- PDCAの目的を実現するためには継続して回し続けることが必要である
- 企業がPDCAサイクルを回す目的10個
- 企業がPDCAサイクルを回す目的1:社会のニーズをいち早く察知する
- 企業がPDCAサイクルを回す目的2:環境の変化をいち早く察知する
- 企業がPDCAサイクルを回す目的3:プロセスが確立される前に効果を分析する
- 企業がPDCAサイクルを回す目的4:改善点を早い段階で洗い出す
- 企業がPDCAサイクルを回す目的5:改善を意識して実行する
- 企業がPDCAサイクルを回す目的6:質の高い計画を立てる
- 企業がPDCAサイクルを回す目的7:目標達成のスピードをあげる
- 企業がPDCAサイクルを回す目的8:目標や計画の詳細化を期待
- 企業がPDCAサイクルを回す目的9:チーム力の確認
- 企業がPDCAサイクルを回す目的10:5W2Hを明確にする
- あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?
- PDCAの目的が達成されない原因3つ
- 企業がPDCAサイクルを回す目的を理解しましょう
PDCAの目的を実現するためには継続して回し続けることが必要である
PDCAとは、「Plan=計画」、「Do=実行」、「Check=評価」、「Action=改善」の頭文字をとった用語で、業務の効率化を図る際に知っておくべき方法論のひとつです。PDCAは、計画から改善までを1つのサイクルとして実行します。
PDCAは1巡したらそれで終わりにするものではありません。サイクルを繰り返すことで、目的達成のための計画や行動がブラッシュアップされ、改善へとつながります。
企業がPDCAサイクルを回す目的10個
多くの企業が、ただ手順通りに業務を実行するのではなく、PDCAサイクルを回して日々の業務を見直していることには、目的があります。
PDCAという方法論を取り入れている目的ともいえます。ここでは、多くの企業がPDCAサイクルを回す目的をご紹介します。
企業がPDCAサイクルを回す目的1:社会のニーズをいち早く察知する
PDCAサイクルを回していると、「Check=評価」の段階で社会ニーズとの差を発見できる可能性が高くなります。同じ手順で業務を行い続けると、社会のニーズから乖離していても発見が遅れてしまいます。
PDCAサイクルを回すことで、PDCAの1サイクルの期間ごとに、社会ニーズとの乖離を確認するという目的を達成できます。社会ニーズとの乖離を発見したら、すぐに「改善」、「計画」の立て直しを行うことができます。
企業がPDCAサイクルを回す目的2:環境の変化をいち早く察知する
企業がPDCAサイクルを回している目的として、「環境の変化をいち早く察知する」こともあります。これは、「社会のニーズをいち早く察知する」のと同様、PDCAサイクルの「C=評価」の段階で発見が可能です。
PDCAサイクルを回していて、業務の計画-実行(結果)を評価したところ、前回と結果に大きな違いが出たら、社会のニーズが変化や環境の変化を疑い、状況を確認します。
企業がPDCAサイクルを回す目的3:プロセスが確立される前に効果を分析する
企業がPDCAサイクルを回している目的には、これからプロセスを確立していく上でのプロセスの効果を確認することもあります。プロセスが確立されてしまってからでは、再びプロセスを見直し周知しなおすことが難しい場合もあります。
プロセスの確認中、小規模にPDCAサイクルを回して、プロセスの効果を確認し、改善を重ねることで、完全に確立したプロセスとして、広く周知することもできます。
企業がPDCAサイクルを回す目的4:改善点を早い段階で洗い出す
企業の多くは「改善点を早い段階で洗い出す」という目的も持ち、PDCAサイクルを回しています。業務を見直す必要が考えられる場合は、PDCAサイクルを積極的に回すことで、「Check=評価」の段階で早期に改善点を洗い出すことができます。
1回のPDCAサイクルで見落とした改善点があっても、PDCAサイクルを回すごとに改善点は洗い出され、結果として業務はブラッシュアップされます。
企業がPDCAサイクルを回す目的5:改善を意識して実行する
PDCAサイクルでは、「Check=評価」で多くの問題点を洗い出すことになりますが、PDCAサイクルを繰り返す中で「Do=実行」の段階でも、それまでの改善点を踏まえ、「よりよい行動」を考えることができるようになります。
PDCAサイクルの中で実行の見直しを行えるということは、業務の実行者自身がプロセスの改善を考えながら行動できているということを意味します。
企業がPDCAサイクルを回す目的6:質の高い計画を立てる
企業がPDCAサイクルを回すことが一般的になり、PDCAサイクルの運用が浸透すると、「Plan=計画」の段階から改善を考えながら取り組むことができるようになります。
PDCAサイクルで経験を積むことで、改善が必要になりそうなポイントなどが明らかになり、あらたな業務の計画を立てる際も、最初からある程度のブラッシュアップがされた計画立案が期待できます。
企業がPDCAサイクルを回す目的7:目標達成のスピードをあげる
企業では、売上目標や利益目標など、業績をはかる基準ともなるさまざまな目標を立てて、日々の業務に取り組みます。目標を達成するためには、目標達成の計画を立て、実行していきます。
ここでPDCAサイクルを回すことで、実行に対する評価が加わり、計画や実行の見直しを行うことができます。PDCAサイクルを回すことで、作業が効率的に回るように見直しがされていくため、目標達成のスピードをあげることができます。
企業がPDCAサイクルを回す目的8:目標や計画の詳細化を期待
目標達成のために、PDCAサイクルを回していると、実行方法や周囲の環境の影響ではなく、計画範囲に問題が見つかることもあります。こうした目標や計画自体を見直すことの必要性に、早い段階で気づくことを目的として、PDCAサイクルを回すこともあります。
当初の目標や計画の範囲が広すぎて、実行評価が適切に行えない場合は、目標や計画を詳細化し、PDCAサイクルに乗せやすいサイズに変更するよう見直しをかけます。
企業がPDCAサイクルを回す目的9:チーム力の確認
プロジェクト作業をPDCAサイクルで検証している場合などは、PDCAサイクルを回す中で、プロジェクトチームの状態が見えてきます。チーム内の連携に問題が見える場合もあれば、チームの連携により他の問題点をカバーしていることを発見する場合もあります。
企業がPDCAサイクルを回す目的10:5W2Hを明確にする
企業がPDCAサイクルを回す際は、プロセスの役割を明確にするという目的の場合もあります。PDCAサイクルを回す中で、5W2Hの不足する要素が明確になり、不足している要素を補完することで、PDCAサイクルの精度は増すことになります。
【5W2H】
・WHEN(いつ)
・WHERE(どこで)
・WHO(誰が)
・WHAT(何を)
・WHY(なぜ)
・HOW(どうやって)
・HOW MUCH(どのくらい)
あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?
名刺が多すぎて管理できない…社員が個人で管理していて有効活用ができていない…そんな悩みは「連絡とれるくん」で解決しましょう!まずはこちらからお気軽に資料請求してみてください。
PDCAの目的が達成されない原因3つ
多くの企業がPDCAサイクルを実施しているにもかかわらず、PDCAサイクルを回す際に期待した目的を、達しきれていない企業が多いという現状があります。
PDCAの方法論としては正しいはずなのに、期待する成果が得られない企業が多いのは、何が原因になっているのでしょう。ここでは、PDCAの目的を達せられない原因を3つご紹介します。
PDCAの目的が達成されない原因1:P(計画)がしっかりとなされていない
PDCAの目的が達成されなかったという事例の多くが、「計画」という名の「願望」をあげています。PDCAサイクルの最初のステップである「計画」でつまずいてしまうと、その後のプロセスも効果を得ることができません。
「こういう結果にしたい」という内容が含まれている場合、それは計画ではなく願望です。夢を記載するのではなく、現実的な目標に対する達成計画を順を、追って立てていく必要があります。
PDCAの目的が達成されない原因2:A(改善)ばかりに目が行ってしまう
PDCAサイクルを実施し、評価プロセスを経た後、「Action=改善」案の立案ばかりに注力してしまい、全体のプロセスを見直すことができない場合も、PDCAサイクルを何度回しても目的の達成は難しいでしょう。
企業では、業務の改善提案が積極的に行われますが、PDCAサイクルの中で評価された結果は、改善プロセスのみで吸収できる事項ばかりではありません。
PDCAの目的が達成されない原因3:P(計画)とD(実行)を繰り返すだけである
PDCAの目的を達成できていない企業の、PDCAサイクルの進め方を見ると、十分な評価(C)や、改善(A)が行われず、気休めの修正を加えた計画と実行のみが繰り返されているように見える場合があります。
PDCAサイクルの「P」「D」「C」「A」というプロセスにはそれぞれ役割があります。PDCAの基本をしっかり押さえ、取り組み直す必要があります。
企業がPDCAサイクルを回す目的を理解しましょう
企業がPDCAサイクルを回そうとしているのは、流行りの方法論に乗っかっているわけではなく、明確な目的があります。PDCAサイクルを実際に回す人たちも、「PDCA」という言葉の意味だけを覚えるのではなく、その目的をきちんと理解して取り組む必要があります。
PDCAの各プロセスの位置づけをきちんと理解し、期待される結果を残せるようPDCAサイクルを回してみましょう。