モチベーションとは
仕事や勉強に対するモチベーションがなかなか維持できず、思うように成果がでないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
モチベーションとは端的に言うならば「やる気」のことであり、さらに言うならば、目標を達成するために自分を奮い起こすための動機やエネルギー源のことです。
最初は誰でもやる気を出すことはできますが、モチベーションをずっと維持し続けるのは難しいものでしょう。
モチベーションが下がる理由
入社したての時期や起業をしたばかりの頃はやる気に溢れていたとしても、時間が経てば経つほど、自然とモチベーションは下がってしまうものでしょう。
では、そもそもなぜモチベーションは下がるのでしょうか。モチベーションが下がる最大の理由は、自分の置かれた環境に慣れ切ってしまい、それに甘えてしまうということです。
「慣れ」が生じると甘えや怠け心が出てきてしまい、初心を忘れてモチベーションが下がってしまいます。
モチベーションを維持するための方策15コ
仕事でも勉強でも、人より成果を出そうとするならば、それに対するモチベーションを持ち続けることが必要です。モチベーションがなければ、努力をするのが難しくなってしまうでしょう。
では、どうすればモチベーションを保つことができるのでしょうか。ここからはモチベーションを維持するためのとっておきの方法を15個取り上げていますので、いつも途中で挫折してしまうという方は、ぜひ参考になさってみてください。
1:目標を明確にする
モチベーションを維持するためにまず必要なのは、目標を明確にするということです。
自分のしたいことやなりたい自分像をクリアにイメージでき、目標を明確に設定することができたならば、それを達成したいという気持ちが内側から生じてくるので、自然とモチベーションを保つことができます。
漠然とした目標ではなく、はっきりとした目標を掲げましょう。また、長期的な目標に加えて短期的な目標も設定できれば、より効果的です。
2:誰のためにやるのかを考える
誰のために努力をするのかを考えるということも、モチベーションを維持するために必要な方法でしょう。
自分のために努力をするのは決して悪いことではありませんが、自分のためだけだとどうしてもモチベーションが下がってしまいやすいので、家族や恋人など大切な人のために努力をすると思えば、怠けがちな自分を奮い立たせることができるはずです。
「自分のため」と「大切な人のため」の両方を意識することが大切です。
3:何のためにやるのかを考える
モチベーションを維持したいならば、何のために自分は努力をするのかを考えてみましょう。
自分が今取り組んでいる行動が、目標を達成するためにどのように必要なのかを意識することによって、ただ漫然と機械的にこなすのではなく、やる気を出しながら取り組めるようになるはずです。
また、自分が今頑張ればどのような明るい未来が待っているかを想像すれば、おのずとモチベーションがアップするでしょう。
4:優先順位を明確にする
優先順位を明確にするということも、モチベーションを維持するために効果的な方法です。
今すべきことと後でもよいことの優先順位を明確につけることで、効率的に作業をこなすことができるため、無駄に気疲れしたり挫折しそうな気持になることはありません。
また、優先順位を明確にすることで効率的に目標が達成できるので、その成功体験によってさらにモチベーションがアップするという相乗効果が得られます。
5:オートクラインを利用する
モチベーションを維持したいならば、オートクラインを利用してみてはどうでしょうか。オートクラインとは、自分がしたいことや考えていることを口に出すことで、自分の気持ちをより理解するための方法のことです。
頭の中で考えていることを言葉にして自分に聞かせることで、自分でも気づかなかった考えや欲求に気づくことができるでしょう。
声に出して言うのが恥ずかしいならば、メモ帳に文章としてか書くのもおすすめです。
6:パワーポーズでモチベーションを引き出す
私たちの心は、体によって大きく左右されています。心がやる気を失っている時には、体を動かしてパワーポーズを取れば、心をリフレッシュされることができます。
パワーポーズとは自分が最もリラックスでき、なおかつ自信を高めることのできるポーズのことです。例えば、モデルのように腰に手を当てたり、スポーツ選手のようにガッツポーズをするといったものがパワーポーズになります。
7:お手本となる人をモデリングする
お手本となる人をモデリングするということも、モチベーションを維持するための効果的な方法でしょう。
憧れの人や目標とすべき人を作り、その人の行動や考え方を見習うことで、怠けそうになる自分に喝を入れてモチベーションをアップさせることができます。
できれば身近なところにお手本となる人がいればベストですが、もしいない場合には、著名人でもよいので憧れの人を作り、その人のことを日々意識して行動してみてください。
8:アンカリングを利用する
アンカリングを行うといことも、モチベーションを維持するためにおすすめの方法です。アンカリングとは、やる気を出したり自分を奮い立たせるための一連のプロセスを作るためのメンタルトレーニングのことです。
たとえばラグビーの五郎丸選手がキックを蹴る前に必ずする有名なポーズなどが、アンカリングの例として挙げられます。
やる気を出すためのルーティーンや「儀式」を作れば、簡単にモチベーションを維持できるでしょう。
9:自分の長所を他の人に聞いてみる
自分に自信がもてないとモチベーションが下がり、やる気を失って挫折してしまいそうになるでしょう。そんな時には、自分の長所を他の人に聞いてみてください。
家族や友人・恋人など、あなたのことをよく知っている人にあなたの長所を教えてもらうことで、自信を取り戻すとともに、自分でも気づかなかった自分の良さを認識することができるでしょう。
そうすれば自信を回復して、また物事に取り組む意欲が湧いてくるはずです。
10:仕事の量を調整する
常に激務に追われていると、どんなにやる気溢れた情熱的な人であっても心身ともに疲れ切ってしまい、モチベーションを失ってしまいます。
心と体をすり減らさないためにも、自分に無理のない程度に仕事の量を調整することが必要です。
目標を達成したいならば、ただ闇雲に仕事をこなせばいいというものではありません。心と体のバランスが取れてこそ、初めて仕事の成果が出るものですので、無理をしないようにしましょう。
11:会社の理念を理解する
会社の理念を理解するということも、仕事に対するモチベーションを維持する方法として効果的です。
会社がどのような理念を掲げているのか、その理念によってどのような将来を実現し、また社会貢献を果たそうとしているのかをよく考え、理解してみましょう。
そうすれば、意味がないように思える単純作業であっても、そこに意味を見出すことができますし、それによって仕事に前向きに取り組めるようになるはずです。
12:仲間を作る
一人で孤独に頑張り続けるのは、なかなか難しいことです。モチベーションを維持したいならば、仲間を作ってみてはどうでしょうか。
仲間を作れば、たとえその目標が違っていたとしても、お互いに励まし合い、支え合うことができるでしょう。
また、一人だとつい自分を甘やかして怠けてしまいやすいですが、仲間がいれば「仲間が自分を見ている」という意識ができるので、サボろうとする甘え心も自然となくなります。
13:仕事以外の時間も大切にする
仕事以外の時間を大切にすることも、実は仕事のモチベーションを維持するために大切です。
仕事一色だと「楽しい」「嬉しい」と感じる心の余裕がなくなってしまい、結果として仕事に対する情熱やモチベーションも失ってしまいかねません。
そうならないためには、仕事一色にならずプライベートも大切にし、自分を解放できる場所や時間を作ることが必要だと言えるでしょう。
14:仕事のプロセスにも注目する
モチベーションを維持するためには、仕事のプロセスにも注目することも大切です。
結果にだけ注目すると、結果を出すために必要なプロセスに関心が向かなくなり、自分が取り組んでいる作業が無意味に感じてしまいます。
ですが、仕事のプロセスに注目し、それを熱心に取り組むことでどのような効果が得られるのか、またそれが結果にどうつながるのかを考えるようにすれば、モチベーションを維持することができるでしょう。
15:長期的なキャリアビジョンを設定する
モチベーションが下がってしまいやすいならば、長期的なキャリアビジョンを設定してみてはどうでしょうか。
長期的なキャリアビジョンを立て、最終的に自分がどうなりたいのか、その到達点を明確にすることができれば、その自分にたどり着くために必要な中期的・短期的な目標を設定することができます。
複数の目標が設定できれば、おのずとやる気も回復し、モチベーションが維持できるでしょう。
モチベーションを維持するためにおすすめの本3冊
なかなかモチベーションを維持できないとお悩みならば、自己啓発本を読んでみてはどうでしょうか。
ここからは、モチベーションを維持するためにおすすめの本を3冊厳選してご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
1:モチベーション3.0 持続するやる気!をいかに引き出すか
おすすめの本としてまずご紹介したいのが、「モチベーション3.0持続するやる気!をいかに引き出すか」です。
人間をコンピューターにたとえ、コンピューターのように自動的にモチベーションを維持するための方法を、わかりやすくユーモアあふれる例えで解説してくれている一冊です。
とても読みやすく、またその内容にも厚みがあるので、読むだけでモチベーションがアップすることでしょう。
自己啓発セミナーなどで聞いたことのある話を体系的に分かりやすくまとめた一冊。人間を動かす「やる気の素(DRiVE)」をコンピューターのOSに例え、急速にフラット化していく世界においては、管理や強制といったマネジメントベースのOSは機能不全に陥りつつあり、個人の自主性を尊重するOSにバージョンアップが不可欠と説く。目標管理などのマネジメント手法に慣れ親しんできた組織管理者には目からウロコの一冊。
2:図解モチベーション大百科
「図解モチベーション大百科」も、モチベーションアップにつながるおすすめの本です。
ハーバード大学やスタンフォード大学など、世界でも有数クラスの大学に所属する心理学者たちの最新の研究成果にもとづき、どうしたらモチベーションを維持できるのかを解説しています。
心理学というと難しそうですが、図解でわかりやすく解説されているので、一目ですぐに理解できるでしょう。
読んでいて「確かにそうだ」と思えることも多く、実験の内容まで書いてあるので、日常生活のどのような場面で応用できるかがイメージしやすい。客観的なデータがある分、精神論を語る自己啓発書とは違って簡単に取り組める。
3:やる気があふれて、止まらない。
モチベーションの維持にお悩みの方には、「やる気があふれて、止まらない。」をおすすめします。
モチベーションを下げずに、目標を達成するまで維持し続けるための36の習慣を、明瞭かつわかりやすく説明してくれています。
口癖や思考パターンをちょっと変えるだけでやる気がみなぎってくると、読者からも高評価を得ています。
今の私には刺さりました。この本を手にする人はまだ諦めたくない人だと思うので、もう一度自分を信じるキッカケになってくれると思います。私も読み終えて、ずっと逃げていた現実に今、すぐ向き合います。
モチベーションを維持して仕事に取り組もう
今回はモチベーションを維持する方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
目標を明確にしたり、お手本となる憧れの人を意識するなどすれば、怠けがちな自分に喝を入れ、モチベーションをずっと維持することができるはずです。
モチベーションを維持して仕事に取り組めば、もっと仕事が楽しくなりますし、より大きな成果を上げることができるでしょう。