孔子の名言と格言集|孔子の生い立ちと性格

雑学

孔子の生い立ち

孔子には3000人にものぼる弟子がいたと言われています。孔子の教えは儒家といわれて、今もなお名言や格言としても語り継がれています。

中国では分裂と戦争がたくさんありました。紀元前497年には自分の理想を受け入れてくれる主君を求めて、弟子とともに諸国巡遊の旅に出ましたが、孔子の教えに耳を貸す諸侯が現れませんでした。

紀元前484年、69歳のときに14年にもわたる亡命・遊説の旅を経て魯に帰国しました。帰国後は、詩書など古典研究の整理を行いました。紀元前479年、74歳で死去しています。

孔子の教えは、弟子の手によって『論語』にまとめられました。

孔子の死後、儒家は八派に分かれました。その中で孟子は性善説というものを唱えました。孔子が最高の徳目とした仁に加えて、実践が可能とされる徳目義の思想を主張しました。荀子という弟子は性悪説を唱えて礼治主義を主張したといわれています。

『詩』『書』『礼』『楽』『易』『春秋』といった周の書物を六経として儒家の経典として定めています。今では儒教は中国思想の根幹たる存在となっています。名言や格言としても非常に沢山残っています。

孔子の性格

徳を積むということがどのようなことなのかということを孔子は非常に真剣に考えていました。孔子の名言や格言から見ても分かるように、とても前向きな生活が出来ていた人であり、人からも慕われていたのではないかと考えられます。

また、孔子の名言や格言からは得を積むということがどのようなことかということを考え、人々に教えを説いた孔子は弟子がたくさんいたことからも信頼されていたということが伺えます。

仁義や礼を大切にしたと言われている孔子は非常に人との関わりということを大切にしていたのではないかと考えられます。

孔子は人を大切に出来るということは自分を大切にする人でもあったといえます。自他共大切にするという考え方が暖かくも厳しい教えとして名言や格言として残っているのです。

今では中国にとって欠かせない考え方の1つとされていることもあり、非常に教えとしてもしっかりとしたものであるという事も分かります。

孔子の名言・格言まとめ

わかりにくい言葉遣いに関しては分かりやすいように解説を付けています。是非参考にして下さい。また、孔子の名言や格言は漢文のままで読むことでその深さがより理解できます。是非原文も探して一度見てみると良いでしょう。

孔子の名言・格言(1)から(5)

(1)良薬は口に苦くして病に利あり忠言は耳に逆らいて行いに利あり

良薬は、苦くて飲みにくいが病気には効くという教えのようです。よい忠告は、聞くのはつらいが反省し行いを正せば、自分のためになるということを指してもいると言われています。

(2)徳ある人を見たら、その人に並ぶことをめざせ。徳なき人を見たら、我が身を振り返り、自省せよ。

(3)最も賢い者と最も愚かなものだけが、決して変わることがない。

(4)二度と帰らぬものは過ぎ去った歳月である。

(5)二度と会うことができないのは死んでしまった親である。

孔子の名言・格言(6)から(11)

(6)好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ。

(7)何事も楽しんでやりなさい。楽しんでやることで、思わぬ力が発揮されるものなのだ。

(8)君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
優れた人物は、人と協調するが主体性を失わないということ。一方小人物は、表面では同調するが心から親しくなることはないということを意味しているそうです。

(9)過ぎたるはなお及ばざるが如し
度が過ぎることも不足するのと同じように良くないということです。

(10)人間は逆境において人間の真価を試される。
人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむという意味だそうです。

(1)成功者は必ず、その人なりの哲学をもっているものだ。
その哲学がしっかりしているからこそ、成功者の人生は揺るがないのだということ。

孔子の名言・格言(12)から(20)

(12)その人を知らざれば、その友を見よ。

(13)止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい。

(14)過ちて改めざるこれを過ちという
誰でも過ちを犯します。しかし、それに気づきながらも改めようとしないことこそ、本当の過ちであるということを表した名言・格言です。

(15)良心に照らして少しもやましいところがなければ、何を悩むことがあろうか。
何を恐れることがあろうか。

(16)義を見てせざるは勇無きなり
人としてなすべきことと知りながら、それを行わないのは、勇気がないためであるということを示した名言・格言です。

(17)学べばすなわち固ならず
学問により、視野も広がり、柔軟となって、頑固さがなくなるという名言・格言。

(18)一を以て之を貫く
一貫して変わらずに道を進むという名言・格言。

(19)十人が十人とも悪く言う奴、これは善人であろうはずがない。だからといって
十人が十人ともよくいう奴、これも善人とは違う。真の善人とは、十人のうち五人がけなし、五人がほめる人物である。

(20)物事を迅速にしたいと、望んではならない。小さな利点に目をとめてはならない。
物事を早く行うことばかり望むと、十分になすことができない。小さな利点にとらわれると、大きな仕事が達成できない。

君子の九思

生活する上で心がけたいこととして孔子は次の9つを挙げています。こちらも孔子の有名な名言・格言です。是非参考にしてみて下さい。

君子の九思(心掛けるべき九つのこと)

1.物を見るときは、はっきり見る
2.聞くときは、誤りなくしっかりと聞く
3.表情はおだやかに
4.態度は上品に
5.言葉は誠実に
6.仕事には慎重に
7.疑問があれば、質問する
8.みさかいなく怒らない
9.道義に反して利益を追わない

人間関係と人生における大切な名言と格言

孔子が残した名言や格言は見て分かるように人間関係と人生において大切なことをまとめたものが多いということがわかります。生活において大切な知恵や徳についての名言や格言もたくさんあり、生活の知恵としても今でも中国の人々はじめ、世界中の人々が参考にしています。

生活において必要な心がけを上げることによって人々により高い精神性を目指してほしいと考えていたのかもしれません。また、人として当たり前の事を当たり前にできるようになってほしいという願いが孔子の名言や格言からは伺えます。

人間関係についての孔子の名言や格言も、言われてみれば納得できることが沢山有ることがわかります。人間関係の悩みはいつの時代も尽きないものです。いつも悩みに上がってしまうような問題を挙げることによって、人と人との交わりを増やしたり、より円滑で円満な関係を築けるようにしたいと孔子は考えていたのだろうと推測されます。

孔子の教えは2500年

孔子の教えは名言や格言としても親しまれるほどに2500年という時間を経て読まれ続けられています。生きている間には、なかなか教えが主君に気に入ってもらえず、苦しい思いをしたようですが、死後、その素晴らしさに多くの人が気が付いたようです。

孔子の名言や格言から見ても分かるように、礼と仁を重んじる考えを重視しています。これらの名言や格言は、円滑な人間関係を築く上でとても役立つでしょう。また、座右の銘としても非常に良いでしょう。

孔子の教えを生活に

今回紹介した名言や格言はほんの一部です。今回紹介した名言・格言はその中でも今もなお沢山の人に語り継がれている有名なものです。

孔子は人のことを見るということにおいて大切なことを分かりやすく言葉にしています。名言や格言を参考にして人間関係を円滑にしたり、自分の生活をより良くするために是非活かしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました