予算管理システムで出来ることとは?予算管理システム13選

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予算管理とは?

企業の運営に欠かせない、売上予算・予算原価・経費予算などを管理することを「予算管理」と言います。売上予算は、企業が利益を得るために売上高をいくらにするのかを決める予算のことです。

予算原価は、どんな事業にどれほどの金額を当てるかなどの経営の方針を決める目的で立てます。経費予算は、企業の売上高に応じて立てる予算で、売上高が低ければ経費予算は削減されるのが一般的な予算の立て方です。

予算管理システムで出来ることとは?

企業が管理する予算には、売上予算・予算原価などさまざまな種類があり、人が管理するには大きな手間とコストがかかります。それらのコストを抑えながらしっかりと予算を管理することができるのが予算管理システムです。

予算管理システムでできることは、時間の短縮です。予算の計画・編成・達成に向けての業務をサポートし、予算に関する数値の収集と集約といったエクセルなどで管理していた業務の時間を短縮することができます。

予算管理システム13選

予算管理を効率的かつ楽に行うことができるシステムとして、DivaSystem FBX・BOARD Software・Adaptive Insights・Jedox(ジェドックス)・PBCS 予算管理・予算会計エクスプレス・CCH Tagetikなどがあります。

ここからは、これらの予算管理システムについて、どのようなシステムなのかを具体的に紹介していきます。

1:DivaSystem FBX

DivaSystem FBXは、ビジネスソリューションパッケージの開発・ライセンス販売・コンサルティングサービスなどの事業を展開している、株式会社ディーバが提供している予算管理システムです。

DivaSystem FBXの予算管理システムは、予算に関する集計作業や履歴管理などを一元管理できることに加えて、経営企画・経理・財務などの管理に加えて、人事に関わる情報の集計やリスク管理をすることもできます。

2:BOARD Software

BOARD Softwareは、BOARDが提供している予算管理システムです。BOARDは、食料品店などの小売や製造、銀行などのさまざまな業界や、財務・人事・マーケティングなどのいろいろな部門に、在庫管理、サプライチェーン、品質管理などのソフトウェアを提供しています。

BOARD Softwareは、予算管理に関する、収益計算・人員計画・予算の計画・編成・予測・分析などができるシステムです。

3:Adaptive Insights

Adaptive Insightsは、カリフォルニア州に本社を置き、企業業績管理ソリューションなどのサービスを提供しているアダプティブ・インサイツ社の予算管理システムです。Adaptive Insightsでは、予算管理に関する財務・販売の計画の他、人員・運営などのプランニングができます。

また、この予算管理システムでは、企業の意思決定から業務管理まで、優れたテクノロジーとセキュリティでサポートします。

4:Oracle Planning and Budgeting Cloud Service

Oracle Planning and Budgeting Cloud Serviceは、日本オラクル(株)が提供している予算管理システムです。日本オラクル(株)は、ソリューション・コンサルティングなどのサービスや、システムに関する教育の事業を手掛ける会社です。

ビジネスで効率よく利益をあげる方法を把握できるシステムなので、変わりゆく経済環境の中でも、的確な計画や予想が可能になります。

5:CCH Tagetik

CCH Tagetikは、東京に本社を構えているCCH Tagetik Japanが提供している予算管理システムです。CCH Tagetikを使った人たちからは、「当初計画した予算のとおりにプロジェクトを完成することができた」などの高い評価を得ています。

また、予算管理システム導入後の教育プログラムやコンサルティングも充実しているため、多くの企業で使用されているシステムです。

6:fusion place

fusion placeは、東京と大阪に拠点をもつ、株式会社フュージョンズが提供している予算管理システムです。fusion placeは、リアルタイムでデータを更新することができ、予算に関するデータの集計処理が速くできます。

他にも、エクセルとデータのやり取りが双方向でできるインターフェース、集計したデータの項目をさらに詳細に分けたり直したりする機能、データのバージョン管理など8つの機能があります。

7:予算会計エクスプレス

株式会社スリー・シー・コンサルティングが提供している予算管理システムが予算会計エクスプレスです。予算会計エクスプレスでは、資金の調達がわかる貸借対照表、損益計算書、決算書などを、誰でも簡単かつ正確に作成することができます。

また、予算と実績のデータベースを一元管理できるため、予算と実績の分析や検証、フォローなどのサポートをすることが可能です。

8:Sactona

Sactonaの予算管理システムは、アウトルックコンサルティング株式会社が提供しています。Sactonaは、予算編成・予算管理・見込管理・事業計画・予算実績管理などを行うことができる、クラウド対応型システムです。

このシステムは、クラウドによってサービスを提供するシステムなので、導入する企業内にサーバーやミドルウェアが必要ありません。そのため、システムの運用や管理にかかるコストが削減できます。

9:Attack Board for WEB

Attack Board for WEBは、東京に本社を構え、コンサルティング・ソフトウェア開発などの事業を展開しているアグリーメント社が提供している予算管理システムです。

Attack Board for WEBは、データを直接Attack Board に入力できるため、Excelで作成したさまざまな情報を、その時に必要なデータだけ見ることができるので、上司の指示で抽出していたデータ処理のコストの削減ができます。

10:BizForecast

BizForecastの予算管理システムは、プライマル株式会社が提供しています。BizForecastは、エクセルで作成していた予算に関する、情報収集・集計・加工といった業務の効率化が図れるシステムです。

エクセルのメリットを活かして、デメリットを解消することができるのが、このシステムの特徴です。各担当者がエクセルで作成した内容も、責任者が確認と承認・未承認をすることができる画期的なシステムです。

11:Jedox(ジェドックス)

Jedox(ジェドックス)の予算管理システムは、KSKアナリティクス社が提供しています。Jedoxは、エクセルで行っていたデータの集約・集計などといった業務をやる必要がなく、業務の効率化が図れます。

エクセルにデータを入力した直後から、リアルタイムで、データの管理・分析・レポート出力などをひとつのプラットフォームできるのが、このシステムの大きな特徴です。

12:DIGGLE

DIGGLEの予算管理システムは、創立して3年ほどのDIGGLE社が提供しています。DIGGLEは、予実管理に特化したクラウドサービスで、エクセルで作成したデータの取込み、会計システム・人事システムなどの実績データの取込み、損益計算書・貸借対照表の統合などができます。

また、使用する環境やニーズによって、ライトプラン・ビジネスプラン・エンタープライズプランなどを選択することが可能です。

13:PBCS 予算管理

PBCS 予算管理は、日本オラクル社が提供している予算管理システムです。PBCS 予算管理の導入には、トレーニングの支援がつくため、導入後もスムーズに立ち上げることができます。そのため、世界で10,000社以上、国内で1,000社以上の導入実績を持っています。

PBCS 予算管理を導入すれば、エクセルシートの配布・収集・集計などのコストを削減し、時間がかかる実績データ取込作業時間の短縮などができます。

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予算管理システムを導入するメリット3つ

予算管理システムを導入するメリットには、データベースで予算管理が可視化されることや、リアルタイムでモニタリングが可能なこと、期中に何度も予算の再編成ができることの3つが挙げられます。

ここからは、予算管理システムを導入することで得られるこれらのメリットについて、詳しく説明します。

メリット1:データベースで予算管理が可視化される

予算管理システムを導入すると、エクセルで入力や集計をしていたデータが一元管理できるため、データベースで予算管理が可視化されます。この可視化により、エクセルでのデータの抽出などの業務が必要がなくなるので、コストの削減が可能です。

また、集計したデータをグラフやチャートで視覚化することができるため、数字だけでは見落としがちなことに気づきやすくなり、さらに、図形化により分かりやすいレポート作成ができます。

メリット2:リアルタイムでモニタリングが可能

予算管理システムを導入することで、エクセルに入力していたデータを予算管理システムに直接入力することができるため、リアルタイムでモニタリングが可能です。

予算管理は企業の各部署ごとに行うため、当初の目標予算と実績の確認は手間がかかります。システムを導入することで、データの共有化ができ、どの部署からもリアルタイムでモニタリングができ、予算が目標に達成していない時にはフォローなどのサポートが可能です。

メリット3:期中に何度も予算の再編成ができる

予算管理システムは、評価とフィードバックができるように構築されているので、事業予算と実績の比較分析が可能であるため、改善すべき点を確認して、期中に何度も予算の再編成をすることができます。

また、為替レートの変動による原材料費の高騰などといった、世の中の経済環境の変化に対しても、現実的な予算に再編成することが可能です。

予算管理システムの選び方5つ

予算管理システムの選び方には、エクセルからデータの移行が容易にできるか、コストパフォーマンスはいいか、業種や業態に合った予算管理システムであるか、各種会計基準に対応しているか、複数の予算編成やシミュレーションできるかといった5つのポイントがあります。

ここからは、これらの予算管理システムの選び方のポイントについて具体的に説明します。

1:エクセルからデータの移行が容易にできるか

予算管理は、エクセルにデータを入力して行うため、予算管理システムを導入する時には、エクセルからのデータの移行が容易にできるかを確認する必要があります。

予算管理システムを導入する目的は、エクセルによるデータ集約・分析の業務の効率化です。ですので、エクセルからのデータの移行が容易にできなければ、導入する意味がありません。

2:コストパフォーマンス

予算管理システムの導入では、コストパフォーマンスを考えることが大事です。数台規模のPCのエクセルで予算管理をしている企業向けや、多くのPCのエクセルで予算管理している企業向けなどさまざまなソフトウェアがあります。

どんなに優れた機能を持っていても、導入する自社にメリットが無ければ、高いコストパフォーマンスになります。

3:業種や業態に合った予算管理システム

予算管理システムを導入する時には、製造業・商社・情報サービス業・小売業・医療・運輸などの使用する業種ごとに、設定などのシステムを変更することができるかを確認することが重要になります。導入する自社の業種や業態に合った予算管理システムを導入することが大切です。

自社の従業員数や売上高などの事業規模や、どんな事業を展開しているのかなどの業種や業態をよく理解した上で選びましょう。

4:各種会計基準に対応しているか

予算管理で大事な財務諸表を作成する際のルール、いわゆる会計基準には、日本独自の日本会計基準、アメリカで採用されている米国会計基準、国際的なIFRS(国際会計基準)、J-IFRSがあります。予算管理システムを選ぶ時には、これらの会計基準に対応しているかの確認が必要です。

また、それらの会計基準を適用した時に、目標達成にどの程度の経費や売上が必要かということも確認するようにしましょう。

5:複数の予算編成やシミュレーションできるか

予算編成では、計画(plan)・実行(do)・評価(check)・改善(action)いわゆるPDCA サイクルが大事です。PDCA サイクルさえしっかりしていれば、予算の達成に問題が起きたとしても対応することが可能です。

そのためにも、さまざまな予算編成を組むことができるシミュレーション機能を備えている予算管理システムを選ぶようにしましょう。

システム導入に予算管理の効率化を図ろう!

予算管理は、エクセルにデータを入力・集計し、ファイルの配付や収集をすることで行います。そのため、データの処理に多大な時間と手間がかかる業務です。そのようなコストの低減ができるのが予算管理システムの導入です。

システムを導入することで、データの一元管理ができ、リアルタイムに情報をつかむことができます。エクセルで予算管理している企業には、システムを導入して予算管理の効率化を図ることをおすすめします。

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