自販機ビジネスとは
恐らく、ほとんどの日本人が自販機を利用したことはあるのではないでしょうか。日本は世界でも有数の自販機大国です。日本に来た外国人観光客は、自国と違い道路に多くの自販機が立ち並んでいる光景に驚き、写真に収めているほどです
自販機が多いのは、それだけビジネスとして成立しているからだと言えるでしょう。この記事では、ちょっとした副業として人気の自販機ビジネスについて徹底解説していきます。
自販機を自分で購入して設置する
自販機ビジネスの始め方としてまず挙げられるのが、自販機を自分で購入して自分の所有する土地に設置するということです。
自販機は大体20万円ほどかかり、自販機の設置後は定期的に商品の補充やメンテナンス、ごみ箱の掃除などを行わねばならないため、手間暇がかかることを知っておきましょう。
会社に設置するにせよ自宅の敷地内に設置するにせよ、何人かでローテーションを組んで自販機ビジネスの運営をすることが大切です。
業者に任せる
自販機を自己所有すると設置後も何かと手間がかかるため、自販機ビジネスをはじめてスタートするならば、業者に任せるのが一番です。
自分から飲料メーカーや自販機オペレーターといった業者に自販機ビジネスの申し込みを行ってもいいですし、場合によっては「あなたの所有する敷地内で自販機ビジネスをはじめませんか」と勧誘を受けることもあります。
自販機ビジネスのメリット・デメリット
道を歩けば必ず目にすると言っても過言ではないほど、街中には自販機が溢れています。多くの自販機が設置されているということは、それだけ自販機ビジネスが儲かりやすいからだと言えるでしょう。
ですが、自販機ビジネスにはメリットもあればデメリットもあります。いざ副業として始めてから後悔しないように、ここでは自販機ビジネスのメリットとデメリットの両方について詳しく見ていきましょう。
メリット1:飲料水による収入の増加
自販機ビジネスのメリットとしてまず挙げられるのが、飲料水の購入数に応じて収入がアップするということです。
一般的に、100円の飲料水が売れるごとに1割りほどの収入を得ることができるので、飲料水が売れれば売れるだけ収入が増えます。
自己所有ではなく業者を介して自販機ビジネスを始める場合、設置後は何もせずともよいので、その点において自販機ビジネスは実質的な不労所得とも言えるでしょう。
メリット2:防犯効果の期待
防犯効果が期待できるということも、自販機ビジネスのメリットとして挙げられるでしょう。
自販機が設置されるということは夜間でもその周辺の夜道が明るく照らされるということですので、夜間の防犯効果が期待できます。
とりわけ人通りが少なく車も滅多に通らない田舎では、自販機を置くことによってかなりの防犯効果が得られるでしょう。
メリット3:維持コストは電気代だけ
自販機ビジネスのメリットのひとつに、維持コストは電気代だけでよいということも挙げられます。
自販機ビジネスは、一度自販機を設置すれば電気代を払うだけでよく、他の副業と違ってそれ以外の維持コストがかからないため、初心者でもリスクの少ない副業だと言えるでしょう。
また、飲料水の消費期限は長く、生鮮食品のように鮮度や消費期限を気にする必要がないのも嬉しいポイントです。
メリット4:設置付近での利便性の向上
利便性がアップするということも、自販機ビジネスのメリットのひとつとして挙げられるでしょう。
自宅や会社の敷地内に自販機を設置した場合、わざわざ外に出かけずとも欲しい時にすぐに飲み物を購入することができるので、毎日の生活がちょこっとだけ便利になります。
とりわけ、コンビニや自販機が周囲にないような場所にお住まいや通勤の場合は、自販機ビジネスによりかなり利便性が向上することでしょう。
メリット5:設置することで協賛金がもらえる場合も
自販機ビジネスのメリットのひとつに、場合によっては協賛金がもらえるということも含まれるでしょう。
自販機ビジネスを始めたからと言って必ず協賛金がもらえるわけではありませんが、他の業者も狙うような売れ行きの良いロケーションを所有している場合、業者から「ここに自販機を設置させてください」と申し出があり、数千円から数万円ほどの協賛金をもらえることもあります。
デメリット1:設置場所が悪ければ儲からない
自販機ビジネスは何もメリットばかりではありません。自販機ビジネスのデメリットとしてまず挙げられるのが、設置場所が悪ければ全く儲からないということです。
人通りの少ない場所や、周囲にコンビニやスーパーなどがあるロケーションに自販機を設置したところで購入者数の母数が圧倒的に少ないため、残念ながらビジネスとして成り立たず、収入を得ることすらできなくなるでしょう。
デメリット2:ゴミが散乱することも
ゴミが散乱することもあるという点も、自販機ビジネスのデメリットとして挙げられるでしょう。
自販機の横に必ずごみ箱を設置するものですが、こまめに掃除をしなければゴミが散乱することもありますし、中にはマナーの悪い人がペットボトルや缶以外のゴミを不法投棄していくこともありえます。
また、中に飲み物が残った状態の缶をゴミ箱に捨てられると、ゴミ箱の中が汚れて悪臭を放つこともあるでしょう。
デメリット3:毎月の電気代がかかる
自販機ビジネスのデメリットのひとつに、毎月の電気代がかかるということも含まれます。
自販機ビジネスは維持コストとして月々の電気代しかかからず、これは一見メリットのように思われますが、十分な収益を上げることのできない場合は、この電気代すら負担になってしまうでしょう。
自販機の種類にもよりますが、月々の電気代のコストは平均で3000~5000円ほどです。
自販機ビジネスの業者の選び方
上でもご紹介したように、自分で自販機を購入して飲料水の補充もゴミ箱の掃除やメンテナンスも全て自分で行うのは、かなり大変です。
そのため、業者を介して自販機ビジネスを始めることが望ましいと言えるでしょう。では、具体的にどうやって業者を選べばよいのでしょうか。
ここからは自販機ビジネスの業者の選び方のコツについてご紹介していきますので、ぜひ参考になさってみてください。
業者の種類
まずは、自販機ビジネスの業者の種類について確認しておきましょう。自販機を設置してくれる業者は大手飲料メーカーとオペレーターの二種類あります。
前者は、サントリーのように自販機で売る商品を製造しているメーカーのことで、後者は飲料水の製造は行わず、自販機の設置と運営・メンテナンスに特化している業者になります。
大手飲料メーカー
自販機ビジネスの大手飲料メーカーとしては、たとえばコカ・コーラ―や伊藤園、サントリー、コカ・コーラ、キリンなどが挙げられるでしょう。
これら大手飲料メーカーは自販機で販売する飲料水を自社で製造しているため、オペレーターよりも安価で飲料水を提供してくれます。そのため、飲料水の売上におけるマージンが多くなりやすいと言えるでしょう。
オペレーター
自販機のオペレーターは全国各地にさまざまなものが存在しますが、大手だとたとえば八洋やジャパンビレッジなどが挙げられるでしょう。
自分から自販機ビジネスの申し出をせずとも、飲料水が売れそうな場所を所有している方ならばオペレーターから直接飛び込み営業を受けることも多いはずです。
なお、オペレーターを通じて自販機ビジネスを行った場合、売上金の大体2割ほどは収入として得ることができます。
協賛金がいくらなのかを確認する
自販機ビジネスの業者の選び方のポイントとして、協賛金がもらえるのかどうか、もらえるならばいくらくらいなのかを確認するということも大切です。
飲料水が売れそうな場所ならば、複数の業者から「ここに自販機を置かせてほしい」と声がかかるはずですので、それぞれの業者に協賛金はどれくらいもらえるのかを確認し、最も納得のいく業者をチョイスすることをおすすめします。
売上マージンはいくらなのかを確認する
売上マージンがいくらなのかを確認するということも、自販機ビジネスの業者選びの大切なポイントとして挙げられるでしょう。
自販機ビジネスにおいては、飲料水が売れた分に合わせてマージンをもらえる契約もあれば、本数に関係なくもらえるマージンの額が固定であるとうい契約もあります。
本数に合わせてマージンの額が決まるならば、1本につきいくらのマージンをもらえるのかをよく確認しておきましょう。
報酬とブランドイメージを比較する
自販機ビジネスの業者選びのポイントとして、報酬とブランドイメージを比較するということも挙げられるでしょう。
一般的に、コカ・コーラやサントリーなどの大手の飲料メーカーの飲料水は知名度と人気度が高く、それだけ売れやすい傾向にありますが、その分マージンは低めに設定されてしまいます。
ブランドイメージの高い飲料水で売れ行きを確保するのか、それともマージンの多いマイナーな飲料水を選ぶのかはあなた次第です。
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自販機を設置する人気ロケーション5選
では、自販機ビジネスを始めるにあたって、どのような場所ならば赤字を出さずに収入を得ることができるのでしょうか。ここからは、自販機の人気の設置場所について見ていきましょう。
1:オフィス街
自販機の人気の設置場所としてまず挙げられるのが、オフィス街です。オフィス街は平日の午前から夕方までは人口密度が最も高く、それゆえ自販機を利用する母体も増えるので、自販機ビジネスが成功しやすいロケーションだと言えるでしょう。
2:学校の近く
学校の近くも、人気の自販機設置場所です。小学校の近くだとあまり収益は見込めませんが、小遣いを自由に使える中学校・高校・大学ならば、学校の近くに自販機を設置しておくと学生が多く自販機を利用してくれます。
3:工場地域
自販機の人気ロケーションのひとつに、工場地域も挙げられるでしょう。特に体力を使う工場エリアでは水分補給をこまめに行う作業員が多く、それゆえ自販機を利用する人の割合もかなり高くなります。
4:飲料メーカーの自販機が並んでいるところ
飲料メーカーの自販機が並んでいるところも、人気のロケーションとして挙げられます。飲料メーカーの自販機が並んでいるということは、それだけその場所では自販機を利用する人が多いということの証であり、また飲料メーカーの自販機の横に設置すれば、そのネームバリューやブランド力のおこぼれをもらうこともできるでしょう。
5:近くにコンビニ等の無い住宅街
人気の自販機設置場所のひとつに、近くにコンビニなどがない住宅街も含まれるでしょう。
コンビニやスーパーが付近にないということは競争相手がいないということですので、そのような住宅街に自販機を設置すれば、その街の住民がかなりの割合で自販機を利用してくれるようになります。
自販機ビジネスで儲かるかはあなた次第!
今回は副業として密かな人気を集める自販機ビジネスについて特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。
自販機ビジネスでコンスタントな稼ぎを得ている人もいれば、設置場所が悪く赤字続きな人もいます。自販機ビジネスで稼げるかどうかは本人次第ですので、設置場所やマージンの割合などをよくチェックした上で副業としてはじめてみてください。