そもそも芸人とは?
芸人というのは、なんらかの芸能の道に通じ、培った技芸を職業とする人のことを指します。現代ではテレビ番組の影響から、「芸人=お笑いタレント」という認識が一般化されています。
テレビなどでよく見かける芸人ですが、テレビで見て名前を知っているような人は芸人の中でもごくわずかです。下積みのままなかなか芽が出ず、そのまま芸人人生を終える方も少なくありません。
そういう方は芸人を辞めた際、どのように就職しているのでしょうか。
この記事では芸人をやめて就職する人はどの程度いるのか、芸人からどういった職業に就職するのが良いのかなどについてご紹介します。
芸人の仕事内容
そもそも芸人とはどういう仕事をする人を指すのでしょうか。
特にテレビのバラエティー番組などで見かける芸人をお笑い芸人と呼びますが、お笑い芸人の仕事は、一言で言うと「人を笑わせることによってお金をもらうこと」です。ギャグや漫才、コント、漫談、落語、芝居など方法はたくさんあります。
芸人になるには
芸人になる方法はいくつかあります。まず、よく聞くのが養成所に入ることです。芸能事務所が運営している養成所が多く、卒業後、オーディションを受けてそのままその養成所を運営している事務所に入るということもできます。
養成所に入らず、直接オーディションを受けて事務所に入るということもできます。この場合、自分の努力とセンスが必要になります。
最近は少ないですが、芸人に弟子入りすることで芸人になる人もいます。
芸人の平均年収
テレビなどでも見かけ、華やかなイメージのあるのある芸人ですが、年収はどのくらいあるのでしょうか。
芸人の平均年収は295万円と実は低いです。お笑い芸人だけで見ると平均年収は280万円とさらに低く、下積み時代は芸人の仕事以外にアルバイトなどをする人も多いです。
テレビでの露出が増えて人気が出るようになると、年収はアップしますが、それでも年収1000万円以上になる人はごくわずかです。
芸人は様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。お笑い芸人:280万円漫才師:320万円浪曲師:340万円旅芸人:240万円芸人もお笑い芸人から日本の伝統的な芸人でもある、漫才師や浪曲師から旅芸人まで多岐に渡っています。芸人のなかでも私に馴染みがあるのはお笑い芸人で、テレビ番組でお笑い芸人を見ないことはないほど露出度が高いと言えます。お笑い芸人の平均年収は約280万円ほどですが、売れない芸人の年収はこれよりも少ないので、ほとんどの芸人が下積み時代は他にアルバイトをしながら生活しているのが一般的です。テレビで顔が売れて人気に火がつけば、収入も増え年収もアップするのが普通です。 ただ人気が出て年収が一般のサラリーマンの年収を超えるのは、芸人でも少数派で多くの芸人は収入面では厳しいのが現状のようです。
芸人をやめて就職する人の割合
お笑い芸人を諦めて就職する人は多いです。芸人は、芽が出るまでに最低でも10年は必要と言われる厳しい世界です。下積みをしても売れない芸人はたくさんいます。テレビに出ている売れっ子になれるのは、さらにわずかです。
そのため、芸人という道を諦めて就職を選ぶ人もいます。夢を諦めて就職することは恥ではありません。
理由はさまざまですが、就職するという選択に自信をもって前向きにとらえましょう。
芸人に向いている職業5選
芸人が転職する際、どのような職に向いているでしょうか。相性の良い職がわかっていれば、就職先を探す際の参考になります。
それでは、芸人が就職する先として向いている職業をいくつかご紹介します。
芸人に向いている職業1:販売職
販売職は、ある程度の需要がある人に、ぴったりなものを提案する仕事です。話術を鍛えている芸人にはピッタリの職業です。未経験者が正社員から入社しやすい職種ということもオススメの点です。
トークが売りという芸人の方が就職を考えるのであれば、商品を面白く提案できる販売職はとても向いています。
芸人に向いている職業2:サービス業
サービス業は全般的にどれもオススメですが、元お笑い芸人の経験を活かすとなると、特にアミューズメント施設などでの子供を相手にした商売は相性が良いです。
芸人時代で身に着けた人を笑顔にするスキルを、次はスタッフとして子供たちを笑顔にするために存分に活かすことができるでしょう。
芸人に向いている職業3:営業職
芸人の就職先として、営業職も向いています。営業職は「需要がないところから需要を生み出す仕事」です。これは「笑いの感情がないところから笑いを生む仕事」であるお笑い芸人と似ています。
営業職はガンガン押すだけではダメで、相手の顔色を伺い、空気を読みながら「今商品の話をするべきかどうか」を見極める力も必要です。そういった点も芸人の経験を活かすことができます。
芸人に向いている職業4:企画職
芸人の中でもネタづくりを担当している人には、企画職がオススメです。企画職とは「どんなものが今、世間で必要とされているか」を探り、需要を満たしながら自社の性質に合った企画を提案し、採用された企画を完成させる仕事です。
「どんなことを言うと受けるか」ということを探りながら、自分のお笑い芸人としての個性に合ったネタを作るという点で、お笑いのネタもある意味では企画と同じです。
芸人に向いている職業5:介護職
芸人を辞めて就職する際、向いている仕事として介護職があります。芸人の中でツッコミ役をしている人にとって重要なことは、空気を読むことや相手の話の間やペースを見て、それに合わせて行動することですが、実は介護職に通ずるところがあります。
介護職では、相手の話の間をよく観察し、相手の話に注意深く耳を傾けることや、ペースを掴んで相手に合わせたサポートすることが重要で、芸人のスキルを活かせる点でもあります。
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未経験・既卒の就職に強い求人サイト7選
芸人を辞めて新しい仕事に就職するとなると、未経験でも就職することのできる先を探す必要があります。また、芸人になっているということは、いったん学校を卒業してしまっているので、既卒でも受け入れてくれる必要もあります。
未経験で既卒でも受け入れてくれる就職先を見つけるには、どの求人サイトを見るのが良いでしょうか。
ここでは未経験・既卒の就職に強い求人サイトを7つ紹介していきます。
未経験・既卒の就職に強い求人サイト1:Re就活
Re就活とは、20代の方や第二新卒の方を対象とした転職サイトです。掲載している求人は全て未経験、キャリアチェンジを歓迎しているもので、未経験の職業への転職を考えている芸人にはもってこいの転職サイトです。
営業職や企画職も多く載っているので、芸人に向いている就職先を探しやすいです。
未経験・既卒の就職に強い求人サイト2:いい就職ドットコム
いい就職ドットコムは既卒の方と第二新卒の方を専門とした就職サイトです。登録者の数が20万人いて、日本最大の規模です。職種や勤務地で検索できる他に、こだわりから検索することができるので、そこから経験不問の会社を探すこともできます。
未経験・既卒の就職に強い求人サイト3:Green
Greenとは、IT業界に特化した求人サイトです。IT業界専門としては日本で最大のサイトです。IT業界と聞くと芸人の経験からは縁があまりなさそうに見えますが、IT業界で働く営業職や企画職の募集も行っています。
未経験からの転職や残業の少ない職場を探すなど、いろいろな条件で検索ができるので、自分のやりたいことに合わせて仕事が探しやすいです。
未経験・既卒の就職に強い求人サイト4:イーアイデム
イーアイデムはアルバイトやパートの募集を扱う求人サイトです。販売職の募集も多いので、これまで鍛えた話術を活用して販売職に就職したいという人におすすめです。
アルバイトの募集がメインですが、正社員で仕事を探したい人向けのイーアイデム正社員という求人サイトもあります。
未経験・既卒の就職に強い求人サイト5:エン転職
エン転職は転職情報数が日本最大級の求人サイトです。複数の条件を出してマッチする度合いの高い求人情報を探すことができるのも魅力です。
また、登録しておくと、企業からのオファーや転職エージェントからの非公開求人のスカウトメールをもらうこともできるので、タイミングを逃すことなく仕事を探すことができます。
未経験・既卒の就職に強い求人サイト6:doda
dodaはパーソナルキャリアが運営する就職サイトの中の1つで、大手企業や優良企業を中心に豊富に求人情報を掲載しています。営業職や企画職、販売職の求人も豊富です。
正社員として仕事を探している場合には、キャリアカウンセラーが相性の良い仕事を探してくれたり応募書類の書き方を助けてくれる、dodaエージェントサービスを利用することもできます。
未経験・既卒の就職に強い求人サイト7:Indeed
最近、テレビ広告でよく見かけるIndeedですが、世界では有数のグローバルな求人サイトとして月間1億8000万人以上のユーザーが利用しています。
日本で広告が始まったのは2016年からなので利用したことのない人もまだ多いですが、珍しいバイト求人が掲載されていたり、中小企業やベンチャー、地方の採用情報も多く載っているので、自分の強みを生かせるところを探して就職してみたいという人にはオススメです。
芸人の就職事情を知り今後に役立てよう
芸人を辞めて就職先を探すにはどうすれば良いか、理解できましたでしょうか。今これを読んでいる、就職先を探そうか検討している芸人の方、あるいは芸人のように未経験の仕事の就職先を探す必要のある方、いろいろいらっしゃるでしょう。
これまでの道を諦めて新しい道を探すということは勇気のいることですが、決して恥ずかしいことではありません。
就職事情を押さえておき、今後の人生にうまく役立てましょう。