レスポンシブデザインとは
現代では、ウェブサイトはパソコンやスマートフォン、タブレットといったあらゆる機器から閲覧することができます。そのため、現代のウェブサイトはどの機器からでも見やすい物でなければいけないでしょう。ここで必要になってくるのが、レスポンシブデザインです。
レスポンシブデザインは、どの大きさの画面にも対応し、閲覧しやすいウェブサイトにするためには必要な物です。スマホサイトなど、画面ごとで見せ方が異なります。
PC・スマホサイトに合わせて最適なレイアウトで表示される
レスポンシブデザインとは、ウェブサイトを機器ごと最適な表示にすることです。スマホサイトを別に作り、表示する方法もありますが、1つのファイルで全ての機器に表示できるようになります。
画像やテキストはどの機器から見ても同じ内容の物なので、後で修正や更新をしやすく、機器ごとで情報が異なるという事態を防ぐことができます。ただし、レイアウトを変更するなどの大規模な修正を行うと手間がかかってしまうでしょう。
レスポンシブデザインの特徴6つ
レスポンシブデザインとは、機器ごとにウェブページを異なる表示にする技術です。同じウェブサイトを閲覧しても、機器ごとに合わせたレイアウトやデザインで表示されるため、拡大や縮小を行わなくても快適に利用することができるでしょう。
レスポンシブデザインは「レスポンシブ対応」とも呼ばれることがあり、スマホサイトにも対応している物がほとんどです。ここからは、レスポンシブデザインの特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴1:サイト管理がしやすい
レスポンシブデザインはサイトを管理しやすく、これはレスポンシブデザインの最大のメリットになります。昔はPCサイトをスマホサイトにも対応する場合は、スマホサイト用の別のサイトを個別に作る必要があったため、機器ごとにそれぞれ更新が必要でした。
レスポンシブデザインは、機器ごとに適した表示に切り替わるだけでなく、1つのサイトを編集するだけで済むので、機器ごとで更新する手間が省けます。
特徴2:サイト離脱を防ぐ
レスポンシブデザインを実装することで、サイトの見づらさや読みづらさから閲覧数を減らす事態を防げます。スマホサイトに対応していないサイトを利用した際に、画像や文字が小さいと一々拡大する必要があり、ユーザーはストレスを感じてしまうでしょう。
レスポンシブデザインに対応することで、サイトの拡大などの作業を減らせるため、閲覧数を確保することができるでしょう。そしてサイトのパフォーマンス向上にも繋がります。
特徴3:SEO対策が有効
レスポンシブデザインにはSEO効果があり、スマホサイトに非対応なサイトは表示順位が下がります。そのためウェブサイトを作るには、レスポンシブデザインを実装することを大前提としましょう。
レスポンシブデザインは、スマホサイトとPCサイトの両方で同じ内容が表示されなければいけません。そのため実装する場合は、文字や画像のコンテンツなどの他に、必要なデータが同じように記載されているかを確認しましょう。
特徴4:速度が遅い
レスポンシブデザインには、メリットだけでなくデメリットもあります。1つのサイトにおいて機器ごとの画面サイズに対応させなければいけないため、機器ごとのデータを1つにまとめて管理しなければいけません。
PCでサイトを閲覧する際には問題ありませんが、スマホサイトの場合はPCサイトと同じ大きさのデータを読み込むため、表示に時間がかかるでしょう。そのため情報量が多いサイトだと、読み込みが遅くなってしまいます。
特徴5:開発費用がかかる
レスポンシブサイトを作る場合は、全ての機器の画面サイズに適応している必要があるため、機器ごとにデザインと設定を考えなければいけません。そのため制作時間や工数がかかってしまい、早めにサイトを作らなければいけない人には負担になってしまいます。
サイトの制作に工数や時間を要する分、構築費用が通常のウェブサイトを作る時よりかかってしまうでしょう。加えてプログラミングの知識と技術が同時に必要です。
特徴6:デザインに制限がかかる
レスポンシブデザインにはデザインの制限があるため、基本的に1つのデザインを色々な機器に対応できるように設計しなければいけません。例えばPCで表示するには適切な文字数でも、スマホサイトだと文字が密集して読みづらくなる場合があります。
どの機器にも対応するように、デザインや文字数を一定にしておく必要があります。機器ごとに画面の大きさが異なるため、コンテンツの見せ方が根本的に違いが生じるでしょう。
スマホサイトの特徴3つ
最近のスマホサイトは、フリック操作などのスマートフォンにしかない操作に対応しているのが特徴的です。通常のスマホサイトはスクロールの方向が上下だけですが、左右に動かすことでタブを切り替えたり、別のメニューを表示できます。
SNSサイトに投稿を直接行える項目が設けられているなど、目的ごとで使用できる機能が備わっているのも魅力の1つです。ここからは、スマホサイトの特徴について詳しく見ていきましょう。
特徴1:スマホに特化したデザインが構築できる
スマホサイトはタップで操作するため、バナーやメニューなどの項目が大きめのサイズで表示されている場合がほとんどです。スマートフォンの画面に対し人間の指はとても大きいため、タップできる部分をはっきりと表示しておかなければいけません。
スマホサイトの方がPCサイトの設計に比べ、軽くて見やすいウェブサイトを制作することができます。またブラウザの新しさは関係ないため、最新技術をたくさん練り込めるでしょう。
特徴2:PC用・スマホ用など更新や修正の手間がかかる
PCサイトととスマホサイトは別々のファイルで管理しなければいけないため、追加や修正、更新に手間がかかってしまいます。さらに画像や動画などの素材は、スマホ用とパソコン用の2種類を同時に揃えなければいけません。
パソコンとスマートフォンは機器が違っても、閲覧できるサイトの内容はほぼ一緒である場合が多いです。またスマホサイトの構築には、レスポンシブデザインには不要な工数がかかる場合があります。
特徴3:検索結果上位に表示されにくくなる
2015年からは、スマホに未対応のサイトの離脱率や読みづらさだけでなく、検索順位の下落も予想されています。またスマホサイトの場合は、スマホに未対応のホームページには順位を下げるように、Googleが独自に変更を行っています。
検索結果では順位だけが違うだけでも、閲覧数やクリック率が下がってしまうでしょう。またスマホ未対応のまま何も改善がなければ、集客力が大きく落ちる場合があります。
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レスポンシブデザインの実例3選
レスポンシブデザインを実装する場合は、まずビューポートを設定しましょう。ビューポートとは画面の大きさごとの表示領域を調整するコードで、HTMLファイルのheadというタグ内にコーディングします。
次にメディアクエリの記述は、画面の大きさごとにCSSを切り替えるために必要で、スマホサイト用とPC用にそれぞれ指定することができます。ここからは、レスポンシブデザインの実例について詳しく見ていきましょう。
マクドナルド
ファストフード店の追う手であるマクドナルドのサイトは、レスポンシブレイアウトを採用しているページとして有名です。スマホサイトとPCサイトのそれぞれから閲覧すると、それぞれ同じコンテンツが表示されます。
レスポンシブレイアウトとは、ウェブサイトのコンテンツを機器の画面の大きさに合わせて見映えだけを最適化する方法です。メンテナンスは簡単ですが、レイアウトに最適な画像の配置などを検討する必要があります。
無印良品
無印良品は昔から世界的に有名な企業で、ウェブサイトはレスポンシブデザインに対応しており、無印良品も上述のマクドナルドと同じく、レスポンシブレイアウトを採用しています。メンテナンスが手軽で、レスポンシブレイアウトの特徴を活かせているのが特徴的です。
無印良品のような色々な種類の商品を扱う企業のサイトは、更新を頻繁に行うことを前提としてサイトを構築する必要があるでしょう。
Amazon
Amazonは世界最大手のECサイトとして世界的に馴染んでおり、至るところでフレキシブルレイアウトを採用しているのが特徴的です。色々な機器から、ウェブサイトにアクセスすることを前提に構築されています。
フレキシブルレイアウトとは、使用する機器の画面サイズに合わせて、サイズを超えないようにレイアウトを採用する方法です。サイズを設定することで、機器に応じで柔軟に対応することができます。
スマホサイトの実例3選
スマホサイトを制作する際には、ほとんどのサイトにユーザーインターフェース(UI)デザインが搭載されています。インターフェースは境界面や接点という意味で、複数の異なる物を繋ぐ際に必要です。
ユーザーがスマホサイトを心地良く利用するには、使い心地や操作性に優れた物を作らなければいけません。ここからは、使いやすいと評判が良いスマホサイトの実例を紹介するので、詳しく見ていきましょう。
ユニクロ
使いやすいスマホサイトには、ユニクロが挙げられます。店頭まで行かなくても、スマホサイトしか買えないサイズの服を買うことができたり、国内では販売していない商品が揃えられているのが特徴的です。
閲覧者の好みや体形に合わせ、オーダー感覚で選べる商品も最近は増えています。ユニクロの良さを上手く伝えられており、操作が少なく閲覧者にストレスを与えない設計が印象的です。
ANA
ANAのスマホサイトである「ANA SKY MOBILE」は、シンプルで使いやすいサイトにリニューアルされました。サービスはこれからも進化することが見込まれ、旅行の計画などの利用状況に合わせた情報を直感的に見つけられるようなっています。
みずほ銀行
みずほ銀行のスマホアプリでは、簡単に残高を照会することができるのが特徴的です。みずほダイレクトへの簡単なログインから、色々なサービスへワンタッチで簡単にアクセスすることができます。最近はリニューアルされ、よりシンプルに安全に使えるようになりました。
それぞれのメリット・デメリットを考えてサイトを作ろう
レスポンシブデザインを利用してウェブサイトを制作すると、閲覧者が使いやすくサイトを運営する側でも、メンテナンスがしやすいです。ウェブサイトの業種に合わせて、レイアウトやサイトの特徴ごとでどのレイアウトを採用するかがわかれるでしょう。