顧客提供価値と製品・サービス
自社の商品やサービスをより多くの人に購入・利用してもらうためには、「顧客提供価値」について考えることが大切です。
しかし、「顧客提供価値」とは何なのか、ブランド力を強化・向上させるにはどすれば良いのか、よくわからないという方は多いと考えられます。
そこで今回は、「顧客提供価値」について、さまざまな視点から考察していきます。
顧客提供価値
まずは、「顧客提供価値」とは何なのか、考察していきます。
「顧客提供価値」とは、ビジネスにおいて、どのような価値観や方法で商品などを売り出すのかに関する考え方などを指す言葉だとされています。
顧客が本当に求めているものが何なのかを考えて、顧客の心に響く方法や手段で提供することが、「顧客提供価値」だとも言われており、顧客提供価値について考えることは、ビジネスの成功においても重要だと考えられそうです。
製品・サービス
顧客提供価値について考える際は、製品やサービスについて深く理解しておく必要があります。
製品やサービスには、その商品ならではの特徴やコンセプトが存在しています。それらの特徴やコンセプトから、製品・サービスに顧客が求めているものが何か、考えていくことが大切です。
ですから、顧客提供価値について考える際は、まずは対象の製品やサービスの特徴などについて、熟知することが重要だと言えそうです。
製品コンセプト
製品やサービスの特徴の中でも、特に理解しておきたいのが、製品コンセプトです。
例えば、高級感を売りにした商品なのか、安さやカジュアルさが強みのものなのかによっても、顧客提供価値は大きく変わります。
製品コンセプトに反した提供方法や方針で製品やサービスを販売すると、顧客やファンの反感を買うこともあるため、製品コンセプトを正しく理解することが大切です。
ブランド力を強化し向上させる10個の要素
製品やサービスを販売し業績を伸ばしたい場合、製品やサービスのブランド力を高めることが重要です。
ブランド力を高めることは、顧客提供価値を高めることにも繋がると考えられます。
そこで続いては、ブランド力を強化・向上させる方法について、考察していきます。
ブランド力強化の要素1:品質がもたらす価値
「ブランド」という言葉から、多くの人は高級感やゴージャスなものを連想すると考えられます。ブランド力を強化・向上させる要素の1つとしても、高級なものは価値があると見做されやすいため、有効だと考えられそうです。
品質がもたらす価値は、ブランド力向上に大きく影響すると考えられます。一例としては、上質な布地で長持ちする洋服や、こだわりの食材による健康的で栄養価が高く美味しい食事などが挙げられます。
ブランド力強化の要素2:性能がもたらす価値
製品やサービスの中には、性能が重視されるものもあります。そのような製品・サービスの場合は、性能を高めることで、ブランド力も強化されると考えられます。
性能によってブランド力が上がる商品の一例としては、家電製品やスマートフォン、パソコンなどが該当すると考えられます。多機能だったり反応速度が速かったりする製品は、便利で役立つ商品を求めている人から親しまれるため、顧客提供価値も考えやすくなりそうです。
ブランド力強化の要素3:ユーザビリティがもたらす価値
「ユーザービリティ」とは、使いやすさや便利さ、手軽さなどを指す言葉です。ユーザービリティもまた、顧客提供価値に大きな影響を与える要素の1つです。
どんなに性能が良いものや高級な商品でも、使用方法や取り扱いが難しいものは、顧客にとって面倒で扱いづらいものと認識され、浸透したり使用されたりしない可能性があります。
ですから、ユーザービリティを追求することもまた、ブランド力強化に有効だと考えられます。
ブランド力強化の要素4:利用用途がもたらす価値
商品やサービスの中には、幅広い利用方法や用途があるものも存在しています。1つの商品やサービスで、複数の用途で利用できるものに対して、ユーザーは価値を感じやすいと言われており、顧客提供価値として利用用途に注目している商品なども少なくありません。
一例として、パソコンが挙げられます。パソコンはさまざまな機能を備えていますが、より幅広い機能を備えている商品の方が、良い商品として評価されがちです。
ブランド力強化の要素5:デザインがもたらす価値
商品の視覚的な見た目の良さも、顧客提供価値として考えられる要素の1つで、プランド力の強化に重要なポイントだと言われています。
例えば、化粧品などでは、人気キャラクターとコラボレーションした柄のボトルで販売するキャンペーンを行うことがあります。
品質や価格は通常と同じでも、人気キャラクターの柄のボトルにすることで売り上げが伸びることもあるため、デザインに価値を見出している消費者も多いと言えそうです。
ブランド力強化の要素6:パーソナリティがもたらす価値
「パーソナリティ」とは、個性や特徴を意味する言葉です。パーソナリティがもたらす価値について考えることもまた、ブランド力の向上に役立つと考えられます。
パーソナリティは、消費者に自社の商品を選んでもらえるかどうかの指針として、大きく影響します。例えば、リーズナブルな商品を購入したい消費者は、高級志向のブランドは最初から選択肢に入れず、カジュアルな低価格のブランドから商品の購入を検討します。
ブランド力強化の要素7:実感がもたらす価値
ブランドの個性や特徴を、消費者がより強く認識できるようにするためには、消費者がその商品などを使用して得られる感覚や食感などに、実感を持たせることも大切だと言われています。
きちんと商品を使用している実感や、その商品を使用したことで得られる効果を感じさせる音や使用感、食感などは、時には顧客提供価値の重要な要素にもなり得ると考えられそうです。
ブランド力強化の要素8:体験がもたらす価値
同じ商品やサービスでも、それを購入するまでの過程や、利用した際に得られた体験によって、ブランド力が強化されることもあります。
例えば、遊園地に行き、仕掛けや内容が同じお化け屋敷に入った場合も、スタッフなどがナレーションや演出で盛り上げた場合と、事務的な手続き案内だけだった場合はでは、前者の方が利用者の記憶に強く残る可能性があります。
ブランド力強化の要素9:自己表現がもたらす価値
人はさまざまな方法で自己表現をしようとします。ファッションやヘアスタイル、持ち物などもまた、自己表現の1種とされています。
そのため、理想の自分や思い描いたとおりの自分を演出してくれる服や持ち物などに、愛着やこだわりを持つ人も多いと考えられます。
ですから、自己表現に対する欲求を満たすことができるブランドは、ファンや愛用者も増えやすいと言われています。
ブランド力強化の10:社会実現がもたらす価値
どんなに安くて良い製品だったり画期的なサービスだったりしても、ブランドや企業のイメージが悪いと、製品やサービスの購入・利用を躊躇う人も多いと考えられます。
反対に、社会的に貢献している企業のサービスや優良企業の商品ならば、積極的に購入や利用を考えたいという人も少なくりません。そのため、社会実現について考えることも、ブランド力の強化に繋がると言えそうです。
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顧客に提供すべき価値
今回は、商品やブランドの「顧客提供価値」をテーマにして、さまざまな視点から考察していますが、そもそも顧客に提供すべき価値とは、どのようなものなのか、気になるところです。
そこで続いては、顧客に提供すべき価値について、考察していきます。
顧客に提供すべき価値:対象のモノやコトに応じてその値打ちが異なる
同じジャンルやカテゴリーの商品でも、どのような顧客提供価値の商品なのかは変わっていきます。
例えば、安さを顧客提供価値としている家具の場合は、価格の安さやコストパフォーマンスを重視し、使い心地や性能はそこそこでも問題ないと考えられます。一方、高級感を顧客提供価値としている場合は、価格以上の使い心地や使い勝手の商品にする必要があります。
顧客に提供すべき価値:相手によって価値が変わるという観点
商品の顧客提供価値は、相手の年齢や状況、立場によっても変わるということも、覚えておきたいポイントの1つです。
例えば、一言で「ペン」と言っても、学生が使用するペンとビジネスマンが使用するペンでは、求められる特徴や顧客提供価値は、大きく変わります。ですから、相手によって顧客提供価値は大きく変動する可能性も視野に入れて、商品開発やセールスをすることが大切です。
顧客提供価値・顧客が真に求めているものを探そう!
いかがでしたでしょうか。今回は、「顧客提供価値」をテーマにして、顧客提供価値とはどのようなものなのかについて、さまざまな視点から考察・ご紹介しました。
顧客提供価値とは、簡単に言えば顧客が本当に求めているもののことを意味する言葉です。商品の開発やセールスをする際は、その商品の顧客提供価値について、さまざまな観点から考えてみることが大切です。