そもそもコーポレートサイトって?
コーポレートサイト とは、企業の公式ウェブサイトです。企業の活動を、顧客や取引先、協力企業、投資家などに周知する目的で作成されますが、近年では採用希望者に対する企業アピールの場としても活用されています。
企業のイメージを浸透させるため、企業ロゴやキャッチコピーを使用し、サイトの配色にコーポレート・カラーを使う企業も増えています。企業のマーケティングツールとしても重要な位置づけとなっています。
コーポレートサイトの役割
コーポレートサイトは正式には「Corporate website」のことで、企業のWebサイトを指しています。企業が公式に運営・管理しているサイトのことなので、広義では会社が扱う製品やサービスに特化したサービスサイトやECサイトも含まれます。
一般的には狭義の「企業が情報を公開・発信するために運営するサイト」のことをコーポレートサイトと呼んでいます。
コーポレートサイトのコンテンツとは?
狭義の意味の「コーポレートサイト」を準備する場合、そのコンテンツは「企業理念」や「会社概要」「プレスリリース」「IR情報」といった、企業のそのものに関するものにします。
企業の情報を開示することは、顧客など企業を取り巻く関係者との信頼性を高めることにつながります。人間どおしの付き合いでは、お互いを人格や性格を知り合うことが必要であるように、ビジネスにおいて企業の理念や体質を理解してもらうことは重要なことです。
コーポレートサイトに必要な8つのコンテンツ
コーポレートサイトには、「最低でもこのコンテンツが必要だ」という決まりはありません。企業の特色を出すために、ほかのコーポレートサイトでは見かけないコンテンツを作成するのも大いに結構です。
しかし、顧客や取引先など、目的を持ってコーポレートサイトを訪れるユーザが、必要としている情報はくみ取っておきましょう。ユーザーが求めているコンテンツは、コーポレートサイトの基本コンテンツとして用意しておきましょう。
コーポレートサイトに必要なコンテンツ1:会社概要
「会社概要」とタイトルをつけるコンテンツには、会社の基本情報を掲載します。ユーザーは、会社の信用性を確認する際に、このコンテンツを確認します。「会社概要」としては、最低でも、以下の情報を掲載するようにしましょう。登記情報の主要部分を抜粋したイメージです。
【会社概要】
・会社名 (正式な社名)
・代表取締役
・本社所在地(本社および事業所・支店など)
・事業内容
・資本金
・設立(年月日)
コーポレートサイトに必要なコンテンツ2:サービス・商品の紹介
コーポレートサイトで、その会社の業務活動を知りたいときに参照するコンテンツが「サービス・商品説明」です。
企業側からすると、大いなるアピールの場ということになります。このコンテンツを省いてしまうと、ユーザーへの業務アピールに欠けるコーポレートサイトになってしまいます。
すべてのサービスや商品を掲載する必要はありませんが、外部へアピールする必要のある内容を適宜更新して掲載しておく必要があります。
コーポレートサイトに必要なコンテンツ3:採用情報
採用については、求人ポータルサイトを使っているという企業でも、自社のコーポレートサイトのコンテンツとしても「採用情報」は用意しておくのがおすすめです。企業に興味のある人は、求人ポータルよりも前にまず、コーポレートサイトにアクセスします。
採用情報の詳細は掲載しなくても、求人の概略的な情報と応募方法を掲載し、求人募集のないときは「現在募集は行っていません」と掲載するだけでも、求職者に対して親切です。
コーポレートサイトに必要なコンテンツ4:お問い合わせフォーム
ユーザの「声」を受け付けるコンテンツとして、コーポレートサイトに「お問い合わせフォーム」を用意しておくと、業務の効率化にもつながります。電話対応に割いていた人員・時間の削減も期待できます。
ただし、電話の場合よりもプレッシャーが少なく、回答が遅れてしまう危険性もあります。回答が遅れることは、そのままユーザの満足度低下につながってしまうため、回答待ち時間短縮のための施策も検討しておく必要があります。
コーポレートサイトに必要なコンテンツ5:最新情報
コーポレートサイトには、最新情報を集めたコンテンツを用意しておくと、頻繁にサイトを訪れてくれるユーザに対して親切です。
「最新情報」には、新規サービスや商品の発表など、会社の最近のニュースを、一目で確認できるように掲載しておきます。「最新情報」に直近の情報が掲載されていることで、「きちんとメンテナンスされているサイト」だと印象付けることもできます。
コーポレートサイトに必要なコンテンツ6:IR情報
IRとは「Investor Relations」の略で、IR情報は、上場企業が株主や投資家に対し、投資の判断材料として提供する企業情報です。
IR情報をコンテンツとして提供することで、企業としては資金調達などの戦略につなげることを期待できます。IR情報には、開示が義務づけられている有価証券報告書の内容にとどまらず、株主説明会動画など独自のコンテンツを掲載する企業も増えています。
コーポレートサイトに必要なコンテンツ7:個人情報保護方針
個人情報保護法施行以来、企業として個人情報をどのように扱っているのかは、ユーザの関心事項というよりは「企業として発信しておくべき情報」になっています。個人情報保護方針のほかにも以下の個人情報保護関連コンテンツを準備しておくことをおすすめします。
【個人情報保護関連コンテンツ】
・個人情報保護方針
・個人情報の管理
・個人情報の利用目的
・個人情報の第三者への開示・提供の禁止
コーポレートサイトに必要なコンテンツ8:サイトマップ
コーポレートサイトのコンテンツ量が多くなると、サイトを訪れたユーザが目当てのコンテンツを探し出すのに時間がかかってしまう可能性も高くなります。
ユーザビリティ向上の意味でも、「このコーポレートサイトにどのようなコンテンツがあるか」が一目で確認でき、目当てのコンテンツをリンク表示できるサイトマップを用意しておきましょう。
コーポレートサイトで更に差をつけるおすすめコンテンツ6つ
コーポレートサイトのコンテンツの種類に決まりはありませんが、「揃えておくべき」コンテンツに関しては、どの企業のサイトも似たり寄ったりの種類となります。
有効な情報を求めてコーポレートサイトに訪れるユーザに、魅力を感じてもらえるサイトを構築するためには、「揃えておくべき」コンテンツ以外の部分で、魅力的な内容のコンテンツを揃える必要があります。
コーポレートサイトで更に差をつけるおすすめコンテンツ1:スタッフブログ
「スタッフブログ」というコンテンツを置く目的は、「スタッフ目線の発信で、会社の活動を身近に感じてもらうこと」にあります。広報から発信されている情報に比べると、スタッフ発信とされるブログには、会社の日常が垣間見え、特に就活生などからは親しみを感じてもらえます。
ブログという形で更新を頻繁に行えば、ブログを楽しみにサイトを訪れるユーザも見込め、サイトの活性化や、会社のファンが増える可能性もあります。
コーポレートサイトで更に差をつけるおすすめコンテンツ2:社長メッセージ
コーポレートサイトにおすすめのコンテンツのひとつが、社長や会長など、企業の代表者のメッセージです。
会社の代表者が発信する企業経営の考えや信念などを直接目にすることで、サイト訪問者にとって、その会社が進んでいく企業としての方向性などがとてもわかりやすくなります。
会社の顔である社長の言葉は、顧客や取引先にとっても気になるものなので、企業アピールのコンテンツのひとつとして用意しておきましょう。
コーポレートサイトで更に差をつけるおすすめコンテンツ3:実績一覧
会社の実績を一覧化したコンテンツを用意しておくと、コーポレートサイトに訪れた人がその会社の活動を知るのに役立ちます。
個人の履歴書に「学歴」や「職歴」を書くことで、面接官に個人の実力や技術を思い描いてもらえますが、企業にとっても実力をアピールすることは大切です。
実績だけでなく、案件を進めていくプロセスについても記載されていると、顧客や取引先にとっても、仕事のやり取りを想定しやすくなります。
コーポレートサイトで更に差をつけるおすすめコンテンツ4:よくあるご質問
多くのサイトに用意されている「よくあるご質問」や「FAQ」といったコンテンツは、ユーザにとっても企業側担当者にとっても、時間の節約につながるコンテンツです。内容を吟味して用意しておくことをおすすめします。
いったん作成したらそこで終わりとするコンテンツではなく、「お問い合わせフォーム」などからの質問を随時反映させていくことで、ユーザに親切なサイトとして評価されるでしょう。
コーポレートサイトで更に差をつけるおすすめコンテンツ5:お客様の声
「お客様の声」や「利用者の意見」といった、お客様の評価を包み隠さず掲載するコンテンツもおすすめです。企業が自らを紹介する「代表者の言葉」や「実績一覧」を自己紹介だとすると、「お客様の声」は他己紹介にあたります。
お客様からの高い評価があれば、これから仕事を依頼しようとしている人に、安心感を与えることができます。厳しい意見に対しては、その回答を掲載することで、企業の誠実さをアピールできます。
コーポレートサイトで更に差をつけるおすすめコンテンツ6:コラム記事
会社で扱っているサービスや商品に関連するプチ知識や、動向など、あまり系統を絞りすぎないコラムコンテンツは、サイトを訪問したユーザの関心をひくことができます。
コラムを定期的に更新することで、コラムファンが定期定期にコーポレートサイトを訪れるきっかけにもなります。
コラム内容は、会社や業界の中では当たり前のことでも、社外の人はなかなか知りえない知識やノウハウなどがおすすめです。
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コーポレートサイトのメリット6つ
すでにほとんどの企業がコーポレートサイトを設営していますが、そこにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、コーポレートサイトを持つことで企業にもたらされるメリットを6つご紹介します。
コーポレートサイトのメリット1:企業イメージの向上が図れる
コーポレートサイトは、インターネットに接続しさえすれば、誰であっても目にする可能性がある「会社の看板」です。
ユーザーは、コーポレートサイトのコンテンツのラインナップ、内容を見て、その企業に対する第一印象を抱きます。ここで受けた印象は、長い間その人が企業に抱くイメージとして継続します。
そのため、コーポレートサイトのコンテンツについては、おざなりではなく、重々検討を重ね決定することをおすすめします。
コーポレートサイトのメリット2:企業の存在証明になる
今では小さな企業でも必ずといっていいほどコーポレートサイトを設けています。誰かが、貴方の会社に興味を抱き、ネット検索してみたときに、貴方の会社のコーポレートサイトが見つからなかったら、検索をした人はどのように感じるでしょう。
関連情報だけが表示されたり、類似名称の別会社のサイトしか見つからなかったりして、ネットに正式な情報が見つからないということは、その企業の存在すら疑われてしまう可能性もあります。
コーポレートサイトのメリット3:利用者へのサポートがスムーズ
インターネットが普及する以前は、顧客からの主な問い合わせといえば「電話」でした。ネットが普及してからは、コーポレートサイトに「問い合わせ」関連のコンテンツが用意され、顧客は問い合わせフォーム経由で企業とつながることが増えています。
顧客窓口となるコンテンツによる、サポート体制を充実させることができれば、顧客にとってはストレスを軽減できます。企業側としても電話対応にかける手間とコストを軽減できます。
コーポレートサイトのメリット4:ビジネスチャンスにつながる
コーポレートサイトは企業の看板です。顧客や取引先がこの看板を見つけてくれることで、コーポレートサイトが営業活動の一端を担ってくれることも期待できます。
個人だけでなく企業でも、必要な技術やノウハウを持っている会社を、Googleなどの検索エンジンを使って探すことが増えています。今まで取引関係がなかった顧客や取引先でも、コーポレートサイトのコンテンツを見て、コンタクトを取ってくる可能性があります。
コーポレートサイトのメリット5:会社が求める人材を確保できる
今では就職活動の際も、コーポレートサイトのコンテンツを参照して、その企業の沿革や活動を知り、就職の検討をするようになっています。
大手求人ポータルサイトなどを利用するだけでなく、コーポレートサイトに直接求人情報を掲載しておけば、会社に魅力を感じた人材がそのまま求人応募してくる可能性が高くなります。コーポレートサイトなら、求人コンテンツで詳細部までアピールできるという強みもあります。
コーポレートサイトのメリット6:時流に合わせた情報を発信できる
インターネット普及以前は、企業が自社の企業理念や強味・弱みなどの情報を発信する場合、企業パンフレットや新聞・雑誌広告などに頼るしかありませんでした。こうした出版物は、掲載する内容の検討から確定、実際に出版物として出せるようになるまで時間がかかりました。
コーポレートサイトへの掲載であれば、コンテンツ内容の検討さえ終われば、短時間でサイト修正し、外部へ向けて発信することができます。
最適なコンテンツでビジネス効果を最大限に引き出すコーポレートサイトを!
コーポレートサイトは、新たなユーザや取引先を開拓するためのツールとしても活躍してくれます。
そのためには、サイトのコンテンツを充実させ、今まで会社と縁のなかったユーザに訪問してもらうことが大切です。会社と関係なさそうなユーザでも、どこかで縁が発生する可能性もあります。
まずは、多くの人が興味を持ち、コーポレートサイトを訪れたいと考えるようなコンテンツ作りを考え、ビジネスチャンスを広げましょう。