ワイシャツの上手なたたみ方とコツ
ワイシャツは、きちんとアイロンがかけられていてしわが入っていないものは、とても印象が良いものです。逆にしわだらけのワイシャツはだらしがなく相手の印象を悪くしてしまいます。ワイシャツの畳方にはいろいろな種類がありますが、今回は基本的なワイシャツのたたみ方と、しわにならない上手な収納の仕方についてお話ししましょう。
長袖の場合
ワイシャツはアイロンがけの直後には、たたまないでおいた方が良いでしょう。しわを作らないワイシャツのたたみ方は、30分以上ハンガー干しにした後でたたむことがポイントです。こうしておくことで余分な湿気を抜き、ワイシャツにしわができにくくなります。
ワイシャツはビジネスシーンには欠かせないものです。ワイシャツには、長袖と半袖のものがありますが、長袖のシャツの場合には、どういったたたみ方をすれば良いのでしょうか。長袖のたたみ方が分からないという方は以下のたたみ方を試してみましょう。
ワイシャツを折りたたむ場合には、始めに下準備として第1ボタンと第4ボタンだけを外して、ボタンをとめておくか、第1ボタンと第3ボタンのみを留めておきましょう。
長袖のたたみ方の基本
まず、肩幅の中間あたりを目安にして袖の付け根から、シャツの中心となる軸と平行になるように袖を折りたたみます。その場合、ワイシャツのサイドの部分からはみ出さないよう注意して下さい。反対側の袖も同じたたみ方をします。
この時、左右の袖が重なった状態になっています。ワイシャツの横幅のラインから、中心軸と平行に折りたたまれているかどうかが重要ですので、もし曲がっているようであれば、始めからやり直しましょう。ワイシャツの裾の部分を両方の袖口と一緒に折り返し、ワイシャツ全体を二つ折りにします。
正面から見た時に、第4ボタンのあたりで折りたたまれるよう、全体を二つ折りにするときはバランスを見ながらたたみましょう。余った裾の部分は、既にたたまれた両袖の中に巻き込んでおくと、型崩れがしにくくなります。裾が肩からはみ出さないようにしておき、シャツを正面にむけた時に形が整っていたら完成です。
半袖の場合
ワイシャツが半袖であった場合にも基本的なたたみ方は同じです。まず平らな所にワイシャツを置いたら、第1歩と第3ボタンのみをとめておくか、第1ボタンと第4ボタンのみを外しておき、ワイシャツを後ろ側にむけておきましょう。
片側の袖を肩幅の中心を目安として内側に折りたたみ、反対側も同じたたみ方をします。次にすその部分の折りたたみ方ですが、すその部分は、第4ボタンを目安にして上に向けて二つ折りにします。
ボタンの留め方
ワイシャツたたみ方では、あらかじめボタンをとめておけば、ワイシャツを収納したり動かした時に型崩れせずに済みます。ボタンをとめるたたみ方をするには、一番上のボタンと第3ボタンをとめる方法と、第1ボタンと第4ボタンを外しておくたたみ方があります。
第1ボタンと第3ボタンを留めるたたみ方では、一番下のボタンを留めておいても構いません。これは、ワイシャツを洗濯する場合にも使われる方法です。ワイシャツを洗濯する場合にも、ワイシャツが型崩れをしてしわくちゃにならないよう注意しておきましょう。
襟の型崩れを防ぐ方法
クローゼットやタンスの中にワイシャツを収納する際のたたみ方では、ワイシャツの襟の部分にネックサポーターをつけておくと良いでしょう。ネックサポーターとは、ワイシャツを購入した時に襟元に取り付けられている、プラスチック製の形状を整えるためのものです。
ネックサポーターをワイシャツの襟に入れておくと、首回りや襟元の型崩れを防ぐことができます。出張や旅行の際にワイシャツをお持ちになる場合も、かばんやスーツケースに入れる場合に、ネックサポーターを取り付けて収納しておくと、しわになりにくいためおすすめです。
目的別ワイシャツの上手なたたみ方
出張や旅行、お引っ越しをする際にワイシャツを収納する場合には、なるべくしわにならないよう、形を整えたたたみ方をする必要があります。例えば出張をする場合でも、キャリーバッグから取り出した後、すぐに着用しなければならない場合が多いため、しわにならないたたみ方を覚えておきましょう。
ワイシャツを収納するときは
ワイシャツがしわにならないようにするには、収納の方法にもコツがあります。ワイシャツを収納する場合には、襟に高さがあるため、何枚も重ねていくと襟のある方がどんどん高くなっていきバランスが悪くなるため、しわになってしまう場合があります。
そのため、タンスの中にワイシャツを収納する場合には、高さが平行になるよう、襟が交互になるように重ねて収納していきましょう。
旅行の場合のワイシャツのたたみ方
プライベートの旅行の場合でも、レストランやドレスコードが決められている場所に赴く場合には、しわのないきれいな状態のワイシャツを着用する必要があります。旅行の際にワイシャツを持ち運ぶというのであれば、型崩れを防ぐため、襟をしっかりと立てたたたみ方をする必要があります。
また、しわにならないよう収納するためには、襟の部分にベルトを巻く、または靴下やネクタイを挟んでおくと、襟の形をきれいな状態にキープすることが可能です。しわにならないようにするための基本的なたたみ方をした後は、ワイシャツを潰さずにスーツケースやバッグの中にしまうため、ケースを開いた時に一番上になるよう、ワイシャツをしまっておきましょう。
海外出張の場合のワイシャツのたたみ方
海外ともなる場合には、キャリーバッグの中に収納しておく時間が長いということもあり、キャリーバッグに収納する前に、いかにしわを作らない折りたたみ方をするかどうかが重要になってきます。
そのため、クリーニング店に出して戻ってきたものをそのまま持っていくのが理想的ですが、そうではない場合には、クリーニング店の折りたたみ方を基本にして、正しいたたみ方を覚えておきましょう。
きれいなワイシャツのたたみ方コツとしては、はじめに平らな床、またはシャツをおき、十分に場所をとれる広い台の上にワイシャツ広げ、左右対称になる折りたたみ方をするのが基本です。
しわになりにくい素材を選ぶ
海外出張など持ち運ぶにあたって長い時間が必要になる場合には、形状記憶シャツや形態安定シャツといったものを選ぶと良いでしょう。
形状記憶シャツや形態安定シャツをクリーニング店に出しておき、そのままの状態でキャディーパックに入れておくと、もともとしわになりにくい加工がされているため、キャリーバッグに入れていてもしわが寄りにくく、きれいな状態で着用することが可能です。
ワイシャツをかばんに詰める場合には
例えばキャリーバッグではなく、皮や柔らかい生地でできたカバンにワイシャツを収納して旅行や出張に出かける場合には、ワイシャツの入れ方にコツが必要になります。カバンは収納スペースが限られているため、入れていく順番が重要になってきます。
かばんにワイシャツを入れるときには、先にカバンの底にシューズケースに入れた靴を入れておき、上に行くにつれ、軽いものや細かいものを収納していきます。ワイシャツが押し潰されてしわになってしまわないよう、かばんの中のバランスを整えながら収納していきましょう。
また、カバンの底には、箱型のものを入れておきましょう。その上にワイシャツを入れると型崩れを防げます。ワイシャツをカバンに詰めるときには、なるべくワイシャツの上に物を置かないよう注意をしましょう。
キャリーバッグの場合には
出張などでワイシャツをキャリーバッグに入れる際には、しわにならないたたみ方をする必要があります。旅行先や出張先に着いた時にワイシャツがしわくちゃにならないよう、キャディーパックに入れる際の、しわにならないたたみ方についてお話ししましょう。
まず基本的には、しわにならない素材のワイシャツを用意しておくことをおすすめします。形状記憶ワイシャツやポリエステル素材のワイシャツなど、しわになりにくい素材のものがおすすめです。そのうえで、しわになりにくいたたみ方を行えば、パリッと清潔な状態で着用できます。
ワイシャツをキャリーバッグに入れる前に
キャリーバッグの中は密閉状態になっていますので、湿度が高くなりがちです、そのため除湿剤を入れておくことにより、しわになることを防ぐことができます。またスーツケースに入れる場合には前もってアイロンがけをしておきましょう。
また、収納する際には、クリーニング店のワイシャツの折りたたみ方を参考にして、襟が交互になるように収納して下さい。また、ワイシャツはキャディーバッグの上側に来るよう詰め込み、ワイシャツの上にはモノを重ねておかないということが基本です。
洗濯ネットを利用する
ワイシャツを収納する場合や、旅行先、または出張先にもっていく場合には、お洗濯をした後にしわにならないようにしておくことが重要です。お洗濯する際にしわくちゃになってしまうと、後でしわをとるのが大変になってしまいます。ワイシャツをお洗濯する際には、洗濯ネットに入れてからお洗濯をするようにしたり、しわにならないたたみ方や工夫をしておきましょう。
また、洗濯ネットに入れる場合にも、ワイシャツのボタンはしっかりと留めて置き、ポケットの中にゴミが入っていないかどうかを確認した後で洗濯機に入れましょう。また洗濯後に脱水する場合には、脱水し過ぎるとしわの原因になってしまうので、水が滴り落ちない程度に脱水しておくと、しわになりにくくなります。
お店のたたみ方
お店で行っている、しわにならないたたみ方には、2つのポイントがあります。ワイシャツがしわにならないようきれいな状態を保つためにも次のたたみ方を試してみてください。
まずきれいなたたみ方の1つ目のポイントは、横の縫い目に沿って身ごろを揃えておくと、折りたたむときにしわになってしまうことを防げます。2つ目のたたみ方ポイントは、ワイシャツを折りたたむポイントを決めたら、手を添えて折りたたむということです。裾の部分にあるタグを中心として両サイドを折り返すポイントにします。
また、形よくきれいな折りたたみ方をするには、手を添えながら行うたたみ方をすると良いでしょう。特にワイシャツの素材によっては、しわになりやすいものもありますので、折りたたむ際に手を添えながらたたむことで、しわにならずきれいに折りたたむことが可能です。
クリーニング屋を利用するときは
ワイシャツを着用する前にクリーニング店を利用されるという方も多いでしょう。クリーニング店では基本的に高温、高圧で行われているため、ワイシャツの生地が傷みやすくなってしまいます。そのため、クリーニング店を利用する場合には、1週間に1回程度がおすすめです。
ご家庭でワイシャツのお手入れをする場合には、3日から4日たってしまうと汗や皮脂が落ちにくくなってしまうため、最低でも4日以内にはお洗濯するようにしておきましょう。
ワイシャツをたたんできれいに持ち運ぶ便利グッズ
ワイシャツを収納する場合や出張する際に、クリーニング店から返ってきたワイシャツをそのままスーツケースの中やタンスの中に入れるのであれば、きれいな状態を保てます。ですが、着用した後にもう一度収納する場合には、同じような折りたたみ方をするのが難しくなってしまいます。そういった場合には、きれいな折りたたみ方ができる便利グッズを利用しましょう。
しわにならないよう、ワイシャツを折りたたむための便利グッズは、100円ショップでも購入可能です。では、ワイシャツをしわにならないよう収納するための便利グッズには、どういったものがあるでしょうか。
A4クリアファイルを利用して型崩れを防ぐ
ワイシャツのしわにならないよう収納するためには、100円均一でも販売されているA4サイズのトレーがおすすめです。これはもともと書類ケースとして利用するものですが、きれいに折りたたんだあと、A4サイズのクリアファイルに入れておくと、型崩れすることを防げます。
また、A4サイズのクリアファイルに入れる場合には、数枚ずつ入れるのではなく、なるべくであれば1枚ずつ入れておきましょう。
厚紙を用いたたたみ方
旅行や出張する際にカバンに入れる方法として用いることもできますが、タンスの中にワイシャツをきれいに収納するために、厚紙を利用したたたみ方もあります。
ワイシャツは素材や形によってサイズが異なるものもあります。そのためまとめて収納する際に形がばらばらになり、見栄えが悪くなってしまうことがあります。そういった場合には、ワイシャツを折りたたむ際に厚紙を用いると良いでしょう。厚紙を用いることで同じ大きさで型崩れなく折りたたむことができます。
厚紙を利用したたたみ方では、厚紙をワイシャツより少し小さめの大きさにカットしておきましょう。ワイシャツの胴体部分に厚紙を入れて折りたたむと、しわもなくきれいに折りたたむことが可能です。その場合、襟元の型崩れを防ぐ場合にも、その厚紙を細長く切り取り、襟元に入れておくとしわになりません。
ワイシャツを上手にたたむ裏ワザ
ワイシャツを美しく収納し、形をキープしておくためにも、ワイシャツの畳方の裏技も併せて覚えておきましょう。ワイシャツのたたみ方の工夫でワイシャツのしわを防ぎ、長袖か半袖かを見分けることもできます。まずボタンをかけた後に裏返し、片方の袖と見ごろを背中側に折りこみ、袖を折り返しておきましょう。
もう片方の袖と見ごろも背中側に折りたたみ、袖の一部分が外に出るよう折り返しておきます。ワイシャツの裾を内側に折り込んで、下部分を1/2程度上にたたみ、さらに二つ折りにして胴体部分を1/4程度にしましょう。ワイシャツを正面にむけたら襟をととのえ、外に出しておいた襟が前に来るように折りたたみます。
こうしておくことで、ワイシャツのしわを防ぎ、半袖か長袖かがすぐに確認できるようになりますので、夏服と冬服を入れ替えなければならなくなった場合にも、簡単に衣替えができます。
一瞬でたたむ方法
ワイシャツに限りませんが、お洗濯をした後にあまり数が多いと折りたたむのに時間がかかってしまい、億劫になってしまいます。そうすると面倒臭くなってしまい、適当に折りたたんでしまい、しわになってしまうことがあります。
常に美しい状態をキープするためにも、ワイシャツを手早く折りたたむ方法についてお話ししましょう。これはワイシャツのほかにもTシャツでも用いることができる方法です。
ワイシャツのたたみ方で早い方法は
ワイシャツを早く折りたたむ方法にはまず、ワイシャツを平置きにしてボタンを閉じておきます。広げた時にワイシャツにしわが寄っていないかどうかを確認し、軽く手で広げておきましょう。
ワイシャツの中心線とわき腹の中心線の間を確認したら、中心線とわき腹の線の間を2等分にして、右手で肩の部分を左手で中心部分を摘まみます。肩の部分を摘まんだまま腕を交差させ、裾の部分へ持っていき、一緒に摘まみます。
手の交差を元に戻すとほぼ完成です。形を整えた後、そのまま折りたたむように床に置いて完成です。長袖の場合にはしわにならないよう背中で折りたたむか、袖を前側に折り返して完成です。
しわにならないコツ
しわにならない折り畳みの方法としては、クリーニング店にお願いするのが一番良い方法です。クリーニング店にお願いする場合には、ワイシャツの折り畳み方について、ふさわしいものを選びましょう。クリーニング店を選ぶ際には、ワイシャツの仕上げを「たたみ仕上げ」か「つるし仕上げ」にするかを選べるお店もあります。上げを選ぶと良いでしょう。
コンパクトなおりたたみ方
クリーニング店では、ワイシャツのたたみ方を「たたみ仕上げ」にするか「つるし仕上げ」にするかを選べるお店もあります。「たたみ仕上げ」とは、コンパクトにたたんでくれるため持ち運ぶときに向いており、「つるし仕上げ」とはハンガーに吊るした状態で仕上げてくれるため、しわが伸びた状態で受け取ることができます。
クリーニング店から返ってきた、しわのない状態でスーツケースに入れ、出張や旅行に出かけたいという場合であれば、コンパクト仕上げを選ぶと良いでしょう。
ワイシャツを折りたたむ簡単な方法
ワイシャツやお洋服を折りたたむのが苦手、という方には、ワイシャツのほかにも、お洋服を簡単に折りたためる道具も販売されています。「洋服折りたたみボード」または「クイックプレス」といった商品はだれでも簡単に折りたたむことができるグッズです。
ボードの上にワイシャツをうつぶせの形で平置きし、肘のあたりを折り返し、ボードを使ってワイシャツを起こしてたたんでいくとだれでも簡単に折り畳んでいくことができます。ワイシャツをおいてからおよそ 5秒もあれば折り畳めますので、「折りたたむ時間がもったいない」といった方にはおすすめのグッズでしょう。
ワイシャツをパリッとキメて清潔感を演出しよう
しわだらけのワイシャツは相手の方からみて大変印象が悪いものです。逆に仕立てたばかりのようなパリッとしわのないワイシャツは清潔感があり、相手の方に良い印象を与えられます。出張先や旅行先にアイロンを用意して行けない場合や、急を要する場合にはしわにならないワイシャツの選び方やたたみ方を覚えておくと良いでしょう。
服装については、特にビジネスシーンで印象を左右する大切なものになりますので、常に美しい状態をキープするためにも、その収納方法や簡単に折りたためるグッズの利用方法を覚えておきましょう。