ドナルド・トランプの名言と格言集|トランプの生い立ちと性格

雑学

ドナルド・トランプってどんな人?

2017年1月20日、アメリカ合衆国第45代大統領が就任しました。今まで政治経験がまったくない、実業家のドナルド・トランプがアメリカの有数に立ったのです。

毎日テレビや新聞のニュースでこの人の顔を見ない日はありません。良くも悪くも話題に事欠かない注目の人物です。

ドナルド・トランプとはどのような人物なのでしょうか?その生い立ちやトランプが発した名言などを交え、ご紹介します。

ドナルド・トランプの生い立ち

1946年6月14日、ドイツからアメリカに移民した父フレデリック・トランプと、スコットランドから移民した母メアリー・アンとの間に第4子として生まれたのがドナルド・トランプです。

父はニューヨーク・クイーンズ地区で不動産業を営んでおり、幼少のころからトランプは裕福な家庭で育ちました。

15歳のとき、素行の悪さから全寮制のミリタリー・アカデミーに入れられたトランプは、ここで徹底的に集団行動、絶対的な上下関係を学びました。

卒業後はフォーダム大学に通ったのち、不動産の専門学科があるペンシルベニア大学の経済学部に編入し卒業後は父が経営する不動産屋「エリザベス・トランプ・アンド・サン」に入社。父から徹底的に不動産について学びました。

学生時代のトランプは新聞配達のバイトをしていましたが、父が運転する車にのって配布していたというのは有名な逸話です。

トランプ、不動産王への道

1960年代から70年代にかけ、トランプには徴兵義務が課されましたが、大学在学中だったことと、健康上の理由で計5回、徴兵猶予となっています。これによりトランプは政治経験はおろか、軍務経験もない、前例のない大統領になったのです。

トランプ27歳のとき父の会社を継ぎ、以降本格的にホテル経営やカジノ経営に乗り出します。それまで父の不動産屋では大きな物件・案件を取り扱うことがありませんでした。チマチマしたビジネスにガマンならなかったトランプは、会社を継いだ後自分の好きなようにビジネスを始めたのです。

1980年代になるとアメリカ経済の好景気もあって、トランプのビジネスは順調に成功を収め「アメリカの不動産王」と呼ばれるようになりました。

4回の破産

不動産王として名を馳せたドナルド・トランプは過去、4回(1991、1992、2004、2009)も自身が経営する会社を破綻させました。

失敗しても諦めない。それがドナルド・トランプなのです。

最初の自叙伝出版

1988年、トランプ42歳のとき『トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ』(早川書房)が刊行されました(現在はちくま文庫)。刊行当時、全米で大ベストセラーとなり翻訳版が日本でも大ヒットとなりました。本書の中でも数多くの名言・格言が生まれます。

発売29年後に、ゴーストライターを務めたトニー・シュウォルツはお金が必要だったのでゴーストライターを引き受けた。本の売り上げを伸ばすため残酷な実業家ではなく、共感を得られるような人物像に書いたと告白しました。

シュウォルツ氏は「もう一度書き直せるなら本のタイトルは『反社会的行為者」になる」と2016年「New York Times」のインタビューで答えました。

ニューヨーク五番街にトランプ・タワー建設

トランプ大統領就任で一気に世界的に知名度を高めたのが、ニューヨーク五番街(TIFFANY&CO.の隣)にある「トランプ・タワー」です。

1983年に建てられ、不動産王トランプの代名詞ともいえる存在のビルです。高級アパートメント、ショッピングモール、オフィスエリアから成り立ち、80年代には映画監督のスティーブン・スピルバーグや元ボクシング王者マイク・タイソンが住んでいたことで有名です。

大統領選でトランプ勝利が決まったのち、日本の安倍首相が表敬訪問したのもこのトランプ・タワーでした。

トランプ、タレントとして人気者に

アメリカの人気リアリティ番組「The Apprentice(アプレンティス)」は全米のお茶の間にドナルド・トランプの名を一躍とどろかせた番組です。

2004年にスタートしたシーズン1から2012年のシーズン12まで、トランプがホスト(番組進行役)を務め、ニューヨークを舞台に参加者が課題に取り組み、実業家が経営する会社で働く逸材を決めるというサバイバル番組が放送されました。

この番組から生まれた名言・格言が「You’re Fired!」(お前はクビだ!)です。

トランプが大統領に就任した2017年からは、同番組のホストにアーノルド・シュワルツネッガーが起用されました。残念ながら視聴率は伸び悩みシュワルツェネッガーの番組降板が決まりました。

ドナルド・トランプの性格

先述した『トランプ自伝』のゴーストライターを務めたトニー・シュウォルツによると、トランプはなかなか手強い性格だったようです。本執筆のため1年半かけてトランプに密着取材したシュウォルツは、こんなエピソードを暴露しました。

突っ込んだ質問をするとキレる

シュウォルツによると、インタビューで少し突っ込んだ質問をするとトランプは、急に落ち着かなくなり、怒り出し、中断してしまうこともしばしば。トランプは集中して何かを考えることが不得意なようです。

ウソを平気でつく

シュウォルツは『トランプ自伝』の中で「誠実な誇張(truthful hyperbole)」というフレーズを編み出しました。トランプ本人もこのフレーズは大いに気に入り自分でもよく使っていたそうです。

トランプは自分の発言が「真実」「まぁ真実」「真実であると思い込む」の3つタイプに分かれるそうです。真実であると思い込む、ということは実際は真実ではないということになります。

大統領就任後も、トランプの発言はこの3つに分かれるのでしょうか。

異常なほどに強い自己顕示欲

自ら進んでマスコミに露出するドナルド・トランプは自己顕示欲が旺盛だと言われています。

マンハッタンにあるトランプ・タワーをはじめ、トランプは自身の事業や関わってきた事業すべてに「トランプ」と付けたがる傾向にあります。「トランプ」を高級ブランド化させようとしています。

トランプという冠がついた商品やサービスは数多くあります。
・ドナルド J.トランプ コレクション(アパレル)
・アルコール(ワイン/ウォッカ)
・トランプアイス(天然水)
・金塊を模したボックスに入ったチョコレート
・”TRUMP” THE GAME(ボードゲーム)
・トランプシャトル(航空事業)
・トランプステーキ
・雑誌「トランプスタイル」「トランプワールド」
・香水(「サクセスバイトランプ」「エンパイアバイトランプ」)

香水まで出しているとは驚きです。一体どんな香りがするのでしょう。気になるところです。

ドナルド・トランプが残した名言・格言

2016年のアメリカ大統領選挙以降、ドナルド・トランプの発言は世界中で注目されています。自身のTwitterからも数々の名言・格言が毎日のように誕生しています。

その中から、特に印象的な名言・格言をご紹介します。

実業家として、また過酷な大統領選を勝ち抜いたドナルド・トランプの名言・格言から、ビジネス成功のヒントがあるかもしれません。

トランプの名言・格言 その①

■You’re Fired!(お前はクビだ!)

先述した人気サバイバル番組「アプレンティス」でトランプが脱落者にこう宣言しました。このセリフはトランプの代名詞といえるほど(アメリカで)流行語になりました。まさにトランプの名言・格言はこの言葉からスタートしたと言っても過言ではありません。

トランプの名言・格言 その②

■(メキシコとの)国境に万里の長城を造る

大統領選に掲げていたトランプの公約の1つです。メキシコから不法移民が押し寄せ、アメリカ国民の雇用を奪っているとして、トランプはメキシコとアメリカの国境に巨大な壁を造ると公言しました。この名言・格言はそのまま大統領の公約となりましたが、2017年7月現在、実現に至っていません。

トランプの名言・格言 その③

■America First!(アメリカ第一)

大統領就任演説でトランプは「America Firs」を連呼しました。以降、「America First」はトランプ政権、トランプ大統領の名言・格言として世界中に広まりました。

その影響もあってか某都知事は「都民ファースト」という言葉を連呼するようになりました。

トランプの名言・格言 その④

■MAKE AMERICA GREAT AGEIN!(もう一度、アメリカを偉大な国へ!)

トランプがTwitterをはじめ自身の発言でもよく使うのがこのフレーズです。このすばらしい名言・格言とは裏腹に、アンケート結果が出てしまいました。

アメリカの世論調査機関「ピュー・リサーチ・センター」は2017年6月26日、アメリカ大統領への信頼度を調査した結果を発表しました。

アメリカ、ドイツ、中国、ロシアの4カ国のリーダーに対する信頼度を調査したところ、
1位 メルケル首相(ドイツ) 42%
2位 習近平国家主席(中国)28%
3位 プーチン大統領(ロシア)27%
4位 トランプ大統領(アメリカ)22%

これによりアメリカが世界から支持を得られていない、各国からの評価が著しく下がっていることが判明しました。

トランプの名言・格言どおりGREAT AMERICAになる日は来るのでしょうか。

トランプの名言・格言 その⑤

■私を嫌っているヤツや負け犬たちは認めたがらないが、ご存じの通り私はカツラを着けていない。私の髪は完璧ではないが、私自身の髪だ。

あの不思議なヘアースタイルに対して、誰もが心の底で思っていた疑問に対し、トランプ本人が明確に答えた名言・格言です。

一体、どんなヘアスタイリストが担当しているのでしょうか?ハゲているのかいないのか、よくわかりませんがあの独特のヘアースタイルは世界広しといえど、トランプ以外に見当たりません。

そんな髪型まで、名言・格言にしてしまうのがトランプのすごいところです。

トランプの名言・格言 その⑥

■人生で、私が得意なことが2つある。1つは障害を克服すること。もう1つは優秀な逸材が仕事でベストを尽くせるよう、やる気にさせることだ。

さすが人気番組「アプレンティス」の名ホストだっただけあるすばらしい名言・格言です。

トランプ自身も人生でさまざまな障害を乗り越えてきました。4度の破産に3度の結婚、だれもが簡単にマネできることではありません。

トランプだからこそ生まれた名言・格言といえるのではないでしょうか。

トランプの名言・格言 その⑦

■運命の転換期にどう対処するかが、勝者と敗者を分ける

人生の勝者・ドナルド・トランプの名言・格言だからこそ言葉の重みが伝わります。どんなに苦境に陥っても最後まであきらめず、対処し続けることが大統領への道に繋がったのでしょう。

これはビジネスにおいても参考になる名言・格言ではないでしょうか。

トランプの名言・格言? その⑧

■すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ

大統領の発言とは思えない強烈な名言・格言です。さすがにこの発言は与党からも批判が続出したそうです。しかし、少なからずトランプの考えに同調するアメリカ人も多くいることは紛れもない事実です。

彼らにとってこの言葉は名言・格言なのです。

トランプの名言・格言 その⑨

■仕事と遊びのバランスを取ろうと思うな。それより仕事をもっと楽しいものにしろ!

億万長者、成功者ならではの名言・格言です。ゴルフが趣味というトランプですが、それもビジネスの交渉に使っているそうです。仕事人間だからこそ、ここまで成功を収めたのでしょう。

日本のビジネスパーソンにもおすすめしたい名言・格言です。

トランプは異端者?それとも正当派?

就任半年経った2017年7月、ワシントンポストとABCニュースが共同世論調査を行い、トランプの支持率を発表しました。

それによると支持すると答えたのが36%、支持しないと答えたのが58%となりました。しかし共和党内ではいまだ高い支持率を誇るトランプ政権。ドナルド・トランプは果たして異端者なのか?それとも正当派なのか。

数々の名言・格言を生み出しているトランプが真の指導者として世界から支持される日がくることを願わずにはいられません。

タイトルとURLをコピーしました