リーダーシップとマネジメントの違い
日常生活の中でリーダーシップやマネジメントという言葉を聞いたり、使ったりすることが多々あります。しかし、「リーダーシップ」と「マネジメント」の二つの言葉の違いを、理解して使用している人は少ないのではないでしょうか。
そこで次項から、リーダーシップとマネジメントという言葉の違いについて説明していきます。リーダーシップを発揮したい、チームや組織をマネジメントしたいという方はぜひ読んでみてください。
人間性における違い
リーダーシップをとる人、マネジメントする人ではそもそも求められるものが違います。
リーダーシップでは、先頭に立って皆を盛り上げる攻めの姿勢を持つことが必要とされ、一方マネジメントは、裏方で皆をサポートする守りの姿勢を持つことが必要とされます。
リーダーシップは先頭に立って指揮を執る表向きの姿勢、マネジメントはメンバーをサポートする裏向きの姿勢が求められます。似ているようで、実は正反対だといえます。
役割における違い
リーダーシップをとる人とマネジメントする人では役割も異なります。
リーダーは組織全体を動かして目標を達成させるという役割に対し、マネジメントはリーダーの役割を円滑に進めることができるように、細かい戦術・プロセスを考え、実行させるサポーター的な役割を担っています。
心構えにおける違い
リーダーシップをとるうえでの心構えとマネジメントするうえでの心構えにはどのような違いがあるのでしょうか。
リーダーシップとマネジメントは役割が違うため、細かい心構えは異なるものの共通していることがあります。それは「自分一人の力で結果を出すのではなく、チーム全体を動かして大きな目標を達成させる」という心構えを持つことです。
必要とされるタイミングの違い
組織を動かすうえでリーダーシップとマネジメントが必要とされるタイミングは異なってきます。
リーダーシップが必要とされるタイミングは、組織が新しいことを始めるときや事業を進めていく中で停滞している時など、「どこに向かって進めばいいかわからない時」です。
一方でマネジメントが必要とされるタイミングは「目標を確実に達成させたい時」です。確実性を高めるために、これからどうするべきかということを考えます。
リーダーシップとマネジメントに必要なスキル4つ
リーダーシップを発揮したり、マネジメントしたりするときに、どのようなスキルが必要とされるか、正しく理解していない人は多くいます。
そこで、これからはリーダーシップを発揮するときに必要とされるスキルとマネジメントするときに必要とされるスキルを2つずつ紹介していきます。4つのスキルの特徴や違いをしっかり把握して、チームや組織を引っ張っていける人材となりましょう。
リーダーシップのスキル2つ
リーダーシップを発揮するときに求められるスキルには、「人間的な魅力」と「先見性」の2つがあります。2つのリーダーシップのスキルの違いについて理解していきましょう。
1:人間的な魅力
リーダーシップを発揮するということは、他のメンバーを目標を達成するという方向に導くということです。そのためには、先導力や影響力が必要となります。
このような先導力や影響力のある人には、人間的な魅力が不可欠となります。人間的な魅力を培うためには、日ごろから人間性や人柄を意識して生活することが大切となります。
2:先見性
さらにリーダーシップを発揮するには、「先見性」が必要とされます。この先見性とは、リーダーシップを発揮するうえで必要とされるもう一つのスキルである「人間的な魅力」を土台とし、新たな目標やゴールを示すことができます。
先見性は、時代の変わり目や経済の状況が変化したときに、それを読みとり、次にすることを的確に把握することが大切となります。
マネジメントのスキル2つ
マネジメントするときに必要とされるスキルには、「管理調整能力」と「論理的思考」の2つがあります。マネジメントに関する2つのスキルの違いについて理解を深めていきましょう。
1:管理調整能力
マネジメントするということは、チームや組織の現状を把握し目標を達成させるための戦略やプロセスを考え、実行しなければなりません。
そこで、やらなければならないことを決め、それらを計画しその進歩状況の管理、ヒト・モノ・カネの資源の確保などが必要となります。このようにさまざまなことを管理、調整する管理調整能力が求められます。
2:論理的思考
マネジメントをするために必要なスキルとして、もう一つ求められることは、論理的思考に基づいて管理、調整を行うことです。
論理的思考とは、因果関係をわかりやすく、順序を立てて説明できることです。マネジメントにはこのような、組織のメンバーにわかりやすく説明するスキルも求められます。
リーダーシップとマネジメントのスキル習得の方法2つ
これまでの記事を読んでリーダーシップを発揮するために必要なスキルとマネジメントするために必要なスキルを理解することができました。
しかし、これらのスキルはどのようにしたら手に入れられるのでしょうか。
1:研修・講座を利用する
多くの企業では新入社員を育成するために研修や講座を受ける期間を設け、リーダーシップやマネジメントに関する知識やスキルを習得することに力を入れています。
研修や講座を受けることで、リーダーシップやマネジメントに必要なスキルを習得できることはもちろん、会社側が求めているスキルも理解することができるので、よりゴールを明確にして働くことが可能となります。
2:コーチングを実施する
コーチングとは、コーチとのコミュニケーションを通して、これまで行ってきたことの課題を発見したり、発見された課題を基に解決方法を考え出し、これまでの自分にはなかった考え方などを見つけ出す人材開発の手法です。
主体的になってリーダーシップを発揮したり、マネジメントしている人から学ぶという方法をとることがスキルを身につけるための最適な方法だと言えます。
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リーダーシップやマネジメントにおすすめの書籍3選
リーダーシップやマネジメントに関するビジネス書などの書籍は数多く存在します。その中から、おすすめの書籍を3つご紹介します。ぜひ一度読んでみてリーダーシップとマネジメントのスキルを学びましょう。
1:マネジメント〔エッセンシャル版〕
マネジメントの権威であるピーター・F・ドラッカー博士の著書です。
ドラッカー博士が唱えるマネジメントについてまとめ、それを短時間で知ることができます。マネジメントのみならず、人材育成や組織の仕組みに関することもわかりやすく説明しているので、管理職の初心者の方でも読みやすいことが特徴です。
ピーター・ドラッカーの本を初めて読みました。「もしドラ」などが流行っていて名前は知っていましたが難しそうだしそもそも自分には必要なさそうな分野だなと思っていました。読めば多くを学べるんだろうなとは思いつつも手を出さず、今回ようやく初めて手にした感じです。
2:完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー博士の著書で、人格主義の回復を目指した7つの習慣を提唱しています。リーダーシップとマネジメントの違いを明確に理解し、心理的・行動的側面を理論立てて説明することで、ビジネスにおけるパフォーマンスを上げることに役立ちます。
リーダーシップ、マネジメントに必要な考え方や動機、メンタル、スキルなどを具体的に理解することができる書籍となっています。
1996年刊行の初代『7つの習慣』には「成功には原則があった!」の副題がつけられていたが、2014年刊行の『完訳 7つの習慣』には「人格主義の回復」の副題がつけられている。原書のタイトルはTHE SEVEN HABITS OF HIGHLY EFFECTIVE PEOPLEだから、どちらも原書に忠実な訳とはいえず、いずれも刊行時の世の中の空気を反映した、マーケティング上の事情によって付けられたものと思われる。
3:人を動かす/D・カーネギー
D・カーネギーの書籍の一つで、人を動かすことや人に好かれること、人を説得すること、人を変えることなど、マネジメントに必要なスキルを説明しています。組織の中での事業の進め方や周囲の人との信頼関係の作り方などビジネスでは必要不可欠なスキルを学ぶことができます。
素晴らしい。今まで自分がいかに愚かなことをしてきたかを理解した。友達と話す時、何気ない会話でも余計なことを口走っていた。
リーダーシップとマネジメントの違いをしっかり把握しましょう
現代の変化が激しい経済の中で、新しい価値を生み出すためには、リーダーシップとマネジメントは欠かせないスキルとなっています。
リーダーシップとマネジメントのさまざまな違い明確に理解し、それぞれに必要なスキルを身につけて正しいタイミングで適切なリーダーシップ、マネジメントを発揮できるようになりましょう。