スキルアップとは
スキルアップとは、訓練することで自分の能力を高めていくことです。今、自分が持っている能力をさらに上にあげていくこともスキルアップの一つですが、今できないことをできるようにすることもスキルアップといえます。
スキルは能力や技術だけでなく、知識や経験、心理的マインドなども挙げられます。スキルを磨くことで社員の質も上がり、よりよい環境で仕事できるようになるといわれています。
スキルアップとキャリアアップの違い
スキルアップとキャリアアップ、とても似た言葉ですが意味は全く違います。キャリアアップには、経歴や役職、地位を上げるといった意味が含まれています。
例えば、アルバイトから準社員になった場合はスキルアップではなく、キャリアアップしたと表現します。今より上の役職、規模の大きい会社への転職のことをキャリアアップといいます。スキルアップにはこのような意味は含まれていません。
スキルアップの必要性
社会人になると、スキルアップすることの重要性を感じてきます。スキルアップすることで、現在の仕事に対する余裕が生まれ、新たな仕事にチャレンジすることも可能となります。そして更なるスキルアップを目指すことも可能です。
スキルアップすることで自分のモチベーションも上がりますが、資格などを取ることで給料がアップしたり、現在より上の役職になることもあります。キャリアアップにもつながる大切なことです。
個人がスキルアップする方法9つ
スキルアップするためには、日々の小さな努力の積み重ねがとても大切です。時間が限られている中で、うまくスケジュールを立ててスキルアップしなくてはいけません。
スキルアップするためには、どういったことを行えばいいのでしょうか。スキルアップするための方法を9つまとめましたので紹介していきます。
1:資格を取得する
資格取得はスキルアップのためにとても有効な方法です。資格を取得することで、役職が上に上がったり、給料がアップすることがあります。資格を持っていると信頼されやすいのも魅力の一つです。
どのような資格を取得すればいいのか迷ったときは、職種別にどんな資格があれば役に立つのかを考えてみましょう。例えば、IT・コンピュータ関連の仕事をしている方であればプロジェクトマネージャ試験などが上げられます。
2:通信教育
資格を取得しようとしたとき、自分だけではどんな勉強をすればいいのかわからないなどの悩みがある方には通信教育がおすすめです。
自宅にいながら自分のペースで勉強できます。資格取得までのサポートもしてくれますし、続けやすいのも魅力の一つです。教材の中身も、初心者が理解しやすいとてもわかりやすいものばかりで、忙しくても効率よく学習できます。
3:専門学校に通う
専門学校とは、特定の職業のために特化した実習中心のカリキュラムが特徴の学校です。専門学校の最大の魅力ともいっていいでしょう。専門知識や技能を学びやすく、資格取得も行えます。
大学とは違い、一つの目標に向かってみんなで学ぶことができます。一つの物事に集中して学習できるので、専門的な知識をしっかり学べます。スキルアップしたいと思った時、専門学校に通ってみるのもおすすめです。
4:語学を身に付ける
ビジネスシーンで、海外からの電話やメールの対応に困らないように語学を学んでおくのもスキルアップの一つです。読む、書く、会話できるの3つをポイントに語学を身に付けることで、仕事に役に立たせることができるでしょう。
最近ではオンラインで語学を学べるサービスもあります。わざわざ通いながら勉強することなく、自宅で勉強することができます。ポイントとしては、ビジネスで使用できる語学を学ぶことです。
5:転職する
スキルアップが目的で転職することで、資格取得や経験、知識がつくというメリットがあります。スキルアップを目指す以上、経験や知識は必ず必要です。
そのためにも、今よりさらに上の職場に転職し、働くことでスキルアップにつなげることができます。どんなスキルを取得したいのか、どんなキャリアを積みたいのかなどの目標をしっかり決めて転職するようにしましょう。
6:副業をする
副業とは、本業とは別にお仕事を行うことです。最近は副業禁止の会社も少なくなってきたことから、手を出しやすいのではないでしょうか。
副業を行うことで、本業では学ぶことができないスキルや経験、知識を増やしながら収入を上げることができます。しかし、時間管理をしっかり行わなければプライベートの時間がなくなり、疲れてしまうの要注意です。
7:セミナーに行く
セミナーや講演会では、さまざまな業界からの情報を吸収でき、色々な考え方を学ぶことができます。また、同じ目的の方が集まるということもあり、人脈を広げることも可能です。
セミナーは二種類あり、技術などのスキルアップを目指すものと考え方やライフスタイルの見直しを行うものがあります。今、自分に必要なものは何なのか考えてセミナーを選びましょう。
8:ワークショップに参加する
ワークショップとは、参加型・体験型の学習の場です。実際に参加者の意見や悩みなどを聞きながら、進めていきます。
セミナーとは違い、参加者が主体となって行っていくため、とても楽しく貴重な体験ができることでしょう。参加者の考える疑問点をみんなに聞いてもらい、主催者が問題解決のための道筋を作っていきます。自分で考えることが好きな方にはとてもおすすめです。
9:パソコン技術を身に付ける
現代社会では、パソコンスキルが高いほうがいいといわれています。今のIT進化はとても早く、今の職場にパソコンがないことはほとんどありません。パソコン技術がなければ、今後かなり仕事しにくい環境になることでしょう。
そのためにも、パソコン教室に通ったりパソコン技術に関する本を読むことでスキルアップする必要があります。全く使えない方はワードやエクセルなどの基本から学んでいきましょう。
会社が主体となって社員のスキルアップを図る方法5つ
個人でスキルアップする方法のほかに、会社が主体となって社員をスキルアップのサポートを行う方法があります。ここでは、社員のスキルアップのために会社が行える方法を5つにまとめましたので、詳しく解説していきます。
1:研修や教育プログラムの実施
人材を育成するための定番ともいえるのが研修です。人事部などが中心となりこれからの計画を立て、活動に必要となってくる研修や教育プログラムを組んでいきます。会社として行うことで、社員には半強制的にスキルアップの場を設けることができます。
2:人事によるスキルアップ
社員がスキルアップしやすいように、人事によるスキルアップサポートも大切です。例えば、会社に必要な資格を表にしてまとめたり、評価や賃金の見直しなどの制度を見直します。
社員の方のモチベーションアップにもつながりますし、目で見て確認できるので目標にしやすいです。
3:OJT
OJTとは、「On-the-Job Training」の略語です。実際に働いている上司の方から、実務経験を通じて社員を指導していく方法です。
働きながら教えることができるので、言葉だけでは伝わりにくい部分も伝わりやすいです。知識だけでなく経験も身に付けることができます。ただ、教育を行う上司のスキルに応じて教わる側のスキルにも差が出てきてしまうのが難点です。
4:スキルアップ補助などの福利厚生
資格取得にかかる費用を会社が一部負担する制度です。通信教育や授業料などにはかなりの費用がかかってしまいます。会社で費用を一部負担にすることで資格取得にも取り組みやすい環境となることでしょう。
ただし、取得スキルの制限を決めておかなければ社員の趣味に値する資格までも会社が負担しなければならなくなります。取得できる資格に関しては、ある程度制限を決めておく必要があります。
5:配置転換によるスキルアップ
職種や職場環境ごとに求めるスキルは全く違います。さまざまな経験を身に付け、スキルアップさせていくためには全く違う環境に配置を変えることもとても重要です。
しかし、この方法には注意が必要です。社員のスキルアップのために配置換えを行ったのにスキルアップにつながらなかったり、モチベーションを下げてしまう可能性があります。
スキルアップして仕事に活かそう
スキルアップは、個人の知識や経験、能力を上げるためだけのものではありません。個人が成長することで会社の組織やチームにも貢献することができます。
社員一人ひとりが目標を持ち、スキルアップしていくことが重要です。会社側もスキルアップできる環境作りをしっかり整えていかなくてはいけません。
スキルアップすることで自分のためにもなります。自己のスキルアップについて一度しっかり考えてみてはいかがでしょうか。