を全拠点で共有することで、企業全体での統制がとれるうえ、業務の効率化ができ技術力も向上していきました。

ナレッジマネジメント導入企業例2:日産自動車株式会社

日産自動車株式会社では、生産ラインにおける拠点間のノウハウ共有のためにナレッジマネジメントを導入し、作業効率を上げることに成功しました。日産自動車ではグローバル化を推進していることから、海外拠点が多く存在しています。従来は、拠点ごとに商品の品質にばらつきが出ていたのが、ナレッジマネジメントを導入したことで、全拠点共通の作業マニュアルにより品質のばらつきが抑えられ効率の良い作業ができるようになりました。また、マニュアルがあることで調べたい事柄を素早く調べられるようになり、業務の効率化も進みました。

ナレッジマネジメント導入企業例3:株式会社損保ジャパン

株式会社損保ジャパンでは、グループ会社を含めた全社員を対象にグループウェア型のナレッジマネジメントを導入し、業務の効率化や生産性の向上に成功しました。なぜなら、営業やサポートの事例集、各部門の掲示板、マニュアル、FAQ、ツール集などが全社員に共有されることで、業務の複雑さが減少し効率の良い業務が実現できたからです。また、部門や店舗それぞれに蓄積されていた情報を共有して活用できるようになったことで、過去の良い事例に学ぶことができて生産性が向上しました。

ナレッジマネジメント導入企業例4:株式会社LIXIL

株式会社LIXILでは、「知識創造」をベースに部門横断的な知識の共有・活用・想像を目指してナレッジマネジメントを導入し、生産性の向上や人財力の向上を図っています。はじめは自主参加で集まった社員から行われましたが、次第にその重要性や成果が認められて徐々に規模を拡大し、知識共有のシステムを作りながら企業価値の向上に貢献する取り組みとなっていきています。

ナレッジマネジメント導入企業例5:富士通株式会社

富士通株式会社では、社内に散在していた社員16万人の知識を共有するナレッジマネジメントを行い、社員間のコミュニケーションが強化され、テレワークなどを代表とする働き方改革が実現されました。社員数が多くグローバルな企業であることから、メールだけでなくweb会議やインスタントメッセージを用いて連絡を取り合えるようにしたことで、いつでもどこでも気軽に情報のやり取りが行われ、結果的に働き方改革にまでこぎつけることが可能になりました。

ナレッジマネジメントを活用して業務効率化に取り組もう

情報が氾濫し、グローバル化やスピード化が進む現代の企業において、ナレッジマネジメントを導入・活用することは、業務の効率化にとどまらず情報伝達力と企業競争力の向上や顧客対応力の強化に役立つことでしょう。これらの力が高まることで企業価値も上がり、利益の向上や安泰な将来をも見込めることになります。手始めに業務効率化を目指して、ナレッジマネジメントの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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