人事担当者が悩む課題10個|人事の課題解決ツールを導入するメリット3つ

業務改善

人事の業務範囲は広い

人事は、企業における職員の処遇などの決定に関する業務を担っている部署を指します。人事の業務範囲は広く、大きく分けると、人事評価・採用情報・人材配置・人材開発・モチベーション(従業員コンディション)などの管理項目があります。

本記事では人事担当者が悩む課題10個、人事の課題解決ツールを導入するメリット3つについて紹介していきます。人事の仕事に就いている人はぜひ参考にしてみてください。

人事担当者が悩む課題10個

人事は採用や人材配置など、会社の中で人を扱う部署ですが、人を扱うだけに他にはない難しさ、課題を抱えている担当者は多いのではないでしょうか。

まずはじめに人事担当者が悩む課題10個について紹介していきます。人事担当者はどのような課題を持ち、これからどんなことに気を付けていく必要あるのか考えていきましょう。

人事担当者が悩む課題1:良い人材が採れない

人事担当者が悩む課題1つ目は、良い人材が採れないということです。少子高齢化によって、生産年齢人口の減少が進み、企業は人材難に苦しめられています。

2008年から2018年にかけて約670万人も生産年齢人口は減りました。今後も生産年齢人口はさらに失われると予想されています。

どの企業も優秀な人材を取りたいという思いがあるため、人事は採用で良い人材を巡って競い合うことが課題となるでしょう。

人事担当者が悩む課題2:人材育成が難しい

人事担当者が悩む課題2つ目は、人材育成が難しいことです。2000年前後の就職氷河期によって、若手の手本となる中間層が少なく、多くの企業は人材育成に手が回らない課題を抱えています。

人材育成についても、個々のニーズ・課題を整理しないと、受け入れられる育成は不可能です。どのような能力を持った人員が必要で、どの人に、どのようなパフォーマンスを発揮させたいかを明確に定義する必要があるでしょう。

人事担当者が悩む課題3:人材の流出が止められない

人事担当者が悩む課題3つ目は、人材の流出が止められないことです。人材の採用難が続いている中で、自社でキャリアを積んだ人材がよその企業に行ってしまうことは、企業の経済的損失と受け止めていいでしょう。

人材の流出は、仕事、給与への不満、人間関係がうまくいかない、将来への不安など人によって異なります。人事は流出防止のために流出している原因を調べ、組織を改革していく提案をしていくことが必要になるでしょう。

人事担当者が悩む課題4:全社員のスキルがすべて把握できない

人事担当者が悩む課題4つ目は全社員のスキルがすべて把握できないことです。以前の日本では、新卒で就職した会社に定年まで勤めるというスタイルが定着していため、社員の特徴は人事側が記憶していたといわれています。

しかし近年、人材の流動性が多く、人事担当者が自社の社員数すら正確に把握することが困難になっているのが現実です。どのような技術を持った社員がどの部署にいるか把握できていないことが課題となっています。

人事担当者が悩む課題5:人事自体の人手が足りない

人事担当者が悩む課題5つ目は人事自体の人手が足りないことです。人事の仕事は多岐にわたります。大企業の人事のように体制は整わないのが中小企業です。中小企業の場合、総務も人事もかねているという会社も多いのではないでしょうか。

人材教育や社内不満への対策など、人事業務の手が回らないことが増えてしまい、優秀な人材の流出につながっている事態があるでしょう。このような事態は人事の人手不足が原因といわれています。

人事担当者が悩む課題6:社員のモチベーションの管理

人事担当者が悩む課題6つ目は、社員のモチベーションの管理です。社員のモチベーションは会社の売上や利益につながるといわれていますが、全体的に社員のモチベーションをコントロールする責任は経営層と人事にあるといえます。

人事は、社員のモチベーションアップのため、社員が能力を最大限に発揮させる方法を常に考えたり、経営理念の意識を促すなど人事施策を行う必要があるでしょう。

人事担当者が悩む課題7:教育を受ける社員にやる気がない

人事担当者が悩む課題7つ目は、教育を受ける社員にやる気がないことです。人事側が説明をしているにもかかわらず、スマートフォンをいじっていたり、居眠りをしているなど話を聞いていない社員は存在します。

折角社員のために教育の場を設けても社員がやる気がない状態では、教育の場を設けても意味がなくなってしまうでしょう。しっかりと教育を受けてもらうには、相手のニーズについても把握しておく必要があります。

人事担当者が悩む課題8:新卒の退職者が多い

人事担当者が悩む課題8つ目として、新卒の退職者が多いことです。中途採用でのみ人材を補充している企業は社員の平均年齢が高くなることから、人員バランスの最適化として新卒を採用している企業は多いでしょう。

しかし、2018年3月大卒の1年以内の離職率は11.9%、3年目までは31.8%と新卒の離職率が高くなることがあり、人事の頭を悩ませる結果になってしまうこともあります。

人事担当者が悩む課題9:採用コストが高い

人事担当者が悩む課題9つ目は、採用コストが高いことです。特に、人材紹介会社のエージェントを利用していれば、採用コストは高くなります。

一人採用するだけでも200万円ほどかかることもあり、大きな経済的負担は人事担当者が抱えている悩みの一つです。

労働人口が減少している状況で良い人材を獲得するのはとても難しい状況となってきています。

人事担当者が悩む課題10:研修方法が適切でない

人事担当者が悩む課題10は、研修方法が適切でないことです。教育を受ける社員にやる気がないという課題に関わってきますが、社員に教育プログラムを遂行しても社員側が必要としている内容ではないということがあります。

職場によっては正社員だけでなく派遣社員も混在して働いていることもあり、同じ方向性の研修を行うことは無理があり、内容の見直しが必要になるでしょう。

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人事の課題解決ツールを導入するメリット3つ

最後に人事の課題解決ツールを導入するメリット3つについて紹介していきます。人事業務をいかに効率的に処理できるかは、人事管理ツールなどをうまく利用していけるかが大きなポイントになるでしょう。

人事の課題解決ツールとして、人事データを一元管理できる「jinjer人事」や社員の顔をクリックして人材情報を確認できる「カオナビ」などがあります。これらは多くの企業で利用されている人事管理システムです。

人事の課題解決ツールを導入するメリット1:あらゆる人材情報が自動的に集約される

人事の課題解決ツールを導入するメリット1つ目は、あらゆる人材情報が自動的に集約されることです。人事管理システムを導入することで、いくつかに分かれている情報を統一して管理することが可能になります。

一元管理できれば、一社員の名前、年齢、家族構成から、これまでの評価や現在の部署、どのようなスキルを持っているかなど、多角的に見て判断することができるでしょう。

人事の課題解決ツールを導入するメリット2:人事指標が可視化できる

人事の課題解決ツールを導入するメリット2つ目は、人事指標が可視化できることでしょう。

データとして見ることで、さまざまな情報を一つの画面で見ることができます。この人はこのくらい作業時間がかかっている、残業時間が多い、など各個人の傾向を読み取ることで、問題の傾向に気づきやすくなるでしょう。

人事の課題解決ツールを導入するメリット3:実績がある仕組みが使える

人事の課題解決ツールを導入するメリット3つ目は、実績がある仕組みが使えることです。

人事管理システムがあれば、従業員に関する情報が一箇所にまとめられているので、過去に行った対策や傾向などから有効な手立てを考えることができます。

人事が抱える課題について理解を深めよう

人事担当者が悩む課題10個、人事の課題解決ツールを導入するメリット3つについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

会社を良い方向に導くためには、人事が抱える課題について全体的に理解を深めていきましょう。

今後少子化の影響によって、若い労働力は急速に減っていきます。良い人材を流出させないためには、人事が適切な研修など行い、社員のモチベーション維持にもアプローチしていくことが大切になってくるでしょう。

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