目標設定シートとは
企業では、達成すべき目標をシートに記述し、期首に目標内容を上司と合意し、期末に達成度について面談し合意するという「目標管理制度」が取り入れられています。目標管理制度の導入により、目標に向けて着実に進んでいく手法が確立されます。
個人の目標であっても同じように、目標設定シートに目標を掲げ、達成に向けての過程を一歩一歩進むことで、確実に目標達成に向けて進むことができます。
大谷選手で有名な目標達成シート
目標設定シートは、メジャーリーガーとして活躍中の大谷翔平選手が、花巻東高校1年生のときに作った「目標達成シート」で、脚光を浴びました。目標設定シート、目標達成シートなど、呼ばれ方は複数あります。
大谷翔平選手が高校時代に作ったのは、「マンダラチャート」または「マンダラート」と呼ばれる目標設定シートです。
目標設定シートはダウンロードできる?
目標設定シートは、ダウンロードすることも、自分でExcelなどの表計算ソフトを利用して作ることもできます。Excelを使える人は、目標設定シートを探してダウンロードするよりも、自分で作成した方が自分に適したものが作れます。
目標設定シートを常に確認し、目標達成に向けて邁進したいと考えている人には、スマホアプリのダウンロードがおすすめです。「マンダラート」アプリをスマホにダウンロードしてみましょう。
目標設定シートを記入するための準備7つ
プライベートの目標を設定する場合も、会社の目標管理制度の中で目標設定させられる場合も、目標設定シートへ記入すべきポイントは同じです。まずは、目標設定に記入すべき内容の洗い出しを行いましょう。
目標設定シートへ記入する前の下書きという意識ではなく、目標を立てる上での構成の検討として、準備作業を進めていきます。準備作業のひとつとして、いくつかのパターンの目標設定シートをダウンロードしておきましょう。
目標設定シートを記入するための準備1:目標を書き出す
まずは、自分の目標を書き出してみましょう。まだ目標設定シートに段階ではないので、メモ程度で構いません。メモ扱いなので、思いつくままに羅列してみましょう。
気取らずに、思いのまま「目標となること」を書き出してみると、自分で意識していなかった真意が見えてくる可能性もあります。
自分に制限をかけない
目標を書き出す段階では、誰が見ているわけでもないので、人の目を気にする必要はありません。他人から見たら「高望み」「実力とみあってない」と思われるような内容でも、気にせず書き出すことができます。
自分で勝手に「こんなこと無理だろう」「自分がこんな目標を掲げたら笑われるかもしれない」という制限はかけず、思いつくまま書き出してみましょう。
目標設定シートを記入するための準備2:目標を達成していく順番に並べる
目標を書き出し終わったら、どの順で達成してくのか順番をつけ、目標を並べ替えてみましょう。「達成していく順番」は、「達成させなければならない順番」と「達成させたい順番」が混じったものとなります。
「達成していく順番」は、本人が希望する目標達成の優先度とは別に、達成できるであろう時期まで含めて順番付けすることになります。
目標を絞る
掲げた目標の中に、突拍子もない目標が含まれていた場合は、この「達成していく順番」付けの段階で、かなり後ろの順番に追いやられ、順番をつけることができない可能性もあります。
この段階で「夢」と「目標」は切り分け、本当に実現させたい目標だけに絞り込みます。
ダウンロードした目標設定シートの形式に合わせて、目標の個数を絞り込みましょう。ただし、ダウンロードしたシートの形式に無理に合わせる必要はありません。
目標設定シートを記入するための準備3:短期目標を決める
目標を達成させる順番が決まったら、それぞれの目標に対する直近の目標を決めます。
大谷翔平選手が高校1年のときに掲げた目標は「ドラフト1位指名」です。高校1年生にとっては、2年後の目標です。だからといって、ただ2年間「ドラフトで指名されたいな」と考えているだけでは、目標は達成できません。
2年後に目標を達成するためには、直近の1か月、3か月で何を達成しておくべきかという、短期目標も必要になります。
目標設定シートを記入するための準備4:目標を達成する目的を考える
目標の絞り込みが終わり、それぞれの目標に対しさらに短期目標も設定できたら、次は、なぜその目標を達成したいと考えているのか、「目的」を考えてみましょう。目的がはっきりしないと、目標達成に向けての行動がぼやけてきます。
目的を意識することで、目標達成に向けてのモチベーションが維持できます。ダウンロードした目標設定シートに目的の記述欄がない場合でも、目的は明確にしておきましょう。
目標設定シートを記入するための準備5:ルーティン行動を考える
毎日繰り返し行われ、習慣になっている行動をルーティン行動と呼びます。ルーティン行動を大切にしている人は、類まれな成果を出せている人が多いということが知られています。
特にスポーツ選手が有名で、ラグビー五郎丸選手や野球のイチロー選手のルーティン行動がよく知られています。
自分が成長することで目標を達成させるためには、自分のルーティン行動を考え、毎日行うことで得られる「自己達成感」が糧となります。
目標設定シートを記入するための準備6:失敗の分析
ダウンロードした目標設定シートに目標を記入する前に、以前の失敗経験があれば、失敗に関する分析も行っておきましょう。
エジソンが「失敗は成功の母」といったように、過去の失敗は汚点ではなく未来の成功に向けての材料となります。
きちんと過去の失敗を活かすためには、失敗したという事実だけを心にとどめるのではなく、失敗の原因分析をしておく必要があります。
目標設定シートを記入するための準備7:成功の分析
失敗分析と同じように、過去の成功事例についても分析しておきましょう。なぜ成功したのかを分析しておけば、目標達成に向けて整えるべき環境や、踏んでいくべき過程などが明確になります。
自分では自覚していなかった、目標達成へ導くためのルーティン行動が見えてくる可能性もあります。
成功分析も失敗分析も、目標達成に活かすためには、あいまいな分析ではなく、未来に活かせる視点で分析を行う必要があります。
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ダウンロードした目標設定シートの記入例
目標設定シートには、多くのフォーマットがあるので、自分が目標管理をしやすい形を探し出してみましょう。大谷翔平選手の目標達成シートに倣うのであれば、マンダラート型の目標設定シートをダウンロードしましょう。
サッカー本田圭佑選手やイチロー選手の目標設定シートに倣うなら、「夢ノート」という形の目標設定シート(ノート)を購入することもできます。夢ノートをベースにした目標設定シートのダウンロードも可能です。
仕事関係
仕事関係の目標設定を行う場合は、プライベートの場合と大きく異なるわけではありませんが、目標の到達点(ゴール)と過程、達成期限をより明確にしておきましょう。
ダウンロードする目標設定シートのタイプは、時系列に記載する形式の方が適していますが、マンダラート型でも構いません。
ダウンロードした目標設定シートには、ゴールとなる目標とその期限を記入し、現時点までの短期目標をゴールから逆引きして記入します。
部活動関係
部活関係は、最終期限やマイルストーンとなる短期期限は、スケジュールとして決まっています。部活動の目標設定シートは、期間目標よりも、最終目標を達成するための過程の目標管理を中心に記入します。
マンダラート型シートをダウンロードした場合は、マトリックスの中心に最終目標を記入し、その周囲に目標達成のための要素を記入します。大谷選手が書いたシートをダウンロードし、参照してみると、有効な書き方が理解できます。
目標設定シートをダウンロードして目標達成を目指そう
目標設定シートには、いろいろなフォーマットがあり、それぞれダウンロードも可能です。会社で義務付けられている目標管理制度と内容は似ていますが、自発的に目標を立てるのは楽しみながら自分の目標に向かっていくことができます。
さっそくいくつかの目標設定シートをダウンロードし、目標を記入してみましょう。目標達成に向けて一番使いやすそうな目標設定シートを選び、自分の目標達成に向けて活用していきましょう。