高島屋の株主優待|権利確定日・株主優待内容・注意点

雑学

高島屋の株主優待について

昨今、株主優待を得るために株式投資を始めたという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

株主優待について少しご説明しますと、企業が株主に「うちの会社を支持してくれてありがとう」という感謝の気持ちを表す為に企業が株主に対して送るものです。株主優待の内容は企業によって様々で、食料品メーカーですと「自社の食品」で有ったり、小売店を経営している企業ですと「商品券」を貰えたりと多種多様に渡っています。内容によっては優待だけで利回りが10%近くにもなる魅力的な株主優待もあります。

今回ご紹介しますのは大手百貨店の高島屋の株主優待についてです。皆様が投資をする際のご参考にしていただければ幸いです。

薔薇の包装紙でお馴染みの高島屋

高島屋は1831年に創業した歴史の有る百貨店です。初代飯田新七が京都で古着・木綿商(屋号「高島屋」)を始めたのがはしりです。お馴染みの薔薇の包装紙は1952年頃から始まったとされています。

薔薇は四季を問わず多くの人々に慕われている花です。昔から美のシンボルとされている薔薇のイメージがお客様から愛される百貨店に相応しいという事から薔薇が高島屋のイメージフラワーとなって包装紙のデザインに採用されたようです。

株主優待を受けるには?

株主優待を受けるためには株主になる必要が有ります。株を購入するためには証券会社に口座を作って株を購入するのが一般的です。証券会社はSBI証券、マネックス証券などたくさんの証券会社が有ります。手数料などを考えて自分の目的に合った証券会社を選ぶと良いかと思います。

持っている株数によっても、もらえる株主優待の内容が変わってくるのが一般的です。より多くの株数をもっていれば、その株数に応じた優待を設けている会社がほとんどです。しかし、持っている株数と優待が完全に比例するわけでは有りません。株主優待を受けられる株数を会社が決めているので優待を受けるのに必要な株数だけ持っておくのも良いかもしれません。

高島屋の優待を得るには1000株以上の保有が必要

高島屋はこんな企業です。

高島屋は首都圏、関西を中心として百貨店を展開しています。身近な食料品、生活用品から、化粧品、衣服、家具、インテリア、時計、宝飾など、まさに名前の通りなんでもそろっているお店です。最近は、その魅力にひかれて日本に旅行に来た外国人も足を運んでいます♪

http://www.kabuyutai.com/kobetu/fasion/takashimaya.html

上記引用文にあるように大手百貨店で東証1部上場の一流企業です。訪日外国人の方が多く利用されているようで、中国の方たちの爆買いが鳴りを潜めた中でも訪日外国人向けの免税売上高は2月に前年同月比34%増え、業界平均の伸び率(10%)を大きく上回っています。3月も51%増と快走が続いており、インバウンドにおいて高島屋は百貨店業界で「一人勝ち」のようです。

そんな高島屋の株主優待を受けるには最低1000株以上の保有が必要です。高島屋の2017年9月26日の終値で計算しますと、終値が1039円ですので1,039,000円と手数料が必要になります。

優待を得る為に、権利確定月を知っておこう

高島屋だけでなく、企業の株主優待を受ける為には権利付き最終日に株式を保有している必要が有ります。例えば、権利付き最終日に購入して次の営業日に売却したとしても株主優待は受けられます。権利付き最終日の前日まで保有していても権利付き最終日に株式を保有していないと株主優待は受けられませんので権利付き最終日は把握しておく必要が有ります。配当金も同じです。

上記の理由で、株主優待を受けるためには権利付き最終日はとても重要です。そこで、この項では高島屋の権利確定月をご紹介いたします。

株主権利とは?

株主優待をご説明する前に、先立って株主権利について記載させていただきます。株主権利とは

「 配当金 」「 株主優待 」「 株式分割 」「 株主総会への出席」

などの株式を保有する事で得られる権利の事を言います。この株主権利を得るためには「権利確定日の3営業日前」にその会社の株を保有していなければ活けません。その日に売却してもいけません。その日に株を保有したままで大引けを迎えなければ権利は得られませんので注意が必要かもしれません。

この権利確定日の3営業日前の事を「権利付き最終日」と言います。権利付き最終日の翌営業日(権利落ち日)に株を売却しても株主権利は消えません。権利確定日まで保有していなくても株主権利が消えないという点がミソです。高島屋は株主優待を年2回実施しているようです。

2月

高島屋の2017年度2月の権利確定日は28日でした。権利付き最終日は3営業日前になりますので、23日(木)になります。権利落ち日は次の営業日の24日(金)になります。株主優待を受けるには23日の大引けまで株を持っている必要が有りました。

8月

高島屋の2017年度8月の権利確定日は31日(水)でした。権利付き最終日は28日(月)で、権利落ち日は29日(火)でした。株主優待を受けるには28日の大引けまで株を持っている必要が有りました。

下記のサイトに詳しく記載されておりますので宜しければこちらもご覧下さい。

権利落ち日は株価が下落しやすい?

権利付き最終日まで保有していれば株主優待は受けられますので翌営業日の権利落ち日には株を売却するという方も居ます。

権利だけ欲しいので有ればまた次の権利付き最終日までに株を購入すれば良いので、株を売却して他の株を購入した方が資金効率が良いと言う考えの方が株を売却する傾向が有るようです。

絶対では有りませんが権利落ち日に株価は下落しやすい傾向に有るようです。

高島屋の株主優待内容は?

さて、次はいよいよ高島屋の株主優待の内容について詳しく説明していきたいと思います。高島屋の株主優待はどんな内容なのでしょうか。

株主優待カードでお得にお買い物

高島屋の株主優待の1つ目としては、高島屋各店やオンラインストアなどでのお買い物に使える優待カード(10%割引)がもらえます。高島屋で販売されている、衣料品や化粧品、さらにはインテリアや雑貨などはもちろんですし、生鮮食料品も割引対象になります。

以前は保有株数に応じた利用限度額を設けていたようですが、現在は内容が見直され利用限度額の制限はありません。一部品目や海外ブランドなど割引対象外のものも有るようですが、日頃から高島屋でお買い物をする機会が多い方にとっては大変お得な優待内容ではないでしょうか。

優待カードは2月の株主権利を得た方が受けとる物は5月下旬の株主総会後に発送されます。有効期限は同年11月末日までです。8月の株主権利を得た方が受ける物は11月末日の発送です。有効期限は翌年5月末日までです。高島屋の株を保有し続ける限り、ほぼ年中10%割引でお買い物が出来るとなるとかなりお得です。

なお、このカードは本人と国内に居住している家族が使用可能です。それ以外の方は使用できませんので、ネットオークションなどで出品されていても購入はしない方が懸命かと思います。

高島屋の有料文化催に無料で入場が出来ます

株主優待カードの提示により、3名様まで高島屋各店舗で開催されます有料文化催に無料で入場できます。様々な催しが有るようでお客様を楽しませたいという気持ちが伝わってくるようです。詳しくは高島屋のHPをご覧下さい。

配当金について

株主にとって株主優待は待ち遠しい物かもしれませんが、配当金も楽しみの一つだと思います。

基本的に配当金の基準日は2月末日になります。2月の権利付き最終日に株主で居ると優待の他に配当金も受けとれるようです。配当金は会社の業績に応じて上下します。平成29年2月期の配当金は1株当たり12円でした。利回りは1.14%です。

金額に換算すると1000株保有で12000円受け取れる事になります。(手数料や税金は引かれてしまいますので実際はもっと少ない額になってしまいます。)もっと良い利回りの企業も有りますが、それでも銀行に預けて置くよりも良いでしょう。

優待カード利用時の注意点は?

優待カードは便利でお得なものです。この優待カード使用する上で守っていただきたい注意点が有ります。下記に記載しますのでご覧下さい。

一部除外される商品が有ります

株主優待カードは全ての商品に有効では有りません。割引対象外の商品について記載させていただきます。

割引対象外の商品、ブランド、商品券、タカシマヤギフトカード、ギフト券類などの商品券や、金・銀・白金の地金類、タバコ、食堂(イートインコーナー含む)、喫茶、旅行費用、に荷具・送料、修理・加工料、箱代、保険料、ルイ・ヴィトン、ティファニー、ベルッティ、ブルガリ、カルティエ、エルメス、フォクシー、ディズニーストア、ポケモンセンター、シャネルブティック、シャネルジュエリー、パテック・フィリップ、ゲーム機本体、その他各店で特に指定する商品等については、割引対象外とさせていただきます。(注)2017年8月1日より、「ロレックスブランド」の一部モデルについて、割引対象外とさせていただきます。

http://www.takashimaya.co.jp/corp/shareholder/yutai/

このように、ギフト券等の金券やブランド品、宝石類など換金性の高い物を中心に割引の対象から除外しています。

優待カードの有効期限は?

高島屋の優待カードの有効期限はどのようになっているのでしょうか。

有効期限は2月末の株主優待カードと8月末の株主優待カードでは違います。

2月の株主権利を持っている方が優待カードを受け取れるのは5月下旬の株主総会が終わってからです。株主総会後の発送になるようですので受けとるまでは権利確定日から約3ヶ月程かかります。有効期限は優待カード到着から同年の11月30日までです。

8月末の株主の方が優待カードを受けとるのは11月下旬になるようです。こちらも受けとるまで3ヶ月かかるようです。

有効期限は上記のように成っています。

優待カードを使用する時の支払い方法は?

優待カード使用時のお支払方法について記載させていただきます。

お支払には、現金、当社の商品券、タカシマヤバラカード、タカシマヤギフトカード、全国百貨店共通商品券、百貨店ギフトカード、友の会お買い物カード(いよてつ高島屋除く)ギフト券)クレジット会社等発行)タカシマヤカード《ゴールド》・タカシマヤカード・タカシマヤセゾンカード、外商お得意様用の各カードがご利用いただけます。

http://www.takashimaya.co.jp/corp/shareholder/yutai/

上記引用文のような支払い方法になるようです。

他のご優待割引やポイントサービスとの併用は出来ません。さらに、クレジットカードで支払った場合はクレジットカードのポイントもつかないので注意が必要です。

ご優待カードを忘れてしまった場合は多くの高島屋の株を保有していて、株主だと証明出来たとしても優待カードでの割引はできないので高島屋でお買い物をする際は忘れないように注意しましょう。また、紛失しても再発行はできません。したがって特に紛失した事を伝える必要はありません。失くさないようにしましょう。

高島屋の株主優待について記載してきました

今回は大手百貨店の高島屋の株主優待について記載してきました。優待カードはとても便利なカードです。

高島屋の株を1000株(1単元)保有しているだけで、毎年業績に応じた配当金とお買い物した金額を10%割り引いてくれる(一部除外品を除く)優待カードが貰えるので高島屋の株は長期保有に適した株でしょう。

高島屋の株価は直近の3ヶ月くらいは1000円~1100円の間で推移していて安定的です。これからオリンピックに向けて訪日外国人の方もさらに増えて来ると思いますので業績は上向なのではないでしょうか。

高島屋は歴史の有る百貨店です。免税店だからという理由だけでなく、そういった歴史有る部分も訪日外国人が訪れる理由になっているのかもしれません。

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