労務管理とは
どこの企業でも必ずやらなければいけないことが、労務管理です。主に、従業員の個人情報、勤怠・休日の管理、給与計算、アルバイトやパートを雇っているのなら、シフトを決めることなど全てが労務管理です。
これらを全てミスなく人の手で行うには、コストも時間もかかり過ぎてしまいます。ですが、これらを自動でやれると、上記の作業を全て改善することができるようになります。その方法が労務管理システムの導入です。
労務管理システムを導入することのメリット
従業員の個人情報から、勤怠・休暇情報の集計、各種申請、スケジュールの管理、また給与計算の際の法令の改正も自動でアップデートにも対応してくれるので、確認の必要がなくなります。
クラウド型のシステムなら、これらのことをウェブ上で完結できるので、給与明細も発行することがないので、人件費と紙にかかるコストを削減することができます。またエクセルで入力する必要もないので、人の手で起こるミスをなくすことができます。
おすすめの労務管理システムサービス20選
労務管理システムには、勤務状況に合った最適な打刻方法が選択できたり、勤怠の管理をリアルタイムで把握することができたりなどさまざまな機能があります。
また、法令の改正にも対応しやすくなり、アラート機能により勤務超過を防ぐこともできますので、まずはどのようなサービスがあるのかを紹介していきます。無料で体験できるシステムもありますので、気になるものがあるなら試してみるのが良いでしょう。
1:オフィスステーション
各種申請に必要な従業員の情報を、マイページから入力しメールで収集することができます。シンプルなデザインは操作を簡単にし、申請書類はフォーム入力により自動で作成することができます。継続給付者には申請内容を引用することができ、時間の節約ができます。
対応帳票数は97帳票もあり、サポート体制にも社会保険労務士の資格者が対応してくれるので、法改正についてやIT課題についてなら100%解決してくれます。
2:社労夢
中堅大手企業向けの労務管理システムであり、従業員の入社から退職まで全ての手続きを自動で教えてくれるので、従業員が増えても情報が多すぎて整理ができずに入力ミスをしてしまった、というようなことが起こりません。
育児休暇や、労災給付の繰り返しで行う申請も、提出する日にちが近くと知らせてくれます。また、社会保険や雇用保険ではそれぞれの帳票印刷に対応しており、電子申請まで行うことができます。
3:SmartHR
従業員が必要な情報や入社手続き・雇用契約などを全て直接入力することができ、電子申請なので、担当者の負担とペーパレスによるコストの大幅な削減が見込めます。
手書きではないのでハンコなども必要がなく、役所の申請にもワンクリックで済ますことができます。そして、退職や住所の変更の書類などのさまざまな書類を自動で作成することができるので、作業効率を向上させることができる労務管理システムです。
4:jinjer労務
出退勤打刻をする時に写真をクリックすると、勤怠情報とモチベーションが7段階で表示することができ、リアルタイムで従業員の状態を把握することができます。
機能も充実しており、残業時間が越える時や打刻漏れにはアラート機能で知らせ、勤怠管理ではフレックス・変形労働などのさまざまな形態に合わせてまとめて管理することができる労務管理システムです。導入時や労務の相談にも対応するサポート体制も万全です。
5:ワーククラウド
会社の人事関連の情報をまとめて管理することができます。各種の申請や溜まっている承認をワンクリックで済ませることができ、見やすく操作のしやすいデザインは、従業員でも簡単に操作ができます。
給与計算では必要な情報を自動で収集し、ワンクリックで計算することができるので、入力ミスを無くすことができます。複雑な業務も自動で処理してくれるので、時間のロスなく作業効率を上げることができる労務管理システムです。
6:AMANO TimePro-NX
ユーザーの使いやすさを重視しており、実際に操作をすると負担がかからず、誰にでも優しい設計となっています。それぞれの業種に最適なシステムを提供することができ、独自の就業形態に細部まで合わせたカスタマイズをすることができます。
労務管理の面でも充実した機能がありますが、それだけではありません。従業員のカードの作成から、入室・人事・食堂・駐車場の管理や給与計算にいたるまで高品質での運用ができます。
7:HUE HR Core
幅広い人事情報をまとめて管理することができ、個人情報はもちろん、技能視覚から、健康診断結果までの労務管理ができるシステムを提供しています。
複雑な給与計算からチェック処理までをシンプルに処理し、速度改善を積み重ねることにより、計算処理の短縮に成功した大企業のための計算システムを兼ね備えています。多様な福利厚生などにも対応しており、カスタマイズが必要ないほどの機能がある労務管理システムです。
8:Bizer労務管理
役所の手続きや経理などの面倒な業務を、税理士や社会保険労務士などの専門家がサポートし、事業に集中できるようにしてくれます。
業務のタスクを登録すれば自動で知らせてくれ、手順をToDoリストでわかりやすく勧めてくれるため、ネット検索で時間を費やしていた時間を削減することができます。必要な情報は共有し、困ったことがあれば専門家がオンラインでサポートしてくれる、労務管理システムです。
9:HuRAid勤怠分析
勤怠情報・ストレスチェック・性格診断テストなどのデータを分析し、問題点を洗い出して、職場の就労環境を改善し、健康経営をサポートしてくれます。独自開発のAIエンジンを搭載しており、休職や退職のリスクになる問題を見つけることもできます。
残業時間を超えている従業員の抽出や、遅刻・早退者や勤務日数をランキングで表示することもできるので、残業を無くしたいと考えているのならこの労務管理システムはおすすめです。
10:社保労務ASP
初めて労務管理システムを導入する方にオススメのシステムで、見やすいデザインや優れた操作性により、どんな方にも扱うことができます。画面もカラーが選べる視覚的な楽しさや、便利なメモ機能も備わっております。
労務管理システム導入後のアフターフォローを徹底しており、電話でのサポートからインストラクターによる訪問指導など、経験豊富な女性サポーターが詳細にレクチャーしてくれます。
11:ARDIO 労務管理
社会保険労務士のさまざまな課題をこの労務管理システムは解決することができます。業務の効率化し作業負荷を減らしたい、セキュリティーが不安、法改正が多い、電子申請に切り替えたいなどは全て解決できます。
高度なセキュリティーにより安全性を保ち、充実なバックアップ体制により導入後も安心できるサポートをしてくれます。また、システム間の連携により、作業者の二重入力の負荷を削減し入力ミスを防ぎます。
12:Gozal(ゴザル) 労務管理
多彩な勤怠集計の項目により、会社のルールに適応している勤怠管理ができるシステムです。給与計算では自由に式を作ることができ、手当の追加や簡単設定でさまざまな計算を自由化することができます。
24時間体制のサポートによりいつでも相談することができ、セキュリテイ面においても専門家のチェックが入るので、労務管理システムを導入したことがなく不安な方にも安心して扱うことができます。
13:ZeeM人事給与
人事管理と給与計算の業務の効率化を、徹底的に追求した労務管理システムです。人事管理では、従業員の身の上変更の手続きや明細書の照会、人材情報の提供など、従業員向けのサービスに細かく対応し人事担当者の負担を軽減してくれます。
オリジナルの帳票が多くても申請書を追加し解決することができ、経営や現場からの人材情報の提供依頼が多くても検索機能に優れているので、目的に応じた迅速な情報の提供ができます。
14:ジョブカン勤怠管理
シンプルなデザインなので誰でも簡単に設定でき、運用のマニュアルやサポート体制が豊富に備わっているので、迷わず導入することができます。また、労務管理、工数管理をまとめて行うことができ、これらを組み合わせたり、独で使うこともできます。
複雑なシフトにも対応でき、予実・予算管理により概算給与と比較しながら、調整することもできます。全てをウェブ上で完結できるので、申請用紙・明細書をなくすことができます。
15:KING OF TIME
勤怠管理システムに新しい技術を常に取り入れており、指紋・指静脈の出退勤により、不正の勤怠打刻を防ぐことや、Windowsと連携することにより、実態に近い労務管理をすることができます。
管理者と従業員の間での勤務や休暇に関する時間の管理をも簡単に行うことができるので、離れた複数の拠点で一括で管理できます。他にも、機能面やサポート体制も充実しているので、セキュリティの面でも安心できるシステムです。
16:勤之助ver.2
承認・シフトを一括で作成でき、給与計算の際には自動計算はもちろん、法律の改正時にも迅速で対応してくれるので、労務管理や人件費とコストの大幅な削減を求めているのならおすすめのシステムです。
社員の勤務時間は3年分まるごと記録でき、1日複数回の打刻も記録ができるので、正確な記録を残すことができます。また、ワンクリックで英語表記に変えることができるので、外資系企業でもまとめて労務管理ができるシステムです。
17:スマレジ・タイムカード
iPhoneやiPad、各種PCに対応しており、職場の環境に合わせて勤怠管理をすることができます。出退勤時の記録方法では、画面タッチ・写真撮影・笑顔認証で記録ができるユニークな労務管理システムです。
また、不正防止機能では、パスコードや写真撮影、位置情報により不正の防止ができますし、精度の高い自然な不正防止を実現できる労務管理システムです。位置情報では、緊急時の安否確認にも役立つことができます。
18:CLOUZA(クラウザ)
いつでもどこにいても打刻ができるアプリ型のタイムレコードは、従業員のiPhone・Androidでも使用できるので、ネット回線がなくても使えます。設置型として、タブレットをタイムレコードにすることもできます。
また、他の給与計算のソフトとも連携することができ、日々の集計も自動で行ってくれます。管理画面では、打刻情報と勤怠集計結果を同時に確認することができ、外出先でも状況を確認することができます。
19:IEYASU
人事実務の専門家と共同で開発し、人事・労務のノウハウが詰まった勤怠管理システムです。このシステムは完全無料で使うことができ、労基法を元にした労務管理を簡単に行うことができます。
システムでは打刻データと勤務データを別々に管理することや、承認・申請システム、エクセルツールにより、給与計算ソフトとの連携もできます。勤務時間の各種設定や日報・レポート機能もあり、無料でも確かな効果を実感できるでしょう。
20:レコル
使いやすさと導入のしやすさを追求した労務管理システムです。難しい初期設定を無くし、申し込んでいただければ、すぐの利用することができます。
シンプルなデザインの操作画面は、直感的な操作で使用できるので、マニュアルなども必要なく誰でも簡単に操作ができます。運用方法で分からないければ無料で相談することができますし、説明会を定期的に行なっているので直接相談するのが良いでしょう。
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労務管理をする際の注意点2つ
労務を管理する際には、法令の理解と個人情報の管理に関しては最低限知っておかなければなりません。それこそ、労務管理システムを導入してしまえば、自動で計算や管理をしてくれますが、基本ができていないとサービスを利用する際は困難になるでしょう。
システムの導入をスムーズに行うためにも、この2つは押さえておきましょう。
1:各種法令への理解
各種の法令は、国籍を問わずに、正社員からアルバイトまで、全ての従業員に適応されます。なので、法律を違反しないためにも法令自体の理解が必要になります。
その中でも労働基準法は、労働契約や賃金、就業時間などの基準を国が定めた法律であり、就業規則は職場の就労条件や規律を定めたものになります。給与や仕事の労務関係全般に関わってくるものになるので、理解を深めておくと良いでしょう。
2:個人情報管理の徹底
個人情報は慎重に扱わなくてはならない重要な情報であり、この情報がもし漏洩するようなことになれば会社の信用はもちろん、従業員の信頼とやる気をなくすことに繋がってしまいます。
また、引越しや結婚などのイベントの情報も、抜けがあると給与計算の際に貰えるはずの給与が支払われなくなり、法律違反により罰せられる恐れもあるので、リアルタイムで情報を更新できる労務管理システムが必要になってきます。
労務管理システムを導入して業務を効率化させよう!
労務管理システムでは基本的な機能ではさほど変わりはありませんが、業務形態や職種、規模によっても、何かに特化した機能が備わっています。その機能を理解し使えるようになれば、作業効率はもちろん、コストの大幅な削減をすることができます。
また、打刻方法やサポート体制、連携は他のシステムとできるのかも重要になってきますので、自社が本当に求めている機能を探して導入し業務の効率化をしましょう。