ORACLE MASTER(オラクルマスター)
ORACLE MASTERは日本オラクル社の認定試験で、Oracle Databaseの技術力を判定するために使用します。試験内容はデータベースの運用や管理、SQLに関する知識です。
そもそもSQLとは、データベースに蓄積したデータの定義や操作を行うためのプログラム言語です。SQLを覚えることで100万件もの大量データを記憶することができ、ORACLEだけでなくMySQLなどでも使用することができます。
DB管理とSQLを書く能力の両方を認定するIT資格
ORACLE MASTERはDB管理とSQLを書く能力の両方を認定するIT試験で、Oracle Databaseに関する技術力を問う資格です。Oracle社のデータベース製品の知識が、どれだけ身に付いているかを証明することができます。
またOracle Databaseは、エンジニアに就いたら一度は関わることが見込まれるソフトウェアであるため、特にITエンジニアの人は勉強して知識を付けておきましょう。
世界共通基準の認定
Oracleは世界的にサービスや製品を展開しているため、ORACLE MASTERを取得しておくと世界的に有利になることは間違いありません。国内だけで通用する試験とは違い、海外でも活躍するという点では、これからの時代においてはプラスになるでしょう。
ORACLE MASTERは受験率が最も高いと言われている試験で資格で、情報処理系の資格では知名度が高く、関連書類が多く出題されているのが特徴です。
ORACLE MASTER資格取得の2つのメリット
オラクルマスターは日本オラクル社が認定している資格で、取得することでOracle Databaseの知識を身に付けられます。資格ごとで使用できる製品が異なるため、難易度が高い試験に合格することで使用できるソフトウェアが増えていくでしょう。
Bronzeに関しては、SQLとDBAの両方の試験に合格していなければいけません。ここからは、ORACLE MASTERを取得した際のメリットを見ていきましょう。
ORACLE MASTER資格取得のメリット1:国内約半数のDBを扱うスキルの証明
ORACLE社によると、ORACLEの製品は日本国内のソフトウェア市場の約半分を独占しており、22年間連続で首位を維持しているのが特徴的です。すなわちORACLE MASTERを取得することで、国内で有名な技術について知識を持っているという裏付けになるでしょう。
ORACLEの試験に受かっておくことで、SQLを業務で実際に使用したという裏付けになり、知識と実務経験があるという証明になります。
ORACLE MASTER資格取得のメリット2:RDBとSQLの基礎を身に着けられる
ORACLE MASTERを取得しておくことで、RDBとSQLの基礎を身に付けることができます。特にBronzeの試験に関してはSQLとDBの基本的知識が問われます。他にもリレーショナルデータベース管理システムが必要な人には大切な内容です。
試験勉強を経てデータベースの基本知識を身に付けられるのは大きなメリットで、またRDBとSQLの知識が身に付くとOracle以外の製品にも対応することができます。
ORACLE MASTERのグレード
ORACLE MASTERのグレードには、易しいレベルからBronze、Silver、Gold、Platinum順で4つあります。ステップアップ型なので、最初からレベルの高い資格の試験を受験することはできません。
Bronzeの試験を受験するためには、まずSQL試験とDBA試験に合格していなければいけません。ここからは、ORACLE MASTERのグレードについて紹介していきます。
ORACLE MASTER Bronze(オラクルマスターブロンズ)
ORACLE MASTERのBronzeは最もレベルが低く、データーベース管理者に必要な基本知識が問われる試験です。Bronzeに合格すると、ORACLEのデータベースに関する知識を取得しているという証明に使うことができます。
試験範囲は広く浅く、データベース全般の知識やSQLの使い方などが問われます。問題は全部で4分野あり、それぞれ試験時間と合格基準が違うのが特徴です。
DBA
DBAはデータベース管理者という意味で、データベースの管理システムを管理する役職です。DBA試験では、DBAに必要なDBの作成の仕方や削除操作、運用保守の知識が問われます。
DBAは、Oracleのソフトの使い方や内部ではどのように動いているかを理解していなければいけません。試験対策に関しては、参考書を使うのが最も手っ取り早いでしょう。参考書には、例文や図解が記載されている物がほとんどです。
SQL基礎
SQL基礎は、データベースを操作するためのSQL文法が正しく身に付いているかどうかが問われる試験です。SQL基礎には「12c SQL基礎」「11g SQL基礎Ⅰ」「Bronze SQL 基礎Ⅰ」の3種類があり、その中でも試験範囲が狭い「Bronze SQL 基礎Ⅰ」が最も易しいでしょう。
「Bronze SQL 基礎Ⅰ」は90分、残りの2つはそれぞれ120分です。この3つは合格率や問題数がそれぞれ違います。
出題形式はCBT方式
ORACLEの試験はCBT方式で受けることになります。CBT方式とは、コンピュータ上で問題を解答する方式です。出題形式は選択問題で、全てマウスやキーボードで解答していきます。
筆記試験に比べ、CBTには次のメリットがあります。受験者が試験を受けやすくなり、都合が良い試験会場や日時を自分で選べます。また、学習計画を立てやすく、講座や研修のスケジュールに合わせて受験することができます。
履歴書の表記
ORACLEの資格を履歴書に記載する場合は、正式名称で書かなければいけないため、「令和○年△月 ORALCE MASTER Bronze 12c 合格」と記載しましょう。ただし履歴書に書く場合は理解できればいいので、あまり厳密に書かなくてもいいのが特徴です。
無理に英語表記で書かなくてむ、カタカナで「オラクルマスター」と書いて面接官に伝わる場合は問題ありません。
試験時間と問題の出題数
試験の種類は「Bronze SQL 基礎Ⅰ」「12c SQL基礎」「11g SQL基礎Ⅰ」「Bronze DBA12c」の4つがあります。「Bronze SQL 基礎Ⅰ」は試験時間が90分で、他の3つは120分です。
「Bronze SQL 基礎Ⅰ」は40問、「12c SQL基礎」は75問、「11g SQL基礎Ⅰ」55問で、「Bronze DBA12c」は73問あります。試験ごとでとてもばらつきがある点に注意です。
合格点
ここまでのおさらいで、ORACLE MASTERのBronzeには試験の種類が4つあり、それぞれの出題数にはばらつきがあります。ここからは、4つの試験の合格ラインについて詳しく見ていきましょう。
「Bronze SQL 基礎Ⅰ」は70%、「12c SQL基礎」は65%、「11g SQL基礎Ⅰ」は60%、「Bronze DBA12c」は70%以上で合格です。
ORACLE MASTER Silver(オラクルマスターシルバー)
Bronzeは入門レベルで、SilverはORACLE MASTERの中では一人前レベルの資格と言われています。ORACLEのパフォーマンスやセキュリティの管理、ネットワーク環境、サービスなどのシステムに大きく影響を与える部分に役立つ資格です。
Silverを受験するには、Bronzeに合格していなければいけません。試験時間は150分で問題数は95問、正解率は67%、受験料は26,600円+税です。
ORACLE MASTER Gold(オラクルマスターゴールド)
Goldの試験に合格できたら、ORACLEに関してはプロ級のレベルに達したと言えるでしょう。データ管理や一般事務だけでなく、チューニングやバックアップ、リカバリーなど、担当できる業務が多くなるのが特徴的です。
受験にはSilverに合格していることと、指定されている研修を受けていることが条件です。加えてSilverの試験時間は120分、問題数は80問、正解率は60%、受験料は26,600円+税です。
ORACLE MASTER Platinum(オラクルマスタープラチナ)
Platinumに合格したら、ORACLEの先生と誇れるほどの凄腕を身に付けたと言えるでしょう。試験内容は全て実技で、機器に直接触れて動かしたという感覚を身に付けることができます。運用や構築にこだわらず、トラブルシューティングにも対応できるでしょう。
ORACLEを用いた事業を行っている企業では、とても心強い人材でしょう。問題数は非公表で、正解率は60%、受験料は税込み257,040円と高額です。
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Bronzeの試験難易度・必要な勉強時間は?
ORACLE MASTERを検討している人で、エンジニアになったばかりの人はBronzeを受験するととても効率が良いです。Bronzeではデータベースに関する基礎的な問題をほとんど問われ、ORACLEの仕様経験がない人でも実装体系や考え方などが身に付きます。
ここからは、Bronzeの試験難易度と必要な勉強時間を、初心者と実務経験がある人に分けて詳しく見ていきましょう。
Bronzeの試験難易度・必要な勉強時間:データベース初心者
データベースに一度も触れたことがない人は、Bronzeに挑戦するために必要な勉強時間は、目安として40~60時間は必要です。1日1時間半勉強すれば、1ヶ月ほどで十分に合格することができるでしょう。
時間が取れないという人は、悩む必要はありません。合格するだけなら短時間で達成することができます。またデータベース管理システムの理解が深まるため、取得後にORACLEを使用して資格の知識を活かしましょう。
Bronzeの試験難易度・必要な勉強時間:データベース管理の実務経験がある人
データベース管理やSQLを使用した経験がある人は、Bronzeを取得するのに試験勉強は20~40時間程度を要すると言われています。1日1時間勉強して、それを1ヶ月間続ければ合格することができるでしょう。
データベースの経験者は、特に対策を立てなくても合格できる場合があるため、時間は参考程度にしかなりません。特にOracle DBやSQLに馴染みが深い人は、しっかり対策をしていなくても合格できます。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)についての理解を深めて挑戦しよう!
ORACLE社の製品は日本国内ではソフトウェアの有数シェアを保っています。そのためORACLE MASTERは、データベースを扱うための技術を裏付けるための資格になるでしょう。
ORACLEの中では基本資格であるBronzeは、データベースの管理業務を行う上で最低限の知識を身に付けられる資格です。またBronzeに受かった人は、積極的に上位の資格に挑戦してみましょう。