羽生善治の名言と格言集・羽生善治の生い立ちと性格

雑学

藤井聡太四段(14)が最年少棋士として将棋界の最多連勝記録を30年ぶりに塗り替えたことで賑わっている将棋界。昨年は映画『聖の青春』が公開されたこともあり、将棋に再注目する人が増えています。

映画の中でも主人公聖の最大の敵役として登場した羽生善治氏。現在では将棋に詳しくない人でもその名前を知る将棋士です。

羽生善治氏はその将棋の腕はもちろんのこと、人柄や、これまで残してきた名言・格言も評価されています。将棋をしている人ではなくとも感銘を受ける名言や格言をまとめてみました。その名言や格言の持つパワーを、ぜひ皆さんの生活の中にも生かしてください!

羽生善治の生い立ち

羽生善治さんの名言や格言に触れる前に、一度生い立ちについて振り返ってみましょう。

羽生善治がプロ棋士になるまで

その道場に通いながら、みるみるうちに将棋の腕を上げていった羽生善治さん。なんと小学校5
年生の10月には五段となり、アマチュアの中での強豪レベルへと昇りました。

小学校6年生の春、小学生将棋名人戦で優勝し、日本将棋連盟のプロ棋士養成機関である
新進棋士奨励会に試験を経て合格。その後も驚異的な速さで昇級・昇段を重ね、1985年12月18日に三段で13勝4敗の記録を持って四段に昇格しプロ棋士となった。当時羽生善治さんは15歳。中学生でプロ棋士となったのは、加藤一二三氏、谷川浩司氏に続く3人目の快挙となりました。

将棋界初!7タイトル制覇

それまでも数々の記録を塗り替え、将棋界の今後を引っ張っていくと言われていた羽生善治さん。ついに1996年2月14日、将棋界で初の7タイトル独占を達成しました。

全7タイトルのうち竜王以外の6つのタイトルにおいて永世称号の資格を取りました。さらに名誉NHK杯選手権者の称号も保持しており、7つの永世称号を保持したのは史上初の快挙となりました。

有数クラスの棋士が集まった同世代は「羽生世代」と呼ばれ、将棋界に新たな風を吹き込むことになったのです。

羽生善治の性格

羽生善治さんの生い立ちを振り返ってみると将棋界に数々の新記録を残した人物であることが分かります。そして多くの人々の心に響く名言や格言を生み出した羽生善治さん。そんな羽生善治さんは一体どのような性格の持ち主なのでしょうか?

勝利を喜ばない

羽生善治さんの将棋を見ていると、戦いに勝利したあとに安堵したり喜んだりする姿が見られないのが印象的です。まるで何かを考え込むように、まるで怒っているかのような表情になるのが特徴的です。

以前、羽生善治さんはインタビューの中で、「相手でも自分でも、どちらかが悪い手を指すと、もっと凄いものを作り出せそうなチャンスがなくなってしまった、ということですから。」と発言しています。将棋で自分が勝ち進むこと以上に、その対局自体の面白さを追求する姿が窺えます。

大人しく控えめな性格

小学生時代から羽生善治さんのライバルとして有名である森内氏によると、「小学生の頃から大人しく、控えめな性格であった。」と語られています。しかし対局となると、「とても負けず嫌いでなかなか投げないという性格は今も変わっていない。」とも語っています。

羽生善治さんにインタビューをした記者も、羽生善治さんは控えめな話し方で、「いくら話を聞いても何も出てこなくて困った。」と語っています。大人しく控えめな性格であり、将棋の対局の時は負けず嫌いであるというところは今も変わっていないようです。

寝癖がトレードマーク。

羽生善治さんといえば、対局時の寝癖がトレードマークであるとされています。結婚を機に、一時はあまり寝癖が見られなくなりましたが、2013年の王座戦第4局では「後頭部に見事な寝癖がついている。」と記録が残るほどでした。また、その寝癖になぞらえたオマージュソングがあるほど、寝癖がトレードマークとして有名です。

羽生善治さん自身もインタビューの中で目標を聞かれた際に「昼まで寝ないこと。」と答えているものもあり、羽生善治さんはしっかりと睡眠をとって対局に臨むようです。

羽生善治の名言・格言

羽生善治さんの生い立ちや性格を振り返り、人柄が分かったところで、羽生善治さんの名言や格言をまとめてみました。将棋とは縁遠い生活を送っている人にも心に響く名言や格言がたくさんあるのではないでしょうか?

大一番での対局での名言・格言

【名言・格言①】
「大一番の対局では誰しも手堅く安全、確実な道を選びたくなるものだ。自分もそうすることがよくある。しかし、確実にという気持ちに逃げると勝負に勝ち続けるのは難しくなってしまう。」

数々の大勝負を勝ち抜けてきた羽生善治さんが、大一番での対局について残した名言です。これは勝負の対局だけに言えることではないでしょう。

人間誰しも、「ここが勝負!」と意気込む瞬間があります。意気込むことで、「必ず成功したい」という強い気持ちが生まれる反面、「必ず勝たなくてはいけない」という焦りも生まれてしまうものです。リラックスしている時なら生まれていたかもしれない新たな発想が、緊張することで生まれなくなってしまうというのは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?「確実に」という焦りに逃げないことが勝負の鍵であることがこの名言から学べます。

興味が続くかぎり集中力は続くものです

【名言・格言②】
「興味が続くかぎり集中力は続くものです。」

集中力がない、という悩みや、なかなか集中が続かないという悩みは社会人にもよくある悩みです。仕事に集中しなければならないのにどうしても気がそれてしまう。集中力を一種の能力のように思っているといつまでたっても集中力は身につかないということを教えてくれる名言です。

羽生善治さんのこの格言からも分かるように、集中力というのは直接自分の興味と繋がっています。「やらなければいけないから集中しなくてはいけない」という考え方から、目の前の仕事にどう関心を持つかということに考えを変えていくといいのかもしれません。

誰でも最初は真似から始める

【名言・格言③】
「誰でも最初は真似から始める。しかし、丸暗記しようとするのではなくどうしてその人がその航路をたどったのか、どういう過程でそこにたどり着いたのか。その過程を理解することが大切。」

職人さんは言葉で教えてもらうのではなく、師匠の動きを自分で見て、まずは真似ることで学んでいくと聞きます。この格言からも分かるように、何事も初心者はまず真似をすることから始まります。ですが、ただそっくりそのまま真似ているだけでは、師匠を超えることは二度とないのです。その人がどのような考えを持ってそこにたどり着いたのかを理解しようとすることで、自分にしかできないものが生まれるのでしょう。

プレッシャーはその人の持っている器に対してかかる

【名言・格言④】
「プレッシャーはその人の持っている器に対してかかるものだ。器が大きければプレッシャーを感じることがないはずだと自分に言い聞かせています。」

誰しも一度はプレッシャーに押し潰されそうになってしまうことはあります。プレッシャーとは周囲の期待が生み出す重圧です。この格言からはプレッシャーとどう戦うかではなく、プレッシャーとの付き合い方を教えてくれます。

自分の器が小さければ初めからプレッシャーがかけられることはありません。勝負に一度成功し、成功を重ねていくとどんどん器と共にプレッシャーも大きくなっていくのです。自分の器を大きくすることでプレッシャーを感じずに勝負に挑んでいくというこの格言。難しいことかもしれませんが、プレッシャーに打ち負けてしまいそうな時は、この名言を思い出して自分を奮い立たせていきましょう。

名言や格言が明日の自分に教えてくれること

この記事を読んだ人の中には、将棋には全く関心を持ったことのない人もいるかもしれません。ですが、何かをやり遂げた人の言葉には、必ず誰しもの人生に共通する名言や格言が含まれています。

名言や格言を生み出し、言葉で人の心を動かせる人物には共通点があります。それは自分がとる行動に対して、必ず自分の考えを持っているということです。人は自分で考えて行動をすることでその人にしかないものを生み出すことができるのではないでしょうか?

今回はプロの将棋士であり、数々の伝説を残してきた羽生善治さんの名言や格言を紹介しました。この記事で紹介した名言、格言の中に、あなたの心に響くものはありましたか?日々の仕事や生活の中で、偉人の言葉をまずは自分に取り入れて挑戦することで、次はあなたが名言や格言を残す人物になるかもしれません。

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