もう迷わない!覚えておくべき施工管理技士6つの種類

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施工管理技師とはどんな資格

「施工管理技士」とは、建設業法で定められた国家試験です。施工管理とは、施工計画とおりに作業を進めるための管理業務のことです。

建設業界は、いろいろな分野の技能者・技術者で建物などを造っていくため、作業を円滑に進めるために、作業現場全体の管理を行う現場監督が必要となります。

重要な役割を建設工事の責任者として施工管理技士の国家資格者を各現場に必ず配置することが義務付けられています。

施工管理技士保有のメリット

施工管理技士の資格を取得すると給料が上がります。

常に50人以上の労働者をつかう元請会社は、統括安全衛生責任者と元方安全衛生責任者を配置しなければいけません。それは施工管理技士の資格を取得することで統括安全衛生責任者や元方安全衛生責任者も兼ねることができるためです。

建設会社は社員に施工管理技士の資格をもっている人数によって「経営事項審査」という点数が与えられ、点数が高い建設会社は公共工事の受注を受けやすくなるなど大きなメリットがあります。

そのため、建設会社は施工管理技士を採用に積極的であり、まだ資格をとっていない社員には施工管理技士資格を取得するために補助金を出すところもあります。

施工技術を持つことが公的に認められる

施工管理技士の資格を取得することは公的に一定水準以上の施工技術を持っているを認められるということになります。

施工管理技術検定試験に合格すると、「〇級〇〇施工技士」というようにその種類の名称と級の称号を認められることとなります。

1級と2級の違い

1級施工管理技士は監理技術者、2級施工管理技士は主任技術者として認められます。監理技術者・主任技術者は現場ごとに必要な技術者となります。

基本的には実務経験年数を満たしていれば1級からの受験も可能です。2級に合格している場合、実務経験年数を満たすまでは主任技術者として活躍できます。

実務経験が足りているのであれば、試験は1年に1回のため、1級から受験した方が良いでしょう。

施工管理技士の6つの種類

施工管理技士には6種類とそれぞれに1級,2級があります。

施工管理技士の種類は以下のとおりとなります。各々の説明は以降で記載していますので参考にしてください。

また、2019年より1種類増え「電気通信工事施工管理技士(1・2級)」の試験が新たに開始されます。

施工管理技士の種類1:土木施工管理技士

種類1:土木施工管理技士は河川・道路・橋などの土木工事現場で主任技術者や監理技術者になるための資格となります。

土木工事自体は無資格でも行えますが、この資格を取得することで主任技術者や監理技術者になることができ、施工計画の作成などに携われるようになります。現場監督以上の立場になるには必須の資格であり、建築業界に一生身を置くつもりなら取得しておきたい資格です。

施工管理技士の種類2:建築施工管理技士

種類2:建築施工管理技士は建築現場で全体を管理して指揮するための資格となります。

建築施工管理技士は、建築現場で全体を指揮するための資格です。建築施工管理技士には、「管理する能力」が求められ、応用力がありコミュニケーション能力に自信がある人に向いている資格といえます。責任重大な立場となるため、資格手当なども期待できます。

施工管理技士の種類3:管工事施工管理技士

種類3:管工事施工管理技士は管工事に関係している仕事を行うための資格です。

管工事施工管理技士は、ダクトや下水道配管、冷暖房設備、浄化槽などの管工事に関係している仕事を行うための資格です。

施工管理技士の種類4:電気工事施工管理技士

種類4:電気工事施工管理技工士は電気工事の管理・監督を行うための資格です。

電気工事施工管理技士とは、電気工事の管理・監督を行うための資格です。電気工事施工管理を行うために、電気工学の基礎知識や施工管理法・電気法規を習得が必要となります。

施工管理技士の種類5:造園工管理技士

種類5:造園工管理技士は公園・庭園や屋上の緑化や道路緑化工事などを適正に施工するための資格となります。

公園などの工事を適正に施工するための主任技術者や監理技術者育成のための資格です。1級を取得すると自治体が発注する造園工事や緑化工事を受注ができるため、造園業者などから評価が高い資格です。

施工管理技士の種類6:建設機械施工技士

種類6:建設機械施工技士は建築機械を用いた施工管理することができる資格です。

建設機械施工技士は、さまざまな建築機械を用いた施工に関する資格で、取得することで指導を行ったり、監督したり、主任技術者として施工管理することができる資格です。

施工管理技士の中では最も古く、建設現場に欠かせないブルドーザーや油圧シャベル・ロードローラーなどの重機を扱うプロフェッショナルと認定されるため、取得する人も多い資格となります。

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資格取得の難易度は?

施工管理技士の合格ラインは、学科も実地も正答60%以上で合格とされています。

しっかりと計画的に勉強を積み重ねていけば合格できる資格です。また、施工管理技士の試験内容は「学科試験」と「実地試験」の2種類あります。

「学科試験」はマークシート方式で「実地試験」は実技試験と思われるでしょうが、記述式の試験です。

受験スケジュールは?

主に施工管理技士の試験は以下の3団体が行っています。

6種類の施工管理技士がありますが試験は「一般財団法人全国建設研修センター」「一般財団法人建設業振興基金」「一般社団法人日本建設機械化協会」の3つの団体で行われています。

種類により団体が異なりますので、以下の表の各団体のホームページで確認してください。

種類実施団体URL
土木施工管理技士(1級)一般財団法人 全国建設研修センターhttp://www.jctc.jp/exam/doboku-1
土木施工管理技士(2級)http://www.jctc.jp/exam/doboku-2
建築施工管理技士(1級)一般財団法人 建設業振興基金http://www.fcip-shiken.jp/
建築施工管理技士(2級)http://www.fcip-shiken.jp/
電気工事施工管理技士(1級)一般財団法人 建設業振興基金http://www.fcip-shiken.jp/
電気工事施工管理技士(2級)http://www.fcip-shiken.jp/
管工事施工管理技士(1級)一般財団法人 全国建設研修センターhttp://www.jctc.jp/exam/kankouji-1
管工事施工管理技士(2級)http://www.jctc.jp/exam/kankouji-2
造園施工管理技士(1級)一般財団法人 全国建設研修センターhttp://www.jctc.jp/exam/zouen-1
造園施工管理技士(2級)http://www.jctc.jp/exam/zouen-2
建設機械施工技士(1級)一般社団法人 日本建設機械化協会https://jcmanet-shiken.jp/schedule/
建設機械施工技士(2級)https://jcmanet-shiken.jp/schedule/

受験資格は?

施工管理技士の受験資格として実務経験が必ず必要となるので注意しましょう。

受験資格は1級と2級で異なり、学歴により実務経験年数も異なりますので、詳細は受験スケジュールに記載した種類の団体のホームページで確認してください。

資格を活かせる職種は?

施工管理技士の資格を取得したら建設業界を目指しましょう。

施工管理技士は、建設現場において重要な役割となります。建設会社は業績を上げるために、多くの優秀な施工管理技士を採用したいことでしょう。

しかし、施工管理技士の有資格者数を企業間で奪い合いが起きており、施工管理技士の給与は建設業の中でも高くなっています。建設業界で転職を考えているなら施工管理技士は非常に有利な資格となります。

資格を取得してスペシャリストになろう

施工管理技士の資格をとるは大きくキャリアアップとなるので取得しておきましょう。

1度取得すると更新がないので永久的に資格保持者となります(監理技術者は講習による更新が必要)。施工管理技士は工事現場で重要な立場として活躍ができ、自分の業務も幅が広がります。

また、工事を受注する際に必ず必要となるため、企業は施工管理技士の資格保持者を即戦力として必要としているため、キャリアアップや転職にも役立ちます。

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