クレドの作り方|クレド作成のためのステップ5つとクレド導入のメリット

業務改善

クレドとは?

会社には企業理念があります。企業理念があることでその会社で事業を行う目的や存在意義などの指針を持つことができます。企業理念は基本的に創業時に掲げ、継承されていきます。そのため、時代がどれだけ変わっても、企業理念は変わりません。

なので、時代に合わせた行動指針や信条も、企業理念とは別に会社にとって必要となります。このような経営者だけでなく従業員ひとり一人に浸透させる行動指針をクレドと言います。

クレドと企業理念の相違点は?

企業理念は時代が変わっても基本的には企業理念は変わりません。しかし、時代が変われば価値観も変わります。そのため、創業当時の企業理念を従業員たちが理解できない内容となってしまうこともあります。

なので、経営陣であれば経営理念を理解しておかないといけませんが、従業員に浸透させることが難しい場合もあります。そのため、クレドは経営陣と従業員で具体的な行動指針について議論していくという作りかが望ましいです。

クレドを作る目的

企業理念は会社で事業を行う目的や存在意義などの指針となるため、非常に重要となります。しかし、創業当時から時間が経っていれば、時代が変わって、価値観も変わってしまっていることがあります。

すると、従業員の中には企業理念を理解できないという人も出てきます。企業理念が理解できないと仕事をするうえでの行動指針が理解できなくなってしまいます。そのため、時代に合わせた行動指針としてクレドが必要となります。

クレド導入のメリット

クレドを導入する企業は増えています。これは時代に合わせて、従業員にも合わせた行動指針が必要となるためです。また、企業による不祥事やSNS炎上などが相次いでいることで、企業としてのモラル意識を高める必要性があったことなども理由となっています。

クレドの導入は、このような企業が抱えるリスクを軽減できる可能性があるというメリットがあります。他にもクレドを導入することで得られるメリットはいくつかあります。

社員のやる気向上

先に述べた通り、クレドは企業理念とは別の行動指針や信条となります。従業員にとってはクレドは理解しやすく、行動指針や信条として従いやすいです。

また、クレドは経営陣と従業員が議論して決定することがあるため、従業員の価値観と合った、納得できる内容となっています。そのため、クレドは行動指針として従業員に主体性を促すことができたり、仕事へのモチベーションを上げる効果も期待できます。

主体的に行動できるスタッフが育つ

クレドがあることで従業員に主体性を促すことができたり、仕事へのモチベーションを上げることができたりなどのメリットがあります。主体性を持ち、仕事へのモチベーションが上がっている従業員は、自らいろいろな行動を起こすことができるようになります。

また、行動的な人からは主体的に行動ができるリーダー的な存在が出てくる可能性もあります。なので、クレドがあることで従業員の成長につながることもあります。

クレドの作り方・作成ステップ5つ

クレドを導入する企業は増えています。しかし、クレドを導入する際には、まずクレドを作成しないといけません。クレドは経営陣だけの議論で済ませてしまうような作り方をすると、経営陣と従業員では仕事に対する目線が違うため、うまく浸透しない可能性があります。

そのため、従業員に浸透するクレドの作り方にはいくつかの注意点や、作り方にステップがあります。

クレドの作り方・作成ステップ1:社員の理想像を描く

クレドは経営陣と従業員で議論をして決める作り方が望ましいです。もし、経営陣だけで決めてしまうと、従業員の思い描く仕事の理想像やあり方などと異なる可能性があります。

従業員の思い描く仕事の理想像やあり方などとクレドが一致しなければ、結局は会社の指示に従うだけの内容となり、従業員の主体性を引き出すことはできません。なので、クレドの作り方として、まず従業員の仕事に対する理想像を話し合うことは重要です。

クレドの作り方・作成ステップ2:目標の設定

クレドを作る際には最終的な目標を設定する必要があります。クレドはその最終的な目標を達成するための指針となります。

しかし、最終目標だけを設定しても、その最終目標にたどり着くまでのプロセスを明確にしておかないと、従業員はどのようにして目標を達成すれば良いか把握できなくなってしまいます。

なので、クレドの作り方のポイントとして、最終目標だけを決めるのではなく、途中経過ごとにも目標を設定することもあります。

クレドの作り方・作成ステップ3:経営者へのインタビュー

クレドは経営陣だけの議論で済ませてしまう作り方をすると、従業員の仕事に対する理想像が含まれなくない可能性があります。また、逆に従業員の理想像を強くしすぎてしまうと、会社の理念と大きく離れてしまう可能性もあります。

なので、経営陣が従業員のことを把握することも重要ですが、従業員が経営陣のことを把握することも重要となるので、従業員が経営陣にインタビューするということも、クレドの作り方として有効です。

クレドの作り方・作成ステップ4:多くの意見を取り入れる

クレドの作り方としては、経営陣と従業員が議論して作成することが望ましいですが、その議論に参加している従業員の意見だけを取り入れてしまうと、単なる個人の意見となる可能性もあります。

なので、クレド作成の議論に参加するのは従業員の代表だけであっても、その議論で出す意見は従業員の全体の意見でないといけません。そのため、クレドの作り方としては、できるだけ多くの従業員の意見を集めておくことも重要となります。

クレドの作り方・作成ステップ5:文章にしておく

クレドをせっかく作っても、従業員がその内容を確認できなければ意味がありません。なので、クレドを作成した場合はその内容を文章にして、社内で従業員であれば確認できる状態にしておきましょう。

また、クレドの作り方として、多くの従業員が理解できる内容としなければならないため、できるだけわかりやすい文章でまとめるようにしましょう。

クレドの作り方の参考となる企業事例

医薬品メーカーであるジョンソン・エンド・ジョンソンもクレドを導入しています。ジョンソン・エンド・ジョンソンではクレドに対して「これに賛同できない人は他社で働いてくれて構わない」とまで断言しています。

クレドは会社だけでなく、従業員にとっても行動指針となります。そのクレドを会社としてそれだけ重視してこだわることで、大手企業であっても、従業員一人一人に浸透させることができます。

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クレドを浸透させるための方法4つ

クレドは作り方に注意をしないと、せっかく作成しても従業員に浸透しないということになってしまう可能性もあります。そのため、クレドは作り方に注意するだけでなく、作成後はそのクレドを浸透させるための取り組みを行う必要があります。

クレドを浸透させるための方法1:クレドカードを社員に持たせる

作り方に注意して、どれだけ良いクレドを作成したとしても、そのクレドを従業員たちが認知できる状態でなければ、クレドへの意識が薄れてしまうこともあります。なので、クレドは文章にして、従業員が確認できる状態にしておく必要があります。

従業員が確認できる状態する方法の1つとして、従業員がクレドをいつでも確認できるように、名刺サイズのカードにしておくという方法もあります。

クレドを浸透させるための方法2:ホームページで公開する

企業理念は会社のホームページに記載されていることはよくあります。クレドも同様に会社のホームページに記載しておくことで、従業員はいつでもクレドの確認をすることができます。また、社外の人に対してもクレドを伝えることができます。

クレドを浸透させるための方法3:全社メールなどで周知を図る

クレドができた際に、社内メールで通知を行うという方法もあります。メールであれば同じタイミングで一斉に周知を行うことができます。また、メールであれば印刷物を用意しなくても良いというメリットなどもあります。

クレドを浸透させるための方法4:定期的に見直す

いくら作り方に注意をしても、最初に作成したクレドが必ずしも完璧なものとは限りません。多くの従業員の目で確認し、実践することで改善点が見えてくる場合もあります。

なので、クレドも定期的に見直し、改善すべき点がないか確認する必要があります。その際には、再び作り方に注意したときと同様に、クレドを改善するときも注意を払って改善をしましょう。

クレドの作り方や浸透方法を学び組織を良くして行きましょう

クレドは従業員の行動指針となります。しかし、クレドは作り方や浸透のさせ方に注意をしないと十分な効果が得られないこともあります。なので、クレドを導入する際には、作り方や浸透方法での注意点を事前に把握しておきましょう。

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