交通費とは何か?
交通費とは、通勤などの移動にかかる費用の総称です。例えば、バスや電車の運賃、ガソリン代があります。バスや電車は金額が定まっているので、交通費の計算はしやすいです。
一方で、ガソリン代の方はというと、使用している車の燃費やガソリン価格、移動距離によって変化するので交通費の計算は難しくなります。ですので、本記事では、ガソリン代の相場やガソリン代を計算する場合の計算方法、考え方を紹介していきます。
ガソリン代の計算方法は?
ガソリン代の計算は、距離単価を決めて計算する方法が一般的です。交通費では非課税限度額があるので、超えないようにするには距離単価を決めておくと計算しやすいからです。
例えば、通勤距離片道30kmの場合の限度額は18700円です。往復60km、1ヶ月20日出勤の人なら一ヶ月で1200km走行します。限度額18700円÷走行距離1200km≒15.6円を目安単価に設定して距離を掛けるパターンが多いです。
ガソリン代の相場の例を3つ紹介
実際にガソリン代がどれぐらいかかるのかは人によって違います。先ほど紹介したガソリン代の計算方法は一般的な例で、人によっては支給されたガソリン代が多く感じたり、逆に足りないと感じる人もいて、妥当なのか知りたいところです。
そこで、知りたいのはガソリン代の相場です。支給されているガソリン代は本当に妥当なのか分からない方に向けて、相場の例を3つ紹介していきます。
都道府県別のガソリン代相場は?
ガソリン代の相場は都道府県によってさまざまです。一番レギュラーガソリンの安い高知県の相場は131.2円、一番高い大分県の相場は151.3円と大幅な違いがあります。全国のガソリン代の平均相場は140.5円です。
ガソリン代はお住まい地域によって大きく差があるので、計算する際の距離単価を高くしている会社もあれば安くしている会社もあります。
家計における1ヶ月・1年間のガソリン代
家計における1ヶ月・1年間のガソリン代の相場は、全国消費実態調査結果によると、1ヶ月が7500円程度で、1年間で90000円程度です。これは全国的な平均で、車をあまり使用しない、あるいは持っていない都心部にお住いの方なども含まれて計算されています。
ガソリン価格も地域差があります。相場は、あくまで全国的な目安ですので、地域のガソリン代と燃費、走行距離をもとに一度計算されることをオススメします。
距離1キロあたりのガソリン代
ガソリン代を計算して交通費としてされる場合は距離単価を定めるので、距離1キロあたりのガソリン代が気になる方も多いでしょう。
距離1キロあたりのガソリン代の相場はもちろん車種によって異なります。ですので、普通車と軽自動車、バイク、トラックの3つの車種について、1キロあたりのガソリン代相場を紹介します。
普通車と軽自動車
距離1キロあたりのガソリン代の相場は普通車の場合10円程度、軽自動車の場合は7円程度です。2019年4月現在のレギュラーガソリンの全国相場は140円程でした。これをお乗りになっている車の燃費で割ることで1キロあたりのガソリン代を求めることができます。
普通車と軽自動車でも、燃費の差は出てきます。あくまで目安ですので、一度ご自身で計算されることをオススメします。
バイク
バイクの場合は排気量によって大きく差があります。実用燃費が50キロ程度の125cc程のバイクでしたら140円÷50キロ=2.8円です。実用燃費が20キロ程度の中型、大型クラスのバイクでしたら140円÷20キロ=7円です。
原付、小型バイクの場合は3円程度、中型、大型バイクの場合は7円程度が相場と言えるでしょう。これもあくまで目安で、車種によって燃費の差もありますので、一度ご自身で計算してみましょう。
トラック
トラックの場合、使用燃料は軽油とします。小型トラックの燃費は10キロ程度で軽油の平均価格112円÷10キロ=11.2円、中型トラックの燃費は7キロ程度なので112円÷7キロ=16円、大型トラックの燃費は4キロ程度なので112円÷4キロ=28円です。
小型トラックで11円程、中型トラックで15円程、大型トラックで30円程度が相場と言えるでしょう。これも一度ご自身で計算してみましょう。
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ケース別のガソリン代の相場は?
交通費にかかるガソリン代の相場3例を紹介していきました。ケースによって、どこまでが交通費として支給して良いのか迷うことも多いでしょう。
車通勤に対して支給する交通費について、どこまでが交通費支給の対象なのか、お礼で渡すガソリン代、レンタカーを満タンにするときに必要なガソリン代について紹介していきます。
車通勤に対して支給する交通費は?
車で通勤している人に対して支給する交通費、通勤手当については法律では定められていませんが会社ごとに決められている場合が多いです。冒頭でもあったように、交通費には非課税限度額というものがあり、国税庁が車で通勤している人に対して税金を課さない限度額が決められています。
この限度額は片道の距離で定められており、会社によっては限度額を超えないように交通費計算のルールを作っているところもあります。
高速料金は交通費支給の対象?
高速料金は交通費支給の対象になるかどうかは、法律では決められていないので会社側の任意になります。
もし、支給される場合は所得税法で、車通勤者の高速道路の使用が、経済的かつ合理的な経路であると認められている場合には高速料金を支給しても非課税となることが定められています。
駐車料金は交通費支給の対象?
駐車料金に関しても、高速料金と同じく交通費支給の対象になるかどうかは、これも法律では決められていないので会社側の任意になります。
会社によっては交通費全額支給と称して、実際には駐車料金は別というケースもあるので注意が必要です。そのような場合は、どこの駐車場を借りるのかを決めて、駐車料金の見積もりをしておくと良いでしょう。
お礼で渡すガソリン代とは?
お礼で渡すガソリン代とは、デートや友人とのお出かけで車を出してもらったときに渡すガソリン代のことです。かかったガソリン代を割り勘にしたり、食事代として渡すケースもあります。
正確なガソリン代を計算をしたいなら、出かける前にガソリンを満タンにして、帰った後にガソリンを入れるとお出かけで使用したガソリン代を把握する方法があるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
レンタカーで満タンにするのに必要なガソリン代は?
レンタカーを借りた時は、返却時に満タンにして返すので、かかったガソリン代を正確に把握することができるので、割り勘すると良いです。交通費トラブルも防ぐことができます。
デートの場合は彼氏が支払うと言う場合もありますが、一言ガソリン代を払う意思を伝えることで好印象になるでしょう。彼氏が全て払ってくれた場合は後日、食事代を渡したり、お礼のプレゼントを渡すといった心遣いもあると良いでしょう。
社用車は?
社用車のガソリン代についてですが、多くの場合、かかったガソリン代は経費として会計されます。レシートを参照して経費として落とすので、ガソリンスタンドで給油する際にはレシートを忘れずにもらっておくことが重要です。
経費で落とすのはガソリン代だけではありません。社用車にかかる自動車税や重量税、保険料なども同様です。
交通費にかかるガソリン代はしっかり把握しましょう
交通費として支給されるガソリン代は目安とした数値で計算される場合がほとんどです。それは、各個人が乗っている車の燃費や最寄りのガソリン価格に差があり、個別に計算する方が面倒だからです。本当に妥当かどうかは、まずはガソリン代の計算を自分で行なって把握してからにしましょう。
また、デートや友人で車を使用した場合にもガソリン代がいくらかかったのか把握することは、トラブル防止につながるのでとても重要です。