インテグリティな人になるための定義6つ|インテグリティが重要な理由2つ

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インテグリティとは

最近多くのビジネスシーンで使われているビジネス用語の一つ「インテグリティ」という言葉をご存じでしょうか。

「インテグリティ」は、会社や組織では必要不可欠なものとして重要視されています。どのような意味を持つ言葉なのかご紹介します。

インテグリティの意味

「インテグリティ(integrity)」は「高潔や誠実、完全な状態」を意味します。

ビジネス用語としては「高潔さ」「知性」「活力」などの概念を意味する言葉で、会社のマネージメントや組織のリーダーに絶対的に求められる資質を表します。現在は主に欧米の企業でよく使われています。

この3つの意味を1つずつ詳しく見ていきましょう。

インテグリティの意味1:高潔さ

「高潔」と言う言葉には「人柄が立派」「清らかなこと」など意味があります。

ビジネスでは「利欲のために心を動かさないこと」という意味が一番適切な表現になるでしょう。自身の利益だけのためのビジネスをするリーダーは、組織や人からも信頼されません。正しい考えを持ち、正しい行動ができる人が高潔であると言えます。

申し分のない知性があったとしても、この「高潔さ」が欠けていると資質がないと判断されてしまいます。

インテグリティの意味2:知性

「知性を磨く」など聞きますが、この「知性」もインテグリティの意味として重要視されています。

一般的に「知性」は「物事を知り考え判断する能力」という意味があります。勉強で得た「知識」とは異なり「知性」は経験などから得る「知恵」の意味になります。

ビジネスでは知識も必要ですが、仕事を円滑に進めるためや人とのコミュニケーションにも「知性」が必要です。異なる知性を併せ持つことで、資質の高い人材と判断されます。

インテグリティの意味3:活力

「インテグリティ」の最後の意味である「活力」は「エネルギー」を表します。

組織のリーダーとしてグループ全てのメンバーの「活力」を引き出す必要があります。仕事へのモチベーションへ繋がる「活力」ですので、これも併せ持った「知性」でメンバー1人1人の「活力」を最大限に引き出しましょう。

また自身の「活力」も大変重要です。身体面だけでなく精神面でも管理を行い、自身のモチベーションもアップさせる必要があります。

インテグリティな人になるための6つの定義

それでは実際「インテグリティな人」になるためにはどのようなアクションが必要なのでしょうか。

『リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質』(ヘンリー・クラウド著)によると、インテグリティな人が備える6つの資質を解説しています。

自身が「インテグリティ」になるため、または「インテグリティな人材」をどのように育てるのかという6つの資質である定義を詳しくご紹介します。

インテグリティな人になるための定義1:信頼を確立する

特にビジネスシーンでは信頼関係がとても重要視されますが、その「信頼性」を確立することは簡単ではありません。

「インテグリティの意味」の1つである「高潔さ」に通ずる部分がありますが、裏表のない素直な態度や、発言と行動が一致している有言実行な人にも信頼がおけます。

例え組織のリーダーであっても傲慢な態度はせず、常に感謝の気持ちを伝えている人こそ部下からの信頼を得ているのではないでしょうか。

インテグリティな人になるための定義2:現実と向き合う

「現実と向き合う」ことは、時に勇気のいる行動をしなければいけないことが多くあります。

例えば、間違いを指摘された時それに耳を傾け受け入れる素直さが必要です。自身のプライドなどが邪魔をしてミスを認めようとしないことは「高潔さ」が欠けています。

潔く間違いを認められる人こそ信用できるのは当然のことです。時に厳しい勇気のいる現実にきちんと向き合うことこそが「インテグリティな人」になるための要素となります。

インテグリティな人になるための定義3:成果をあげる

ビジネスでは「成果をあげる」=「結果を出す」ことをしなければ評価されません。

自分自身の能力の向上ももちろん必要ですが、組織のリーダーとしてはチーム1人1人の能力を最大限に発揮できるよう考え行動しなければいけません。

良いチームワークを築きあげることができれば、成果は自ずと上がってきます。

インテグリティな人になるための定義4:逆境を受け止め問題を解決する

ビジネスには波があるのは当たり前です。業績が思うように上がらないなど逆境にかざされることは多々あります。

そんな時にネガティブに悩み不安に感じるか、それともただがむしゃらに努力し続けるなど人により取る行動は異なります。

「インテグリティな人」は、まずその逆境を冷静に受け止めることから始め「知性」を使い問題解決を図ります。問題解決には自身の努力の仕方や方向が間違っていないか分析する必要があります。

インテグリティな人になるための定義5:成長・発展する

今までご紹介してきた「インテグリティな人になるための定義」の過程で身につけた知識や考える力、知性が自身を成長させてくれます。

自身の成長を感じながら、さらなる発展に活かしていかなければいけません。

「インテグリティな人」とは、成長そして発展し続ける人と言えるでしょう。

インテグリティな人になるための定義6:自己を超え人生の意味を見つける

誰もがついやってしまう「人と比べる」癖があります。自身の業績を同僚と比べて嫉みを持ってしまうこともあるでしょう。

「インテグリティな人」になるためには自己に集中し人と比べないことです。昨日の自分と比べて成長できているのか、この考えが「自己を超える」ことに繋がります。

成長し続けている自己を感じれば自然と活力が沸き前向きに物事を進めることができます。さらに自己の人生の意味を見つけることもできるでしょう。

インテグリティが重要な理由2つ

なぜ「インテグリティ」が重要視されているのでしょうか。もし企業が「インテグリティな人材」を雇わなかった場合、その企業にとって損失になることがあるのでしょうか。

ここでは、マネジメントにおけるインテグリティの重要性を2つご紹介します。

インテグリティが重要な理由1:コンプライアンス経営を実践するため

企業の「コンプライアンス」に関する問題が話題になっています。個人の不正や無責任な行動により経営の危機にもなり得る状況を作りだしています。

ただコンプライアンスを掲げただけでは意味がなく、実践させてこそ「コンプライアンス経営」が成り立ちます。

「インテグリティな人」であればコンプライアンスを遵守することができます。コンプライアンス経営を目指すのであれば「インテグリティマネージメント」が必要不可欠です。

インテグリティが重要な理由2:健全な組織運営を推進するため

「健全な組織運営」を実現するには組織のリーダーがまず「インテグリティな人材」であることが重要です。

仕事のできるリーダーであっても「インテグリティ」が欠けていたら部下はどのように思うでしょうか。高潔さがない上司だと信頼に欠けますし、仕事に対する活力も沸いてこないでしょう。

例え業績を上げたとしても組織力が弱まってしまうこともあります。健全な組織運営にはやはり「インテグリティ」が必要と言えます。

会社経営にインテグリティは不可欠なもの

「インテグリティ」の意味や重要性、また「インテグリティな人」の定義をご紹介してきました。

「インテグリティ」は健全な組織作りを可能にし、コンプライアンス経営により企業成果を上げるための基盤となります。

企業内全員が「インテグリティな人材」になることが目標ですが、まずは組織のリーダーにインテグリティ教育を行い浸透させることが重要です。

信頼される組織を作るために「インテグリティ」は不可欠なものと言えます。

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