アウトソーシングのメリットとデメリット各3つ|アウトソーシングとは?

業務改善

アウトソーシングとは?

「アウトソーシング」とは、日本語では「外部委託」とも呼ばれます。アウトソーシングは、労働サービスの契約形態のひとつです。

アウトソーシングでは、それまで社内で行っていた業務や新規に立ち上げる業務の一部などを、その業務の専門業者に切り出して委託します。

昨今のアウトソーシングでは、アウトソーシング先として子会社や協力会社に委託することも増えています

アウトソーシングのメリットとデメリット各3つ

アウトソーシングは、企業の体制として採用が増えている方式です。採用が増えていることからも、企業にとってメリットがある業務体制であることはわかるでしょう。

しかし、アウトソーシングにはメリットばかりでなく、デメリットとなる部分も存在します。業務のアウトソーシングを検討する際は、デメリット部分にも目を向けて、企業の将来にとってプラスとなる導入の仕方を考えていきましょう。

アウトソーシングのメリット

アウトソーシングは、企業の重要な経営戦略のひとつとして位置付けられています。経営戦略としてのアウトソーシングには、メリットとなる場合も、デメリットを生じる場合もあります。

ここでは、企業の経営戦略という面から、一部業務をアウトソーシングすることのメリットを見ていきましょう。

アウトソーシングのメリット1:業務の効率化と品質向上

企業内の一部業務をアウトソーシングとして切り出し、委託する場合、アウトソーシング先となる受託側企業は、その業務に関する専門性の高い企業です。

アウトソーシングする業務を社内で新たに立ち上げたり、社内のその業務に不慣れな社員に担当させることを考えるよりも、専門性の高い委託先に任せた方が品質が担保されます。

アウトソーシングは業務の効率化につながりやすく、組織のスリム化など企業の再構築化にも適しています。

アウトソーシングのメリット2:コア業務へ専念

アウトソーシングにより、企業の経営資源を効率的に活用することができます。経済はグローバル化するとともに、不確実性が増しています。顧客のニーズも多様化・複雑化しているので、企業は顧客ニーズを迅速にキャッチし、柔軟に対応する必要があります。

社内業務の一部をアウトソーシングすれば、 社内工数を削減でき、コア事業に経営資源を集中させられます。自社のコア・コンピタンスの強化と、競争力の強化を期待できます。

アウトソーシングのメリット3:コストの削減

多くの企業がアウトソーシングを進めるメリットと感じているのが、人件費の削減による全体コストの削減にあります。業務を外部委託すれば、 人件費を「変動費」として扱うことができます。

自社として人材確保する必要もなく、人材の育成費用も削減できます。ただし、コスト削減を目的としたアウトソーシングは、ガバナンスの弱体化や想定外の問題発生といったリスクを含んでいることを認識しておきましょう。

アウトソーシングのデメリット

業務のアウトソーシング化については、メリットばかりに目が行きがちですが、デメリットが発生することも少なくありません。

アウトソーシングにより発生しうるデメリットについて認識し、自社のアウトソーシング化においても、発生しうるデメリットなのか、回避可能なのかなど、十分に検討しましょう。

ここでは、アウトソーシングで発生しがちなデメリットを3つご紹介します。自社の状況にも照らし合わせてみましょう。

アウトソーシングのデメリット1:ノウハウを蓄積できない

アウトソーシングは、専門性の高い業務を外部委託してしまうため、業務の知識や経験を自社内に蓄積することが難しくなるというデメリットがあります。

社内にノウハウが蓄積できないため、アウトソーシングした業務に関しては、ブラッシュアップしていくことも難しくなります。

アウトソーシング先である委託先企業が事業撤退したり、倒産したりすると、自社の業務にも壊滅的なダメージを受ける可能性が高くなります。

アウトソーシングのデメリット2:ガバナンスの弱体化

業務をアウトソーシングすると、自社として業務がどのように進められているかを把握しづらくなります。アウトソーシング先からすべてが報告されているという保証はありません。

アウトソーシングにより、ガバナンス力が弱くなるというのは、アウトソーシングのデメリットです。業務がブラックボックス化してしまい、業務の効率化や品質向上の方法や手段が見えづらくなるというデメリットは、深刻な影響を与える可能性もあります。

アウトソーシングのデメリット3:情報漏洩のリスク

業務をアウトソーシングすると、企業内の情報も委託先にある程度公開する必要があります。個人情報を含む、機密情報を外部会社に扱わせるため、情報漏洩リスクは自社で業務を行う場合に比べ高くなります。

受託側企業が強固な情報セキュリティ体制を構築していても、コンプライアンス教育を受託先にまで行きわたらせることはできません。アウトソーシングでは自社のコントロールが及ばない範囲があることがデメリットとなり得ます。

アウトソーシングと人材派遣との違い3つ

企業によっては、業務をまるごと切り出してアウトソーシングするのではなく、その業務を専業できる人材を派遣してもらう形で、自社内の負担を軽減する場合もあります。

業務をアウトソーシングする方式と、その業務に携わる人材を派遣してもらう方式では、外部の人材に業務を行わせるという共通性がありますが、相違点もあります。ここでは、アウトソーシングと、人材派遣の違いについて3点をご紹介します。

アウトソーシングと人材派遣との違い1:仕事に対する考え方の違い

仕事に関する考え方がアウトソーシングと人材派遣では異なります。アウトソーシングの場合は、「委託された業務をアウトソーシングとして受託した会社が遂行する」ことになります。業務の成果や品質について、受託した会社が責任を負うという意味です。

人材派遣では、「派遣会社は人材を派遣する」という立場になります。派遣会社は派遣した人材に対して責任を持ちますが、業務の成果については責任を負っていないことになります。

アウトソーシングと人材派遣との違い2:対価の発生

アウトソーシングと人材派遣では、対価の発生の仕方が異なります。アウトソーシングの対価は、依頼された仕事を遂行することに対する報酬です。人材派遣の場合は、派遣された人材が、依頼元の企業で労働した時間分の対価です。

アウトソーシングでは、「業務」そのものに対して対価が支払われるのに対し、人材派遣では派遣されている人に対する対価が支払われ、業務そのものを支払いの対象としているわけではありません。

アウトソーシングと人材派遣との違い3:スタッフへの指示

アウトソーシングの場合、 業務の遂行責任はアウトソーシング会社にあります。アウトソーシングを受託した会社のスタッフに対する指示は、アウトソーシング会社が行うもので、委託会社が受託側会社の個々のスタッフに対して指示することはできません。

人材派遣された派遣社員は、自社の社員と同じ指揮下に入るため、派遣先企業の担当者から直接業務の指示を出すことができます。

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アウトソーシング業務の種類5つ

多くの企業でアウトソーシングという形態の外部委託が行われていますが、アウトソーシングをしやすい業務と、アウトソーシングには向かない業務の種別があります。

ここでは、一般的にアウトソーシングを検討すべきとされている業務の種類を5つご紹介します。ご紹介する業務例も参考にし、自社の業務についても、一般的なアウトソーシングが可能かどうか検討してみましょう。

アウトソーシング業務の種類1:ITアウトソーシング

ITアウトソーシングは、企業の情報部門や特定のシステムをアウトソーシングする方法で、以下の4つの分類があります。

・フルアウトソーシング
・運用アウトソーシング
・ホスティング
・ハウジング

専門性の高いIT関連業務は、社内の人材を育成するよりも、アウトソーシングを選択した方が業務の効率化も図れ、コストも抑えることができます。アウトソーシングとしてのデメリットよりもメリットの方を享受できるでしょう。

アウトソーシング業務の種類2:コールセンター業務

コールセンター業務は、深い製品知識などが必要だと考えられ、アウトソーシングが難しそうですが、実はアウトソーシングしてもデメリットのない業務として、アウトソーシング化している企業が増えています。

コールセンターに特化したアウトソーシング企業では、海外拠点も活用しており、24時間対応も低コストで実現できるため、自社でコールセンターを持つことの方がデメリットが生じやすいといえます。

アウトソーシング業務の種類3:人事業務

人事業務も、アウトソーシング化のデメリットが少ない業務として、外部委託している企業が多い領域です。社内研修で、外部講師による講習を受けたことのある人も多いでしょう。

外部講師だけでなく、社員研修の企画・実施をアウトソーシングしている企業も多く見られます。研修講師を自社調達するよりも、専門企業へ委託した方が低コストで高品質の研修を受けることができます。最近では、採用のアウトソーシング化も進んでいます。

アウトソーシング業務の種類4:給与計算業務

給与計算もアウトソーシング化しやすい業務です。デメリットとしては、従業員の個人情報が外部に渡される点にありますが、実際にはアウトソーシングしている企業が多くなっています。

給与計算では、法改正を随時把握し、対応していく必要があります。自社で対応する際は、法改正の把握漏れというリスクや、対応コストが嵩張るというデメリットがあります。専門性を備えた企業にアウトソーシングした方が確実といえるでしょう。

アウトソーシング業務の種類5:福利厚生

福利厚生のアウトソーシングは、多くの企業で取り入れられています。かつては、自社で「保養所」を所持するのが一般的でしたが、最近では多くの企業が外部のホテルや旅館と提携し、保養所の扱いとして安価で宿泊可能になるサービスを提供しています。

自社のみで福利厚生制度を運用するよりも運用コストも抑えられるうえ、従業員の満足度も上がり、デメリットなしといえるアウトソーシングといえるでしょう。

アウトソーシングのメリットデメリットをしっかり把握しよう

業務をアウトソーシングする際は、どうしてもメリットにばかり注目しがちですが、デメリットが「致命的なデメリット」となり得る内容でないかは、気を付けてチェックする必要があります。

アウトソーシングを考えている場合は、特に「デメリット」と考えられる部分に着目し、その重要度、インパクト、リスク、回避策などを十分に検討しましょう。

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