ヤマダ電機の株主優待|おすすめの使いみちは?売りたい/買いたい時は?

雑学

ヤマダ電機の株主優待の使い方

ヤマダ電機は、群馬県高崎市に本社を置く、日本で最大手の家電量販店チェーンで、郊外型大規模店舗の「テックランド(Tecc.Land)」や都市型小規模店舗「ヤマダモバイル」、都市型大規模店舗の「LABI」といった業態で、47都道府県すべてに店舗展開しています。

最近では、企業買収や提携により、家電製品のほかに食料品や一般用医薬品を販売する店舗も存在し、また、エス・バイ・エルなどの住宅メーカーを傘下に収め、住宅・不動産関連事業にも注力しています。

ヤマダ電機の現在の株価

ヤマダ電機の株価は、10月18日現在、617円です。株主優待の権利を得るには、最低100株保有からとなっており、投資額は61,700円からとなっています(株式購入時に必要な、証券会社の売買手数料などは含まれていません)。

優待券

ヤマダ電機の株主優待は、ヤマダ電機各店舗で使える500円分の優待券です。もらえる株主優待券の枚数は、所有株式数に応じて異なります。また、株式の保有期間と、権利確定月の基準により、もらえる枚数が異なっています。詳細は以下の表をご覧ください。

3月末基準

所有株式数株主優待(500円券)の数保有期間に応じてもらえる株主優待券の数
100株~499株2枚1年以上:+3枚         2年以上:+4枚
500株~999株4枚1年以上:+3枚         2年以上:+4枚
1,000株~9,999株10枚1年以上:+3枚         2年以上:+4枚
10,000株以上50枚1年以上:+3枚         2年以上:+4枚

9月末基準

所有株式数株主優待(500円券)の数保有期間に応じてもらえる株主優待券の数
100株~499株4枚1年以上:+1枚
500株~999株6枚1年以上:+1枚
1,000株~9,999株10枚1年以上:+1枚
10,000株以上50枚1年以上:+1枚

ヤマダ電機株は、長期保有優遇制度が採用されているので、長く保有していればもらえる枚数が増えて、優待利回りが良くなります。現在は、銀行にお金を入れておいても利息はほとんどつかないので、株主優待を狙うのは賢明な策です。

対象株主

株主優待は、年2回の基準日(3月末と9月末)に、ヤマダ電機の株主名簿に記録されている人が対象となります。なお、保有期間に応じた株主優待は、基準日となる毎年3月31日および9月30日時点での株主名簿に、連続して3回以上、同一株主番号にて記録された株主を対象としています。

証券会社の貸株サービスを利用している場合や、所有の株式を全て売却し、3月および9月の権利付最終売買日までに株式を買い戻した場合は、株主名簿への同一株主番号による記録の連続性が途切れてしまうため、保有期間に応じた株主優待の対象とならないので注意が必要です。

到着時期

ヤマダ電機の株主優待は、3月末に権利確定した分は6月末~7月初旬に、9月末に権利確定した分は12月中旬に到着します。3月末に権利を取得した分は、決算と株主総会終了後の発送となるため、株主優待の受け取りまでの期間が、やや長くなっています。

有効期限

ヤマダ電機の株主優待は、有効期限が半年間となっています。

対象株主有効期限
3月末日基準日の株主同年7月~12月末までの半年間
9月末日基準日の株主翌年1月~ 6月末までの半年間

株主優待券は、999円の買い物では利用できず、1,000円の買い物で500円の株主優待券が1枚使えるシステムとなっており、最大54枚まで利用可能です。また、ヤマダ電機の公式通販サイトである「ヤマダウェブコム」では優待券が使用できないので、直接店舗で使いましょう。

権利日確定

権利確定日とは、「その日に株主として記載されることにより、株主優待や配当、株式分割などの権利を得られる日」を指します。ヤマダ電機の場合、毎年3月31日と9月30日の株主名簿に記録された1単元(100株)以上を所有している株主に、株主権限が確定します。

3月31日または9月30日の株主名簿に記録されるには、「権利付き最終日」=「その日に保有しておく事により株主権利を得られる日」までに株を保有している必要があります。「権利付き最終日」は、権利確定日の3営業日前までになりますので、ヤマダ電機の場合、3月28日または9月27日には株を保有していなければなりません。

株主権利に関する用語用語の意味
権利確定日株主優待・配当金がもらえる権限が確定する日
権利付き最終日その日に保有しておく事により株主権利を得られる日(権利確定日の3営業日前)
権利落ち日権利付き最終日の翌営業日

権利落ち日に株式を売却しても、株主優待をもらうことができます。ですが、権利落ち日は、株主権利を獲得したため、株を売却する人が多く、株価は下落する傾向があるので注意しましょう。

ヤマダ電機の株主優待券を売る方法

ヤマダ電機の株主優待券は、金券ショップやネットオークションで売ることができます。株主優待券の利用が店頭のみとなっていて通販サイトでは使えないことや、1,000円以上の利用で1枚利用可能となっていることで、価格相場を少々下げています。

価格

ヤマダ電機の株主優待券の買取価格は、残っている有効期間の長さによって変わります。残りの有効期間が長ければ長いほど、買取価格は高くなり、有効期間の残りの日数が短ければ安くなってしまいます。株主優待券を使う予定がなく、売りたい場合は、有効期限が長く残っているうちに売るようにしましょう。

金券ショップ

ヤマダ電機の株主優待券を金券ショップで買い取ってもらう場合、価格の相場は200円~360円となっています。汚損が激しいものや、残りの有効期間が短いものは、買い取ってもらえない場合もあるので注意しましょう。

残っている有効期間買取価格の相場
2か月200円~250円
4か月300円~360円

最も高値で買い取ってくれる金券ショップ

金券ショップ数社のwebサイトを比較したところ、10月18日現在、ヤマダ電機の株主優待券を最も高値で買い取ってくれる金券ショップは、「金券・チケットショップ アイギフト」で、500円分の株主優待券の買取価格は360円となっています。店舗への持ち込みにも、郵送での買い取りにも対応していますので、使う予定がなければ換金してもらいましょう。

オークション

ヤマダ電機の株主優待券は、金券ショップよりもオークションサイトでの流通量が多く、また、高値が付くと評判になっています。10月18日現在、約1,470件出品されており、最安値は348円となっています。ヤマダ電機の株主優待券を売るなら、オークションのほうが高価買取を期待できるのでおすすめです。

ヤマダ電機の株主優待券を買う方法

ヤマダ電機の株主優待券は、金券ショップやオークションで入手できます。複数の店舗やサイトで価格を見比べて、お得に手に入れましょう。

価格

ヤマダ電機の株主優待券(500円分)の価格は、およそ400円~450円となっています。金券ショップの店舗で直接購入するのではなく、郵送で購入する場合は、別途、手数料などがかかりますので注意しましょう。オークションの場合は、郵送料込みの価格となっている場合が多いです。

金券ショップ

金券ショップでヤマダ電機の株主優待券を購入したい場合は、事前にインターネットや電話で在庫があるか確認しておきましょう。前述のとおり、ヤマダ電機の株主優待券は、金券ショップよりオークションサイトのほうに出回っている数が多いため、店舗に出向いても在庫が無い場合もあります。

オークション

「ヤフオク」などに出品されているヤマダ電機の株主優待券は、「送料無料」になっていることが多く、また、タイミングが良ければ、かなり安く入手できる場合があります。情報をこまめにチェックして、お得に手に入れましょう。

ヤマダ電機の株主優待の噂

ヤマダ電機は、株式の長期保有者を増やしていくのを目標に掲げ、2015年3月に株主優待制度を大幅に変更しました。変更前の株主優待内容は以下の内容となっていました。

持ち株数優待券の額面枚数
100株~499株540円1枚
500株~999株540円2枚
1,000株~9,999株540円4枚
10,000株以上540円8枚

※2,160円(税込)以上のお買上1回につき、1枚の優待券が利用可能、株主優待券の有効期限は1年間です。

変更後の優待内容

株主優待制度の変更後は、お買い物の金額が1,000円(税込)ごとに1枚(500円)の優待券が利用可能となり、また、最大54枚まで利用可能となっています。優待券の有効期限は半年間に変更となりました。株主優待利回りは100株が最も効率的で、6%近い利回りとなっています。ヤマダ電機の株式は、100株保有が最も利回りが高くなっています。

基準日持株数額面枚数優待額
3月末100株~499株500円2枚1,000円分
3月末500株~999株500円4枚2,000円分
3月末1,000株~9,999株500円10枚5,000円分
3月末10,000株以上500円50枚25,000円分
9月末100株~499株500円4枚2,000円分
9月末500株~999株500円6枚3,000円分
9月末1,000株~9,999株500円10枚5,000円分
9月末10,000株以上500円50枚25,000円分
3月末100株以上  1年以上保有500円3枚1,500円分
3月末100株以上  2年以上保有500円4枚2,000円分
9月末100株~499株  1年以上保有500円1枚500円分

改悪が懸念される理由

ヤマダ電機が2015年に株主優待制度を大幅に拡充した背景には、旧村上ファンドの出身者が設立したシンガポールの投資ファンド、「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」による、ヤマダ電機の株式の買い占めがあります。

「エフィッシモ」の株式取得に対抗して、株式をバイ&ホールドしてくれる個人株主を増やしたいという意図が見え隠れしており、「エフィッシモ」が去った後には、優待制度が改悪されるのではないかと、一部投資家の間で懸念されています。

ヤマダ電機の株式は長期保有がおすすめ

ヤマダ電機は、熾烈な値引き合戦、ネット通販の隆盛と、家電量販店を取り巻く環境が苛酷さを増す中、利益を拡大し続けています。ヤマダ電機の株式は、最低投資額がおよそ6万円からとなっていて、配当金や株主優待の利回りも良いため、株初心者にもおすすめの銘柄です。株式の長期保有優遇制度により、長く持っていた方が優待利回りが良く、長期保有がおすすめです。

株主優待券は、家電だけでなく、食料品などにも利用可能です。金券ショップやオークションでもお得に入手できますので、大きな買い物をする予定がある際は、利用を検討してみるとよいでしょう。

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